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yourcountryloveのレビュー・評価・感想

メランコリック
10

個人的には21世紀の映画No.1です!

2019年に劇場公開された作品です。制作された田中征爾監督はこちらが、初の長編作品なんだとか。
ジャンルでは「サスペンスコメディー」と括られるようです。設定は「サスペンス」ですが、展開は「コメディー」だと、個人的には感じました。
私は年に50~60本は映画を観ています。物語にはなんとなくパターンがあり、「この映画は、こういう方向に進んで行くやつかな?」といったことは結構、感じられてしまうものです。ですが、この作品は、違いました。設定、展開、ともに、斬新すぎると思いました。そして、配役までもが不思議な違和感を醸し出しているのです。出演者の中で「この人にはまった」といったことは普通にありますが、この作品は「登場人物、全てを好きになる」そんな初体験をしました。しかも、低予算で作られたものらしい。知らずに観たのですが、お金をかけずに作られたとは思えないクオリティーです。個人的には、21世紀に作られた作品のNo.1に推します。この先、これ以上の衝撃、感動を受ける作品に出会えない気がしているほどです。
是非、観て頂きたい。そして、各キャラクターの個性に触れて頂きたい。設定は少し妙なストーリーなのですが、観終わったあとの気持ちよさは秀逸です。こういった作品が広く知られていって欲しい。そんな風に心から応援したい1本です。

銀と金 / Gin to Kin
9

勝負師の生き様を刮目せよ!

ギャンブル中毒だった無一文の主人公、森田鉄雄は競馬場で裏社会のドン・平井銀二に出会う。
銀二の才覚・カリスマ性に感化された鉄雄は、悪党が暗躍する裏社会で生きていく決意をする。銀二は裏社会での様々な駆け引きや死闘を通して成長していく森田鉄雄を後継者にするべく期待と信頼を抱くも、ある出来事をきっかけに二人は別々の道を歩む。

頭脳戦が特徴的な本作ですが、漫画バージョンで印象に残る回があります。
それは伝説の仕手戦の後、暴力団がらみの仕事で対峙する羽目になった殺人鬼・有賀研二との死闘です。狂気的な殺人能力を誇る有賀は、自身の監視人を次々と殺害し、森田はただ一人密室で有賀と戦うことになるのですが、これがなかなかの迫力。森田は類まれな発想でなんとか有賀の刃を躱し、最終的に銀二に救われるのですが、これは素晴らしい手に汗握るアクション回でした。

森田初の大仕事は株の「仕手戦」で、本作の代表回と言っても過言ではないでしょう。
森田らは日本旭の株をめぐる仕手戦に参戦することになりました。そんな中、銀二たちは仕手戦の最中、暴力団により拉致されてしまう。
逃げおおせた森田は銀二たちの救出を画策。伊沢と面会・交渉の末、銀二らは解放されました。しかし実際は銀二の説得により協働で日本旭を「喰う」体制を築くことに成功したことによるもので、森田の救出作戦は徒労に終わったと思われたが、伊沢に渡したはずの密会テープはカセットデッキを二台使った森田のトリックにより手元に残していました。株で得た金の他に、大物政治家の弱みにつながる物証を手元に残すという大成功のもと仕手戦は幕を閉じました。

ロックマンX2 / Rockman X2 / Mega Man X2
9

前作を凌ぐ面白さ。

前作の「ロックマンX」も大変面白いのですが、このロックマンX2も非常に面白い作品です。ストーリーは前作と同じような感じです。サブタンクやライフパーツもそのまま同じです。アームパーツやフットパーツなども同じですが、今作は内容が少し変わっています。フットパーツを取ると、空中で横方向にダッシュができるようになります(地面でのダッシュはパーツなしでもできるようになっています)。アームパーツを取ると2段チャージショットが打てるようになり、より強力なショットを打てます。ボディパーツを取ると、ダメージ半減プラス受けたダメージを蓄積させて、メーターが満タンになると、大爆発を起こすことができ画面に写っている敵を一匹残らず蹴散らします。ベッドパーツを取ると隠しアイテムの場所を教えてくれます(今回は落下物によるダメージは発生してしまいます)。
今回、前作と違うのが、ゼロパーツを集めることができます。前作で自爆して死んでしまったゼロのパーツを集めることができ、集めなくても集めても最終的に全クリアはできるのですが、パーツを集めておくと最後の方でいい事があります。ラスボスのシグマもパワーアップしていて、前作よりさらに楽しめる作品だと思います。

