化物語（物語シリーズ）のネタバレ解説・考察まとめ
『化物語』とは、西尾維新によるファンタジー小説、及びそれを原作としたアニメ・ゲームなどのメディアミックス作品である。アニメ版は2009年7月から放送された。主人公・阿良々木暦と、彼に出会った少女たちが織りなす「怪異」に関する物語である。サブタイトルは「メインキャラクター＋怪異」の名前で構成されており、「化物語」は「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」の5編から成り立っている。
戦場ヶ原父
CV：立木文彦
ひたぎの父親。口数は多くないが、紳士的な格好いい男性。外資系の企業に勤めている。暦とひたぎの初デートに同行し、ひたぎを暦に託す。
戦場ヶ原母
ひたぎの回想にて登場。子供の頃にひたぎが大病を患ったことがきっかけで新興宗教に入信し、家庭が崩壊するまで散財する。「生贄」としてひたぎの体を宗教幹部に差し出したことがきっかけで、家族の溝が決定的なものになる。
『化物語』の用語
怪異
都市伝説や信仰、噂によって生まれる存在であり「妖怪」のような存在。ただし人の伝聞によってその存在が成り立つため、「人間」がいなければ存在することができない。実体を伴う場合もあるが、取り憑いている相手により姿が変化するケースが多い。
吸血鬼
「怪異の王」と言われる上級の怪異。不老不死の力や変身能力、物質を創り出す力を持つ。伝承の通り、太陽の光やニンニク、銀の十字架、聖水に弱い。
おもし蟹
戦場ヶ原ひたぎが取り憑かれた怪異。九州地方の山間部に伝承として伝わる存在であり、地域によっては「重いし蟹」「重石蟹」「おもいし神」と呼ばれることもある。人間の「思い」を引き受けると同時に、願った人の「重み」も受け取ってしまう。
迷い牛
目的地にたどり着くことができず、さまよい続ける怪異。「家に帰りたくない」という思いを持った人間のみ認識できる。本作では、10年前の交通事故により「母親の家に帰れなかった（たどり着けなかった）」ことで地縛霊化してしまった八九寺真宵を指す。
レイニーデビル
「願った人の裏の願い」を叶えることで存在できる怪異。起源はヨーロッパに伝わる雨合羽を着た猿の悪魔である。本来は低級怪異であるが、「願った」神原駿河の運動神経が非常に良かったため、その力が影響して強力な怪異となってしまった。
蛇切縄
千石撫子が取り憑かれた、人の悪意により「呪い」として使われる怪異。まずは取り憑いた人間の足に巻きつき、顔まで到達した時点で殺されてしまう。「へびきり縄」「へびきり」「蛇縄」「くちなわ」とも呼ばれる。
障り猫
車に轢かれた尾なしの白猫を装い、埋葬したものに取り憑く怪異。取り憑かれたものは性格が豹変する。触れると「エナジードレイン」という相手のエネルギーを奪い取ってしまう能力を有する。本作では羽川翼が取り憑かれ、ストレスを抱えたことにより「障り猫」の力を発動させてしまう。
『化物語』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
「戦場ヶ原、蕩れ」
「まよいマイマイ」にて、家に帰りたくなくて時間を潰していた暦の前にひたぎが現れる。ひたぎは暦との雑談の中で「『見蕩れる』の『蕩』ってすごい言葉よね。『くさかんむり』に『湯』って書くのよ。私の中では『くさかんむり』に『明』の『萌』の一段上を行く、次世代を担うセンシティブな言葉として期待が集まっているわ」と話した。その後、ひたぎの「I love you」という告白に対し、暦は「戦場ヶ原、蕩れ」と返事をした。暦の代表的なセリフとして、ファンの間でも有名なセリフである。
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目次 - Contents
- 『化物語』の概要
- 『化物語』のあらすじ・ストーリー
- ひたぎクラブ（第1話〜第2話）
- まよいマイマイ（第3話〜第5話）
- するがモンキー（第6話〜第8話）
- なでこスネイク（第9話〜第10話）
- つばさキャット（第11話〜第15話）
- 『化物語』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 阿良々木暦（あららぎ こよみ）
- 戦場ヶ原ひたぎ（せんじょうがはら ひたぎ）
- 羽川翼（はねかわ つばさ）
- 忍野メメ（おしの めめ）
- 忍野忍（おしの しのぶ）
- 八九寺真宵（はちくじ まよい）
- 神原駿河（かんばる するが）
- 千石撫子（せんごく なでこ）
- その他のキャラクター
- 阿良々木火憐（あららぎ かれん）
- 阿良々木月火（あららぎ つきひ）
- 戦場ヶ原父
- 戦場ヶ原母
- 『化物語』の用語
- 怪異
- 吸血鬼
- おもし蟹
- 迷い牛
- レイニーデビル
- 蛇切縄
- 障り猫
- 『化物語』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 「戦場ヶ原、蕩れ」
- 「無知は罪だけれど、馬鹿は罪じゃないものね。馬鹿は罪じゃなくて、罰だもの」
- 「誰にでも優しいって、やっぱり無責任だからね」
- 「阿良々木先輩、頼むから！……助ける相手を、間違わないでくれ」
- 「そういえば、ゴミ……いえ、阿良々木くん」「今お前、自分の彼氏をゴミと言いかけたか？」
- 「キスをしましょう、阿良々木くん」
- 『化物語』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 「化物語」は本来「メディアミックス不可の作品」だった
- 阿良々木暦のビジュアルのモデルは「ゲゲゲの鬼太郎」
- 『化物語』の主題歌・挿入歌
- OP（第2、6、7、11〜12話）：戦場ヶ原ひたぎ（斎藤千和）「staple stable」
- OP（4話）：八九寺真宵（加藤英美里）「帰り道」
- OP（第8話）：神原駿河（沢城みゆき）「ambivalent world」
- OP（10話）：千石撫子（花澤香菜）「恋愛サーキュレーション」
- OP（第14〜15話）：羽川翼（堀江由衣）「sugar sweet nightmare」
- テーマソング：supercell「君の知らない物語」