テイルズ オブ エクシリア（Tales of Xillia）のネタバレ解説・考察まとめ
『テイルズ オブ エクシリア』とは、2011年にPlayStation3用タイトルとしてバンダイナムコゲームスから発売されたRPG。同シリーズの15周年記念作品である本作は、シリーズ初のダブル主人公を採用し、同シリーズのキャラクターデザインでお馴染みの藤島康介、いのまたむつみが本作のキャラクターデザインを担当。精霊マクスウェルが創造し、人間と精霊が共生する世界リーゼ・マクシアを舞台に、創造主と同じ姓を名乗る謎の女性ミラ＝マクスウェルと、医師を志す青年ジュード・マティスの世界を救う物語が描かれる。
バランを助けるため、全員の力を合わせて源霊匣のヴォルトを制御している
停電による影響で停止した昇降路の中に取り残されたバランを助けるべく、ジュードたちは力を合わせて源霊匣のヴォルトを制御して雷の精霊術で電力の供給をし、無事バランを救出した。バランから源霊匣の原理について教えてもらったジュードは精霊を死なせずに利用できる源霊匣にエレンピオスを救う可能性を見出す（※118）。しかし、全ての黒匣の破壊が目的であるガイアスとは相容れないため源霊匣を推進するには戦って決着つけるしか方法はないとジュードは考え、皆に一緒に戦うか慎重に決めてほしいと一晩考える時間を設けた。
※118.エレンピオスの源霊匣は、アルクノアからのデータを元に研究が進められ、リスクが少なく安全な微精霊で試験的に運用されていた。
エレンピオスも救いたいという思いを通すため、ガイアスと戦うことを決意するジュード
ガイアスと戦うべきか、それぞれが思いを張り巡らせるなか（※119）、ジュードとミラの元に、エレンピオスの黒匣を一掃することを伝えに来たガイアス。ジュードとは目指す世界が異なるため、互いが争わない道としてミュゼの力が宿った短刀を渡し、「何もせずリーゼ・マクシアに帰る」という選択肢をジュードに与えた。そしてガイアスは、「お前が、自分の世界を望むのであれば、俺に挑め。俺は逃げない」と言い残して立ち去っていく。ジュードは「僕のわがままかも知れない。だけど、僕ガイアスと戦わないと」と改めてガイアスと戦うことを決意（※120）。皆と一緒にガイアスが待つ世精ノ途へと向かう。
※119.アルヴィンXエリーゼ、レイア☓ローエン、ジュードXミラの組み合わせでイベントが進行。ジュード☓ミラでは、断界殻をなくすことで術者であるマクスウェルと創った世精ノ途も同時に消滅すること。精霊にはこれから先もマクスウェルの存在が必要不可欠で、精霊となったミラがマクスウェルを引き継ごうとしていること（ミラは半精霊状態で復活している）。マクスウェルの力ならミラを元の人間に戻せるかもしれないこと。「世界中の人々と精霊たちの未来を私（僕）たちでつくろう」といった話を二人でしていた。
※120.「ちっぽけな気持ち（エレンピオスを救うこと。そのためにガイアスと戦うこと）を大切にしないと僕、大人になれないと思うんだ」と言い、ミラに「僕が道に逸れそうになったら、嫌いになるって言ってね」と覚悟を見せた。
ジュードたちの前に立ちはだかるウィンガル
ガイアスの元へと向かうジュードたちの前にウィンガルが行く手を阻む。たとえ自身の理想の脅威になろうとも相手を殺さない考えを持つ陛下（ガイアス）の甘さのことを危惧していたウィンガルは、陛下の代わりに重荷となる存在を排除しようとしていた。ウィンガルは戦いに敗れてもなお、増霊極を使用して立ちはだかろうとするが、増霊極で体を酷使し続けた影響が出始める。ウィンガルは力を振り絞って放った一撃でジュードたちの足場を砕いてパーティーを分散させるも力尽きて死亡する。
ミュゼの力で覚醒したガイアス（ラストボス）
ガイアスの元へとたどり着いたジュードとミラ（※121）。そこへマクスウェルが姿を現す。マクスウェルは世精ノ途を外界から完全に切り離すことで世精ノ途の中にガイアスとミュゼを閉じ込め、そのまま世精ノ途ごと潰して消し去ろうとしていた（※122）。ジュードたちは二手に分かれたガイアス（ミュゼ）を倒すも空間を移動して逃走されてしまう（※123）。追いかけたジュードたちが目にしたのはガイアスに両断されたマクスウェルの姿だった（※124）。ガイアスはジュードに「このままではお前の最も大切なものを失うことになる」と警告（※125）。「逃げたら向き合えない。それこそ失ってしまう」と返すジュードの覚悟に、ガイアスは「見事な覚悟だ」と言い、ミュゼの剣の力で自身を強化。世界の明暗を分けた最後の戦いが始まる（※126）。
