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異彩を放つガンダム。
無人機動兵器モビルアーマーの暴走によって引き起こされた『厄祭戦』が終結して約300年後の物語。大戦を終結へ導いた英雄アグニカ・カイエルと、彼の下に集った7つの名家セブンスターズが設立した治安維持組織ギャラルホルンの監視によって、地球圏は4つの経済圏へ分割され統治されていた。しかし長い平和はギャラルホルンの堕落・腐敗を招き、民衆間で貧困や差別が蔓延してゆく。それは生活難から過酷な労働に就く孤児たちや、人身売買される『ヒューマンデブリ』を生み出す事になってしまう...。
上記のような背景もあって、本作は多くのガンダムシリーズの中でも異彩を放つ作品となっている。
主人公の三日月・オーガスは民間警備会社CGSに所属していたが、ある出来事をきっかけに厄祭戦時代のモビルスーツ『ガンダム・バルバトス』に乗り、大きな戦いの渦へと身を投じていく。
目的の為に躊躇無く人を殺す主人公、ビーム兵器を使わないモビルスーツ戦などこれまでのガンダムとは一線を引く。
本作はこれまでのガンダムシリーズとは独立したものなので、「興味はあるけど、他のガンダムを見た事が無い。」という人も安心して見る事が出来る。
社会に虐げられた少年達の目指す”目的地”を、彼らと共に目指してほしい。