UNISON SQUARE GARDEN / ユニゾン・スクエア・ガーデン
9

自分を自分らしく生きる事を応援してくれるアーティスト

3人組ロックバンドで、アニメの主題歌などにも起用されているアーティストです。
おすすめの理由は色々とありますが、大きく分けて3つあります。
1つ目は歌詞から伝わるメッセージが胸に響くこと。『人に合わせなくても良いんじゃないか?』『自分を生きたらいいんだ』というメッセージがいろんな曲の中で書かれています。そして、自分を貫くだけでは壁に当たってしまったり挫折もあるから、そんな時は『自分で頑張ってもがいてみて。でも疲れたなら僕達のところで自由に休めばいいから』というスタンスで応援してくれています。『僕達が助けてあげる』というスタンスでは、結局は成長に繋がらないからといった考え方が特徴的でファンを集めている理由の一つとなっています。
2つ目は演奏テクニックがすごいところ。彼らの曲はテンポが速い曲が多く、歌うのも舌を噛みそうなスピードのものが多いのですが、その中でかなり難解なメロディラインを淡々とこなしています。ギター、ベース、ドラムと3人それぞれが本当にプロ中のプロです。
3つ目にライブがとても楽しめること。ライブについて彼らは『自由に楽しんでね』という考えなので、掛け声がどうとか、手の振り方がどうとかも気にしなくて大丈夫。初心者でも存分に楽しむことができます。
また、ライブには曲を聴きにきたんだからという考えからMCはかなり控えめで、ほぼ歌い続けてくれています。それでも音を外したりする事もなく、むしろCD音源よりも良い音楽になっているんじゃないかとファンから言われるほど、生の演奏がとても良いです。ベースの田淵さんが楽しそうに暴れ回ると会場のテンションも上がり、それぞれの楽しみ方でユニゾンの世界を堪能できます。

大きい女の子は好きですか?
1

巻数を追うごとに支離滅裂な乱交漫画になっていきます

1巻から2巻あたりまでは主人公とメインヒロインを中心としたまとまりのある内容だったのですが、それ以降は整合性やキャラクターの方向性を全く顧みない乱交漫画と断言しても一向に差し支えがありません。5巻でメインヒロインの綾乃が高校時代に全校男子と性的関係をもって全校生徒の人間関係を破壊したクズであることが発覚し、以降はどうしても感情移入できなくなりました。部長の女性も作品の途中でデブの引きこもりになり魅力がなくなったため、作者が何をしたがっているのかが分かりませんが、ストーリーを重視しているつもりであるというのは何となくうかがえます。

また、同じく5巻で外国人留学生の女子からの腋毛が見せつけられたり、マッチョな女新入生が出たりと、どうにもニッチな趣味を突こうとする不可解さが目立ちます。
この作品は正直言うと1巻で完結すれば評価された作品であります。ですが、「巨女」という属性を売りにするのであればどこをどうやっても長編にはできませんし、ストーリーを売りにすることはできません。心底、立ち読みで十分な内容ですが、これをお金を出して購入するのであればそれはそれでお金を出したその人をある意味で尊敬します。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ / 鉄オル / Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans
8

異彩を放つガンダム。

無人機動兵器モビルアーマーの暴走によって引き起こされた『厄祭戦』が終結して約300年後の物語。大戦を終結へ導いた英雄アグニカ・カイエルと、彼の下に集った7つの名家セブンスターズが設立した治安維持組織ギャラルホルンの監視によって、地球圏は4つの経済圏へ分割され統治されていた。しかし長い平和はギャラルホルンの堕落・腐敗を招き、民衆間で貧困や差別が蔓延してゆく。それは生活難から過酷な労働に就く孤児たちや、人身売買される『ヒューマンデブリ』を生み出す事になってしまう...。

上記のような背景もあって、本作は多くのガンダムシリーズの中でも異彩を放つ作品となっている。
主人公の三日月・オーガスは民間警備会社CGSに所属していたが、ある出来事をきっかけに厄祭戦時代のモビルスーツ『ガンダム・バルバトス』に乗り、大きな戦いの渦へと身を投じていく。
目的の為に躊躇無く人を殺す主人公、ビーム兵器を使わないモビルスーツ戦などこれまでのガンダムとは一線を引く。
本作はこれまでのガンダムシリーズとは独立したものなので、「興味はあるけど、他のガンダムを見た事が無い。」という人も安心して見る事が出来る。
社会に虐げられた少年達の目指す”目的地”を、彼らと共に目指してほしい。

