アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜(A14)のネタバレ解説・考察まとめ

『アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜(A14)』とは、ガスト(現・コーエーテクモゲームス)により開発されたPlayStation 3用ソフトであり、錬金術をテーマにしたRPGであるアトリエシリーズ作品の第14作目となる。従来のシリーズ同様に明るさのある作風がベースとなるが、物語の舞台はかつて栄華を極めた錬金術が廃れてしまった黄昏の時代。滅びゆく世界の中で薬師の少女アーシャは錬金術を習得し、行方不明になった妹を探し出す物語を描く。

イグドラシルのいる秘境を訪れるアーシャとキースグリフ。イグドラシルは彼女らを侵入者として見なして立ち入りの警告をする。本来は生命の守護者として作られているため生命を殺めることは不本意だが、忠告を無視するのであれば襲撃を厭わないというのだった。しかしアーシャは断固拒否。ニオの精神体を見つけると、彼女からイグドラシルは相当立腹していると忠告を受ける。イグドラシルは何が何でもニオのことを手放そうとはせず、邪魔するなら手段は選ばないだろうという。そのためニオの精神体はアーシャの身を案じてイグドラシルの忠告を聞き入れてほしいと願うがアーシャとキースグリフは絶対にニオを開放すると決意しており、最深部へ突撃する。イグドラシルを目の前にした2人は最終警告として速やかに退去することを命じられるがアーシャはニオを返してくれたら帰ると宣言。キースグリフも意味のない命令を守り続けることは同情するが、彼自身の目的を阻むなら容赦しないと宣戦布告。2人はイグドラシルを撃破し、ニオを取り戻すことに成功する。
キースグリフの力によりイグドラシルのいた場所からアルトゥール薬草園へ転送される。イグドラシルの撃破によって過去の人々の願いを断ち切ってしまったので、本当に壊してしまってよかったのかとアーシャは思い悩む。しかしキースグリフは「彼の破壊によって新たな道を考えて進むのがイグドラシルへの弔いである」としてアーシャに言葉をかける。そして彼女を労う言葉をかけて去って行く。キースグリフが去ってしまった後、アーシャとニオはまた一緒に暮らし始める。アーシャのアトリエにかつてのような日常が戻り、2人でアトリエを営んでいるところ、アーニーがアーシャのアトリエを訪問するとニオがいることに違和感を覚える。アーニーは夢を見ているのではないかと疑い始めるが、姉妹はこれは現実であると声をかける。ニオがいないことで起こった身の回りのことを談話するのだった。

エンディング

ここでは真エンドについて掲載する。他のエンディングについては後述する。

真実の探求

キースグリフに導かれ、ニオの救出に成功したアーシャは錬金術士として錬金術を追求し始める。アーシャはイグドラシルを撃破してしまったことでどうすればいいのか自問自答していた。そしてイグドラシルのことを調べるために弐番館へ行くことにする。アーシャは弐番館を訪問するとそこにはキースグリフとオディーリアがおり、彼らにイグドラシルのことをもっと知りたいと言って調査を始める。しかしキースグリフはアーシャが弐番館へ到着した日の夜にはアーシャのいる地方を離れてしまうというのである。それに対してアーシャは「キースグリフにもっといろんなことを聞きたかった」と動揺する。そしてアーシャは錬金術の真理を突き止めるため、キースグリフについていくことを決意して旅立つ。そこにニオも現れてアーシャに同行したいと強く願い出る。キースグリフはニオの同行も許可し、オディーリア、アーシャ、ニオらと共に旅立っていった。

『アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜』のゲームシステム

制限時間

本作では行動制限時間が設けられており、作中で3年の時間が過ぎればその時点でプレイ終了となる。具体的には1年目の4月1日からゲームが始まって4年目の4月1日が終了日となる。そのため実際に活動ができる期間は1年目4月1日から3年目3月30日(ゲーム中ではどの月も1か月あたりの日数は30日)まで。そして従来のアトリエシリーズにあったクリア目標のシステムは廃止になっているため、ゲームオーバーの概念がない。

マルチエンディング

エンディングは4年目の4月1日を迎えた状態に応じて変化するというマルチエンディングが採用されている。つまりゲーム開始直後からゲーム終了日までアトリエから一歩も出ずにエンディングを迎えることも可能である。なお従来のシリーズでは複数エンディングを見るためには都度ゲームをはじめからプレイしてエンディングを迎える必要があった。今作以降は複数エンディング条件を満たすと、どのエンディングを見るか選択できるようになった。下記に真エンド以外に迎える分岐エンドを掲載する。

旅の終わり(バッドエンド)

錬金術に真剣に向き合わなかったことをキースグリフから叱られるアーシャ

ニオを助けられずに最終日を迎えてしまうと、強制的にこのエンディングとなる。アーシャはニオを助けられずに過ごしてしまい、自分の非力さに落ち込む。するとキースグリフがニオを連れてアーシャの元へ訪れる。キースグリフはニオの救出をしてしまったことでアーシャの錬金術士としての成長を妨げることになり、不本意だと告げる。アーシャにはもっと真剣に錬金術のことを考えるように叱る。そしてキースグリフはこれで用は済んだと言ってアーシャがいる地方を去って行き、アーシャとニオはキースグリフに感謝する。その後アーシャは錬金術士として一層真剣に錬金術に取り組み、錬金術士として大成するようになったと語られる。

働くおねえさん(ノーマルエンド)

アーニーから仕事の依頼を受けていたことを思い出すアーシャ。ニオがを彼の対応し、アーシャの薬が出来上がっていないことを詫びる。しかしアーニーは流石にも数が多すぎるので発注したアーニーにも非があるとして謝罪。そして同時に追加注文の依頼もあるとアーシャに商談するが、現在依頼を受けている薬の注文量が多いことから断ってもいいと提案。しかしアーシャはさらなる依頼を受ける意思を見せる。度を越えるような大量の薬の注文を受けるアーシャだったが、薬を作るのは薬師の仕事だとしてやりがいを見出していた。薬の調合に精を出すアーシャだったが薬の材料が足りないことに気づくと、アーニーとニオにお使いを頼んで自身は薬の調合をし続けた。

魔法使いと錬金術士(ウィルベルエンド)

数年後、アーシャとウィルベルは互いにかけがえのない存在になっていた。2人で店を開くことを夢見たアーシャとウィルベルは大婆様から許可をもらうため、ウィルベルの故郷へ向けてほうきに乗る。アーシャはウィルベルのほうきのスピードに怖がりつつ、見たことのない景色に目を輝かせていた。

女性発掘屋の未来(レジナエンド)

数年後、アーシャは実家に戻ったレジナに会いに行く。するとレジナは母親になっていた。レジナの兄妹やその子供たちと対面するアーシャはレジナの雰囲気が変わったことに言及する。

そして三人で(リンカエンド)

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