リサリサ/エリザベス・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

リサリサとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part2『戦闘潮流』に登場する波紋使いである。クールな美女で、しなやかな身のこなしと優雅な戦い方をする。実は50歳だが、波紋の力により若々しい外見を保っている。超生物「柱の男」との戦いに備え、弟子のジョセフ・ジョースターとシーザー・ツェペリを厳しく鍛えた。「柱の男」たちが究極生命体になるのに必要な「エイジャの赤石」を守るべく、ジョセフたちと共に戦うことになる。戦闘や修行に関しては厳しい側面が目立つが、優しく温かい性質の持ち主でもある。

CV:井上和彦

「柱の男」のリーダー格で、かつて石仮面を作った。石仮面の骨針で人間の脳を押して吸血鬼にするだけではなく、自分たちの脳も刺激して究極生命体になることを望んだが、同胞たちはそれに賛同しなかった。同胞に失望したカーズは彼らを皆殺しにし、唯一の同志となったエシディシ、赤子だったワムウ、サンタナを連れて旅に出る。石仮面だけでは「柱の男」の脳を押すにはパワーが足りず、エイジャの赤石と呼ばれる特殊な石が必要であった。石探しの中、太陽と同じエネルギー波を持つ波紋の力を身に着けた人類と戦うこととなり、「柱の男」たちはやがて休眠期に入った。
1938年に復活したカーズらは赤石探しを開始する。波紋戦士との戦いの中でエシディシを、リサリサのハッタリにより行った赤石を賭けた決闘でワムウを失う。リサリサとの決闘に臨むが、元よりまともに戦う気はなく影武者を立てリサリサをジョセフに対する人質にしようとした。
ジョセフによってリサリサを奪還された後はジョセフと戦う。赤石をはめ込んだ石仮面を被り究極生命体になり、波紋法を操れるようになった。ジョセフ以上の波紋の力を得たが、最終決戦でジョセフがかざした赤石の中で波紋エネルギーが増幅されて戦いの場所となった火山が噴火。岩盤もろとも大気圏外に押し出された。

鋼線(ワイアード)のベック

CV:鶴岡聡

カーズらの部下である吸血鬼。語尾に「ズラ」をつけて話す。
恋人を殺した脱獄囚で、カーズらによって石仮面をかぶせられ吸血鬼となった。仲間にしてくれたカーズとワムウに忠誠を感じており、彼らのいる部屋へ行かせまいと、門番としてジョセフ、リサリサの前に立ちはだかる。
自分の手をドアノブに擬態させ、ドアノブと一体化した状態で現れた。「鋼線のベック」の異名通り自身の体毛をワイヤーのごとく硬質化させ、針のように変形する能力があり、棘だらけの全身で相手を切り裂いたり突き刺したりする戦法を得意とする。
リサリサを「マブい美人」と評し、「抱きしめて血を吸ってやる」と言うが「後悔して死んでもいいならためしてみなさい」と返された。「女が俺に冗談を言うのは好まねえズラ」と言い、リサリサを抱きしめて殺そうとしたが、マフラーを巻きつけられ波紋を流される。初めはそれに気づかずにマフラーを破くが、波紋の力であえなく倒された。

リサリサ/エリザベス・ジョースターの名言・名セリフ/名シーン・名場面

シーザーの死に涙するリサリサ

自らの父親の仇を討つ為、シーザーは母のように慕っていたリサリサの制止をも振り切ってカーズが潜伏するホテルへと向かって行った。シーザーは中にいたワムウとの戦いの果てに死亡する。その後、現場に到着したリサリサは状況を見てジョセフにシーザーを探すこともワムウを追うことも許さないと言った。
気丈に振る舞っていたが、愛弟子シーザーの死を悟り誰よりも泣きわめきたいのはリサリサであった。それでも敵地にあって激情に身を任せるわけにはいかないという理性により冷徹さを保とうとしていたのだ。
それでも、瓦礫の下から流れる血を見て、そこにシーザーがいることを知るやリサリサ、ジョセフ共に涙をこらえられなかった。初めてリサリサが見せた激しい感情と言える。

「たかが20歳前の小僧からいたわられるほど やわな人生は送っていない!」

ジョセフがワムウを倒し、カーズとリサリサの戦いが始まる。ジョセフは女性であるリサリサを心配し、自分が戦うと申し出る。それに対し、リサリサは毅然と「無用!たかが20歳前の小僧からいたわられるほど、やわな人生は送っていない!」と言い放った。
リサリサの心身の強さを表すセリフであり、彼女の送ってきた過酷な人生が分かる。

リサリサ/エリザベス・ジョースターの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

リサリサが厳しい性格になったのはPart1との差別化の結果

波紋使いとしては未熟なジョセフにいきなり死ぬ危険のある過酷な修行をつけるなど、リサリサは厳しい師匠としての印象が強い。一カ月でのパワーアップという試練を考えるに仕方のないことといえるが、実はリサリサが厳しい師匠になったのには、Part1に登場したジョナサンの師匠であるウィル・A・ツェペリとの差別化という意味があった。
ツェペリは優しくどこかお茶目さもある師匠として描かれており、リサリサはツェペリと違う師匠像として強い女性に設定された(函装版『JoJonium』5巻「キャラクター誕生秘話」より)普段は冷徹なまでの厳しさを持つため、時折見せる優しさや母性がより引き立つといえよう。

リサリサがジョセフの母であることの伏線は序盤にあった

ジョセフとリサリサが親子であることは終盤で明らかになる。実は、物語の序盤で既に伏線は張られていた。ジョセフとエリナの身の上話に「エリナは船の事故で夫を亡くし、後に産んだ男の子と事故で一緒に助かった女の赤ちゃんが大人になって結婚した。それがジョセフの両親」との記述がある。

「リサリサ」の名前の由来はアメリカの音楽グループ「リサ・リサ&カルト・ジャム」

「リサリサ」の名前の由来は、アメリカの3人組音楽グループ「リサ・リサ&カルト・ジャム」である。
1985年にデビューし、R&Bチャートとポップチャートでヒットを放った。

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