amazarashi / アマザラシ
9

歌詞を見ながら聴きたいアーティスト

amazarashiは青森出身のシンガーソングライターであり、ボーカル・ギターの秋田ひろむ、ピアノの豊川真奈実によるロックバンド。この2人は地元青森駅の前で路上ライブをきっかけに様々な苦難を乗り越えて有名になりつつある。
リアル感があるのが曲の特徴である。曲のほとんどが実際に秋田ひろむが経験した体験談をもとに作られている。遅咲きであったからか、苦労した時に感じた世間、社会、周り、自分など、様々なことに対しての思いを言葉にして曲にしている。そのため歌詞には気持ちがこもっており、何かにぶち当たって前に進めない者、辛い思いをしている者、そんな人が聞くと共感する歌詞が多々出てきて、その中には救いとなる言葉があるかもしれない。そんな人たち以外も騙されたと思って数曲聞いてほしい。初めて聞く人は「暗い人だね」「曲調が悲しい」などと思うかもしれない。しかしよく聞いてみると最初は暗い人生について語るけれども、それがあってこその今がある、そんな人生にも後には明るい人生が待っているから諦めないでほしいなどの思いが込められている。人生は楽しいだけではない、悲しみ苦しみに日々追い込まれる時もあるだろう、今がその時ではないかもしれないが、もしそんな時はamazarashiの曲を聞いてほしい。オススメは「あんたへ」など。あなたの悩みを少しは助けてくれるかもしれない。

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
10

何度も読み返したくなるSF漫画

ワールドトリガーは読めば読む程、読み返したくなるSF漫画です。特殊な技術であるトリオンを使い、少年少女達が壮絶な戦いを繰り広げていきます。単純なバトル漫画とは異なり、集団戦がこの漫画の大きな見所です。
倒す相手は近界民(ネイバー)と呼ばれる異世界の人々ですが、そのネイバーに対するスタンスも各々異なります。ネイバーに家族を殺され「ネイバーをぶっ殺す」と徹底的に殲滅しようという考え方の人もいる一方で、「ネイバーにも良い奴がいるから仲良くしようぜ」と考えている人もいます。その考え方の差は、各々が経験した事や知識の違いからくるものです。そのため、時には同じ組織にいるのにも関わらず対立をしたり、戦い方が異なったりします。さらに、ただ敵を倒したらお仕舞いと言う訳ではなくいという点もリアルに近く感じます。
その先についてもしっかりと描かれており、その戦い方を次にどう生かすのか、どう勝利に繋げていくのかなどについて良く練られています。
ひたすら戦うのではなく、組織の人それぞれが地形を活かしたり陣形を考えたりと、とにかく頭脳戦も楽しむことができます。常にネイバーと戦うだけではなく、味方同士で練習として戦うこともあります。そのため練習で戦っていた人達が、ネイバーを相手にすると一丸となる姿も感慨深いものがあります。

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
9

ちょうどいいホラー感

噂の約束のネバーランド、見てみたら本当におもしろい!アニメを一気見してしまいました。
ハウスに住む孤児たちと、孤児をお世話するママの和気あいあいとした生活シーンから物語は始まります。孤児たちは兄弟、姉妹のように過ごし、みんながママのことを大好き。毎日美味しい食事を食べ、よく遊び、そして勉学に励みます。
物語の主人公はエマ。そしてノーマン、レイの11歳の年長児たち。3人は勉学テストでもフルスコアの逸材。運動神経や戦略を練ることも得意とする3人です。エマはハウスの家族が大好き、ママも大好き。しかしそんな平和に似合わない、孤児たちの首元のナンバー。一人一人違う番号が印字されています。ある日、里親が見つかり、ひとりの少女とのさよならの日がきます。そういえば今までに出ていった家族からは一枚も手紙がない、と外の世界を不思議に思う子どもたち。幸せなハウスでの生活に少しずつ違和感が芽生え始めます。そして里親の元へいく少女の忘れ物に気がつき、届けにいったエマとノーマンは見てしまうのです。急激に変わる子どもたちの生活。大好きなママは実は敵だった。怖いけど、怖すぎないホラー感がたまらなくて、子どもたちの幸せを願ってしまう、そんなアニメです。

