エヴァンゲリオンシリーズの使徒まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』とは、庵野秀明監督率いるGAINAX制作のアニメシリーズである。時は2015年。大きな災厄「セカンドインパクト」と生き延びた人類は、「使徒」と呼ばれる新たな脅威に晒されていた。主人公の碇シンジを含む14歳の少年少女が汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗り込み、使徒と戦うストーリーを軸に人間ドラマが展開された。人類の敵と称される使徒は外見、能力もバラバラで一切が謎に包まれており、作品の人気の一因にもなった。
第7使徒イスラフェル(ISRAFEL)
弐号機及びアスカが正式にネルフ本部に所属し、シンジと共に戦った使徒。アーチ状の曲線的な体と、鋭いかぎづめを持つ。紀伊半島から潜行。ラミエル戦の影響で、第三新東京市では使徒戦で十分なサポートができる状況になく、エヴァ二機は現地に空輸されてイスラフェルを迎え撃つこととなった。
弐号機の攻撃で真っ二つにされ殲滅されたかに思われたが、二体に分離し、活動を再開した。どれだけ攻撃をしても受け付けず、エヴァ二機を戦闘不能に追い込む。しかし自身もまた、戦略自衛隊によるN2地雷で足止めを食らう。
攻略するには、分離した時にコアを二つ同時に攻撃するしかない。漫画版ではその理由が説明されていた。分離した両方がそれぞれコアを持っており、片方のコアが損傷を受けてももう片方が無事な限り、攻撃を受けたコアが片割れからのネルギーを受け自己修復をする(通常コアは傷を負ったら修復しない)。その為、片方だけを潰しても倒せない。
これにより、シンジ、アスカ共にユニゾンという訓練を受けさせられる。ユニゾンとは互いの息をピッタリ合わせるもので、イスラフェルは作戦により一旦分離させられてエヴァと攻防を繰り返す。再び融合しようとしたところを初号機、弐号機による蹴りが二つのコアに命中。同時にコアが砕かれて殲滅された。
ちなみに、弐号機に斬られる寸前、サキエルのように瞬きをする描写がある。
名前の由来はイスラム教の音楽を司る天使・イスラフェル。伝承のイスラフェルは最後の審判の際にラッパを吹いて「時が来た」ことを告げる役目を持つ。その日が来るまでは地獄で見回りをしている。
第8使徒サンダルフォン(SANDALPHON)
浅間山で、サナギの状態で眠っていた。この時は殲滅ではなく研究のサンプルとして生きたままの回収作戦が取られた。耐熱仕様を施した弐号機を火山内部に下ろしての作業となったが、回収作業中成体に孵化。作戦は回収から、即時殲滅に変更される。
形状はアノマロカリスに似ており、マグマの中でも高速で移動し、口を開けるといった生物の範疇を越えた行動をとる。対して弐号機はマグマの中で視界が悪い上、耐熱服を着せられて雪ダルマのようになっており、通常よりも動きづらくなっていた。また武器も持っておらず、極めて不利な状態だった。火山の外で待機していた初号機のナイフが落とされるが落下速度が遅く、ようやく届いても体が硬くて攻撃できなかった。
アスカ、シンジ共に、シンジが学習していた熱膨張を思い出す。口の中に冷却液を流し込まれたサンダルフォンは、体内の圧力が急激に変化。もろくなったところにナイフを突き刺されて殲滅される。死に際、意図せず弐号機をぶら下げていたケーブルを切るが、初号機が助けに入った為弐号機がマグマの底に沈むことはなかった。
名前の由来はユダヤ教、キリスト教に伝えられる胎児を司る天使サンダルフォン。同名の天使に、罪業を成した天使を幽閉する役目を持つ者もいる。
第9使徒マトリエル(MATRIEL)
半球状の本体に目玉のような模様と、四本の長い脚を持つ。マトリエル出現時、第三東京市は停電に陥っており、ネルフ本部は使徒をモニターできなかった。また、エヴァの起動や出撃も全て機械に頼り切っていた為、職員総出で素手でエントリープラグを挿入した。モニターもつかなかった為、パイロット3名はネルフ職員の指示がない状態で使徒と戦うことになる。
