メランコリック

メランコリック

『メランコリック』とは、2019年に公開された日本のサスペンス・コメディ映画である。監督と脚本は田中征爾。出演は皆川暢二、磯崎義知、吉田芽吹など。低予算のインディーズ映画でありながら、予測不能な展開や緻密な脚本、シリアスとユーモアが絶妙に融合した作風が大きな話題を呼んだ。
物語の主人公である鍋岡和彦は、名門大学を卒業したものの就職せず、アルバイトを転々とするうだつの上がらない日々を送っていた。ある日、母の失態がきっかけで近所の銭湯「松の湯」を訪れた和彦は、高校の同級生である百合と再会し、彼女の勧めでその銭湯でアルバイトを始めることになる。平穏に見えた職場であったが、ある夜、閉店後の深夜にもかかわらず銭湯に明かりが灯っていることに疑問を抱いた和彦は、その浴場が殺人のために貸し出されているという秘密を知ってしまう。さらに、同じ時期に採用された同僚の松本がその殺人ビジネスに深く関わっていることが判明し、和彦は否応なしに犯罪の裏社会へと巻き込まれていく。
本作は、平凡な若者が殺人現場に関与してしまうというスリリングな設定を軸に、日常と非日常のギャップから生まれるブラックな笑いや、登場人物たちのリアルな心理描写を巧みに描き出している。海外の映画祭や国内のインディーズ映画シーンでも高く評価され、ドイツで開催された第19回ニッポン・コネクションにおいて「ニッポン・ヴィジョンズ観客賞」を受賞するなど、国内外で大きな支持を集めた。

yourcountryloveのレビュー・評価・感想

メランコリック
10

個人的には21世紀の映画No.1です!

2019年に劇場公開された作品です。制作された田中征爾監督はこちらが、初の長編作品なんだとか。
ジャンルでは「サスペンスコメディー」と括られるようです。設定は「サスペンス」ですが、展開は「コメディー」だと、個人的には感じました。
私は年に50~60本は映画を観ています。物語にはなんとなくパターンがあり、「この映画は、こういう方向に進んで行くやつかな?」といったことは結構、感じられてしまうものです。ですが、この作品は、違いました。設定、展開、ともに、斬新すぎると思いました。そして、配役までもが不思議な違和感を醸し出しているのです。出演者の中で「この人にはまった」といったことは普通にありますが、この作品は「登場人物、全てを好きになる」そんな初体験をしました。しかも、低予算で作られたものらしい。知らずに観たのですが、お金をかけずに作られたとは思えないクオリティーです。個人的には、21世紀に作られた作品のNo.1に推します。この先、これ以上の衝撃、感動を受ける作品に出会えない気がしているほどです。
是非、観て頂きたい。そして、各キャラクターの個性に触れて頂きたい。設定は少し妙なストーリーなのですが、観終わったあとの気持ちよさは秀逸です。こういった作品が広く知られていって欲しい。そんな風に心から応援したい1本です。