あいみょん / AIMYON
10

いい意味で古くさい

今や楽曲を出せばヒットチャートに並び、紅白歌合戦にも出場し、現代の歌姫にまで上り詰めたあいみょん。
初めて聴いたときには歌よりもまずタイトルから衝撃でした。「君はロックを聴かない」「愛を伝えたいんだとか」など、何を訴えたいのかと考えさせられる。
実際に曲を聴いても、テレビに頻繁に出ている今でこそ万人受けしている曲を歌っているが、まだそれほど存在が世に知られる前には、自殺をテーマにした歌や、世の中の不満をテーマにした歌を歌っており、聴く人に好き嫌いを選別してもらうようなところがあった。
多分、人一倍上部の世界や違和感に敏感な人なんだと思う。それをそのまま歌詞にしてメロディーに乗せるとあいみょんが生まれるんだと思う。思っていることをそのまま歌詞にしているので、変にわざとらしさが無いし、スッと心に入ってくる。そして何度も胸の中でリピートされていく。
みんなが不思議に思っていても忙しさや、輪を外れたくなくてスルーしているところに自然に訴えかけ、考えさせられる存在があいみょんというアーティストなんだと思う。
そんな等身大で音楽活動している彼女をこれから応援していきたいという人はきっと、もっと増えていくだろう。

娼年
10

タイトルなし

映画全体の雰囲気や音楽もいいし、女優さん達もそれぞれ上手で影があるのに上品な喋り方が良かった。
同級生の子が桃李君を買ったシーンは泣けた。
小指を折るシーンは怖くて悲鳴ものだったが、エクスタシーを感じる人も世の中にいるのだろう。
この映画は本当に魅力的な桃李君だから出来た役だ。
人の闇、色々な性癖、欲望、決して胸を張れる昼の仕事ではないが、需要があるそれが現実だと思う。その闇の世界を綺麗な映像で見やすくしてくれた、プロ根性の本物の俳優達に拍手を送ります。本作品は終始SEXの映画。男とおんなの性であり、笑いであり、一言で言うと「素晴らしきかな人生は...」といったバラエティーに富んだ作品。

原作未読だが、石田衣良原作と言うことでスタイリッシュなイメージでハードルは上がってるのだが、見応えは十分であった。とにもかくにも女優陣の裸体は美しくて素晴らしい。SEXの表現としてはギリギリまで頑張ったのだと思う。

大人の文学なので、若い世代が見てもしっくり来ないのは否めないが、ある意味性の教材として見るといい作品なのかと思う。男が体を売る。
このテーマで鼻から見たくはなかったジャンルだったが…。
ひとこと、”松坂桃李、半端じゃない!”やるじゃないか!
批評は二分すると思うが、あまりSEXに興味のない私には刺激的、いや、あおってくる、執拗なほど、淫靡なほどに…。
たぶん、若い子には、このアブノーマル?なSEXの世界観には、はまらないだろう…。
まさに、肉弾戦、桃李!
そして、みな出演者のためらいもない体当たりの演技も凄まじい。
これは、ある意味で、見る価値、アリです!

ARIA / アリア / AQUA / アクア / ARIA The ANIMATION / ARIA The NATURAL / ARIA The ORIGINATION
10

素敵がいっぱい詰まった物語

天野こずえ先生が描く、マンガ「ARIA(アリア)」は、未来の火星を舞台にした、優しさと素敵がいっぱい詰まった物語です。
このマンガは、「AQUA(アクア)」というタイトルで2巻、「ARIA」というタイトルで12巻の全14巻のマンガとなっています。
「AQUA(アクア)」の方では、地球から、水先案内人(ウンディーネ)になるために火星にやってきた主人公の女の子・灯里(あかり)ちゃんの、見習いから半人前になるまでのお話が描かれています。
そして、その続編を描いた「ARIA」では、一人前の水先案内人になるまでの物語が描かれています。
物語には、いろいろな素敵がいっぱいあって、どのお話も、ほっこりと心温まる素敵なお話で、読んでいると、すごく優しい気持ちになります。
主人公の女の子の灯里ちゃんが、優しさと素敵がいっぱい詰まった街で、たくさんの素敵な人々や出来事と出会い、夢に向かって進んでいくシーンは、見ていると、元気をもらえます。
絵もとても綺麗で、物語になっている舞台が、ヴェネツィアをモチーフにした風景がたくさん登場しているので、まるで、自分がヴェネツィアに来たような気持ちになって、わくわくします。
素敵な風景と、優しさと素敵がいっぱい輝く、素敵なマンガです。

極主夫道 / The Way of the Househusband
10

コワモテ男子、絶賛主夫中!? 笑ってほっこり任侠コメディー!

