魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica

『魔法少女まどか☆マギカ』とは、蒼樹うめの描くポップで可愛らしいキャラクターと虚淵玄の描くハードで重いストーリー展開が特徴のダークファンタジー。願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たち。優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に、少女たちの希望と絶望を描く。

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魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magicaのレビュー・評価・感想

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
10

決して”鬱”では片づけられない

『魔法少女まどか☆マギカ』といえば、3話の「マミる」展開など、虚淵玄が脚本を務めた鬱展開が刺さる作品として有名だ。しかしまどマギには、決して単なる「鬱」では表現できない魅力が数多く存在する。
『魔法少女まどか☆マギカ』はキュウべぇと契約し、1つの願いを叶えることと引き換えに魔法少女としての運命を背負うことになった少女たちの生きざまを扱った作品。蒼樹うめ先生の可愛らしい絵柄からは想像できない重めの内容である。希望を叶え、人々を魔女という災厄から守る誇りを持って戦う少女たち。我々視聴者も、最初はよくある正義のストーリーかと思いがちである。しかし実際に描かれるのは魔法少女になった少女たちの葛藤や対立、希望、そして絶望である。
魔法少女ものにダークなイメージを見事に植え付けたまどマギ。その世界は放送から時間が空いても色あせることは無く、放送からおよそ3年後の2014年には劇場版『新編 叛逆の物語』が放映され、2024年の冬には映画『ワルプルギスの廻天』の放映も決定している。
魔法少女たちが織り成す重厚なまどマギストーリー。それは単に鬱などではなく、もっと深く気高いものなのだ。私は絵柄があまり好きではなく、最初は割と敬遠していた。しかしとりあえず見て、ストーリーが進むにつれ、全く何も気にならなくなった。それどころか今はあの絵柄が世界で一番好きになってしまった。
まどマギは、重く、儚く、美しい話なのだ。

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9

魔法少女ものを大きく変えたアニメ

「アニメオタク」は、昔は「根暗、陰湿、気持ち悪い」と散々な言われようでした。
私自身もオタクだったので、外見にまったく気を遣わずにオタク仲間と「あのシーンのこの描写が…」などとニッチな話題で盛り上がったり、同人誌を描いていたりしていました。なので「まあ、そういうものに興味のない人から見たらちょっと引かれるわな…」と今なら思います。ところが最近は芸能人でもあっけらかんとアニメ好きを公表し、「(アニメ名)の聖地巡礼して来ました!」とSNSにアップしています。なんとなく私たちの時代と熱量が違うというか、重みが感じられないような気がしないでもないですが、「時代は変わったなあ」としみじみ思うものです。

どちらかと言えば私はアニメよりマンガオタクだったので、当時からアニメはあまり観ないのですが、唯一強く強くお勧めしたいアニメは『魔法少女まどか☆マギカ』です。シャフトによる制作で、2011年1月~4月まで毎日放送で放送されていました。
とはいえ、私はリアルタイムでこのアニメを観ていません。その頃はブログが全盛期で、多くのブログ友達が『まどか』のファンアートを描いていたのですが、私はタイトルだけで「うわ、プリキュアとかそんな感じ?」と敬遠していたのです。

数年後、オタク友達に「『まどマギ』?観たことないねー」と言うと、彼女はすごい勢いで「あれは絶対観ないと後悔する!!」と強く勧められました。「あんたの思っているようなのとはぜんっぜん違うから!」とも言われ、タジタジになりながら「とりあえず第3話まで観て!」とのことなので、DVDをレンタルして家に帰りました。
そして翌日、仕事が終わると大急ぎで車を走らせレンタルショップに飛びこみ、『まどか』を全巻レンタルして家路へと急ぎました。

平凡な中学生の主人公・鹿目まどかは、ある日、キュウべえという不思議な生きものと出会います。キュウべえはまどかと、彼女の親友・美樹さやかに「どんな願いも叶えてあげる。その代わり僕と契約して『魔法少女』になってよ!」とお願いします。
まどかの世界には普通の人には見えない「魔女」と呼ばれる存在があり、魔女の口づけを受けたものは、自殺や交通事故などの衝動に駆り立てられてしまいます。その魔女と戦うのが、魔法少女の使命です。

魔女の結界に迷い込んだまどかとさやかを助けた魔法少女は、同じ学校の先輩、巴マミでした。人々を守るために戦うマミの姿を見て、憧れを抱くまどか。しかし、転校生で同じく魔法少女でもある暁美ほむらからは、「魔法少女になってはいけない」と忠告を受けます。けれどまどかは、「こんな自分でも誰かの役に立てるかもしれないって思って、胸を張って生きていけたら」と、魔法少女になる決意を固めます。ところが、ここで思いもよらぬことが起こるのです。

第1話は、「まあ王道だよね」と思いながら観ていました。主人公をはじめとした女の子は皆かわいい顔立ちをしていて、魔法少女に変身すると「そんなヒラヒラした薄手の服で戦って大丈夫!?」とツッコミを入れたくなるような、キュートな衣装で戦います。
しかし、友人が勧めた第3話で、話は大きく変わります。思わず「は!?」と声が出たくらいです。

