有閑倶楽部

『有閑倶楽部』とは、1981年から『りぼん』(集英社)に連載された、一条ゆかりによる学園少女漫画である。長期連載の過程で『マーガレット』や『コーラス』『Cocohana』に不定期連載された。これらの雑誌は読者層が異なるため、作者は描写や表現を雑誌ごとに描き分けた。
物語は規格外の超セレブ高校生男女6人が様々な事件や出来事に巻き込まれていく様子を描いている。
コミックスは単行本が全19巻、文庫版が全11巻、DX版が全9巻刊行され、著作合計の累計発行部数は5,000万部を突破した。本作品は1986年に「第10回講談社漫画賞」の少女部門を受賞した。
OVAは1991年と1992年に制作され、その後2005年に『パーフェクトガイドブック 有閑倶楽部 虎の巻』が単行本として発売された。テレビドラマは1986年11月に単発ドラマ、2007年に連続ドラマが放送された。連続ドラマは赤西仁、横山裕、田口淳之介、香椎由宇、鈴木えみ、美波が出演し話題となった。

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有閑倶楽部のレビュー・評価・感想

有閑倶楽部
10

主人公全員大好きです

私の本棚に一生置いておきたい漫画のひとつが有閑倶楽部です。最高のエンターテインメント作品です。
有名私立高校に通う、いいところ出のお金持ちの高校生、大親友である男女6人が繰り広げる物語。6人が一緒にいると、何かしらのトラブルや出来事に見舞われます。笑いあり、涙あり、スポーツ根性、アドベンチャー、ホラー、ミステリー、殺人事件、恋愛、美容、ビジネス、政治、裏社会、グルメ…とにかくいちいちスケールが大きいのです。日本に留まらず世界中で起こります。ほとんど学業はしていない感じで、全部映画にできるよね?ってくらいのクオリティ高いストーリーです。
キャラクター構成は、①賢い頭脳、正統派 ②喧嘩&スポーツやメカニック ③美貌&交流関係 と大きく分類し、それぞれ男女がいて6人。お金持ちで何も不自由なく暮らしています。と、いうか何でも持ってます。でも、毎回毎回、それぞれが強い正義感を持っているがために事件が起こるのです。高校生で毛皮とかも普通に着ていますが、人間性がとても(まとも)なのです。
それぞれのキャラクターの良いところ、不器用なところもバランスよく描かれていて、誰がいちばん好き?と言われたら全員大好きです、と答えます!

有閑倶楽部
8

破天荒なお金持ち高校生による学園コメディ

主役は男3人・女3人の高校生。皆それぞれ実家は宝石商やら財閥やら、とにかく桁外れの大金持ち。学園に「有閑倶楽部」を構え、いつも6人でつるんでいる。この6人のキャラクター設定がとても良い。お金持ちという点以外は、少しキャラの強いだけの普通の高校生。なかでも主人公的立ち位置の剣菱悠理は、まさにじゃじゃ馬娘。型破りな性格で、他の5人に助けられながら学校生活を送っている。有閑倶楽部のメンバー以外でも、家族や各話ごとの登場キャラなど、あらゆる人々に愛されて、のびのびと活躍する悠理の姿は見ていて気持ちが良い。
また、有閑倶楽部6人は芯の強い性格で、悠理がハチャメチャを言い出すことも多いが、他のキャラクターが強いポリシーを持って主張をし、そこから物語が展開していくことも多い。しかし、どんな時でも妥協せずメンバーの思いを通せるよう、若さと財力で問題を解決していく姿が痛快である。漫画としては絵がきれいで見やすい。出てくる美男美女も一人一人顔が書き分けられており、全員顔同じじゃん!と思うことはない。その分一人一人に愛着を持つことができるので、彼らと一緒にハラハラしながら読み進めることができる。絵がきれいな漫画が好き、学園コメディが好き、という方にはオススメの作品。

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