魔界戦記ディスガイア4(Disgaea 4)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔界戦記ディスガイア4』(Disgaea 4)とは、2011年に日本一ソフトウェアから発売したPlayStation 3用のシミュレーションRPGソフト。同社が2003年から発売している『魔界戦記ディスガイアシリーズ』の4作目にあたる。人間の少女との誓いを果たすべく、血を吸うことをやめて能力を失い、地獄で閑職に回された吸血鬼が大統領を目指して革命を起こすというストーリーになっている。シリーズではお馴染みの下級の悪魔「プリニー」も重要な役として登場している。

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『魔界戦記ディスガイア4』(Disgaea 4)の概要

『魔界戦記ディスガイア4』(Disgaea 4)とは、2011年に日本一ソフトウェアから発売したPlayStation 3用のシミュレーションRPGソフト。同社が2003年から発売している『魔界戦記ディスガイアシリーズ』の4作目にあたる。
2014年にはシステムに若干の改変を施し、有料DLCを当初から盛り込んだ「完全版」として、PlayStation Vita用ソフト『魔界戦記ディスガイア4 Return』が発売されており、2019年には、2018年末に行われたアンケートの結果に則って、同作品のPlayStation 4版とNintendo Switch版が発売された。さらに、2020年にはPC版がSteam、Microsoft Store(Xbox Game Pass PCにも対応)で配信されるなど、リメイク版や移植版も数多くリリースされている。
従来のドット絵から進化した美しいドット絵グラフィックが採用されているが、従来のドット絵との切り替えも可能であることも特徴。

400年前に出会った人間の少女との誓いから、人の生き血を吸うことをやめて能力を失い、地獄で閑職についていた吸血鬼・ヴァルバトーゼが、自身が教育を施している下級悪魔「プリニー」たちの待遇改善を求めて大統領を目指すというストーリーになっている。このように「政治」をテーマにしたストーリー展開になっているため、作中でも「議会」や「戦挙区」など政治に関係するシステムが要所に散りばめられている。

『魔界戦記ディスガイア4』(Disgaea 4)のあらすじ・ストーリー

革命のはじまり

血を吸うことをやめ、地獄で下層の悪魔「プリニー」の教育係という閑職についていた吸血鬼のヴァルバトーゼと執事のフェンリッヒは、自身が教育を施しているプリニーたちが目の前で処分のために連れ去られてしまう。
抗議するヴァルバトーゼだが、その背景には、人間界で罪を犯し続ける人間が後を絶たず、プリニーの原料となる悪人の魂が増え続けたことでプリニーの個体数が増加の一途を辿っているという経緯があることを知る。
プリニーにご褒美のイワシをあげる約束を果たすべく、ヴァルバトーゼは政腐の組織「アドバン」のボスで魔界の大統領の息子であるエミーゼルを下し、プリニーたちを取り返す。
自身が育ててきたプリニーたちの待遇改善には大統領の権限が必要なことや、政腐が腐敗しきっていることを知ったヴァルバトーゼは、自身が大統領になるために現体制への反逆を決意する。

仲間たちとの共闘

政府に立ち向かう道中、ヴァルバトーゼはプリニーの帽子をかぶった少女風祭フーカや、最終兵器を自称する少女デスコらと出会い、彼女たちを仲間に加えていく。さらに、自分が死んだという新聞記事を訂正させたいエミーゼルも加わり、一行は情報局へ向かうことになる。
情報局での戦いを通じて、エミーゼルは大統領である父親に見捨てられたと悟り、自分の存在を証明するためにヴァルバトーゼとの共闘を決意する。ヴァルバトーゼは、金のために魔界の金を「徴収」する天使ブルカノとも出会い、彼女もまた成り行きで仲間となった。
ヴァルバトーゼは、仲間たちに自身の過去について語る。かつて人間界で出会った少女アルティナとの約束を今も守り続けており、それが彼が血を吸わない理由だった。彼は、ブルカノの姿にアルティナを重ねてしまい、彼女を救うために奔走する。

大統領との対峙

ヴァルバトーゼ一行は数々の壁を乗り越え、ついには魔界の大統領ハゴスにたどり着く。ハゴスは、人間界の人間が悪魔を恐れなくなったことで、魔界の魔力源である「畏れエネルギー」が不足している現状を語った。
このエネルギーを管理していたのは、人間界の実質的な支配者である断罪者ネモ。ヴァルバトーゼは、魔界の裏で暗躍するネモを打倒するため、人間界へと向かうことを決める。
人間界に着いたヴァルバトーゼ一行は、フーカの父である風祭源十郎がネモと結託し、人工悪魔やデスコの改良型である「デスゼット」を開発していた現状を目の当たりにする。デスゼットとの戦いを通じて、フーカは父親の本当の想いを理解して和解するが、ネモの身勝手な行動は止まることはなかった。
ネモは、ヴァルバトーゼたちの目の前で、月を地球に落とすことを宣言する。

断罪者ネモの正体と革命の行方

月を地球に落とすと宣言したネモとの最後の戦いに臨むヴァルバトーゼ一行は、ネモが人間の畏れを独占して魔界を支配しようとしていたことを悟り、それを阻止するべくネモが作り出した人工悪魔やバトルスーツを退けながら、ネモ本体がいる場所を目指していく。

激闘の末、ついにネモと対峙したヴァルバトーゼは、彼の正体が400年前にアルティナに救われた他国の兵士だということを知る。
最終的に天使に転生したアルティナに説得されるものの、既に悪意が溜まっていた為恐怖の大王に身体を乗っ取られたネモは、ヴァルバトーゼ一行に勝負を挑む。
ネモの真意を知ったヴァルバトーゼは、自分自身の信念と仲間たちとの絆を胸に、本当の力を覚醒させる。そして、魔界を救うために魔王としてネモに勝利することとなった。
敗北後、自らの死を受け容れたネモは、死神のエミーゼルによって魂を刈られてこの世を去った。

こうして戦いが終わった魔界でヴァルバトーゼは新しい王となり、プリニーたちも自由な魂として新たな道を歩み始める。

『魔界戦記ディスガイア4』(Disgaea 4)のゲームシステム

『魔界戦記ディスガイア4』『魔界戦記ディスガイア4 Return』共通のシステム

戦挙事務所

戦挙事務所

戦闘前に作戦を組み立てるための秘密基地のような施設。
ストーリーは「政治」をテーマにしているため、戦闘に勝利することで「戦挙区」が1マス手に入るようになっている。この戦挙区を広げることでキャラメイクで作成できる人数が1マスごとに増えていき、ここにキャラクターや「邪シンボル」を配置することで、戦闘に様々な効果を及ぼすようになっていく。

拠点エディット

外観やキャラクター配置などを自由に作り替えられる。

戦闘中の「魔チェンジ」と「怒ッキング」

魔物キャラを武器化する「魔チェンジ」

魔物キャラを武器化する「魔チェンジ」が使える。また、魔物キャラ同士が合体して巨大化する「怒ッキング」なども使用することができるほか、魔チェンジは特定の条件をクリアすると二刀流が可能になる。

キャラメイク

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