これ以上はネタバレになってしまうので語れないのですが、今でもまどかファンが身近にいるなら、前述の私の友人のように全力で魅力を語り合いたい。オタク特有の早口で「あのシーンは感動した」「このシーンに泣いた」と感想を言いたい!タイトルだけで食わず嫌いして、リアルタイムで観なかったことを深く後悔しました。

「魔法少女もの」という、ある意味では「お約束」となっていたジャンルに新たな切り口を入れた本作品は、斬新なストーリーが展開されます。魔法少女同士が争い、味方だと思っていた存在が「実は…」だったり。
この作品の大きなテーマは、「主人公の成長」でしょう。まどかはたくさんの涙を流しながらも、最後に大きな決断を下します。これをハッピーエンドととらえるか、また別のものととらえるかは視聴者によって違うでしょう。私としては、感動的なエンドだったと思いましたが。

『魔法少女まどか☆マギカ』は2013年に映画化され、2021年に放送から10周年を記念し、前作映画の正統続編となる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の製作が決定されました。まさか映画化から9年も経って続編とは驚きです!

「この歳になってジブリや新海誠、細田守の作品ではないアニメ映画を映画館で観に行くのは恥ずかしいぞー」と思いつつも、公開されたら絶対観に行くでしょう。
日本のアニメは世界でも評価が高く、「MANGA」は世界共通語とさえなっています。
近年のアニメは学園ものからファンタジーまで様々なジャンルがあり、いわゆる「〇〇もの」という流行がないようにも見受けられます。
理由としてはアニメを観る層が広がったこと(昔のアニメは子どもが観るものだったが、大人の視聴に耐えられるアニメが増えた)。そして動画視聴サービスの拡大で、テレビ以外のコンテンツでアニメを制作することが可能になったからだと考えられます。

劇場版から9年以上経過してからの再制作。流行り廃りの激しい現代で、まどかたちは私たち視聴者にどういった感情を与えるのか。楽しみでなりません。
友人は「第3話まで観てみて!」と言っていましたが、私はあえて「まどかが魔法少女になるまで観て!」と勧めます。ファンの方、いまニヤリとしましたね?

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10

主題歌のほんとうの意味を知るとき

「交わした約束忘れないよ 目を閉じ確かめる 押し寄せた闇振り払って進むよ」
これは『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌、「コネクト」の歌い出しです。我々視聴者はこの歌詞と共にまどかたちの出会い・別れ・苦悩・葛藤を見届けていくわけですが、この歌の「ほんとうの意味」がわかるのは、本作の10話の本編が終わり、エンディング曲としてコネクトが流れ始めた瞬間でしょう。今まで、てっきりまどかの歌だと思っていたこの曲の意味は反転し、謎多き魔法少女ほむらがこれまで幾度となく戦ってきたその積み重ねや傷や挫折、それでもなお諦めずにたった一人の友人を救おうと足掻き走り続けるその様をありありと描いていた、ほむらのための主題歌だったと気が付いた瞬間に全身に鳥肌が立ちました。

時間を操ることができるほむらは、まどかとの約束を果たすためだけに、何度も何度も同じ時間を繰り返し、そのたびに失敗し、まどかを失い傷つきます。それでも一度も絶望することなく、ひとりきりで戦い続けるほむらの姿を映すように、コネクトの歌詞は「もう何があっても挫けない」と締められ、10話のエンディングはきっとほむらも望んでいたであろう、まどか、ほむら、さやか、マミ、杏子の5人が同じ場所に立って魔法少女を続けている姿で終わります。あるべき明日を取り戻すために。ただひたすらに、友人を救うために。「コネクト」は、そんな願いを叶えるため、ひとりきりで戦い続けるほむらの決意の歌だったのです。
アニメ1話の段階ではこんな展開を微塵も感じさせないくらいに完璧な「魔法少女モノ」のオープニングテーマとして擬態していた「コネクト」。この歌のほんとうの意味を知るためにもこの作品を見続けるべきと言えるくらい、まさに「主題歌」として相応しすぎるこの曲から得られるカタルシスを10話でぜひ感じてほしいです。

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9

心に残るモヤモヤ感

タイトル・表紙を見る限りでは内容が全くよめない展開をするアニメ。
はじめはほのぼのした雰囲気で始まるので心構えなく視聴できる、途中から霧に包まれたような感覚を覚える。
中学生の時に感じた独特の孤独感や喪失感等が実際に見ている人の心に響いてくる。
見る人によって辛く悲しい感覚であったり、憂鬱な感情が残るアニメ。
何回も見ることができ都度感じる感覚もかわるのでお勧めできる。自分の気持ちやモチベーションによって心に刺さるシーンであったりセリフが変わってくるので非常に面白い。
浅はかな感覚でアニメを見るのもよし。自分と照らし合わせて見るのもよし。中学生だった時の感覚・感情を取り戻すために見るのもよし。
捉え方ひとつで大きく物語が変わってくるのがこのアニメの醍醐味といえる。
寂しいシーンから鬱シーンを経て概念までも覆せる感覚がとても印象的で好きです。
自分の心の鏡として見返せるアニメだと思います。見れば見るほど引き込まれる雰囲気、作画になっているので子供も大人も年齢問わず楽しめると思います。
家族、友人、恋人、一人、見る相手問わず、捉え方も人それぞれ。
この作品が気になるあなたの心は、何を思っているのでしょうか?感じているのでしょうか?
そんな自分と向き合うためにもお勧めしたいと思います!

