思春期の女性たち
原作の作者が、17歳くらいのとき、入院した精神病院が舞台の話。なんか、いばってる患者がいたり、拒食症の人や、自分で顔を燃やしちゃった子がいたり、いろいろな子がいて、たしかに思春期っていろいろ悩みすぎちゃうし、そういうことあるよねと思った。主人公の子が、いばってる子にあなたは精神病院でしか生きられないからそんなえらそうにできるんだといって、その子が泣く場面はすごく胸にきた。人間誰しも、自分でもわかってても触れられたくないこと、認められないことがあるよねと思った。この映画は、主演のウィノナ・ライダーが原作を気に入って作った持ち込み映画らしい。ウィノナ自身、ちょっと不安定なところがあったので、共感したところがあったんだろうなと思う。私は入院してはいなかったが、やはり思春期には悶々としていたし、多くの人が共感できるのではないかなと思う。いばっている子は、アンジャリーナ・ジョリーが演じているのだが、ハッチャケた役で、すごく印象深い。髪も金髪で、なんかイメージが違うが、やっぱりかわいいなと思う。精神病院であれ、どこであれ、みんなで楽しく喋っている少女たちの姿はかわいらしいし、だからこそ、悲劇がすごくかなしくていい映画だと思う。