ポケットモンスター ブラック・ホワイト(ポケモンBW)のネタバレ解説・考察まとめ

『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』とは、株式会社ポケモン(任天堂)から発売されたロールプレイングゲーム『ポケットモンスターシリーズ』の第5作目。イッシュ地方を冒険の舞台として、ポケモン図鑑の完成及びポケモンリーグ制覇(殿堂入り)するのが主なゲーム目標である。本作では「ポケモンを自由にするため、ポケモンの解放を訴える」プラズマ団という組織が登場し、ストーリー中に各地で戦うことになる。本作のテーマは「多様性」で、ゲーム中の登場人物やポケモン、ストーリーなどに反映されている。

グローバルトレードステーション(GTS)

世界中のプレイヤーとポケモン交換ができるシステムで、ポケモンを預けたり探したりすることで交換することができる。
ポケモンを預けることで交換する方法としては、自分が交換に出すポケモンをグローバルトレードステーション(GTS)に預け、その後自分の欲しいポケモンやレベル、性別を設定する。その後、自分の預けたポケモンが欲しい相手が見つかり、かつその相手が自分の欲しいポケモンを預けていた場合に交換が成立。
また、自分が欲しいポケモンをGTSに預けられているポケモンの中から探すことができ、自分の欲しいポケモンが見つかった場合、相手が欲しいポケモンを自分のボックスにいるポケモンから選び交換に出すと交換が成立。
いずれの場合も、互いの条件に合ったポケモンがそれぞれに送られることになる。

ポケモンを預ける場合、自分の欲しいポケモンやレベル、性別を設定するが、この時レベルは10単位で指定できる。
また探せるポケモンは、1度出会ったことがありポケモン図鑑に記録されているポケモンで、レベルを10単位で指定できる。

この他、どんなポケモンを交換したいかその条件を決め、条件に合った相手とポケモン交換をすることもできる(「GTSネゴシエーション」)。
交換する際には、あらかじめ交換候補のポケモンを3匹用意して、それぞれがその中から欲しいポケモンを1匹選んでポケモン交換をする「ネゴシエーション交換」を行う。
GTSネゴシエーションには、「誰でも交換」と「待ち合わせ交換」の2つがあり、交換を行うためには手持ちポケモンが2匹以上であることが必要。GTSとは違い、図鑑に載っていないポケモンも交換することができる。
誰でも交換では、レベル・欲しいポケモン・あげるポケモンを大まかに設定して条件に合う相手を探し、条件に合う相手が見つかったらその相手と交換するという交換方法。
待ち合わせ交換は、赤外線通信やポケモンワイヤレスクラブユニオンルーム、ポケモンWi-Fiクラブ、GTS、GTSネゴシエーションでポケモン交換した相手の一覧が表示され、そこから交換したい人を選んで待ち合わせ」をする。
選んだ相手も待ち合わせしていた場合は、その相手とネゴシエーション交換を行う。
交換した相手全員と待ち合わせることも可能で、その場合はその時待ち合わせしている相手の誰かとネゴシエーション交換をすることになる。

ミュージカルショット

ポケモンミュージカルの様子を写したミュージカルショットを世界中のプレイヤーに発表したり、他のプレイヤーのミュージカルショットを見ることができる。
他のプレイヤーのミュージカルショットを見る際に、送ったプレイヤーのプロフィールを見ることができる。

バトルビデオ

バトルレコーダーを使って記録したバトルビデオ(通信対戦やバトルサブウェイでの対戦など)を世界中のプレイヤーに発表したり、他のプレイヤーのバトルビデオ見たりすることができる。
発表したビデオには12桁のナンバーが付く。ナンバーを他のプレイヤーに教えることで、自分のバトルビデオを他のプレイヤーに見せることもできる。
見たいバトルビデオはポケモンや施設(ポケモンセンターでの通信対戦「コロシアム」、ランダムマッチ、バトルサブウェイなど)や人気ランキングなどから検索できる。

ポケモングローバルリンク

『ポケットモンスターブラック・ホワイト』に連動するインターネットサイトで、利用するにはインターネットサイト「ポケモンだいすきクラブ」にメンバー登録した上で、ゲームシンクIDの登録が必須。
ここでは自分のポケモンを寝かせてその夢の世界で遊ぶことができる「ポケモンドリームワールド」やグローバルバトルユニオン(ランダムマッチのレーティングモード)を利用でき、この他ポケモンやミュージカルの演目などが配信されている。
現在『ポケットモンスターブラック・ホワイト』、そして『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2(『ブラック・ホワイト』の続編)』に連動する「ポケモングローバルリンク」のサービスは終了している。

