秦基博 / Motohiro Hata

秦基博 / Motohiro Hata

秦基博(はたもとひろ)とは、日本のシンガーソングライターである。略称ははた坊。キャッチコピーは「鋼と硝子でできた声」で力強くも切ない歌声がファンを魅了する。
12歳くらいの時、兄が譲り受けてきたギター弾かせてもらったのが、音楽活動の始まりである。中学生になると作曲をするようになり、高校生の頃には本格的に楽曲制作に取り組み、観客の前での演奏も経験した。2004年にインディーズミニアルバム『オレンジの背景の赤い静物』をリリースし、2006年にはシングル『シンクロ』でメジャーデビューを果たした。
2014年、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌である『ひまわりの約束』をシングルとしてリリースし、大ヒット。同年に発売した弾き語りベストアルバム『evergreen』は第56回日本レコード大賞企画賞を受賞した。2016年には、デビュー10周年を記念し、『Hata Motohiro 10th Anniversary ARENA TOUR “All The Pieces”』を開催した。

yourcountryloveのレビュー・評価・感想

秦基博 / Motohiro Hata
10

もっと評価されてもいいと思うミュージシャン

2004年にデビューしたミュージシャンです。苗字が珍しく外国人と勘違いされている方も多いですが、日本人です。音楽番組に出演することも多いですが、コラボ企画などでカバー曲を歌ったり、コーラスとして参加することが多く、世間的には「歌が上手いカバーソングの人」と思われているような気がします。そんなことはありません。オリジナルの楽曲も素晴らしいものがたくさんあり、歌唱力も高く、個性的な声という魅力もあるのでもっと売れるべきだと思います。

まず、彼の魅力は少しハスキーだけど伸びやかな声です。続いて詩の世界観がとてもいいです。抽象的な言葉ではなく身近な夜の道、明け方の部屋など誰にでも想像できるシチュエーションで詩の世界に浸ることが出来ます。とくにメジャーレーベルに移籍後2007年に発売されたシングル『僕らをつないでいくもの』がお勧めです。離れがたい恋人同士が遠まわりしながら家に帰る、というシチュエーションで昔を思い出して切なくなります。秋から冬にかけての季節におすすめの一曲です。
2014年のドラえもんの映画の主題歌の『ひまわりの約束』が有名ですが、他にも名曲が沢山あります。映画の主題歌はすでにある楽曲を提供するのではなく作品に合わせて作ることが多くどの作品も映画の世界観を見事に現していて才能を感じます。ひまわりの約束しか聴いたことがない方はぜひ、アルバムを1枚聴いてみることをお勧めします。