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6

魔法少女の必要性

ストーリー上では、「魔法少女」は人の感情をエネルギーとして入手するためにインキュベーターが作ったシステム。その過程で魔法少女が絶望して魔女になり、その魔女を倒すために新たな魔法少女が生まれるという事態に陥っている。
インキュベーターの目的も宇宙のためという大義名分があるため、その行動を否定しきれない。無論、そのために少女が犠牲になるのは間違っている。
問題なのは最終話での魔法少女の立ち位置とまどかの願い。まどかは過去から未来に置ける魔女の消滅を願ったが、同時に少女を永遠に魔法少女のままにするという願いも合わさっている。
その結果生まれ変わった世界では、魔女がいない代わりに魔獣という存在が新たに魔法少女が倒す敵として現れる。魔法少女も魔女になる前に円環の理に救済される。
だが、そもそもの話。魔法少女と魔女というのは宇宙の延命にために作られたシステムであって少女達のためにあるわけではない。まどかの願いはそのシステムの私物乱用に近い。
また、魔法少女の中には戦いたくない者、なりたくてなったわけでもない者もいる。アニメでは出ていないが魔法少女を辞めたいと願っている少女もいる可能性がある。そういった者達にとって円環の理は救いではなく地獄に等しくもある。
「永遠に魔法少女でいたい」という願いは魔法少女の共通の願いと言うよりは、まどか個人の願望でしかない。それは善意といよりも欲望に見えた。
根本的なところ、インキュベーターが魔法少女を必要としなくても感情をエネルギーとして手に入る術を見つけたら、魔法少女の存在は必要なく。かつ、一般人が魔獣に対抗できる術を手にしたら、少女達が魔法少女になる必要がなくなる。

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8

絵が苦手でも絶対見たい作品!

絵が苦手でこの作品を避けてる人が多い作品かもしれません。私もそうでした。。
でも見始めたら最後までノンストップで見れるほど面白い作品だったので、まだ見ていない人は是非!
ファンタジー系の作品でキラキラ系なのかなーと思いきや、闇系、鬱系のダークファンタジー作品でした。。
ストーリーとしては、謎の生物「きゅうべい」から願いを一つ叶える代わりに、魔法少女になって悪い敵を倒してほしいと言われ、女の子が魔法少女になって敵と戦うという内容です。一見するとありきたりの子供向けの内容に感じる人も多いかもしれませんが、この作品は明らかに大人向けのストーリー構成になっています。。
物語が進むにつれて明かされている事実や、事実が明らかになるにつれ精神的に崩壊していく女の子達の姿はかなり衝撃的でした。絵はかわいいはずなのに物語が進んでいくと少し怖く見えてきたり、時よりグロテスクなシーンも出てきます。
ただ、怖いシーンだけではなく友達同士の友情や自己成長、自己犠牲の部分も多く含まれており、涙なしには見れない作品になっています。
願いを一つ叶えるのに必要な対価とは何かなど、今までの魔法少女ものをよりリアルな形で描いてる作品だと個人的には感じました。

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10

魔法少女達が迫りくる魔女と戦うダークファンタジー

最初に軽いあらすじとして、鹿目まどか、暁美ほむら、巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子の5人の魔法少女が地球外生命体であるキュゥべえと契約し、迫りくる魔女と戦う...というストーリーになっている。
まずタイトルに魔法少女とあるので、プリキュア系かなと思う人がいるが、プリキュアとは似ても似つかないぐらい重いストーリーで、何も知らずに見た人は間違いなくびっくりするだろう。
ここではネタバレになるのであまり深いストーリーは言えないので、気になる人はぜひ本作を読んでほしい。自分は最初何も知らずに視聴して、そのストーリーの完成度と数々の伏線回収に度肝を抜かれて1週間ぐらい余韻に浸っていた。それぐらい個人的には完璧なアニメだと言える。
本作における魔法少女とはどのようなものかというと、どんな願いでも1つ叶える代わりにキュゥべえと契約を結び魔女と戦う使命を課せられるというものである。そして魔女に負ける=亡くなるということであり、少女達が魔法少女になるかならないかの苦悩や覚悟を見る事ができる作品となっている。
今までアニメ史に残る最高傑作とも言える本作は、普段ファンタジーなどを見ない人でもハマるくらい良くできたアニメとなっているので絶対に一度は見てほしいアニメである。

