ホビット 竜に奪われた王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 竜に奪われた王国』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の2作目で、2013年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共に困難を乗り越えながら、ドワーフ王国の奪還を目指す冒険物語で、大蜘蛛や火を吐く竜との戦い等、最新技術を活用した臨場感溢れる映像が観る者を圧倒する。『ロード・オブ・ザ・リング』の人気キャラクター、レゴラスの再登場や彼の想い人の初登場、冥王サウロンの復活など見所満載。
『ホビット 竜に奪われた王国』の登場人物・キャラクター
冒険の仲間
ビルボ・バギンズ(演:マーティン・フリーマン)
出典: 100deltoro.com
中つ国のホビット庄に住むホビット族。父はバンゴ・バギンズ。母はベラドンナ・トゥック。バギンズ家は裕福で格式があり、袋小路屋敷と言われる家に住んでいる、ドワーフ王国奪還の旅から約50年後、子供がいなかったビルボは、両親を事故で失った姪の息子であるフロドを養子にして袋小路屋敷一緒に住むことになる。
原作によれば生年月日は第三紀2890年9月22日で、魔法使いのガンダルフに誘われ、ドワーフの故郷である、はなれ山(エレボール)を取り戻す冒険の旅に出たのは2941年、51歳の時となる。おいしい食べ物を食べ、平和な日々を愛する彼は、ガンダルフの誘いを断った。しかし、彼を幼少の頃から知っているガンダルフは、彼がエルフを追いかけたり、ホビット庄の外に遊びに出かけていたことから、冒険好きなトゥック家の血筋を引き継いでいることを見抜いていた。そのため忍びの技と少なからぬ勇気を持つ者として、冒険の仲間に選ばれた。冒険の仲間はガンダルフ、ドワーフの王であるトーリン・オーケンシールドと12人のドワーフ。トーリンからは足手まといだと言われていたが、機転が利き、勇敢に仲間を助ける姿を見て、仲間として認められる。旅の途中、トロルの洞窟で見つけたエルフの短剣を大蜘蛛と戦った時に「つらぬき丸」と命名した。ゴブリンの国の地底で偶然拾った、はめると姿が見えなくなる金の指輪を、大蜘蛛と戦った時や闇の森のエルフの王国でトーリン一行を脱出させた時、第三紀で最大最強最悪の火竜スマウグから逃げる時にも活用した。
ガンダルフ(演:イアン・マッケラン)
出典: eiga.com
灰色の長い髪とひげに灰色のとんがり帽子、灰色のマントを着ており、灰色の杖を持っている魔法使い。エルフからは「ミスランディア」と呼ばれている。映画でも原作でも生年月日は不明。5人の賢者がサウロンに対処するために結成した白の会議の一員。「力の指輪」のうち、エルフに贈られた「三つの指輪」の一つ「炎の指輪ナルヤ」の所有者。紅玉石(ルビー)が付いており、人々の心を奮い立たせる力を持つ。元々エルフに贈られたものだが、中つ国にガンダルフが来た時に譲られた。
人間の老人のように見えるが、実際は人間ではなく、魔法使い(イスタリ)である。冥王サウロンに立ち向かう勢力をまとめてかれらを助ける使命を受け、西の海の果ての神々から遣わされた。深い知識を持ち、剣や魔法などの戦闘能力に長けている。花火の製造やパイプの煙を自在に操り船の形にするなど、火、煙に関する技に熟達しているが、それが魔法によるものなのかは不明。
ずっとサウロンの動向を調べており、ドワーフの王トーリンが、竜に奪われた故郷のはなれ山を奪還する手助けをする。はなれ山の竜が敵であるサウロンと組んでしまう前に、東方の守りの要として、はなれ山を奪還すべきだと考えたのだ。竜はドワーフの匂いを覚えているため、はなれ山の竜のねぐらに忍び込む忍びの者として、ホビット族のビルボを選び、旅に誘う。闇の森の南西部にあるドル・グルドゥアという砦にいると言われている、死者を蘇らせることができるネクロマンサーの正体を突き止めようとして、闇の森に入る前に一行と別れた。ネクロマンサーがサウロンであることを突き止めて戦うが敗れ幽閉される。