※121.ジュードとミラは、ほかの皆よりも一足早く合流してガイアスの元にたどり着いている。
※122.ミュゼが空間を操る能力者だったため、世精ノ途を切り離して二人を閉じ込めたあと能力を使う間もなく潰す必要があった。なお、まだ駆けつけていない皆も巻き込むため、マクスウェルは「すまんが、諦めろ。これはチャンスなんだ」とミラたちに言っている。
※123.ガイアスがマクスウェルの不意を突いて斬りつけるも失敗して姿を消してしまう。ジュード編はガイアス、ミラ編はミュゼと戦闘を行い、戦わなかった方がマクスウェルを追いかけていった。
※124.死んだわけではない。そもそもマクスウェルを殺せば世精ノ途と断界殻が消えてしまうため、マクスウェルの座を奪うまでは殺さないと思われる。
※125.ガイアスが言う「ジュードの最も大切なもの」とは、恐らく「ミラ」のことだと思われる。作中で特に触れられていないため独自の解釈になるが、ガイアスは「このまま続ければお前の大切なミラを殺すことになる」と、「脅し」もしくは「ジュードの覚悟」を見るために言った可能性が高い（ガイアスの優しい性格から本気で殺す可能性は低い）。ジュードの方も「決戦前エレンピオスを救うためにガイアスと戦うことを決意し、ミラと『世界中の人々と精霊たちの未来をつくろう』と約束したのに、ここで逃げたらミラに合わす顔がない。僕の元から離れてしまう」という意味が込められていると思われる。
※126.ガイアス＆ミュゼとのバトル中、徐々に加勢していく感じで仲間が駆けつける。
ガイアスに「僕のことを信じてほしい」と伝えるジュード
激闘の末、遂にガイアスとミュゼを倒したジュードたち。ミラは四大精霊にクルスニクの槍の破壊を命じてクルスニクの槍は完全に消滅した。しかし、ガイアスは「お前たちが望む世界は民を苦しめるだけ。たとえ源霊匣があろうと」と言い、「世界を一つにしたところで互いが協力しあうなど幻想だ」と敗北してもなおジュードを否定する。それに対してジュードは「僕の信じた未来って、甘くてバカなのかもしれない。でもミラは僕を信じてくれた。僕はまだ弱くてちっぽけな人間だよ。だけど、いつか強くなってみせる。僕を信じてほしいんだ」と話す。
ジュードに、挫けたら再び立ちふさがることを忠告するガイアス
「人は強くなろうとするから、誰かのために成長しようともがくから私（僕）たちの未来は、想像もできないぐらいすばらしい世界に満ちていると信じている」と人の可能性を信じてほしいというジュードたちの想いに、ガイアスは心を動かされる。ガイアスから「お前たちの可能性とやらが挫かれた時、俺は再び立ち上がる」と言われ、ジュードは「そうはさせない」と必ず成し遂げてガイアスに手を煩わせないことを誓う。ミラも「一人で生きていくのが辛いなら、共に生きよう」とミュゼに手を差し伸べて二人は和解し、二つの世界の明暗分けた戦いは幕を閉じる。
断界殻が消え、新たな一歩が始まる様子を見届けるジュードとミラ
ミラは断界殻のマナを使用して再び人間に戻ることもできたが、人間には戻らずマクスウェルを受け継いで精霊界で人と精霊の行く末を見守る道を選んだことを皆に告げる。それはジュードたちとの最後の別れでもあった。ミラに全てを託して役目を終えたマクスウェルは消滅する。施された断界殻も解かれ、リーゼ・マクシアのマナがエレンピオスへと行き渡ったことでエレンピオスの荒れ果てた土地に植物が芽吹き始める。リーゼ・マクシアとエレンピオス、人と精霊との新たな一歩が始まるのだった。
『テイルズ オブ エクシリア』のゲームシステム
ダブル主人公
主人公選択画面
共通のオープニングムービー後、プレイしたい主人公を選ぶことで、選んだ主人公の視点でストーリーが進行する。一部のメインストーリーやサブイベントが少し異なるほか、出現するザコ敵やボスキャラクターも少し異なる。
DR-LMB（ダブルレイド・リニアモーションバトル）
