サイレントヒル2(SILENT HILL 2)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイレントヒル2(SILENT HILL 2)』とは、コナミデジタルエンタテイメントが開発したホラーアドベンチャーゲームである。プレイステーション2用ソフトとして発売され、その後追加要素を加えた完全版『サイレントヒル2 最期の詩』が発売された。
主人公ジェイムスは、死んだはずの妻から届いた手紙をきっかけに、静養地であるサイレントヒルに向かう。彼はいつの間にか、霧と鉄錆の世界に迷い込み、奇妙な敵たちと戦うことになる。ホラーゲームの中でも傑作として名高く、驚きの結末がプレイヤーを待つ。

亡くなったメアリーではなく、元気なマリアをジェイムスは必要とするようになり、彼女と共にサイレントヒルを立ち去るというエンディング。「メアリーは?」というマリアの問いかけに対して、ジェイムスは「ここにいるじゃないか 君が…」と答える。車に乗り込むジェイムスとマリアだが、マリアはまだ病気を患っているような素振りを見せる。場合によってはまたマリア(メアリー)は病気になってしまうことを予想させるエンドである。

エンディング分岐4 Rebirth

こちらは2周目以降にゲットできる特殊なアイテムをすべて拾得すると見ることが出来るエンディングである。ジェイムスはトルーカ湖に向かい、サイレントヒルに伝わる秘術でメアリーを蘇らせようとする。その「死をも否定する力」が何をもたらすのかまでは明示されずに物語は終了する。

エンディング分岐5 いぬ

こちらはいわゆるジョークエンディングで、アイテム「犬の鍵」をゲットしてホテルの一室に入ると突然始まるエンディングである。ジェイムスがその部屋に入ると、司令室のようなところでボタンを操作する柴犬の姿があった。ジェイムスは「お前の仕業だったのか!」と何故か日本語で言い、うなだれる。その後流れるエンドロールも通常のものとは異なっている。犬の妙な可愛らしさも相まって、とてつもなくシュールなエンディングである。

エンディング分岐6 UFO

こちらは『サイレントヒル2 最期の詩』で追加されたエンディングで、特定の場所でアイテム「チャネリングストーン」を3回使用するとこのエンディングとなる。サイレントヒルにUFOがやって来ると、そのUFOに乗っていたシリーズ1作目『サイレントヒル』の主人公ハリーがジェイムスに語りかける。「この辺で女の子を見ませんでしたか?」逆に自分の妻のことを聞き返すジェイムスに対し、宇宙人たちは攻撃し気絶させてしまう。そしてジェイムスを連れ去る。

UFOエンディングは『サイレントヒル』『サイレントヒル3』にも登場する。またジェイムスは、『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』『サイレントヒル ダウンプア』『サイレントヒル ブックオブメモリーズ』のジョークエンディングにもそれぞれ登場する。

マリア編「Born From A Wish」

マリアは、気がついたらその街にいた。サイレントヒル、街を歩き回るクリーチャーたち。街中の霧はあくまで深く、視界は狭い。迷い込んだボールドウィン家の屋敷の中でマリアは、街にはもういなくなっていると思っていた「人間」に会うことができた。しかしその人物、アーネストは街がクリーチャーだらけになっていることを知りながらも「一人でいたい、街のことなどどうでもいい」と言う。部屋に閉じこもって出てこないアーネストを横目に、マリアは屋敷の探索を行う。

探索を続けると、どこかで鍵の開く音がした。見ると、塞がれていたはずの暖炉の扉が開いており、そこから鍵がかかっていた部屋の鍵を見つけることができた。屋敷の中にあったアーネスト宛のバースデーカードから、エイミー・ボールドウィンという人物がこの家の家族であることを知ったマリアに、「渡して… パパに…」という声が語りかけた。

さらに屋敷を調べていくマリアは、アーネストが「不死」あるいは「死者の蘇り」に興味を持っていることを突き止めた。アーネストに語りかけバースデーカードを渡すと、10年前にアーネストは娘であるエミリーを亡くしたことがわかった。うなだれるマリアに、アーネストは「君はもしかして… だからか、だから私は君に会えた」と意味深長な発言をする。そして隣のアパートから白い液体を持ってきてくれるようにマリアに頼むのだった。

アパートに向かったマリアは、液体を回収して屋敷に戻る。マリアに感謝したアーネストは、ジェイムスのことをマリアに話す。マリアは最初はジェイムスの名を思い出せなかったが、記憶が蘇る。アーネストの部屋に入ると、そこには誰もいなかった。屋敷を去る道すがら、マリアは持っていたリボルバーの拳銃の銃口を自分の頭に当ててみる。しかしリボルバーを放り出し、ジェイムスの名前をつぶやくのだった。

暗闇の中でジェイムスがマリアを呼び、マリアがそれに答え、マリア編は終わる。

『サイレントヒル2(SILENT HILL 2)』のゲームシステム

セーブポイント

赤いパネルのようなものの前でセーブすることが可能だ

物語の各所に、赤いパネルのようなものが設定されている。これがセーブポイントとなっており、ジェイムズを動かすことでプレイヤーはセーブをすることが可能だ。

難易度設定

サイレントヒル2では、アクションレベルと謎解きレベルをそれぞれ設定することができる

本作では、ゲーム開始時に「戦闘の難易度」と「謎解きの難易度」をそれぞれ選択することができるようになっている。そのため、アクションは得意だけど謎解きは苦手、あるいはその逆といった場合にも簡単にゲームに挑むことができるようになった。難度設定によってエンディング分岐が変わることはないため、気軽に設定してゲームをプレイできる。

ジェイムスの視線

アイテムがあると、ジェイムスの顔の向きが変わるシステムになっている

本作では、アイテムを拾得する際にジェイムスがアイテムの方向に視線を向ける(顔の向きが変わる)ようになった。このためアイテムの取り逃しが起こりにくくなっている。同時に、クリーチャーがいる場合にはクリーチャーの方も見てしまうため、アイテムだけとってクリーチャーは無視ということはやりにくくなっている。

ガード

アクションレベルノーマルまでであれば、ガードの使用頻度は少ない

本作で導入された新システムの一つ。前作では不可能だったガードが出来るようになった。ただしアクションレベルノーマルまではあまり使用する機会は少なく、使用しなくても、回復アイテムを駆使すれば問題なくクリアできるレベルのアクションではある。

『サイレントヒル2(SILENT HILL 2)』の登場人物・キャラクター

主人公

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