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10

劇場版まどマギ。それは絶望と希望と、破滅の物語。

【前編・始まりの物語】キュウべぇの策略に翻弄される魔法少女たちの物語。少女たちは、自分の願いを叶えるためにキュウべぇと契約を交わし、魔法少女となって魔女と戦う使命を得ます。が、魔法少女たちが戦うたびに得られる力を搾取するのが、キュウべぇの目的だったのです。それに気づいた魔法少女たちは絶望の縁に叩き込まれます。【後編・永遠の物語】親友である鹿目まどかを魔法少女にさせない。そのために、永遠のようなタイムリープを繰り返す暁美ほむら。彼女の願いを知ったまどかは、それでも「魔法少女の絶望を希望に変える」という願いを叶え、その代償として宇宙の理を書き換えてしまうほどの強大な存在となってしまうのです。【新編・叛逆の物語】まどかを取り戻す。そのためだけに魔法少女として戦い続けるほむら。ほむらが叶えたい願いが、再び宇宙を書き換えて…そして。【感想】完璧。すべての行動が「そりゃそうなるよね」と納得し、腑に落ちてしまうのです。正義?平和?秩序?なにそれ。そんなダークな魔法少女たちの物語は、涙なしには語れません。魔法少女を搾取する存在のキュウべぇは、見た目はとても可愛いのですが、日本のアニメ史上最も狡猾なキャラクターとも言えます。そして魔法少女たちもいわゆる萌え要素がたっぷりなのですが、物語の残酷さとのギャップがありすぎて困ってしまうほどです。見た目で鑑賞を躊躇っているのであれば、それは損です。魔法少女たちの物語を、ぜひご覧下さい

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8

僕と契約して魔法少女になってよ!魔法少女まどか☆マギカ

魔法少女まどか☆マギカはシャフトによって制作され、2011年に放送されたオリジナルアニメです。
見滝原中学校に通う、普通の中学二年生鹿目まどか。彼女は友人の美樹さやか、仁美と共に楽しい中学校生活を送っていました。
ある日、買い物に出かけていたまどかの頭の中に「助けて」という声が響きます。一緒に買い物に来ていたさやかと共に声の主を探し、辿り着いた先にいたのは謎の生物キュゥべえと、キュゥべえを殺そうとしている魔法少女、暁美ほむらでした。
ほむらからキュゥべえを助け出した二人は、キュゥべえに「僕と契約して魔法少女になってよ。」と言われます。
しかし、キュゥべえと契約すると、どんな願い事も一つだけ叶えてくれるが、その代償として、一生魔女と戦い続ける運命を受けなければなりません。
その後、まどかは魔女の結界に取り込まれたり、他の魔法少女に襲われたり、目の前で先輩魔法少女の死を目にしたりします。
それを見たまどかは魔法少女になることを決意し、「すべての魔女を消し去る」という壮大な願いの元、魔法少女になるのでした。
この作品の魅力はタイトルとキャラを見るだけでは想像できない話のギャップ。
他の魔法少女作品のような物語だと思いきや、ドロドロで重たい内容の展開が続いていく強烈な鬱ストーリーです。
先の読めない展開や、思わぬところでの伏線回収など、何度でも見直したくなる作品です。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
10

見れば見るほど虜になる不思議な世界観を持った魔法少女のお話

魔法少女と聞くとキラキラしたような印象を持ちやすいですが魔法少女まどか☆マギカはその真逆でどちらかというと闇アニメに近いものでした。作中に出てくる魔女の結界は劇団イヌカレーさんが手掛けていてなんとも言えない独特な世界観を放っています。世界観だけではなくストーリーも独特で、まどマギの主要キャラはみんな中学生なのですが中学生とは思えないほどしっかりしていてみんなそれぞれ重たいストーリーを持っています。
主人公はまどかという女子中学生なのですが、主人公のまどかよりも作中に出てくるほむらの方がストーリーでは重要人物なところがあります。ほむらは時間遡行のできる魔法少女であり、過去にたった一人の友達まどかが何度も死ぬところを見てきたほむらは、まどかを救う為に何度も時間遡行をしてまどかを救おうと努力します。ですが結局まどかは死にはしませんが、死ぬよりも残酷で中学生という若さで概念となってこの世から存在すら消えてしまう道を選択します。
その他にも第3話という速さでマミという魔法少女が死んだり、さやかという魔法少女が魔女になると同時にさやかのことを大事に思っていた杏子という魔法少女が魔女になったさやかと共に心中していくシーンなど可愛らしいキャラクターの見た目と魔法少女というキラキラなイメージとは真逆で残酷なお話が詰まった作品になっています。
作中で流れる梶浦由紀さんが手がける曲も凄く良いです。オープニングのClarisさんのコネクトは第10話だけオープニングではなく途中で流れるのですが、これにも意味があり、実はコネクトの歌詞はほむらのことを書いていて分かるとより一層アニメの方も曲もいいなと思わせられます。
まどマギはシリアスなアニメでもあり、考察するところが沢山あって大人向けアニメだと思います。考察系や、キラキラ明るいアニメよりもシリアスなアニメのが好きだという方に是非オススメなアニメです。