マトリエルの武器は、目玉のような部位から流れる溶解液。三体のエヴァの連携によりパレットガンを撃ち込まれて殲滅される。弐号機が攻撃を受け止め、零号機が落下したパレットガンを拾って投げ上げ、初号機が撃ち込むという作戦。立案したのはアスカであり、攻撃を受けることにしたのはサンダルフォン戦での借りをシンジに返す為。
名前の由来はユダヤ、キリスト教に伝わる雨を司る天使マルティエル。
第10使徒サハクィエル(SAHAQUIEL)
衛星軌道上から自身の体とA.T.フィールドを少しずつ切り離し、爆弾のようにして落下させてきた。少しずつ誤射修正をしており、最終的に本体が落ちてきてネルフ本部の爆発を狙う。本体があまりに巨大な為、三体のエヴァが落下予測地点まで走り、A.T.フィールドを中和。ナイフで切り裂いて目のような部分にあるコアを突き刺し殲滅。
名前の由来はユダヤ、キリスト教に伝わる空を司る天使サハクィエル。サハクィエルは、ミカエルやガブリエルと並ぶ七大天使の一員でもある。
第11使徒イロウル(IREUL)
ナノマシンの集合体であり、他の使徒とは違い群体。弱点となるものに遭遇しても、異常な速度で自己進化を遂げ、環境に適応して全体としての共存を図る(つまり、対象を乗っ取る)特性を持つ。アダムへの接触を図るために、まずは障壁となるネルフ本部のメインコンピュータ・MAGIに侵入、ネルフの本部を自爆させる方法を取った。
シグマユニットD-17の第87蛋白壁を運び入れる際に寄生し、エヴァの模擬体(訓練用のエヴァの機体)を侵食してサブコンピュータからMAGIのハッキングに成功する。この時A.T.フィールドが確認された。MAGIを構成する三つのコンピュータの内メルキオール、バルタザールを掌握したが、カスパーを乗っ取り切る前にネルフの科学者・赤木リツコ博士により自己促進プログラムを打ち込まれ生物の究極進化である死に至らしめられて殲滅される。アダムとリリスを除きエヴァが殲滅作戦に参加しなかった唯一の使徒である。
ウイルス状で群体、ハッキング技術など従来の使徒に見られない特徴を持ち、ラミエル同様に使徒の不気味さを際立たせる存在と言える。
名前の由来は恐怖の天使・イロウエル。
第12使徒レリエル(LELIEL)
出典: lineblog.me
空中に現れた、白黒の球体。三機のエヴァは様子を伺い攻撃のチャンスを狙っていたが、訓練で好成績を叩きだし褒められたシンジは気が急いて、足止めだけでもしておくと許可なく発砲。その途端球体は消え失せ、初号機の足下に影が広がり初号機を飲み込んだ。
影のような物が本体であり、球体の方が影と言う、固定観念を覆す使徒。本体内部はディラックの海と呼ばれる空間になっている。最終的には暴走した初号機が「影」の部分から突き破るようにして登場。本体は初号機に踏み潰されて殲滅される。
名前の由来は夜の天使・レリエル。一説には懐妊を司り、出産を見守ったり子供の運命を予言するともされる。
第13使徒バルディエル(BARDIEL)
松城で起動実験を控えた参号機に寄生したカビのような使徒。参号機に異変が起きた際、分析パターンがオレンジだった為に使徒の仕業ではなく参号機の暴走と思われオペレーションルームによる回路切断、エントリープラグの強制射出などが試みられたが、そうした信号を一切受け付けなかった。体内にパイロット以外の高エネルギー反応が感知されたことで使徒として、パイロットを乗せたままの破壊措置が取られる。
触れた物に侵食する性質を持ち、零号機の左腕を侵食。乗っ取られることを避けるべく、零号機は止むを得ず左腕を切断された。バルディエルは次いで弐号機を攻撃。中破に持ち込む。初号機を投げ上げ、首を絞め上げるなど機動性や戦闘力は高い。
