日本代表アギーレ監督 八百長疑惑の経緯

ワールドカップブラジル大会の後、男子サッカー日本代表チームはハビエル・アギレを新たな監督として迎え入れた。メキシコ代表チームを率いた経験値や実績から期待がかかっていたが、「八百長疑惑」という気がかりもあった。ここではハビエル・アギレにかけられた疑惑の経緯をまとめた。

声を荒らげ、バインダーを地面にたたきつけた。FW武藤のクロスが指示通りの場所に上がらなかった直後、アギーレ監督のハッスルぶりは頂点に達した。

「判断を間違えると監督に怒られた。練習の雰囲気が悪く、活を入れられた感じ。それで急に良くなった」。その迫力にDF太田は身を引き締めたという。

指揮官は良いプレーには「ブラボー!」と親指を立て、先頭に立ってピッチを活気づけた。一方で、DF植田がクロスを上げるタイミングを逸すると叱責。野太いスペイン語とともに“アメとムチ”が乱れ飛んだ。すれ違いざまに背中をたたかれたMF香川は「ラテン系のノリに、こちらのモチベーションも上がる」と気合を注入された。

出典: news.livedoor.com

フィジカル中心に鍛え上げたセスノックでの事前キャンプは終了。第1戦が行われるニューカッスルに移動し、今後は非公開で戦術練習に着手する。「日に日にそういう(戦闘)モードになってる」(太田)。指揮官のただならぬ緊張感が伝わってきた。

八百長に関与した疑いで告発されたアギーレ監督。近日中に裁判所が受理すれば、本格的な捜査が開始され、アジア杯期間中に出頭を要請される可能性がある。

過去4度の優勝を誇る前回王者が早々に大会を去れば、灰色の指揮官の解任は必至だ。大仁邦弥会長、原博実専務理事ら日本協会幹部は準決勝から現地に集結。事実上のノルマが「4強」に定められた。

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■ストレス必至…初戦パレスチナと同宿に

試練の“呉越同舟ロード”が、日本代表を待ち受ける。8日にセスノックでの直前合宿を打ち上げてパレスチナとの1次リーグ初戦(12日)の舞台となるニューカッスルに移動するが、現地でパレスチナと同宿となることが判明した。使用するフロアは違うが、エレベーターなどでイレブンが相手と鉢合わせする可能性は高く、ストレスとなることは必至。大会を主催するアジア連盟から割り当てられたホテルで、関係者は「変更を要求したが、受け入れてもらえなかった」と嘆いた。

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さらにイラクとの1次リーグ第2戦(16日)に向けて13~17日に滞在するブリスベンのホテルでは中国、ウズベキスタン、イラク、オーストラリア、韓国の最大5カ国と同宿となる。宴会場の数が限られているため、希望時間に食事会場を確保することも容易ではない状況だ。チーム専属の西シェフが使用するキッチンを押さえるなどスタッフは対応に追われている。決勝トーナメント進出後の宿舎は現時点で決まっておらず、より厳しい環境になる可能性もある。

マレーシアなど4カ国が共催した07年アジア杯では、日本は3位決定戦の会場インドネシア・パレンバンで部屋数が足りず、選手は急きょ2人部屋となり、オシム監督の宿泊予定だったスイートルームでスタッフ11人が雑魚寝した過去もある。アジアで勝つためにはホテルや練習会場など、環境面の問題を乗り越えることが不可欠だ。

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■アギーレ監督 告発受理でも“無視”会見せずアジア杯に集中

最悪の事態が起きても動じない。八百長疑惑に関する情報発信の窓口である日本協会の西沢コミュニケーション部長は「八百長の告発は受理される可能性が高いと思いますが、受理されても、あらためてミーティングをする必要はないと思います。選手も全然、気にしていないので」と発言。会見などについても「この期に及んでしません」と続けた。

11年5月21日のレバンテ―サラゴサ戦で八百長に関与した疑いのあるアギーレ監督のスペイン検察当局の告発は、大会期間中にバレンシア裁判所に受理される見通し。チームに動揺が走る危険性もあるが、既に国内合宿初日の昨年12月29日の選手集合時のミーティングで、指揮官本人と日本協会の大仁会長からの説明を終えており、これ以上の釈明の必要はないと判断したもようだ。

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とはいえ、告発が受理されれば、予審判事の下で捜査は本格化する。長い時間をかけた捜査、聴取が始まるだけに、指揮を執り続けることは困難だ。日本協会は既に水面下で後任人事に着手しており、現場レベルが“無視”を決め込む方針を固めたところで、電撃解任の可能性も残す。