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10

魔法少女による魂の浄化、そして衝撃(インパクト)。

1997年、アニメファンに衝撃を与える映画が公開されました。『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』。
そのラストに至るまでの過程はまさに「絶望」の2文字に凝縮しても余りある問題作でした。
多くのアニメファンは心に絶望を宿してしまいました。
それから14年後の2011年、1つのTVアニメが始まりました。それが『魔法少女まどか☆マギカ』です。
主人公の鹿目まどかを魔法少女として契約を求めてくるキュゥべえと、それを阻止するためにタイムリープを繰り返す暁美ほむらを軸に物語は進んでいきます。
しかし、キュゥべえと契約して魔法少女になった少女たちは、心のケガレを蓄積してしまい、魔女になってしまう運命が待っていました。
まどかは、最終回で魔法少女になることを決意します。そして願いを1つ叶えることができるのですが、まどかは「すべての魔法少女の絶望を断ち切ること」を願ったのです。
現代だけではなく、過去のすべての魔法少女の絶望を、救ってみせたのです。
絶望で傷ついたアニメファンを、希望で癒やしてみせた『魔法少女まどか☆マギカ』は、アニメファンの心のバイブルとして、永遠に語り継がれていくことでしょう。
ちなみに、『劇場版 まどか☆マギカ』は前編で驚き、後編で号泣し、新編であっけにとられます。
「何してんのほむら!?」となるので、そちらも是非チェックしてみてください。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
8

タイトルとキャラデザで外さないで欲しい。

この作品の良さの中の1つにキャラデザとのギャップがあります。
なので、「なんかプリ〇ュアみたいだし子供向けじゃない?」「オタクっぽい」などの偏見を一度取っ払って見て欲しいと思います。
そこでどのようなギャップがあるというとまずイラストからは想像できない「シリアスさ」だと思います。
この作品は願いを何でも叶えてあげるから魔法少女になってほしいという「キュウベエ」というキャラクターの願いを根本に始まります。
この「なんでも願いが叶う」この希望のような言葉から彼女たちは希望をもって過ごしていきます。
しかし、この世の中にそんな甘いことはないと言わんばかりに言葉の裏に隠された、「絶望」が彼女たちを追いこみます。
その「絶望」にあらがう中で魔法少女になった少女たちの「思い」「過去」「願い」このようなものが明らかになっていきます。
その少女たちの「思い」「過去」「願い」がこの作品の「ギャップ」が表れる部分だと思います。
この「ギャップ」を特に感じて楽しんでもらいたいと思います。
また、この作品はディレクターズカット版として映画もあります。
時間がない方も手を出しやすくなっていると思います。
どんな世代の方にも楽しむことができると思いますので是非ご覧ください。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
8

今までに無い魔法少女の物語

見終わった瞬間、こんなアニメがあったのかという衝撃に動けませんでした。
魔法少女といえばセーラームーンやカードキャプターさくら、プリキュアのような女の子の憧れるキラキラしたアイドルのような存在である、という今までの常識を完全に覆してきます。
主人公の鹿目まどかは、どこにでもいそうなふわふわした中学二年生の女の子、ある日クラスに転校してきたミステリアスな暁美ほむら、謎のぬいぐるみのようなマスコットのキュウべぇとの出会いから非日常へ足を踏み入れていきます。実は、この世界には何でも一つ願いを叶えてもらうことと引き換えに、魔法少女となって「魔女」と呼ばれる世界に災いをもたらす存在と戦う少女達がいることを知ります。
頼れる先輩の巴マミ、親友だった美樹さやか、孤高の存在の佐倉杏子といった魔法少女たちと魔女を退治していきますが、魔法少女には定められた残酷な運命がありました。彼女たちは魂を抜かれており、それを移植したソウルジェムが絶望に染まりきったとき魔女になってしまうのです。
時間を何度も巻き戻してまどかを救おうとしていたほむらを前にして、まどかは一つの決断を下します。魔法少女が未来永劫絶望に染まりきらないように「円環の理」という概念となって宇宙を作り替えたのです。
可愛い絵柄に反してとても重い内容ですが、一見する価値があるアニメです。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
9