元最凶とうたわれたヤクザ、不死身の龍(たつ)。彼は極道から足を洗ったのち、専業主夫になっていた―!この漫画は、キャリアウーマンとして働く妻・美久(みく)の代わりに、龍が家事をこなす中で元同僚たちと出会い、色々な経験をしながら主夫として活躍するコメディーである。
最初この漫画を買ったときは、完全に龍の外見に惹かれ、コワモテイケメンのバトルシーンがあるのだろうと楽しみにしつつ読み進めていたが、実際は拍子抜けするほど穏やかなコメディーであった。まずそのギャップに読者は完全にとりつかれてしまうだろう。龍に因縁のある奴らが彼を倒しに彼の元へとやってくる。しかし気づくといつの間にか、龍の家事に参加していたり、料理対決をしてしまったりしている。そして他人思いの彼に影響され、自分でもやらなかった家事をやってみようと、いそいそと帰宅していくのである。そんな彼は、近所のご婦人方との付き合いもとてもいい。みんなで一緒にヨガに行ったりもする。外見で最初は怖いと思っていた人たちも、龍の中身を知っていくと、いつの間にか龍と仲良くなっているのである。
この漫画の魅力は、そういった彼の人柄の他に、もう一つある。龍がとても奥さん想いであることだ。彼女の好きなアニメのフィギュアを買ってあげたり、町内のくじ引きで旅行を狙っていたはずが、ハズレが出てぬいぐるみしか貰えなかったとき、美久がぬいぐるみをかわいいと言って笑うその笑顔を見て、「嫁の笑顔が一等賞」と叫ぶシーン。読者はきっとキュンとするはずである。ほっこり笑えてなんだか幸せな気持ちにさせてくれる任侠コメディー、一度読んでみてはいかがだろうか。

アリー/ スター誕生 / A Star Is Born
7

クーパー、圧巻のライブパフォーマンス!

この映画の魅力のひとつは何といってもその素晴らしい歌唱力ではないだろうか。歌姫としてのガガの実力は語るに及ばず、何の前知識もなく観た私にとってクーパーの圧巻のライブパフォーマンスは衝撃だった。気が付くと、その一曲目から、熱狂する劇中のオーディエンスの一人と化していた。
ブルースロックを歌うミュージシャンにふさわしい、低音で渋めの語り口調を一年以上前からトレーニングしていたという彼は、この作品の中で「ロックスター」としての才能を見事に開花させている。
一方、「シンガーになりたいと思う前に女優になりたかった」と語るガガの素顔で飾らない自然体の演技は、彼女の魅力溢れる内面をより一層引き出している。デビュー前のためらい、デビュー後のプロとしての葛藤など、ストーリーはガガの体験とオーバーラップする部分もあり、その演技は真に迫る。即興で曲を紡ぎ出すそのさまは、ガガの非凡なコンポーザーとしてのリアルな才能をも垣間見た瞬間のようでもあり、胸が躍った。全身全霊で熱唱する彼女の歌声を耳にする度、心が震え、鳥肌が立ったのは私だけだろうか。言うまでも無く、ガガとクーパーのデュエットは聴く者全ての心を魅了する。音響システムの良い劇場に足を運べば、その歌声を何倍も堪能できることをお約束する。

デアデビル
5

アメリカ版座頭市

今作はアメコミのマーベル・コミックの大人気同名作品の「デアデビル」の初の実写映画化作品となっており、主演のデアデビルことマット・マードック役のベン・アフレックは後のアメコミ映画で「バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生」や「ジャスティス・リーグ」で、バットマンことブルース・ウェイン役を演じることでファンの中では有名作となっています。この映画は主人公のマット・マードックは子供の頃、交通事故で放射線廃棄物を目に浴びてしまい盲目になりますがそれ以外の五感の能力が超人的な五感になり驚異的な反射神経と平衡感覚を持ち音の反響を3次元のイメージとして捉えるレーダーセンスを得ます。そこから屋外でパルクールが出来るまで特殊能力に慣れますがマットの父親でボクサーであったジャックは八百長試合を拒否した事でギャングの見せしめで銃殺されます。マットは父親を殺したギャングへの復讐とこの街の浄化のために、ボクシングやマーシャルアーツ、パルクールや忍術、器械体操、柔道を習得し街の自警団である「デアデビル」としてマットのもう1人の自分を誕生させました。この映画は盲目繋がりで「座頭市」を観ているような感覚でデアデビルの離れ業やすご技の連続で新感覚のスーパーヒーローが堪能できる映画です。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
10

絵のトーンとのギャップ

魔法少女まどか☆マギカは、いわゆる魔法少女系とは違って、大人でものめり込んでしまうストーリーです。
絵のタッチは可愛らしくて少しロリータ系にも見えるので、初めは少し苦手なアニメに思えました。しかし内容は全く違っていて、物語はどちらかと言うとシリアスで、そのギャップに見事にハマってしまいました。まだ観ていない人は、絵のタッチに惑わされずに是非観てほしい作品です。

