メランコリック

メランコリックのレビュー・評価・感想

メランコリック
10

個人的には21世紀の映画No.1です!

2019年に劇場公開された作品です。制作された田中征爾監督はこちらが、初の長編作品なんだとか。
ジャンルでは「サスペンスコメディー」と括られるようです。設定は「サスペンス」ですが、展開は「コメディー」だと、個人的には感じました。
私は年に50~60本は映画を観ています。物語にはなんとなくパターンがあり、「この映画は、こういう方向に進んで行くやつかな?」といったことは結構、感じられてしまうものです。ですが、この作品は、違いました。設定、展開、ともに、斬新すぎると思いました。そして、配役までもが不思議な違和感を醸し出しているのです。出演者の中で「この人にはまった」といったことは普通にありますが、この作品は「登場人物、全てを好きになる」そんな初体験をしました。しかも、低予算で作られたものらしい。知らずに観たのですが、お金をかけずに作られたとは思えないクオリティーです。個人的には、21世紀に作られた作品のNo.1に推します。この先、これ以上の衝撃、感動を受ける作品に出会えない気がしているほどです。
是非、観て頂きたい。そして、各キャラクターの個性に触れて頂きたい。設定は少し妙なストーリーなのですが、観終わったあとの気持ちよさは秀逸です。こういった作品が広く知られていって欲しい。そんな風に心から応援したい1本です。