少女たちの希望と絶望の物語

たくさん魅力的な要素がありつつも、この作品を一言で言うならば、情緒がグチャグチャになる作品です!
可愛い少女たちと可愛い絵柄が目立つこの作品は、なんとダークファンタジーに分類される、観る視聴者を良い意味で裏切ってくれる作品です。
1〜3話前半まで、夢と希望に溢れるハートフルな作品かと思いきや、それ以降辛く厳しい現実に向き合う少女たちが描かれております。
さらにキャラクター一人一人に重厚な設定が盛り込めれているため、物語が進むに連れてどんどん感情移入してしまい、アニメの視聴が辛くなる一方でした。
しかしストーリーが最高に面白いため、辛いけど続きが気になってどうしても観てしまう、だけど観るのが辛いという葛藤を覚えております。
登場するメインキャラクターは5人と1匹で、どれも親しみやすいキャラクタ−たちばかりで、アニメの最終話を見るころにはどのキャラクターも好き!(一部除く※この意味をぜひアニメで確かめてください)という状態でした。
夢や希望に溢れる少女たちがどうやって絶望と戦い、争っていくのか…少女たちの無垢な祈りはどんな絶望を撒き散らすのか…全12話ですが、面白すぎて一気見間違いなしです!
ただキャラクターたちが辛いめにあっていくので、そういうシーンは見たくない!という方には合わないかもしれません。

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6

過大評価

コアなファンがいる作品の一つです。唯、裏事情を知らない人がマスコミに踊らされた作品でもあるのでいろんな意味で考えさせられる作品です。従来の魔法少女もののお約束を逆手にとった作品です。唯、完成度については正直微妙だと思います。
放送当時、業界はリストラの真っ最中でした。この業界事情を知らないとずっと誤解したままになるという特殊な事情を抱えた作品です。業界自体、放送当時、思った以上に善戦したので、確信犯的にアゲアゲを仕掛けたのですが、仕掛人が仕掛けたことを忘れたという側面もあります。この辺の当時の背景を踏まえないと正しい評価ができない作品です。使われているネタ自体は昔からあるものです。唯、今までの魔法少女ものでは採用されていいなかった方法論を採用したから、結果的に話題になったわけです。
問題は、いまだ時代背景を考慮した批評がまだないってことです。逆にいえば、それだけ、微妙なテクニックが使われている裏返しでもあります。個人的には、従来の魔法少女もののタブーを破ったことは正しかったのかと思っています。この作品、単体でみればナイスアイデアといえますが、魔法少女アニメその後の展開からいえば、パンドラの箱開けただけではという思いが強いです。今の評価おいおいというのが普通になった時、初めて健全な評価されるかなという微妙な背景を持った作品です。

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9

絶対に一度は見た方がいいアニメ

私は普段アニメを観る人間ではないのだが、この魔法少女まどかマギカというアニメは一話から最終話まで一気に見てしまうほど引き込まれていく作品だった。最初はよくある美少女が出てくるほのぼのとしているアニメだと思っていたのだが、第3話を境に話は急展開を迎える。この急展開は是非実際に見て欲しいと思う。このアニメではシリアスな展開のほか、意外な伏線、そしてキュウべえという奇妙な生き物、主人公鹿目まどかの隠された秘密など見どころが沢山ある。その中でも私が好きな暁美ほむらというキャラクターはこのアニメを観たことがある人ならわかるが、イメージが360度変わるにちがいないと感じている。またこの魔法少女まどかマギカは映画化、漫画化そしてパチンコ、スロット化までされている。私はパチンコスロットも嗜むのだが、原作を知らない人でも大人気の台になっている。その理由として確かな出玉や作り込まれたゲーム性が挙げられる。やはり人気の出るパチンコ、スロット台は原作の面白さだけでなく遊戯するものが気持ちよくなるような何かがあると思っている。長くなってしまったが私自身魔法少女まどかマギカが大好きでありこれからも色々な人に見て欲しいコンテンツだと感じている。

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8

難解すぎて「わけがわからないよ」。でも難度も噛みしめて味わえる良作。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語 』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語』の続編に当たります。
鹿目まどかが円環の理になってもなお魔法少女からエネルギーを回収しようとするキュウべぇは、魔女になりかけの暁美ほむらを使い、円環の理を観測、制御、利用しようとします。無事他の魔法少女との協力によりキュウべぇの企みは阻止され、暁美ほむらが円環の理に回収されるところで物語は急展開を迎えます。暁美ほむらは円環の理から人間の鹿目まどかを引きはがし、宇宙の法則を書き換え、鹿目まどかと普通の暮らしをしようとするのです。
果たして暁美ほむらの行ったことは、暁美ほむらのエゴで悪いことだったのか?それとも鹿目まどかの意思を尊重した良いことだったのか?
ファンの間でこの物語の解釈の議論は絶えません。
人が生きる上で誰かを愛したり、あるいは誰かと対立したりすることは避けられません。それが中学生の少女達ならなおさらです。魔法少女から神や悪魔にまでなってしまう彼女たちですが、その中身はどこまでも人間です。『始まりの物語」『永遠の物語』を通じて描かれてきた、己の中の葛藤や他者とのすれ違いに一定の結論を出していく魔法少女たちを見る事が出来ます。
まどか☆マギカファンであれば、ぜひ鑑賞してこの作品群の奥深さを感じて欲しいです。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
10