出典： tox.namco-ch.net
連続コンボを決めているレイア
本作の戦闘システムは、『テイルズ オブ グレイセス』の「SS-LMBS」をベースにアレンジを加えられている。攻撃行動を行うときに消費するAC（アサルトカウンタ）、術技を放つのに消費するTP（テクニカルポイント）、この2種類を使って攻撃を行う。溜められているACの分だけ攻撃をすることができ、ACとTPが続くかぎり自由に通常攻撃と術技を繋げてコンボを叩き込めるのが特徴だ。
AC（アサルトカウンタ）
通常攻撃、術技など全ての攻撃行動を行うのに必要とする数値。攻撃行動するたびに1消費し、時間経過と共に回復する。
TP（テクニカルポイント）
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目次 - Contents
- 『テイルズ オブ エクシリア』の概要
- 『テイルズ オブ エクシリア』のあらすじ・ストーリー
- 1章
- 2章
- 3章
- 4章
- 『テイルズ オブ エクシリア』のゲームシステム
- ダブル主人公
- DR-LMB（ダブルレイド・リニアモーションバトル）
- AC（アサルトカウンタ）
- TP（テクニカルポイント）
- 特性
- リンクモード
- 共鳴術技（リンクアーツ）
- パートナー固有サポート
- オーバーリミッツ
- 共鳴術技チェーン
- 秘奥義
- リリアルオーブ
- ランダムトレジャー
- ショップビルド
- チャット
- ロングチャット
- ショートチャット
- ファイティングチャット
- マップアクション
- アタッチメント＆パーソナル
- 『テイルズ オブ エクシリア』の登場人物・キャラクター
- プレイアブルキャラクター
- ジュード・マティス / Jude Mathis（CV：代永翼）
- ミラ＝マクスウェル / Milla Maxwell（CV：沢城みゆき）
- アルヴィン / Alvin / アルフレド・ヴィント・スヴェント / Alfred Vint Svent（CV：杉田智和）
- エリーゼ・ルタス / Elise Lutus（CV：堀中優希）
- ティポ / Tipo（CV：池澤春菜）
- ローエン・J・イルベルト / Rowen J. Ilbert （CV：麦人）
- レイア・ロランド / Leia Rolando（CV：早見沙織）
- 四象刃（フォーヴ）
- アグリア / Agria（CV：坂本真綾）
- ジャオ / Jiao（CV：大友龍三郎）
- プレザ / Presa（CV：佐藤利奈）
- ウィンガル / Wingul（CV：木内秀信）
- ラストボス
- ガイアス / Gaius（CV：置鮎龍太郎）
- ミュゼ / Musee（CV：真田アサミ）
- 重要ボス
- ナハティガル・I・ファン（CV：大塚芳忠）
- ジランド（CV：木下浩之）
- セルシウス（CV：平田宏美）
- イバル / Ivar（CV：森久保祥太郎）
- マクスウェル（CV：大塚周夫）
- ヴォルト（CV：赤羽根健治）
- 四大精霊
- イフリート（CV：中村大樹）
- ウンディーネ（CV：津賀有子）
- シルフ（CV：白石涼子）
- ノーム（CV：染井夕奈）
- サブキャラクター
- クレイン・K・シャール（CV：保志総一朗）
- ドロッセル・K・シャール（CV：鎌田梢）
- ユルゲンス（CV：千葉進歩）
- イスラ（CV：平田宏美）
- カーラ・アウトウェイ（CV：園崎未恵）
- バラン（CV：山崎たくみ）
- ディラック・マティス（CV：銀河万丈）
- エリン・マティス（CV：土井美加）
- ソニア・ロランド（CV：津賀有子）
- ウォーロック・ロランド（CV：柳沢栄治）
- ハウス（CV：篠原大作）
- プラン
- エデ（CV： 岡野浩介）
- レティシャ（CV：浦和めぐみ）
- キャリー・I・ファン（CV：山像かおり）
- ジュライ
- ティース、パテル
- 黄金魔剣士
- アイフリード
- 『テイルズ オブ エクシリア』の用語
- 世界・種族・組織
- リーゼ・マクシア/リーゼ・マクシア人
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