トーリン・オーケンシールド(演:リチャード・アーミティッジ)
ドワーフ族。ドワーフの王国、はなれ山(エレボール)の山の下の王。映画では年齢は不明だが、原作によれば、第三紀2746年生まれで、ビルボと出会ったのは195歳。誇り高く、気高い王であり、勇敢な戦士。
かつて非常に繁栄していた王国のスロール王の孫だが、ある時、邪竜のスマウグに国と財宝を奪われた。スロールと同盟を結んでいたスランドゥイル率いるエルフ軍が、助けに来たにもかかわらず、竜を恐れて戦わずに戻っていく姿を見たのが、エルフを恨むようになったきっかけである。
通り名である「オーケンシールド」は、戦いで樫の木を盾に使ったことに由来する。竜にはなれ山を奪われた後、古代王国のモリアへ向かうが、モリアは既にアゾグ率いるオーク軍に占拠されていた。アゾグに祖父スロールを殺された後、父のスラインは行方不明となった。アゾグに立ち向かったトーリンは、武具をなくし、とっさに近くにあった樫の木(オーク)を盾として戦い、アゾグの左腕を切り落とした。彼は祖父を殺し、父の正気を失わせ、多くの仲間を殺したオークを憎んでいる。
ガンダルフの働きかけにより、スマウグに奪われた王国と財宝を奪還するため、ビルボとガンダルフ、12人のドワーフと共に、はなれ山へ向かう旅に出る。当初は、剣を持ったこともないビルボが足手まといにしかならないと思っていた。しかし機転が利き、仲間を助ける勇気があることを知り、仲間として認めるようになる。ようやく故郷のはなれ山に着き、王家の証である宝石アーケンストーンをビルボに取りに行かせるが、スマウグを目覚めさせてしまう。ビルボの命より財宝やアーケンストーンを気にするなど、徐々に財宝に憑りつかれたような様子が見え始める。
バーリン(演:ケン・ストット)
出典: prcm.jp
ドワーフ族。ドワーリンの兄でオイン、グローインの従兄弟。映画では年齢は不明でも最年長という設定となっているが、原作によれば第三紀2763年生まれで、トーリンより年下。ビルボと出会ったのは178歳となる。白髪に白ひげで、穏やかで聡明、ビルボにも丁寧に優しく接する。昔から王家に仕え、トーリンの助言役でもある。はなれ山では、トーリンが財宝に憑りつかれた様子にいち早く気づく。
ドワーリン(演:グレアム・マクタヴィッシュ)
出典: cinemazuki.com
ドワーフ族。バーリンの弟でオイン、グローインの従兄弟。映画では年齢は不明だが、原作によれば第三紀2772年生まれで、ビルボと出会ったのは169歳となる。仲間の中で最も背が高く、筋骨隆々とした勇猛な戦士。トーリンに絶対的な忠誠を誓っており、戦う時は常に先頭に立つ。ビルボの家に集合した時は仲間の中で最初に到着した。
フィーリ(演:ディーン・オゴーマン)
ドワーフ族。キーリの兄でトーリンの甥。映画では年齢は不明だが、原作によれば第三紀2859年生まれで、ビルボと出会ったのは82歳となる。王であり叔父でもあるトーリンを強く敬愛している。一行の中では若く、キーリと共に偵察役を担う。兄弟仲が良く、常にキーリと共に行動しており、はなれ山に向かう際、オークの放った毒矢が刺さったキーリがトーリンに足手まといと言われ、エスガロスの町に置いていかれた時も一緒に残った。
キーリ(演:エイダン・ターナー)
ドワーフ族。フィーリの弟でトーリンの甥。映画では年齢は不明だが、原作によれば第三紀2864年生まれで、ビルボと出会ったのは77歳となる。兄弟仲が良く、常にフィーリと共に行動している。弓と剣を持ち、勇敢だが無鉄砲なところもある。王であり叔父でもあるトーリンを強く敬愛している。一行の中では若く、フィーリと共に偵察役を担う。闇の森で出会った、エルフの女性近衛隊長であるタウリエルに恋をする。オークの放った毒矢が刺さり、瀕死となるが、タウリエルにより助けられる。