ゲームシンクは『ブラック・ホワイト』と連動したインターネットサイト「ポケモングローバルリンク」の「ポケモンドリームワールド」を利用する際に必要。
ゲームシンクは手持ちのポケモンやボックスにいるポケモンを寝かせたり、寝かせたポケモンや「ポケモンドリームワールド」からやって来たポケモンを起こしたりすることができる。
ポケモンを寝かせると、眠っているポケモンはポケモンの夢の世界「ポケモンドリームワールド」に登場し、そこでミニゲームなどで遊べる。
ポケモンドリームワールドで出会って仲良くなったポケモンやそこで手に入れたアイテムは『ブラック・ホワイト』に連れてくることができ、そのポケモンを起こすと自分のハイリンクで捕まえたりアイテムを入手できたりする。

ポケモンドリームワールド

ポケモングローバルリンクのサービスの1つで、眠っているポケモンを遊ばせることができる夢の世界。ゲームシンク(Cギア)で自分のポケモンを寝かせると、寝かせたポケモンが「ポケモンドリームワールド」に現れる。眠っているポケモンは自分の家におり、ホーム画面で確認できる。
「ポケモンドリームワールド」では自分の家及び部屋の模様替え、きのみの育成、ミニゲームなどができる。
家や部屋の模様替えはきのみを使って購入できる家具などを配置できる。きのみの育成は、きのみを畑の「ふかふかのつち」に植えて水をやると収穫できるというもの。
ミニゲームはポケモンドリームワールドの「ゆめしま」という場所で遊ぶことができる。ゆめしまにはポケモンが出現し、そのポケモンと一緒にミニゲームを遊ぶと、そのポケモンと仲良くなれる。また、ゆめしまではアイテムを拾うことができる。
ゆめしまには森や山、空、公園などといったエリアに分かれ、出現するポケモンが異なる。ここで出現するポケモンは「隠れとくせい」を持っていたり、通常のレベルアップでは覚えないポケモンが大多数を占める。
行けるようになるエリアは所持しているジムバッジの数や「ゆめポイント」のポイント数により拡大する。
ゆめしまの奥には「ゆめのき」があり、きのみを1個お供えすると、ゆめしまで仲良くなったポケモンを「なかよしボード」を通じて、自分の『ブラック・ホワイト』の「ハイリンク」に送ることができる。また、ゆめしまで拾ったアイテムも同様。
ゆめしまで仲良くなったポケモンはゲームシンクで起こして、ハイリンクの北にある「ハイリンクの森」で捕まえることができ、ゆめしまで拾ったアイテムもハイリンクで手に入れられる(実際に『ブラック・ホワイト』で使えるようになる)。
「ゆめポイント」というポイントがあり、このポイントを増やすとときのみをより多く育てられるようになったり、ゆめしまの新たなエリアに行けるようになったり、ゆめしまで新たなポケモンに出会えたり、新たなアイテムを拾うことができるようになる。
また、ポケモンをゲームシンクで寝かせてから、再びゲームシンクで起こすまでにゆめポイントを一定数増やすと、そのポケモンのレベルが1上がる。
ゆめポイントはポケモングローバルリンクにログインしたり、ミニゲームをクリアしてゆめしまで出会ったポケモンと仲良くしたりなどするとポイントは増える。

ポケモンドリームワールドは1日1時間しか遊ぶことができず、その後丸1日近く経たないと遊ぶことができない。

グローバルバトルユニオン

グローバルターミナルで行えるランダムマッチでレーティングモードを選択してバトルすることができるようになる。レーティングモードは自分のレーティング(対戦成績)に近い相手とバトルができるモード。
レーティングは1500からスタートし勝つと上がり負けると下がる。
レーティングが高いほど強いプレイヤーと戦えるが、別のDSに替えてニンテンドーWi-Fiコネクションに接続すると、レーティングモードの成績は全て消えてしまうので注意が必要。

バトル形式をシングルバトル(ポケモン3体)、ダブルバトル(ポケモン4体)、ローテーションバトル(ポケモン4体)、トリプルバトル(ポケモン6体)、シューターバトル(ミラクルシューターが使えるトリプルバトルでポケモン6体)のいずれかを選ぶ。
ここでは参加するポケモンのレベルが50に統一(レベル51以上で、49以下はそのまま)される。同じポケモンは参加させることはできず、同じアイテムを持たせられない。
また、特定のポケモン(ポケモンのタマゴや一部の伝説のポケモン、幻のポケモン、及びペラップ)は参加できず、一部の技を覚えたポケモンも参加できない。
そして、手持ちポケモンをお互い見せ合ってからそれぞれバトルに参加させるポケモンを選ぶ。

ランダムマッチでは、バトルに参加させるポケモンを選ぶときやバトル中ポケモンに技を指示するときそれぞれに制限時間がある。
参加させるポケモンを選ぶときは90秒、技を指示するときには120秒の制限時間がある。
制限時間を超えるとポケモンの技は自動的に選ばれる。またバトル自体も1時間という制限時間があり、1時間を超えて勝負がつかない場合は判定によって勝敗が決まる。
レーティングモードに参加しているプレイヤーのレーティングは「ポケモングローバルリンク」に送られ、「グローバルバトルユニオン」ではレーティングモードに参加しているのプレイヤーの成績を確認できる。
また、開催されている大会(Wi-Fi)を確認することができ、その大会に参加登録ができる。

