ファイナルファンタジーXIV(FF14)のトラウマまとめ

『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』とは、スクウェア・エニックスが開発・販売したオンラインゲーム。FFシリーズ14作目。2013年に「新生FF14」としてサービスが再開し、2つの追加ディスクを販売した。5年以上にも渡る歴史の中には幅広い世界観とそれに紡がれるシナリオによるあらゆる出来事があり、その中にはプレイヤーにとってトラウマとなったものもある。この記事ではそれらを紹介していく。

テンプルビーはダンジョン「カルン埋没寺院」に登場する雑魚モンスター。
蜂の姿をしているモンスターであり、瀕死になると「ファイナルスピア」という技を使用する。
この「ファイナルスピア」は自身(テンプルビー)の戦闘不能と引き換えに相手(こちら)に大ダメージを与えてくるというもの。
「カルン埋没寺院」に挑戦できる時点でのプレイヤーの平均的なHPは1600前後だが、この「ファイナルスピア」のダメージは2000前後におよび、食らってしまえば戦闘不能は避けられない。
そのため、テンプルビーが「ファイナルスピア」を構えたら発動前に倒すか、タンク役のプレイヤーがスタン技で気絶させ「ファイナルスピア」を妨害するということが必要となってくる。

しかし不慣れなタンク役のプレイヤーは「スタン技で止める」ということがなかなかできず(「ファイナルスピア」の構えに気付くのが遅い、スタン技を無駄に使ってしまいクールタイム中で使えないなど)、「ファイナルスピア」に刺され、戦闘不能になってしまう。
しかもテンプルビーが1匹だけならまだしも、道中ではテンプルビーが2体現れる場所がある。
気をつけなければ即死級の技が飛んでくるという緊張感が、不慣れなプレイヤーにトラウマを与えた。

ファウスト先生

ファウストとは、8人レイドダンジョン「機工城アレキサンダー 起動編」の第1層に登場するモンスター。
ボス戦前の前哨戦にあたる位置づけで登場する。このファウストを倒し、ボスであるオプレッサーと戦うことになる。

この「機工城アレキサンダー 起動編」にはノーマル版とエンドコンテンツ級である「零式」版が存在する。
零式版は単純なステータスの増加のほか、ノーマル版のギミックを元に、いくつかのギミックを付け足したものとなっている。
当然、零式版にもファウストは登場する。もちろん、零式版仕様としてステータスが大増強された状態で、である。
零式版に挑戦するパーティたちは、ファウストが倒せず攻略をファウストに止められるという事態が起きた。
あまりにも強かったため、ボスであるオプレッサーではなくファウスト討滅を目的としたパーティ募集が立つほどであった。

ファウストが倒せなければ当然ボスであるオプレッサーも倒せないということになるため、ファウストは零式に挑む資格があるか教えてくれる存在としてプレイヤーから「先生」と呼び慕われるようになった。
意外な人気が出てしまったことを受けて、後のパッチにてハウジング家具「ファウストダミー」(ファウストの等身大人形)が実装されることとなった。

これがファウストダミーである。

セフィロトの右手左手問題

セフィロトとは、8人パーティで挑む蛮神(召喚獣)のひとつ。
ノーマル版と、ノーマル版を元に難易度を上げた「極セフィロト」が存在する。

「極セフィロト」はプレイヤー同士での打ち合わせ(ギミックごとの散開位置など)が必要なコンテンツであり、それぞれ「自分は何処に行けばいいのか」のすり合わせが大事であった。
途中、アタッカー役のひとりとヒーラー役のひとりの頭上にそれぞれマーカーがつき、マーカーがついたキャラクターに向けて範囲攻撃をするという「アースシェイカー」という技が来るのだが、この時の散開の打ち合わせとして「セフィロトの右手にマーカーつきのアタッカー役、左手にヒーラー役が行く」というものがあった。

この「右手にアタッカー役、左手にヒーラー役」の散開の打ち合わせについて混乱するプレイヤーが続出。
「右手、左手」は「セフィロトの腕」なのか「方向としての右手側、左手側」なのか噛み合わず、「アースシェイカー」をあらぬ場所に向けてしまう「シェイカーテロ」が多発した。
「すみません、セフィロトの右手って左手ですか?」という名言も誕生し、「セフィロトの右手」はプレイヤーのトラウマとなった。

