『魔境伝説アクロバンチ』とは、日本テレビと国際映画社が共同制作したSFロボットアニメである。1982年に日本テレビ系列で全24話が放送された。巨大合体ロボ「アクロバンチ」を駆るアマチュア考古学者とその家族が、地底人の軍団「ゴブリン結社」と古代の大秘宝「クワスチカ」を巡り、争奪戦を繰り広げる痛快冒険劇として描かれた。後に『プラレス3四郎』や『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』など、数多くの作品でキャラクターデザインを手掛け人気を博す「いのまたむつみ」のデビュー作となった。
『魔境伝説アクロバンチ』の概要
『魔境伝説アクロバンチ』とは、日本テレビと国際映画社が共同制作し、日本テレビ系列で1982年5月5日から12月24日にかけて全24話が放送されたSFロボットアニメである。『銀河旋風ブライガー』をはじめとするJ9シリーズなどに参加した四辻たかおが、夏木よしのり名義で総監督を務めた。メカニックデザインは『伝説巨神イデオン』を手掛けた樋口雄一が担当している。後に『プラレス3四郎』や『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』で人気を博すいのまたむつみが本作にてキャラクターデザインとしてのデビューを果たしている。
本作のコンセプトは映画『インディージョーンズ』のような冒険活劇である。アマチュア考古学者である主人公「蘭堂タツヤ(らんどうタツヤ)」とその家族が、敵対する地底人「ゴブリン結社」と、古代の大秘宝「クワスチカ」を巡って争奪戦を繰り広げる。またタツヤと5人の子ども達との絆も、テーマのひとつとして掲げられる。やがてクワスチカの本質が明らかになるにつれ、生命の根源が明らかになる壮大な展開を見せる。
本作の特徴として、物語の牽引役としての主人公が、48歳の中年男性にして5児の父であるタツヤである点が挙げられる。またクワスチカを求める主な動機が、タツヤのアマチュア考古学者としての探究心、平たく言えば個人的趣味なのに対して、ゴブリン結社は種族の滅亡を回避するためである。このように敵方の事情の方が格段に深刻である点も特徴として挙げられる。世界中の実在の地名や遺跡が数多く登場する。
模型会社の老舗である青島文化教材社がスポンサードしており、同社から多数のプラモデルが発売された。
『魔境伝説アクロバンチ』のあらすじ・ストーリー
冒険への出発
21世紀後半。核戦争を回避した人類は科学技術を地球資源の再開発に活用し、繁栄を極めていた。アマチュア考古学者「蘭堂タツヤ(らんどうタツヤ)」は、幻の大秘宝「クワスチカ」探求の冒険に出る夢を見ながら、子ども達と「ランドー海洋牧場」を経営して資金を蓄えていた。タツヤは遺跡探索用巨大ロボ「アクロバンチ」の完成と共に冒険の旅に出ることを宣言するが、5人の子ども達からは不評を買う。そんな時、クワスチカによる種族の再興を悲願とする「ゴブリン結社」が襲来し、ランドー海洋牧場は壊滅させられてしまう。ゴブリン結社への対抗心から冒険に乗り気になった子ども達を引き連れ、タツヤはアクロバンチに乗りこみ旅立つのだった。
遺跡を巡る旅
クワスチカの伝承が描かれた破片に導かれ、カスケード山からアンデス、コンゴやアトランチスを巡る旅はゴブリン結社との激しい競り合いとなる。そんな中海底遺跡を巡る戦いの中で、蘭堂家の長男「蘭堂ヒロ(らんどうヒロ)」は、ゴブリン結社の将軍・白軍鬼「シーラ」と出会う。ヒロは窮地に陥ったシーラを反射的に助けてしまう。前世から宿縁で繋がれ、やがて魂で結ばれるふたりの運命の出会いであった。
エネルギーポール争奪戦
古代の破片に導かれて巡る遺跡において、蘭堂ファミリーとゴブリン結社は何度も激突する。遺跡はクワスチカの片鱗を見せつけながらも、触れる者を拒絶するかのように消滅を繰り返す。やがて遺跡から不思議な物体「エネルギーポール」が見つかるようになり、戦いはエネルギーポール争奪戦の様相を呈する。当初は無関心を貫いていた地上人類の政府「地球連邦」もクワスチカの重要性とゴブリンの脅威を認めはじめる。蘭堂ファミリーはクワスチカ探求の旗手となる。
クワスチカ出現