『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の登場人物・キャラクター

メインキャラクターとその関係者

主人公(トウヤ/トウコ)

左が男の子主人公(トウヤ)で、右が女の子主人公(トウコ)。

本作の主人公で、プレイヤーの分身となるキャラクター。カノコタウンで母親と一緒に暮らしており、チェレンやベルとは同じ町の幼なじみ。
ある日、アララギ博士からチェレンやベルと共にポケモンをプレゼントされる。その後、アララギ博士からポケモン図鑑の完成を頼まれ、チェレンやベルと共に冒険の旅に出る。
ポケモン図鑑完成のためポケモンを捕まえたり、また各地のポケモンジムに挑戦したりして、ポケモントレーナーとしての腕を磨く。
カノコタウンの隣、カラクサタウンでプラズマ団のゲーチスの演説を聴き、そしてNと初めて出会ってバトルをした後、各地でプラズマ団と戦うことになる。
Nがゼクロム(レシラム)から英雄として認められた後、彼からレシラム(ゼクロム)を探すよう言われる。その後、レシラム(ゼクロム)が眠っているライトストーン(ダークストーン)を手に入れる。
全てのジムバッジを手に入れた後、ポケモンリーグに挑戦する。四天王を倒した後、出現したプラズマ団の本部であるNの城に乗り込む。Nがいる王の部屋でレシラム(ゼクロム)は復活し、捕まえることに成功する。
その後「ポケモンのための、ポケモンだけの世界を作ること」を信念するNとの激闘を制し、そして「ポケモンの独占と世界支配」を企んでいたゲーチスを倒した。全てが終わった後、ゼクロム(レシラム)と共に旅立つNを見送る。
それからカノコタウンに戻り、国際警察のハンサムからプラズマ団のゲーチスを除く七賢人の捜索を頼まれ、各地に潜伏する彼らを探し出した。そして、ポケモンリーグに再挑戦し、四天王とチャンピオンを倒して見事殿堂入りを果たした。

バトルサブウェイのマルチトレインで他のプレイヤーと通信していない場合、選ばなかったほうの性別の主人公がパートナーとして登場する。主人公が男の子なら、女の子の「トウコ」が登場し、主人公が女の子なら、男の子の「トウヤ」が登場する。

チェレン

主人公とベルの幼なじみである少年。主人公やベルと共にアララギ博士からポケモンをプレゼントされ、ポケモン図鑑完成のため冒険の旅に出る。
理知的でポケモンのことに詳しく、旅先で主人公にアドバイスをすることもある。面倒なことが苦手であり、また寒いのも苦手。気難しいところがあるが、面倒見が良い。旅先では主人公と何度かポケモンバトルをする。
旅に出た当初はチャンピオンになることを目標とし、それを生きた証として強さを追い求めていたが、バトルで主人公に負けた際には思い悩むこともあった。
しかし、チャンピオン・アデクなどとの出会いやプラズマ団との戦いを経験して、バトルに勝つことだけが強さではないと思うようになる。
プラズマ団との戦いが終了した後チャンピオンロードへと向かい、そこで自分に何ができるのかなど自分を見つめ直す。このチャンピオンロードでエンディング後、彼と1日1回バトルができる。
名前の由来はブルガリア語で黒を意味する「cheren(アルファベット表記)」から。

ベル

主人公とチェレンの幼なじみである少女。ベレー帽がトレードマーク。主人公やチェレンと共にアララギ博士からポケモンをプレゼントされ、ポケモン図鑑完成のため冒険の旅に出る。
マイペースで頼りないところがあるが、頑張り屋でポケモンが大好き。旅先では主人公と何度かポケモンバトルをする。ヒウンシティでは自分のポケモンをプラズマ団に奪われてしまうが、主人公達の協力で取り返すことができた。
父親から旅に出ることを反対されており、旅に出た後しばらくして父親に連れ戻されそうになる。しかし、旅を続けたいという気持ちをしっかりと父親に伝えた後、その気持ちを父親が受け取ってくれる。
主人公やチェレンと比べて強くないことを自覚しているが、旅での様々な人との出会いや経験を通じて自分がしたいことを考えている。
冒険の途中でアララギ博士に同行して博士のサポート役を務め、やがてアララギ博士の研究を手伝うようになる。
主人公が殿堂入りした後は、アララギ博士の研究所でポケモンの大量発生について教えてくれる。また、土曜日と日曜日はポケモンバトルに応じてくれる。
名前の由来はロシア語で白を意味する「bélyj(アルファベット表記)から。

アララギ博士

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