奥村春（ペルソナ5）の徹底解説・考察まとめ

奥村春の概要

奥村春（おくむら はる）とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場する女性キャラクターである。大手ハンバーガーチェーン「オクムラフーズ」の社長、奥村邦和（おくむら くにかず）の一人娘。所謂、社長令嬢。P5主人公達が通う都内の私立校「秀尽学園高校」の3年生でもある。怪盗団内でのコードネームは「ノワール」。英単語のコードネームが多い中で、唯一フランス語のコードネームとなっている。「黒」、「暗黒」、「不正」、「裏」という意味がある。

春がP5主人公達「心の怪盗団」と出会うのは、P5主人公達が怪盗団を結成してから5ヶ月後のこと、作中の暦で表すと9月頃の出来事となっている。
その頃春は、「オクムラフーズ」の社長である父、邦和が社員達に厳しい労働条件を敷いている事を知り、社長令嬢としてなんとかできないかと考えていた模様。けれども父親である邦和に逆らう事などできず、社員達が苦しむのを見て見ぬ振りするだけの苦しい状況にあった。

しかし実は春に自覚がないだけで、実は彼女にはP5主人公達と同じペルソナ使いとしての力が眠っていた。それをオクムラフーズの前に倒れていた怪盗団のメンバー、モルガナを助けた事で春は知る。モルガナは、春を連れて邦和の「改心」を行う事を決心。実はこの時モルガナは、邦和の「改心」に関する事で怪盗団メンバーと揉め、彼らのもとを飛び出してきたところだったのである。邦和の改心を行う為、「改心」に必要なダンジョン「パレス」の攻略に単身で乗り込むも、ダンジョン内をうろつく敵「シャドウ」に敗北。力を使い果たした状態で倒れていたところを春に助けられた、というのが事の顛末だった。

モルガナに父の「改心」ができる可能性がある事を知らされた春は、モルガナと共にダンジョン「パレス」の攻略に向かう。しかし、「パレス」がある現実世界の人々の認知でできた異世界「認知世界」に入る事はできたものの、モルガナのようにペルソナを召喚する事は叶わなかった。モルガナ曰く、存在は確かに感じるのだが、それが具現化できていないとの事だった。中途半端な自分の力に落ち込む春だったが、歩みを止めてる暇はないとモルガナと共に父の「改心」に行う事を選ぶ。
そうしてパレス攻略の手がかりを探して、パレス内をうろついていた時、同じようにしてパレス攻略にやってきたP5主人公達と遭遇する事になる。

モルガナの一件もあり出会った当初はP5主人公達の事を敵視していた春だったが、後に彼らとモルガナが和解した事で、P5主人公達と行動を共にするようになる。その最中、春のペルソナ使いとしての本当の力が覚醒。無事にペルソナを具現化させ、P5主人公達と共に父の「改心」を行う。
後日、春は正式に怪盗団に加わる。そうして「心の怪盗団」の一員として、P5主人公達と共に悪人の「改心」を行っていくようになる。

奥村春のプロフィール・人物像

性別：女
学年：高校2年生
学校：私立秀尽学園高校
身長：158cm
体重：秘密
誕生日：12月5日
血液型：A型
星座：射手座
特技：バレエ、茶道、利き紅茶（銘柄や産地を言い当てる事が可能。P5主人公達と出会ってからは、コーヒーもできるようになってきたという）
趣味：ガーデニング（菜園）、手芸
好きな食べ物：素材の味を活かした料理、クセの強い料理、珍味と評価されるような尖った味や香りの食材
コードネーム：ノワール／NOIR
コープ：女帝
CV：戸松遥
海外版吹き替え：Xanthe Huynh

大手ハンバーガーチェーン「オクムラフーズ」の社長令嬢。都内の私立校「秀尽学園高校」に通う高校3年生であり、同校に通うP5主人公の先輩にあたる人物。母はおらず、父と身の回りの世話をしてくれる家政婦、使用人達と共に暮らしてきた。社長令嬢なだけあり、上品な振る舞いをする典型的なお嬢様。世間知らずで箱入り娘な一面も持つが、反面、人を見る事に長けており、おっとりとした雰囲気の外見からは考えられない程の人あしらいの上手さを併せ持つ。