ごく普通の中学生である鹿目まどかという少女が主人公で、魔法少女として成長していく物語です。他にも個性豊かなキャラクターが多く、思春期の少女たちは、それぞれ心の中に何とも言えない闇のようなものを抱えながら戦い続けていきます。
その中で自分が一番好きなキャラクターは、必死に運命を変えようと時間を超えて戦い続けている暁美ほむらで、嫌いなキャラクターはキュウべえです。

自分たちではどうにもならない不条理な事も起こってしまい、涙したシーンも数多くありました。個人的にはこのアニメには悲しいシーンやドラマチックなシーンも数多くあるのですが、どこか淡々と物語は進んでいったイメージです。子供向けのアニメと言うよりも大人向けだと思います、本当によく出来たストーリーの作品です。

信長の野望・創造
7

信長の野望の総決算

コーエーが定期的にリリースしている、歴史シミュレーションゲーム。
日本の戦国時代を題材としているので、大河ドラマや戦国時代が好きな人にはぴったりのゲームです。織田信長や武田信玄などの大名になりきって、天下統一を目指します、自分だけのオリジナル武将や大名を作る事も可能。
コーエーの信長シリーズ、三国志シリーズは、毎回ゲームシステムを変更して発売されるため、当たり外れや、人によって向き不向きが発生します。
特に発売当初はゲームに不具合がある事も多く、ユーザーの報告によりパッチの配布などが行われる事が多いので、新作の購入は少し日を置いて、評判を確かめてから購入した方が無難です。信長シリーズは、これまで多くのタイトルが発表されて来ましたが、中でもこの創造は30周年記念作品というだけあって、しっかりとした仕上がりになっています。特に自分である程度自由に、城や街を配置、育成する事が可能なのと、城や地域ごとに、出兵可能な範囲や兵力上限が決まっているため、これまでのように前線に総力を集めて戦うだけという訳にはいかず、リアルな戦国感があります。一方で、攻城戦や海戦が無い、姫は生まれるが、男は生まれない、城の耐久度が低くあっさりと落ちる、史実ではありえない流れになる。など不満点も存在します、もしこれから購入されるのでしたら、パワーアップキットを購入された方が、より楽しめると思います。

DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai
9

ゲーム版ドラクエをベースに名台詞、名場面沢山!の少年漫画

週刊少年ジャンプで全37巻の長期連載漫画。怪物島に住む少年ダイが、魔王を倒した勇者アバンの死後、ポップと共に大魔王バーンを倒す為旅立つストーリー。ゲームドラクエをベースにしている為大まかな世界観や呪文の一部はゲームに沿っていますが、オリジナル要素が強く未プレイでも全く問題ありません。

魔法使いポップの成長が、読んでいてとても共感できる所が満載です。特に序盤はダイを見捨てて逃げてしまったり情けない事極まりないけれども、強がりや自信のある事を言っていててもいざとなると及び腰になってしまう所に共感が持てます。けれど、クロコダイン戦で強敵に立ち向かえないポップはまぞっほから叱咤を受け、立ち上がってからどんどん成長していきます。ダイの父親バラン戦では、仲間を見捨てる演技をしてまでダイの為にたった一人で立ち向かったり、バランには自己犠牲呪文メガンテを唱え命を懸けてダイを護ります。最後まで共に戦う最高の親友ポップ(ダイとポップの友情)はこの作品の一番の見所でしょう。

主役のダイも人間ではない故に様々な悩みに直面したり(その為か少年と言うよりすっかり悟ってしまいましたが)壮絶な戦いや試練にぶち当たりますが、それでもダイの大きな魅力はアバンのしるしで表されている通り純粋なんでしょうね。彼は絶対人を差別せず悪く言わないのでこの作品のオアシスでもあります。またそんなダイでも魔王バーンへの恐怖と勇者としての重責から逃れようとする弱い一面もしっかり描かれていて泣けます。

アバン先生が生き返った事は賛否両論ですが、やはり導き手が居たからこそのラストバトルだとも思うし、ダイ達アバンの使徒が先生に再会できて良かったなぁと思います。
目立った中だるみもなくちゃんとバーンを倒して最終回を迎えた事はいいのですが、最終回はダイが戻ってきて終わりが良かったです。
クロコダインが雑魚扱いになってしまったのが残念です…。

絵は長期連載の為どうしても変わってしまうのですが、最終決戦が特に全体に肉付きが良くなってしまったけれど個人的に中盤が一番好きな絵柄です。
アバンの書の文章は名台詞で勇気づけられます。沢山の名台詞・名場面があるので巻数は多いですが一気に読めると思います。おすすめです。

