キングギドラ(ゴジラシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

キングギドラとは、東宝製作の怪獣映画「ゴジラシリーズ」に登場する架空の怪獣で、1964年のシリーズ第5作「三大怪獣地球最大の決戦」で初登場して以来、多くの怪獣映画に登場を果たしている。
竜のような3本の首と2本の尻尾、コウモリのような巨大な翼、黄金の体と、一度見たら忘れられないインパクトを持った見た目が特徴的。度々ゴジラと激突していることから、ゴジラ最大のライバルとも称される。

白亜紀型キングギドラ

・身長:40メートル
・翼長:50メートル
・体重:2万5000トン
・武器:灼熱火球

現代型キングギドラの過去の姿。1億3000万年前の白亜紀に地球に飛来し、恐竜を絶滅寸前に追いやった。現代型の幼体にあたり、現代版よりやや華奢な体つきで、全体的に細い。その分動きが俊敏で、走ることが可能。現代型キングギドラが持っている各種の超能力はまだ未修得である模様。
ティラノサウルスらをむさぼり食う姿は、インパクト大の名シーンである。

劇中ではタイムスリップしてきたモスラと白亜紀で交戦する。幼体とはいえ戦闘力は高く、噛みつきや火球攻撃でモスラを一時行動不能の状態にまで追い込む。
しかし、モスラの死力を尽くした鱗粉攻撃で大ダメージを受け、そのままモスラに運ばれ相討ちに近い形で火山に葬られて絶命し、タイムパラドックスにより現代型キングギドラも消える。しかし、戦闘の最中切られていた尻尾の一部が、1億3000万年の時を経て再生、再び現代型キングギドラとして現れることになる。

その他作品に登場したキングギドラ

宇宙超恐獣キングギドラ

着ぐるみを長期間酷使したためか、なんだかクタクタに見える姿が哀愁を誘う。

1973年に放映された特撮ヒーロー番組「流星人間ゾーン」に登場した。
主人公ゾーンファミリーの宿敵、ガロガにより使役される「恐獣」の一体。
着ぐるみは昭和ゴジラシリーズで使用されてきたものと同じもので、経年劣化による痛みが激しかったこともあり、本作が最後の出番となった。
なお、流星人間ゾーンは東宝製作という事もあり、東宝怪獣の登場も売りの一つとしていた。そのため本作には、ゴジラがゾーンに協力する正義の怪獣として準レギュラー出演しているほか、ゲストにサイボーグ怪獣ガイガンも登場している。

流星人間ゾーン第5話、6話に登場し、ゾーンファイターと交戦する。最後は金星にてゾーンファイターと戦うも、3本の首を滅茶苦茶にへし折られてしまった挙句、ゾーンファイターの必殺技流星ミサイルマイトを至近距離から浴びて宇宙へ敗走する。絶命までは至らなかったが、「キングギドラはもう立ち直れない」との台詞から、相当な致命傷を負った模様。

裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

1体あたり25名?

キングギドラは、多くの作品で着ぐるみによる表現がなされているが、キングギドラ1体をアクションさせるために、着ぐるみを着るスーツアクターに加え、3つの頭と2本の尻尾、翼を独立して動かすためのピアノ線操作によるスタッフら合わせて25名前後もの人員が必要であるとされ、東宝特撮映画の黄金期を象徴する存在であると言われる。
「ゴジラVSキングギドラ」で再登場が決まった際、当時を知る特撮スタッフが全員引退していたことから、当初はキングギドラの動きが再現不可能であるため登場を断念するとまで言われていたという。

首には名前がある?

「ゴジラVSキングギドラ」では、キングギドラのアクションの際、スタッフらが首を区別するため、それぞれ一郎(右の首)、二郎(中心)、三郎と呼ばれていた。そのため撮影中は「一郎もっと大きく振って!」や「二郎もっと高く!」等、音声だけ聞いていては何をしてるか分からない光景が繰り広げられていたという。

こんなところでギドラの鳴き声?

昭和版キングギドラの、エレクトーンによる特徴的な鳴き声は、後の円谷プロ作品「ウルトラQ」のケムール人の光波の効果音、「ウルトラマン」の科学特捜隊基地のコール音、更には「エヴァンゲリオン新劇場版・破」において葛城ミサトの携帯電話の着信音として登場している(エヴァ劇場版のものは、円谷プロより許可を得て使用している)。

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