ついにアクロバンチの前に姿を現したゴブリン王「デーロス」が巨大化して襲いかかる。窮地に陥ったアクロバンチの元に、突如として謎の聖剣「エクスキサーチ」が現れる。戦いは激しさを増し、地上人類対地底人類の全面戦争へと発展していく。しかし人心の荒廃に呼応するように、世界各地で天変地異が起こり始めた。さらに宇宙の彼方より巨大な隕石が迫りくる。ゴブリンの住まう地底世界もマグマに沈み、デーロスはクワスチカに一縷の望みを託して地上に進軍する。南太平洋に出現したクワスチカを巡って、ゴブリン結社と地球連邦軍が最終戦争を開始した。クワスチカはタツヤとデーロスに、地球における生命の成り立ちと、避けられない地球滅亡について語る。5本目のエネルギーポールであったエクスキサーチがクワスチカに渡った時、粉々に砕かれる地球から「善き魂」は救い出され、別宇宙の地球に導かれていった。
『魔境伝説アクロバンチ』の登場人物・キャラクター
蘭堂ファミリー
父親である蘭堂タツヤ(らんどう タツヤ)と5人の子どもで構成される家族。元はアメリカ西海岸沖合に設営された海上都市で「ランドー海洋牧場」を経営していた。タツヤは子ども達に牧場の経営権を譲り、若き頃から夢見ていた太古の大秘宝「クワスチカ」探索の旅に出ようとしていた。しかしゴブリン結社の襲撃により牧場は壊滅、図らずも家族全員で冒険の旅に出ることになる。巨大合体ロボ「アクロバンチ」を移動拠点とし、世界中の遺跡を巡ってクワスチカを追い求める。
蘭堂 タツヤ(らんどう タツヤ)
蘭堂タツヤ
CV:柴田秀勝
本作の主人公。48歳。蘭堂兄弟の実父であり、人生を古代の秘宝クワスチカの発見に賭けるアマチュア宇宙考古学者。射撃の腕は超一流。
若いころからクワスチカ発見を夢見ており、資金を蓄えるため「ランドー海洋牧場」を経営し、身を粉にして働いてきた。貯めた資金を用いて遺跡探索用巨大ロボ「アクロバンチ」を完成させる。海上牧場の経営権を子ども達に譲り、自らはクワスチカを求める旅に出る予定だった。しかし理解者だった博士がゴブリン結社に暗殺され、ランドー海洋牧場も壊滅させられる。最初は乗り気ではなかった子ども達もゴブリン結社への対抗心から冒険に参加を表明したため、家族を率いてクワスチカ探求の旅に繰り出すことになった。
戦闘ではおもにアクロバンチの胴体部が変形する「ファルコン・バンチャー」を操縦し、蘭堂ファミリーの司令塔として指示を飛ばす。
子ども達に「父さん」と呼ぶように要求する謎のこだわりを持つ。最終回では先立った妻「蘭堂ローラ」とクワスチカの中で再会し、別宇宙の地球に旅立つ。
蘭堂 ヒロ(らんどう ヒロ)
蘭堂ヒロ
CV:若本規夫
蘭堂兄弟の長兄で25歳。蘭堂ファミリーのサブリーダー。父親に似て古代に思いを馳せるロマンチスト。ナイフ投げの達人。
妹達すら見惚れるほどの美男子で、バンダナとサングラスがトレードマーク。父親のタツヤが最も信頼する息子で、タツヤ不在の際は兄弟を束ねて戦闘を指揮する。放浪癖があるとされるが、作中では冒頭から実家の「ランドー海洋牧場」にて従事しており、わけもなく姿をくらますということはなかった。
戦闘では主にアクロバンチの右足が分離して変形する「バンチャー・ホーネットΣ型」で出撃する。第14話ではタツヤの不在時に「ファルコン・バンチャー」の操縦を務めた。
ゴブリン結社の「シーラ」とは前世からの宿縁を持つ。最終回では彼女とクワスチカの中で邂逅し、手を取り合って新世界に旅立つ。
蘭堂 リョウ(らんどう リョウ)
蘭堂 リョウ
CV:野島昭/田中秀幸(第11話・第12話、第14話・第15話)
蘭堂家の次兄で21歳。投げ縄の腕前は兄弟一で、蘭堂ファミリーの中でも抜群の料理の腕を誇る。
兄のヒロと比べると3枚目キャラで、格好をつけているところを妹たちにからかわれる場面がある。しかしその素朴な人柄には魅力を感じる者もおり、アラスカでは幼なじみの少女「コト」と心を通わせ、地球連邦軍の調査員「ラリィ」とは友情を育む。メカの操縦はそつなくこなすが、機械整備に関しては門外漢らしい。苦手なものは爬虫類。イビキが豪快で弟が涙目で逃げ出すほどである。
戦闘では主にアクロバンチの左足が分離して変形する「バンチャー・ホーネットΛ型」で出撃する。
最終回では心を通わせていた幼なじみ「コト」とクワスチカの中で再会し、共に新世界に旅立つ。