そのような性格の為かP5主人公達と出会うまでは、他者と深く関わる事を避けて育ってきた模様。しかしペルソナ使いとして覚醒し、怪盗団として活動するようになってからは上辺だけで人と関わる事を辞める。春元来の性格である、お転婆で天然な本音も炸裂していくようになる。

また社長令嬢として様々な教養を身に着ける傍ら、ガーデニングという趣味を持つようになる。趣味が高じた結果、学校の屋上を一部借りて菜園を行うようになる。作中では、春が育てた野菜の事を「この子」、「この子たち」と呼び可愛がっている姿も描かれている。
なお、この菜園で育てられた春の野菜は、認知世界に赴いた際は全て強力な回復アイテムとなる。

奥村春のペルソナ能力

ミラディ

対応アルカナは「女帝」。モデルはフランスの作家「アレクサンドル・デュマ・ペール」作の小説『三銃士』の登場人物、「ミラディ（ミレディと訳される事もある）」である。知恵と美貌を持ち合わせた女性キャラクターとして描かれている。しかしその性格は陰険で、自分以外の相手はたとえ神であろうと信じていない模様。作中にて、相思相愛だった相手を毒殺するといった描写も描かれている。

豪華なドレスに、柄のついた仮面やセンスのアイテム手にしているなど、中世貴族の姿を連想させるペルソナとなっている。なお、頭や首は存在せず、仮面が目の役割りを果たしている模様。技を繰り出す際には、スカートの前面が開き、そこから大量の重火器が出現する。美麗な中世貴族姿からは考えられない凶悪な姿となっており、作中にて怪盗団のメンバーもドン引きした程だったりする。

主に念動属性と銃撃属性のスキルを覚える。攻撃力や防御力等のステータスは全て平均値で、数値に偏りはない。
弱点属性は核熱属性。念動属性に対する耐性がある。

サイオ

念動属性の攻撃技。
ミラディが初期から持っているスキル。『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では、レベルが28になった時に習得できる。
必要SPは8、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では14必要になる。
敵1体（『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では範囲内の敵）に中ダメージを与える事ができる。精神系の状態異常（「忘却」や「混乱」、「絶望」等）が付着している敵にはさらなる大ダメージを与える事ができる。

サイ

念動属性の攻撃技。
『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』にてミラディが初期から持っているスキル。
必要SPは8。範囲内（アクションRPGとして戦闘要素に変化が生まれた『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では、攻撃範囲が『ペルソナ5』と異なるものになっている）の敵に小ダメージを与える事ができる。
精神系の状態異常（「忘却」や「混乱」、「絶望」等）が付着している敵にはさらなる大ダメージを与える事ができる。

デビルタッチ

バステ（バッドステータス／状態異常）系スキル。
『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』にてミラディが初期から持っているスキル。
必要SPは8。範囲内の敵に、高確率で状態異常「恐怖」を付与する事ができる。

マハサイオ

念動属性の攻撃技。
ミラディが初期から持っているスキル。『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では、レベル33になった時に習得できる。
必要SPは16。敵全体（『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では広範囲の敵）に中ダメージを与える事ができる。精神系の状態異常が付着している敵には、さらなる大ダメージを与える事ができる。

トリプルダウン

銃撃属性の攻撃技。
ミラディが初期から持っているスキル。『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では、レベルが30になった時に習得できる。
HPを16%、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では、最大HPの24%を消費する事で使える。
『ペルソナ5』では、敵全体に小ダメージを3回与える事ができる。『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では広範囲の敵にクリティカル率の高い大ダメージを与える事が可能な技に変更されている。

アムリタドロップ

回復系スキル。
ミラディが初期から持っている技。『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』ではレベル14になった時に習得できる。
必要SPは6、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』では4。味方1体の特殊なもの以外の状態異常を治療する事ができる。

急速回復

回復系スキル。
ミラディの初期から持っている技。
自動で発生するタイプのスキルであり、状態異常回復の為に必要なターン数が半減する。

念動ガードキル