オイン(演:ジョン・カレン)
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目次 - Contents
- 『ホビット 竜に奪われた王国』の概要
- 『ホビット 竜に奪われた王国』のあらすじ・ストーリー
- 熊人・ビヨルンの助力
- 闇の森からの脱出
- バルドとの邂逅
- 闇の陣営の計画
- バルドの懸念
- 捕われていたスライン
- 隠された扉
- サウロンとの対決
- 目覚めた竜
- スマウグ襲来
- 『ホビット 竜に奪われた王国』の登場人物・キャラクター
- 冒険の仲間
- ビルボ・バギンズ(演:マーティン・フリーマン)
- ガンダルフ(演:イアン・マッケラン)
- トーリン・オーケンシールド(演:リチャード・アーミティッジ)
- バーリン(演:ケン・ストット)
- ドワーリン(演:グレアム・マクタヴィッシュ)
- フィーリ(演:ディーン・オゴーマン)
- キーリ(演:エイダン・ターナー)
- オイン(演:ジョン・カレン)
- グローイン(演:ピーター・ハンブルトン)
- ドーリ(演:マーク・ハドロウ)
- ノーリ(演:ジェド・ブロフィー)
- オーリ(演:アダム・ブラウン)
- ボンブール(演:スティーブン・ハンター)
- ボフール(演:ジェームズ・ネスビット)
- ビフール(演:ウィリアム・キルシャー)
- エルフ族
- スランドゥイル(演:リー・ペイス)
- レゴラス(演:オーランド・ブルーム)
- タウリエル(演:エヴァンジェリン・リリー)
- ガラドリエル(演:ケイト・ブランシェット)
- 人間
- バルド(演:ルーク・エヴァンズ)
- バイン(演:ジョン・ベル)
- 統領(演:スティーヴン・フライ)
- アルフリド(演:ライアン・ヘイジ)
- ギリオン(演:ルーク・エヴァンズ)
- ドワーフ族
- スロール(演:ジェフリー・トーマス)
- スライン(演:マイク・ミズラヒ)
- 闇の勢力
- 死人遣い(ネクロマンサー)
- アゾグ(演:マヌー・ベネット)
- ボルグ(演:ローレンス・マコール)
- スマウグ(演:ベネディクト・カンバーバッチ)
- その他
- ビヨルン(演:ミカエル・パーシュブラント)
- ラダガスト(演:シルベスター・マッコイ)
- 『ホビット 竜に奪われた王国』の用語
- 中つ国(なかつくに)
- 力の指輪
- 一つの指輪
- 三つの指輪
- 七つの指輪
- 九つの指輪
- はなれ山(エレボール)
- 種族
- ホビット族
- エルフ族
- ドワーフ族
- 魔法使い(イスタリ)
- 人間
- オーク
- 『ホビット 竜に奪われた王国』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 闇の森の中で襲ってきた大蜘蛛と戦い、ビルボが自分の剣に命名するシーン。
- トーリン一行が酒樽に入り、激流を下りながら追手から逃げるシーン
- はなれ山のドワーフ王国でトーリンたちがスマウグと戦うシーン
- 『ホビット 竜に奪われた王国』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画冒頭、ブリー村のシーンで、監督のピーター・ジャクソンがカメオ出演していた。
- ゴラム役のアンディ・サーキスが制作に参加していた。
- 谷間の町デイルの領主ギリオンを演じたのは、バルド役のルーク・エヴァンズ
- ボフール役ジェームズ・ネスビットの娘2人が、バルドの娘たちを演じていた。
- 『ホビット 竜に奪われた王国』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:エド・シーラン『アイ・シー・ファイア』