化物語（物語シリーズ）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：堀江由衣

本作のサブヒロインであり、「つばさキャット」のメインキャラクター。成績優秀、品行方正の典型的な「優等生」で、クラス委員長を務める。本作より前の時点であるゴールデンウィークにおいて、取り憑いた相手の性格を豹変させる「障り猫」という怪異が翼のストレスと結びつき、新種の怪異「ブラック羽川」を生み出してしまう。暦の数少ない友人であり、暦にとっては初恋の人物。しかし暦は「おもし蟹」と「迷い牛」による事件を経てひたぎと親交を深め、恋人同士になってしまう。密かに暦に想いを寄せていた翼にとってその事実は重大なストレスとなり、「つばさキャット」にて再び「ブラック羽川」に変化し、ストレスのもとである暦を殺そうとするが、忍によって阻止される。

忍野メメ（おしの めめ）

CV：櫻井孝宏

各地を放浪しながら怪異譚を収集している怪異の専門家。暦が高校3年生を目前とした春休みに巻き込まれた「吸血鬼」の事件をきっかけに、暦と関わりを持つようになる。常に薄汚いアロハシャツと便所サンダルを身につけている。一見飄々としているが、鋭い勘と観察眼を持ち、暦が持ちかける事件を解決する手助けをしている。「吸血鬼」事件で力を失った元・吸血鬼の少女である忍野忍の面倒を見ている。「つばさキャット」にて、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに関する問題が一通り片付いた為に街を去る。

忍野忍（おしの しのぶ）

CV：坂本真綾

暦が春休みに行き合った「吸血鬼」であり、暦を「吸血鬼化」させた張本人。本来の名前は「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」。元々は吸血鬼となった暦の主だったが、キスショットの血を吸って吸血鬼の力をギリギリまで奪うことで、キスショットを"死なないレベルの力しか持たない下等怪異”にし、自分に従わせ生き延びさせることを決意した暦により落ちぶれた怪異となり、その名を失い忍野メメから新しく「忍野忍」の名を授かることとなった。自分の願いを叶えてくれなかった暦に対して愛憎混じる複雑な思いを抱いており、春休み以降口を開くことがないが、暦を見捨て切れずに度々手を貸すこととなる。「つばさキャット」では、自身が持つ「エネルギーを吸い取る力」＝「エナジードレイン」を使い、「ブラック羽川」を退けて暦を助ける。

八九寺真宵（はちくじ まよい）

CV：加藤英美里

「まよいマイマイ」のメインキャラクター。母親の家にたどり着けず困っていたところを暦に助けられる。幼い外見に反して口が達者であり、時折暦を煽るようなわざとらしい言い間違いをする。暦にそれを指摘されると「失礼、噛みました」と謝罪し、これに対し暦が「違う、わざとだ」と返して、それからボケとツッコミの応酬が始まる。このやりとりは2人の中で半ば挨拶がわりの恒例行事と化している。
実は10年前に交通事故で死亡しており、「母親の家にたどり着けなかった」という思いから「迷い牛」という地縛霊の怪異と化していた。しかし、忍野から対処法を聞いたひたぎにより「当時になかった道を使うことで母親の家に帰る」ことを提案され、10年越しに母親の家（があった場所）に辿り着く。そのことでようやく未練がなくなり、暦とひたぎの目の前で消え去った。しかし地縛霊から浮遊霊へと変わったと言い、平然と暦の前に姿を現した（本人曰く「二階級特進」）。

神原駿河（かんばる するが）

CV：沢城みゆき

「するがモンキー」のメインキャラクター。直江津高校の二年生であり、バスケットボール部のエース。自他共に認める「エロ女子高生」であり、暦によって変態疑惑と露出狂疑惑をかけられている。ひたぎの中学時代の後輩であり、当時からひたぎに恋愛感情を抱いていた。「おもし蟹」の秘密を隠したいひたぎによって冷たく接されるようになり、それをひたぎが望むのであればと身を引いたが、偶然暦とひたぎが親しげに話している場面に遭遇。自分がなし得なかった「ひたぎの傍にいる」ことをなし得た暦に興味と憎しみを抱くようになり、つきまとうようになった。暦に憎しみを抱く一方で心から暦を尊敬している一面も見せ、ストーカーしながら暦を褒め続けることもある。実は母親が「怪異」に関わっていた過去があり、亡くなる際に遺品として、主人の願いを叶えると言われる「猿の手」を残していた。しかしそれは本当は「猿の手」ではなく、主人の願いに込められた「裏の願い」を読み取って実行してしまう「悪魔の手」であった。「猿の手」だと思い安易に願い事をしていた駿河だったが、忍野によって真相を暴かれ、取り憑かれた自身の腕を切り取って「悪魔の手」を手放すことを決意。しかし暦とひたぎの計らいにより、穏便に「悪魔の手」の能力を手放すことに成功した。その際にひたぎとの仲も修復されて吹っ切れた様子で、その後は暦に対しても純粋に後輩として接している。

「なでこスネイク」では「悪魔の手」の報酬として忍野の依頼を暦とともに遂行することになるが、その過程で撫子が抱えている問題に関わるようになる。撫子の呪いを解放するために自らを犠牲にしようとする暦を止め、「助ける相手を間違うな」と叱咤した。

千石撫子（せんごく なでこ）

CV：花澤香菜

「なでこスネイク」のメインキャラクター。中学二年生。暦の下の妹・月火の旧友であり、月火とよく遊んでいた頃は阿良々木家にも出入りしていたため、暦とも面識がある。内向的な性格だが、好意を抱いている暦に対しては積極的に迫る一面を見せる。同級生の男子の告白を断ったことにより、その男子を好きだった女子（と告白を断られた男子）から「呪い」を受け、それを解決するために蛇を殺していることを暦に知られる。暦が忍野によって渡されたお守りで呪いを祓う儀式を行うが、途中で呪いが一つではなく二つであることがわかり、取り除ききれないというアクシデントが発生。一度は苦しむことになるが、暦と駿河の尽力により呪いが解かれた。

その他のキャラクター

阿良々木火憐（あららぎ かれん）

CV：喜多村英梨

暦の大きい方の妹（上の妹）であり、月火の姉。中学3年生。月火とともに「ファイヤーシスターズ」の通り名を持ち、日々人助けに明け暮れている。寝坊する暦を起こす役割を担っている。

阿良々木月火（あららぎ つきひ）

CV：井口裕香

暦の小さい方の妹（下の妹）であり、姉である火憐とともに「ファイヤーシスターズ」を名乗って日々人助けをしつつ、寝坊する暦を起こす役割を担っている中学二年生。撫子とは小学生時代によく遊んでいた。生まれながらに髪が伸びる速度が異常に速く、頻繁に髪型を変えている。