戦闘中はこのようにしてセフィロトと向き合うため、「セフィロトの右手」とはどっちか?と混乱するプレイヤーが多かった。

プレイヤーや運営にまつわるトラウマ

ラウバーン討滅戦

ラウバーン討滅戦とは、追加ディスク「紅蓮の解放者(リベレーター)」実装直後に起きた事件のことである。

「紅蓮の解放者(リベレーター)」を楽しもうと、現役、復帰双方のプレイヤーが一気に「FF14」に押しかけた。
その結果、ログインですら数千人待ちという状況になってしまった。何十分も待ってようやくログインできたとしてもサーバーが重く、ラグが頻発、サーバーから落とされてしまうということもあるほどであった。
そんな中どうにかメインシナリオを進めたプレイヤーに立ちはだかっていたのがこの「ラウバーン討滅戦」である。

メインシナリオを進行していくと「インスタンスクエスト」というプレイヤー専用のエリアを生成して戦闘が行われるクエストがある。
生成されるインスタンスエリア数に限界があるためプレイヤーが多ければ当然、後続プレイヤーがインスタンスエリアに入れないという事態になる。
そのインスタンスクエストをメインクエストの最初の方に実装したため、インスタンスクエストにプレイヤーが殺到した。
その結果、インスタンスエリアの生成数がパンクし、後続プレイヤーのメインクエストが進行できないという不具合が発生してしまった。

このインスタンスクエストは、ラウバーンというキャラクターに話しかけることでインスタンスエリアに転送され、クエストが始まるというものであった。
そのため「ラウバーンがクエストを始めさせてくれない」「ラウバーンがインスタンスエリアに入れてくれない」とプレイヤーの嘆きが各地に響き渡った。
インスタンスエリアへのアクセス集中と混雑について、開発は即座に把握したものの対応が遅れ、結局解消されたのは翌日以降のことであった。

このことはプレイヤーにもネタにされ、発売後に実施された「紅蓮の解放者(リベレーター)一番の難敵は?」という質問へは、どのボスでもなく「ラウバーン」という回答がもっとも多かった。
こうして「ラウバーン討滅戦」はプレイヤーの心にトラウマとして刻みつけられ、開発陣もまたトラウマとなったのか「次からは絶対にこういうことは起こしません」と固く誓うこととなった。

ハゲルガ祭り

ハゲルガ祭りとは、装備をすべて外し裸状態となったキャラクターで大集合し対象者を祭り上げる伝統的なユーザーイベントのこと。
対象となるのは、ゲーム内通貨やアイテムの持ち逃げ(いわゆる借りパク、泥棒行為)や、他プレイヤーに対する目に余る暴言など、「悪質」と判断されたプレイヤーである。

「肌を白くし、頭髪はスキンヘッドのルガディン(通称ハゲルガ)」で統一されている。
対象を祭り上げるため、わざわざ該当サーバーに新規キャラ(ハゲルガ)を作ってやってくる。そのため祭りが終われば解散し、いなくなる。
何処からともなくやってきて終わればいなくなることから、神出鬼没の「妖精さん」と呼ばれる。

この「妖精さん」が対象を取り囲む様子は対象者となったプレイヤーにはトラウマものの光景である。
泥棒行為や暴言など、祭り上げられるだけの悪事をしたので因果応報であるが。
過去の事件として、「フリーカンパニー」(プレイヤー同士での小規模なコミュニティサークル。他ゲームでいうギルドやクランといった制度と同じもの)で資金をカンパし、その資金でフリーカンパニー用の大型ハウスを買って皆の溜まり場にしようと約束していたのに、ハウスを買った途端にフリーカンパニーのリーダーが他メンバーを強制的にフリーカンパニーから除名し、ハウスを自分のものとした」という事件があった際には、当のハウスに「妖精さん」が詰めかけ、加害者であるプレイヤーに「謝れ!」と詰め寄った。

hayasaka_sacas1
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@hayasaka_sacas1

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