まずは3話

タイトルにもある様にまずは3話までアニメを見てください!そんなに時間はかかりません!1時間ぐらいで3話まで見れます!この3話で話がいきなり進みます。しかも全話見ても12、3話ぐらいしかないので話の展開がものすごく早くてストレスがありません。アニメのパッケージからは想像出来ない展開が待ってます。自分も友人から「3話まで見た方が良い」と言われて見ました!この3話で魔法少女まどか☆マギカにしっかりとハマりました。
そしてあの可愛いキュウベイが何なのかが疑問でしたが、まさかそんな設定だったとは、とかなり驚いたのが素直な感想です。しかし自分は、この話はまどかが主人公だと最初は思っていたのですが、実際に見た感想ではほむらちゃんが裏の主人公だと感じました。最初はほむらちゃんの立ち位置が分からない感じでしたが、話が進めばスグに分かって、これもかなり面白くてハマります。そしてアニメが終わって約10年経ちますが、続編映画も既に放映されました。これも凄く面白くて良かったです。
そして約10年と言いましたが、10年記念という事で「また近い内に映画を放映するのでは」という情報も既に出ています。映画の続編なのか、また新たなるストーリーなのか、凄く楽しみです。

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7

一見子供向けアニメに見えるが…。

2010年~2011年に深夜アニメとして放映された今作は、蒼樹うめ先生がキャラクター原案をしており一見子供向けアニメの雰囲気だが、実際は子供が見る作品ではない。
その理由は、虚淵玄が全話脚本をつとめているからだ。このシナリオライターはゲーマーやアニメ好きの間では有名で、残酷な展開や殺伐とした話が多い。
だが、彼が書く物語はただ暗いだけではなく、とても面白い。今作も2話目まではいたって普通の日常系アニメと思わせる展開で、3話から「虚淵節」が炸裂する。

主人公のまどかと同じ中学校に通う魔法少女の巴マミが、目の前で敵の「魔女」という存在に殺されてしまう。大変なことに巻き込まれてしまった主人公のまどかは謎の転校生、暁美ほむらという人物に毎回のように助けて貰う。
次々魔法少女が脱落(戦いに負けて死ぬのも含め)し話が進むと、隠された事実が明らかになる。
実は暁美ほむらは、まどかのために魔法少女になり、まどかを守るために時間を巻き戻している女の子だった。最終話直前にて最強の敵にどうやっても勝てず絶望するほむら。そんな、理解者も周りにいない中たった一人で戦ったほむらの前に現れたのは、魔法少女になることを決意した、ほむらが守りたい存在のまどかだった。
魔法少女になるために、キュゥべえという存在と契約を交わし、まどかは魔法少女になる。彼女の願いは「すべての魔女を消し去る」というものだった。魔法少女が最終的に行き着く先は「魔女」。呪いを振りまき、人を襲う。まどかの願いにより宇宙が再編され、まどか本人も誰にも認識されない存在になってしまう。その状況になりようやく、まどかはほむらが時間を繰り返してきたことを知り、二人はようやく理解し合うことができた。是非映像でこの物語を見て欲しい。

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10

萌えと奥深さに酔いしれて!

タイトル通り魔法少女アニメです。可愛い女の子たちが魔法少女に変身し、魔女と戦います。可愛い系、優しいお姉さん、クール系など様々な個性を持った少女たちがとても魅力的。「魔法少女なんか」「アニメなんか」と思っている方でもおススメする理由は、ただ可愛いだけではないからです。
魔法少女になるには願い事が必要で、その願い事と引き換えに魔法少女になります。願い事が叶ううえ、魔法少女にもなれるなんて素敵じゃないか!そう思うかもしれません。ですが、魔法少女まどか☆マギカの「魔法少女」は他アニメと概念が違います。魔法で戦い、怪我はするけれど絶対に勝つ、そんな魔法少女ではないのです。戦うときは物理攻撃(弓や銃など)ですし、無事で済まないこともあります。そして、魔法少女になると彼女たちは人間ではなくなります。魂はソウルジェムという入れ物の中に入り、それが壊されない限り死ぬことはありません。どんなに傷付いても動かせる体を手に入れることができるのです。一度魔法少女になれば人間には戻れないため、ある少女は悩み、絶望します。魔法少女たちが戦う魔女たちにも衝撃的な秘密があり、それを知って半狂乱になる少女もいます。ダークな魔法少女もの、というのが正解です。癒しアニメに飽きた方、ゾクゾクするような展開がお好みの方におススメです。

