いい意味で古くさい
今や楽曲を出せばヒットチャートに並び、紅白歌合戦にも出場し、現代の歌姫にまで上り詰めたあいみょん。
初めて聴いたときには歌よりもまずタイトルから衝撃でした。「君はロックを聴かない」「愛を伝えたいんだとか」など、何を訴えたいのかと考えさせられる。
実際に曲を聴いても、テレビに頻繁に出ている今でこそ万人受けしている曲を歌っているが、まだそれほど存在が世に知られる前には、自殺をテーマにした歌や、世の中の不満をテーマにした歌を歌っており、聴く人に好き嫌いを選別してもらうようなところがあった。
多分、人一倍上部の世界や違和感に敏感な人なんだと思う。それをそのまま歌詞にしてメロディーに乗せるとあいみょんが生まれるんだと思う。思っていることをそのまま歌詞にしているので、変にわざとらしさが無いし、スッと心に入ってくる。そして何度も胸の中でリピートされていく。
みんなが不思議に思っていても忙しさや、輪を外れたくなくてスルーしているところに自然に訴えかけ、考えさせられる存在があいみょんというアーティストなんだと思う。
そんな等身大で音楽活動している彼女をこれから応援していきたいという人はきっと、もっと増えていくだろう。