シンジは内部に人が乗っているからと攻撃を拒んだ。ゲンドウの命令により開発中だったダミーシステムに切り替えられて形勢が逆転。バルディエルは初号機による猛攻で沈黙。参号機のエントリープラグは握り潰された。このプラグ破壊に関しては「使徒」と認識したもの(参号機の一部)を徹底的に殲滅するなど諸説ある。
参号機に関する悲劇の原因は単に使徒に乗っ取られただけではなく、各機体による単独戦など作戦の内容がベストとはいえないものだったことや、シンジへの命令の内容が使徒殲滅に重きを置いたものだったことが挙げられている。パイロットの救出を重視した殲滅の指令ならシンジも戦ったのではないかとの指摘がある。
名前の由来は霰の天使バラキエルの別称。バラキエルは、人間の女性と関係を持つと宣言した堕天使。人間に占星術を教えた天使との伝承もある。
第14使徒ゼルエル(ZERUEL)
見た目にはずんぐりした形状で、人型に近い。両腕に当たる部分は折りたたまれており、戦闘時に開く。弐号機の両腕と頭部を切り飛ばすほど、高い切れ味を誇る。腕の切れ味だけでなく、人間でいう目に当たる部分から放つ光線も驚異的な破壊力を誇り、18もある特殊防御壁を一瞬で貫通。巨大な使徒としては初めてネルフ本部内へ侵入した。こうした攻撃面のみならず、コアをガードする為のシャッターを持ち、A.T.フィールドを中和されながらも弐号機の攻撃を受け付けないなど、防御においてもそれまでの使徒よりも高い能力を見せた。
参号機の事件で一度初号機を降りたシンジが戻り、乗り込んだ初号機と戦う。初号機のバッテリー切れでシンジは不利に陥り、ゼルエルの攻撃で初号機のコアが露出する。シンジの叫びに呼応するように初号機が覚醒。ゼルエルは腕を引きちぎられた上、蹴り飛ばされ反撃の隙も与える間もなく食い殺された。この使徒の捕食により、初号機は使徒の持つS2機関(生命の実)を取り込み活動限界がなくなった。
名前の由来は力の天使・ゼルエル。またの名をゼルクと言い、「神の腕」を意味する。
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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。
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目次 - Contents
- 『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の概要
- 『新世紀エヴァンゲリオン』及び『新劇場版ヱヴァンゲリヲン』の使徒とは
- 『新世紀エヴァンゲリオン』登場使徒まとめ
- 第1使徒アダム(ADAM)
- 第2使徒リリス(LILITH)
- 第3使徒サキエル(SACHIEL)
- 第4使徒シャムシエル(SHAMSHEL)
- 第5使徒ラミエル(RAMIEL)
- 第6使徒ガギエル(GAGHIEL)
- 第7使徒イスラフェル(ISRAFEL)
- 第8使徒サンダルフォン(SANDALPHON)
- 第9使徒マトリエル(MATRIEL)
- 第10使徒サハクィエル(SAHAQUIEL)
- 第11使徒イロウル(IREUL)
- 第12使徒レリエル(LELIEL)
- 第13使徒バルディエル(BARDIEL)
- 第14使徒ゼルエル(ZERUEL)
- 第15使徒アラエル(ARAEL)
- 第16使徒アルミサエル(ALMISAEL)
- 第17使徒タブリス(TABRIS)/渚カヲル(声:石田彰)
- 第18使徒リリン(LILIN)/人類
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』登場使徒
- 第1の使徒/アダムス
- 第2の使徒/リリス
- 第3の使徒
- 第4の使徒
- 第5の使徒
- 第6の使徒
- 第7の使徒
- 第8の使徒
- 第9の使徒
- 第10の使徒
- 第11の使徒
- 第12の使徒
- 第13の使徒/渚カヲル(声:石田彰)