有閑倶楽部
8

破天荒なお金持ち高校生による学園コメディ

主役は男3人・女3人の高校生。皆それぞれ実家は宝石商やら財閥やら、とにかく桁外れの大金持ち。学園に「有閑倶楽部」を構え、いつも6人でつるんでいる。この6人のキャラクター設定がとても良い。お金持ちという点以外は、少しキャラの強いだけの普通の高校生。なかでも主人公的立ち位置の剣菱悠理は、まさにじゃじゃ馬娘。型破りな性格で、他の5人に助けられながら学校生活を送っている。有閑倶楽部のメンバー以外でも、家族や各話ごとの登場キャラなど、あらゆる人々に愛されて、のびのびと活躍する悠理の姿は見ていて気持ちが良い。
また、有閑倶楽部6人は芯の強い性格で、悠理がハチャメチャを言い出すことも多いが、他のキャラクターが強いポリシーを持って主張をし、そこから物語が展開していくことも多い。しかし、どんな時でも妥協せずメンバーの思いを通せるよう、若さと財力で問題を解決していく姿が痛快である。漫画としては絵がきれいで見やすい。出てくる美男美女も一人一人顔が書き分けられており、全員顔同じじゃん!と思うことはない。その分一人一人に愛着を持つことができるので、彼らと一緒にハラハラしながら読み進めることができる。絵がきれいな漫画が好き、学園コメディが好き、という方にはオススメの作品。

スピッツ / Spitz
10

スピッツのボーカルは詩人

私はかれこれ18年スピッツが好きです。
スピッツと言えば過去の人。スピッツイコール「ロビンソン」でしょ?と思っている人に物申したいですね。スピッツは第一線でずっと頑張っている大御所メジャーアーティストだよ、一発屋じゃない、と。よく、全盛期以降あまり姿を見ないと言う人がいるけれど。それは違いますよ。彼らは自ら選んでメディアにあまり出なかっただけですから。その分ライヴに力を入れてずーっとライブハウスのようや小さな所でライヴをしてきたんです。ほかのアーティストより安いチケット代で2000人規模の会場で、近い距離感で演奏してきたんです。なので固定ファンからの信頼が厚いんです。良くCDとライヴとでは全く声が違うと言うアーティストがいますが、ボーカルの草野マサムネさんは生で聴いてもCDと同じ声を出してくれるので本当に実力のあるアーティストだと思います。

最近では丸くなってやっとアリーナのような大きな所でライヴをするようなったスピッツですが、固定ファンが多いのでやはりアリーナでもお客さんは一杯で埋まります。フェスのような若いアーティストが沢山いる中でもお客を流すことなくしっかり掴み自分のお客さんにしちゃう。実力があるから。最高ですね。

さて、スピッツと言えばさわやかな歌詞に、さわやかな歌声。と言うイメージを持たれる方が多いと思いますが、否。結構さらりと変態的な歌詞が多いです。さわやかな声で分からないように変態的な事を言う。歌詞に注目するとあぁ、なるほど詩人だな!とビックリするような名曲が数多くあります。とうまわしな言い方、比喩表現が多くストレートな歌詞が少ないのが魅力的です。

秦基博 / Motohiro Hata
10

もっと評価されてもいいと思うミュージシャン

2004年にデビューしたミュージシャンです。苗字が珍しく外国人と勘違いされている方も多いですが、日本人です。音楽番組に出演することも多いですが、コラボ企画などでカバー曲を歌ったり、コーラスとして参加することが多く、世間的には「歌が上手いカバーソングの人」と思われているような気がします。そんなことはありません。オリジナルの楽曲も素晴らしいものがたくさんあり、歌唱力も高く、個性的な声という魅力もあるのでもっと売れるべきだと思います。

まず、彼の魅力は少しハスキーだけど伸びやかな声です。続いて詩の世界観がとてもいいです。抽象的な言葉ではなく身近な夜の道、明け方の部屋など誰にでも想像できるシチュエーションで詩の世界に浸ることが出来ます。とくにメジャーレーベルに移籍後2007年に発売されたシングル『僕らをつないでいくもの』がお勧めです。離れがたい恋人同士が遠まわりしながら家に帰る、というシチュエーションで昔を思い出して切なくなります。秋から冬にかけての季節におすすめの一曲です。
2014年のドラえもんの映画の主題歌の『ひまわりの約束』が有名ですが、他にも名曲が沢山あります。映画の主題歌はすでにある楽曲を提供するのではなく作品に合わせて作ることが多くどの作品も映画の世界観を見事に現していて才能を感じます。ひまわりの約束しか聴いたことがない方はぜひ、アルバムを1枚聴いてみることをお勧めします。

東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ
10

ヤンキー×タイムトラベル面白くないわけない!

