エドガー・ロニ・フィガロ(ファイナルファンタジーVI)の徹底解説・考察まとめ

エドガー・ロニ・フィガロは、スクウェアから1994年に発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーVI』の主要キャラクターの1人であり、フィガロ国を治める若き王である。女性を見るとすぐに口説きにかかるほどの女好き。また、手先が器用で機械をいじるのが得意。1000年前の「魔大戦」で失われた「魔導」の力を持つ少女ティナとの出会いにより、魔導の力を武力として世界の支配を企むガストラ帝国との同盟関係を解消し、「反帝国組織リターナー」の一員として帝国に立ち向かう。

「さすがに犯罪か…やめとこう」

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リルムを口説こうとするが、リルムが10歳だと知り思いとどまるエドガー

女性とあらば誰であっても口説くといわれていたエドガーは、例に漏れずサマサの村で出会ったリルムのことも口説こうとしていた。しかし、リルムの年齢を確認すると「10歳」という返答が返ってきたため、「さすがに犯罪か…やめとこう」と自制する。ちょっと笑える場面だが、口説きに対してエドガーなりのルールがあり、手当たり次第に女性を口説いているわけではないことがうかがえる。また、レディファーストを重んじるエドガーが自制して俯く姿からは、女性であるリルムを年齢の壁ゆえに喜ばせることができず残念に感じている様子も見ることができる。

「俺達にもまだ夢はある。いや夢をつくりだせる!」

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崩壊した世界の中でも、夢を作り出せると強く信じているエドガー(中央)

世界崩壊後、ブラックジャック号を失い絶望していたセッツァーと再会した一行。人々の心に余裕のある平和な世界を愛していたセッツァーに対し、セリスはこんな世界だからこそ世界を取り戻す夢を追う必要があると説得する。セッツァーの親友ダリルが生前に所持していた飛空艇「ファルコン号」を手に入れるために一行はダリルの墓へ赴き、整備したまま地下に眠らせていた「ファルコン号」を蘇らせることに成功する。飛空艇を取り戻した一行は「仲間を探すこと」「世界に平和を取り戻す」という新たな夢を見出す。平和な世界を取り戻すという夢のために、仲間を探し出すことを決意したエドガーは「俺達にもまだ夢はある。いや夢をつくりだせる!」と力強く話した。
希望が失われた世界崩壊後の世界で、名曲「仲間を求めて」に合わせて地中から飛び出すファルコン号のシーンには胸を打たれるプレイヤーが多く、今作屈指の名シーンとなっている。

エドガー・ロニ・フィガロの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

フィガロ城内の買い物が半額

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エドガーを先頭にして城の商人に話しかけると機械やアイテムを半額で購入できる。

フィガロ城にはアイテムを買える店と機械を買える店が存在しているが、エドガーを先頭にした状態で話しかけると、販売している商品を半額で購入することができる。エドガーを先頭にした場合のみ、「王様から代金なんて…」と商人が一度断りを入れるメッセージが流れ、その後、エドガーが「お前にも家族がいるだろう」と返す。半額購入はナルシェでの幻獣防衛戦後から有効になり、このタイミングになると「サンビーム」と「ドリル」も購入できるようになるため、パーティにエドガーを加えておくとお得に買い物ができる。

広すぎるストライクゾーン

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女性を見たら口説かずにはいられないエドガーの女性のストライクゾーンはとてつもなく広い。フィガロ城内にいる侍女はもちろんのこと、城にいる少女から自分のばあやでもある神官長までも口説いていたことがフィガロ城内の女性達との会話から判明する。初対面のティナに対しても美しさを褒め称え、幻獣防衛戦に向かう途中のセリスにも声をかけていた。エドガーにとっては女性への挨拶代わりとも言えるようだが、神官長には怒られティナには通じなかったことからも、口説きは毎回成功しているわけではないことがうかがえる。なお、リルムに関しては口説こうとしたものの、年齢が10歳であったことから思いとどまっている。
しかし帝国での会食後には、お茶を持ってきた女性を口説くことで帝国がリターナーを裏切るという情報を入手して危機を免れたこともあり、口説きテクニックが役に立つ場面もあった。弟のマッシュには「そのクセ、まだ直ってなかったのかい?」と呆れられており「便利な特技」とも揶揄されている。

エドガーのコインは両表

エドガー(右下)から借りたコインが両表だと判明して驚くセッツァー(左下)

ナルシェでの幻獣攻防戦後にフィガロ城で発生するエドガーとマッシュの過去の回想には、コイントスで兄弟の未来を決める場面がある。エドガーが決めた通り、コインの表が出たことからマッシュが勝利した形になり、マッシュは望み通り国を出て自由の身となった。コインの出た面で自分達の未来を決めるというのは運任せな提案にも思えるが、実はこの時に使われたコインは不良品で、両面とも表が出るものであった。つまり、コインを持っていたエドガーは、はじめからマッシュが望む道へ進めるように仕向けたのである。また、2人で城を出ようと言うマッシュに賛成せず、父の遺言を持ち出したことから、この時期にはエドガー自身は父が守ってきた国を自分が守るという決意をある程度固めていたものと想像できる。
なお、このコインが両表だということは回想シーンでは明かされておらず、オペラ劇場から帝国へ向かう際にセッツァーの協力を得るため、セリスがセッツァーとの勝負に使うコインをエドガーに借りたことで判明する。両表のコイン自体が珍しいものだと驚くセッツァーを見たマッシュは、そのコインが自分達の未来を決めたコイントスに使われていたことを10年経って初めて知ることとなった。

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