蘭堂 ミキ(らんどう ミキ)
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目次 - Contents
- 『魔境伝説アクロバンチ』の概要
- 『魔境伝説アクロバンチ』のあらすじ・ストーリー
- 冒険への出発
- 遺跡を巡る旅
- エネルギーポール争奪戦
- クワスチカ出現
- 『魔境伝説アクロバンチ』の登場人物・キャラクター
- 蘭堂ファミリー
- 蘭堂 タツヤ(らんどう タツヤ)
- 蘭堂 ヒロ(らんどう ヒロ)
- 蘭堂 リョウ(らんどう リョウ)
- 蘭堂 ミキ(らんどう ミキ)
- 蘭堂 レイカ(らんどう レイカ)
- 蘭堂 ジュン(らんどう ジュン)
- R・C
- D・B
- ゴブリン結社
- ゴブリン王・デーロス
- 黒軍鬼・グロイジ
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- 白軍鬼・シーラ
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- ドクター時田(ドクターときた)
- 議長
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- パチャクティ
- ダランベール博士
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- ジムニー大尉
- モリヤ
- ダライ・ラマ
- ラプネ
- 所長
- 大秘宝クワスチカ
- 蘭堂ローラ
- 『魔境伝説アクロバンチ』の登場メカ
- 蘭堂ファミリーのメカ
- アクロバンチ
- ファルコン・バンチャー
- バンチャー・ホーネット
- バンチャー・アロー
- 量産型アクロバンチ
- ゴブリン結社の戦闘メカ
- 戦闘円盤
- 戦闘司令艇
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- アミンガ
- ディラノス
- ゴブンガ
- フォリングス
- バルード
- ケラドウス
- シラミック
- アドラム
- 陸上用車両
- 砂漠用戦車
- 移民船
- デーロス専用円盤
- 海底防衛用蟹状メカ
- クワスチカ関連
- 双頭のグリフォン
- 御神体
- 『魔境伝説アクロバンチ』の用語
- クワスチカ関連
- 大秘宝クワスチカ
- 古代の破片
- VQ波長
- エネルギーポール
- ゴブリン結社
- ゴブリン一族
- 地球連邦
- 地球連邦軍
- 『魔境伝説アクロバンチ』の地名
- ランドー海洋牧場
- シャスタ山
- アンデス山脈
- 南太平洋の海底火山
- マニコンゴの丘
- アゾレス諸島
- ストーンヘンジ
- エジプトのピラミッド
- ペルセポリス
- 北スコットランド
- サバ王宮遺跡
- デロス島
- グリーンランド
- カッパドキア
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- ゴビ砂漠
- バーミヤン地方
- ポタラ山
- ナスカ
- イースター島
- 南太平洋
- 『魔境伝説アクロバンチ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 蘭堂タツヤ「今ひとりの男として、このロマンに賭ける!」
- デーロス「我々ゴブリンは一瞬にして地上の人類に取って代わるのだ!」
- 蘭堂ヒロ「女!?」
- ラリィ「夢の狩人の味方です!」
- 蘭堂ジュン「あれは俺たちの星だ!」
- 『魔境伝説アクロバンチ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 記念すべき第1話オープニングで起こった誤植
- 制作遅延が生んだスタイリッシュな合体シーン
- スポンサーの影響で突然赤く染まった翼
- 『魔境伝説アクロバンチ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):山形ユキオ「夢の狩人」
- ED(エンディング):たいらいさお「渚にひとり」
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