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9

タイトルや絵などと、内容とのギャップが良い

まず、タイトルにもある通りこの作品は魔法少女ものですが、物語の主人公である鹿目まどかは物語の最後のほうまで魔法少女になることはありません。
この世界には、普通の女の子と契約し、その子に魔法少女になってもらうという、一見マスコット的なキュゥべえというキャラクターがいます。キュゥべえは、潜在する魔力の強い鹿目まどかに契約してもらいたいのですが、暁美ほむらという謎の転校生が契約させまいと邪魔をします。
実は、暁美ほむらは未来からタイムスリップをしてきた魔法少女で、元の時間でキュゥべえと契約し魔法少女になった鹿目まどかから、「キュゥべえと契約してしまう馬鹿な自分を救ってほしい」という願いを託されていたのです。これが主人公であるにも関わらず、鹿目まどかがなかなか魔法少女にならない理由です。
そして、かわいらしい絵からは想像できないような鬱展開をする作品でもあります。一例として、魔法少女は最終的に魔女となり魔法少女の敵になるという設定が存在します。その魔女に鹿目まどかの親友である美樹さやかがなってしまい、魔女となった美樹さやかを他の魔法少女が倒すといった内容の話があります。
前述の「未来の鹿目まどか」が「過去に戻れる暁美ほむら」に託した願いは、このような鬱展開の積み重ねが要因となっています。
この作品は、他の魔法少女物の作品とは違い、必ずしも1つのストーリーがハッピーエンドになるとは限りません。その点がこの作品と他の作品を差別化するポイントであり、また、この作品をオススメできる最大のポイントでもあります。
絶望的な状況を一転する壮大なラストは感動的です。

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9

見たことがない人に絶対に見てほしい。

「絵は見たことがあるが、アニメ自体は見たことがない」という人に是非オススメします。このアニメシリーズは「闇が深い」「救いがない」「可愛い女の子が戦うアニメ」という言葉だけでは収まりきらないアニメです。魔法少女一人一人の願い、希望、葛藤、そして絶望を描いており、どのキャラクターにも共感と同情を抱きやすい作品です。
そしてこの作品の中でも特に要になる存在が「魔女」です。魔女は魔法少女の敵であり、人々を惑わし、攫い、そして死に至らしめる存在です。もちろんこのような魔女を退治するのが魔法少女の仕事であり役割なのですが、一体魔女とはどんな存在なのしょうか。作中の前半では魔法少女を中心に描かれていますが、第6〜8話でこの物語の本当の姿を見ることになります。なぜ魔女が存在するのか、魔女はどこからやってくるのか。そして魔法少女とは一体どんな存在であるのか。是非その目で確かめてください。絶望の先には必ず希望があります、その希望に救われる魔法少女たちの物語なのです。そして全てを見終わった後にもう一度この作品を最初から見たくなるでしょう。このアニメは繰り返された物語の終止符であると同時に、始まりの物語なのです。

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10

初めて見る人は必ず驚きそして目を逸らせなくなる

恐らくこのアニメを見ようと思った方は「絵柄から察するにかわいい女子中学生達が魔法少女に変身してその辺の悪をやっつける少々バトル有りのほんわかしたアニメだ」と想像したと思う。私も最初はそうだった。
ざっくりした最初のあらすじは、普通の中学生鹿目まどかに魔法少女になるように契約を迫るキュウべえとその契約を阻止する暁美ほむら、物語が進まなくてよくわからないままの第3話、なんと先輩の魔法少女が惨敗して首から上を切断されて、あっさりと死んでしまうのだ。この辺りでこのアニメが普通の見た目通りのアニメじゃないと気付く。
先ほどのキュウべえは正式な名前をインキュベーターと言い、魔法少女が産み出す負のエネルギーを回収することが目的の地球外生命体だったのだ。負のエネルギーを魔法少女に蓄積すると、その魂が穢れてゆきやがて魔女になってしまう。キュウべえが言っていた魔法少女とは、成長途中の魔女という意味だったのだ。それを知っていた暁美ほむらは、時間を操作する能力を使って何度も同じ時間を繰り返し、鹿目まどかが魔法少女にならないように何度も何度も一人で戦っているのだ。時間の牢獄に囚われたほむらとまどか、インキュベーターはどのような結末を迎えるのか。

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10

絵のトーンとのギャップ

魔法少女まどか☆マギカは、いわゆる魔法少女系とは違って、大人でものめり込んでしまうストーリーです。
絵のタッチは可愛らしくて少しロリータ系にも見えるので、初めは少し苦手なアニメに思えました。しかし内容は全く違っていて、物語はどちらかと言うとシリアスで、そのギャップに見事にハマってしまいました。まだ観ていない人は、絵のタッチに惑わされずに是非観てほしい作品です。

ごく普通の中学生である鹿目まどかという少女が主人公で、魔法少女として成長していく物語です。他にも個性豊かなキャラクターが多く、思春期の少女たちは、それぞれ心の中に何とも言えない闇のようなものを抱えながら戦い続けていきます。
その中で自分が一番好きなキャラクターは、必死に運命を変えようと時間を超えて戦い続けている暁美ほむらで、嫌いなキャラクターはキュウべえです。

自分たちではどうにもならない不条理な事も起こってしまい、涙したシーンも数多くありました。個人的にはこのアニメには悲しいシーンやドラマチックなシーンも数多くあるのですが、どこか淡々と物語は進んでいったイメージです。子供向けのアニメと言うよりも大人向けだと思います、本当によく出来たストーリーの作品です。

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