新宿スワンで有名な和久井健さんが連載している漫画です。この漫画と初めて出会ったのはコンビニでした。時間を潰そうとふらっと寄ったコンビニでマガジンを見つけなんとなく表紙を見ていると、「ヤンキー×タイムトラベル」という単語を見つけました。見つけた瞬間、いや面白くないわけないじゃん!絶対面白いじゃん!と思い、そのままの足でTSUTAYAまで走り全巻購入しました。読んでみるとそれはもう期待以上の面白さでした!
冴えないフリーターの主人公が自分の過去に飛び、大切な人を守るため、未来を変えるため、自分と向き合い成長していく姿が描かれています。それは普段自分がこう出来たらいいと考えているような、今の年齢のまま過去をもう一度やり直したいという願望が形になっているものでした。私が自分の過去に今の感情を持ったまま行ったとしても、より良くするため立ち回れるとは思いません。しかし主人公は、目的のために自分よりはるかに強大な敵に挑んでいきます。その姿が痛快で見ていて飽きません。さらに、ヤンキーという要素が私の厨二心をくすぐってきます。自分じゃできないけど憧れている。そんな姿が完全に描かれている漫画です。ヤンキー漫画の最高傑作と言っても過言ではないかもしれません!

スレイヤーズ
10

ギャグファンタジーアニメならこれ!

ライトノベルを経て、1995年からアニメ化されたファンタジーアニメが最終回を迎え、そして18年後の今、満を持してドラゴンマガジンにて再連載をスタートし、またファンから注目を集めています。
主人公の可憐?な女の子の魔道士リナ=インバースと、凄腕なのに頭はヨーグルト並みの剣士ガウリイ=ガヴリエフ。二人のひょんな出会いから物語はスタートします。
盗賊いぢめとお金が大好きなリナの傍若無人な振る舞いと、それにびくともせず、共に旅を続けるガウリイも、旅を続ける間に個性的な仲間と出会ったり、リナの悪目立ちがすぎ、様々な魔族との戦いに巻き込まれていきます。
スレイヤーズのアニメには、next、try、revolution、revolution-rと続編があり、映画やOVAなども展開していますが、まずはアニメを見ていただくとスレイヤーズの世界観が、とてもわかりやすいかとおもいます。
なんといってもリナとガウリイの掛け合いがおもしろく、かとおもえば、ストーリーはとてもよくできており、シリアスなシーンは涙を誘います。彼らの存在する世界にあっという間に夢中になることでしょう。このアニメを見終わって続きが気になる人は、10月20日発売予定のライトノベル「スレイヤーズ アテッサの邂逅」を読んでみてください。ファンの私も今からスレイヤーズの続きが読めると思うとワクワクが止まりません!

進撃の巨人 / Attack on Titan
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タイトルなし

私が紹介するのは、アニメ「進撃の巨人」です。進撃の巨人は漫画を原作としていますが、今回はアニメを紹介させていただきます。
なぜなら映像が美しい、そして声優さんたちがすごい!からです。
進撃の巨人とは、壁で囲まれた世界に生きるは人間と、壁の外にいて人間を食べる巨人と戦う話しです。「エレン・イェーガー」という主人公を中心に、巨人に立ち向かっていくのですが…主人公は初っ端から巨人に食われて死にます。初めて私が見たときは衝撃的でした!「え?主人公もう死ぬの?この先どうなんの?」と…またその食われるシーンが最高なんです。「アルミン・アルレルト」という親友を助けるために巨人の口をこじ開けて、食われるとアルミンに伸ばした手が噛みちぎられて飛んできます。そのシーンがゾワッとしたのを覚えています。
グロイのが苦手という方は好きではないでしょうが、この作品のいいところは人間の本質をキーワードにしているところだと思っています。巨人と戦うとかグロイとかよりももっと奥に深想いがあるので是非気づいて欲しい!
そしてアニメなので声優さんがカッコいい!エレン役の梶裕貴さんは常に死ぬ気でやってるとおっしゃっていましたし、実際手を噛むシーンでは自分自身に歯型がくっきりとか…。
リヴァイ役の神谷浩史さんもイケボで最強感満載。
見た人にしかわからないこのアニメだからという感動を是非味わっていただきたいです!