この日、国内で取材に応じた大仁会長は「進展や新たな情報はありません」と説明。小倉名誉会長は「メキシコ協会から何かあってもいいと思うけど、何もない。(10日から東京ビッグサイトで開催される)フットボールカンファレンスにメキシコの監督が来るから聞いてみようかな」と積極的に情報収集に動く構えを見せた。いずれにしてもXデーは間近。対応を誤ればチームが混乱しかねないだけに、雑音をシャットアウトすることは危険なかけとなる。

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■アギーレ監督に選手たちが不信感 ア杯合宿で代表“冷戦”危機

アジア杯(1月9~31日)開幕を控え、開催地オーストラリアの南東部セスノックで合宿中の日本代表。現地入り2日目の4日、昨年末に開催されたクラブW杯に出場したニュージーランドの有力クラブのオークランド・シティーFCと練習試合を行った。

試合は前半33分に遠藤がミドルシュートで先制し、終了間際には岡崎がゴール。2─0で順当勝ちしたが、カウンターから決定機をつくられるシーンもあり、本番に向けて調整不足は明らかだ。

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「やはりアギーレ監督の八百長問題が悪影響を及ぼしている」と言う現地取材記者がこう続ける。

「昨年12月29日に始まった国内合宿の初日、アギーレ監督自身が選手に対して『私に隠すモノは何もない。アジア杯連覇のために努力するのみ』と話したが、大半の選手は『騒動になっているワケだし、世間にも選手にも“余計な心配をさせて悪かった”とひと言謝って欲しい』と釈然としない気持ちでいる。アギーレ監督は、サッカー協会幹部から『迷惑をかけて済まない』とコメントしてくれたら、選手も納得する――と何度も要請されたが、本人は『有罪になったワケでもない。なのに謝るのは理不尽』とかたくな。それが選手間の不信感につながっている」

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アギーレは練習試合中、ドリンクのボトルを蹴り上げるなど、感情を露にした。決定力不足に対し不満が爆発したと報じられているが、選手たち間に溝ができていることによるイライラなのかもしれない。

日本代表は5日、地元2部クラブと非公開でアジア杯最後の練習試合を行う。初戦(12日)の相手パレスチナに負けることはないだろうが、八百長問題でチームがギクシャクしていては、連覇どころではない。

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■アギーレ監督 2―0勝利「満足」も…決定力不足露呈で怒り爆発!

9日開幕のアジア杯に出場する日本代表は4日、事前合宿地セスノックでオークランドと練習試合を行い、2―0で勝利した。相手は昨年12月のクラブW杯で3位になったとはいえ、選手の大半が別の仕事を掛け持ちするセミプロ。ハビエル・アギーレ監督(56)は再三の決定機を逃し、カウンターからピンチを招く内容にいらだちを見せた。

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感情をむき出しにして、アギーレ監督がペットボトルを蹴り上げた。後半40分、塩谷が右足痙攣(けいれん)で途中交代する際に怒りが爆発。再三の決定機を逃す乏しい内容に我慢の限界に達した。メキシコ代表監督を務めた09年には、試合中にパナマ代表選手の腹を蹴り退席した経験の持ち主。“瞬間湯沸かし器”の一面が顔をのぞかせ「少し怒ってました。攻撃では良いプレーが見られなかった部分もある。もっとボールを速く動かすことが必要」と不満を口にした。

いらだつのも無理はない。アギーレ監督は八百長に関与した疑いでスペイン検察当局に告発されており、アジア杯で早期敗退なら捜査の進展を見るまでもなく解任の可能性もある。そんなナーバスな状態の中で、オークランドは昨年12月のクラブW杯で3位になったとはいえ、大半の選手が他の仕事で生計を立てるセミプロ。しかも約2週間のオフ明けで試合前日の3日に全体練習を再開したばかりだった。

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12日の1次リーグ初戦パレスチナ戦まで残り1週間。5日には地元2部クラブと本番前最後の対外試合を非公開で行う。指揮官は「セットプレーなどの準備をしたい。1週間時間があるので、23人の選手の中から私の考えるベストの11人を選びたい」と前を向いた。フィニッシュの精度増、攻撃時のリスクマネジメント、セットプレーのバリエーションづくり…。連覇に向けて課題は山積している。

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■アギーレ監督、イライラ豪入り「バカンスにきたんじゃない」

自身の八百長騒動も広がりを見せる。空港で指揮官にマイクを向けたABC(豪州国営放送)の女性記者・クレアさんは、「疑惑のことは知っている。取り調べを受けるのね。今日は質問できなかったけど」。同監督は12月27日の会見で「スペイン、メキシコでもスキャンダルになっていないのに、日本でだけなっている」と気色ばんだが、前代未聞の騒ぎは知れ渡っていた。

裁判所が告発を受理すれば捜査が始まる。アジア杯期間中なら、国外も含めたメディアから厳しい質問を浴びるのは確実で、平常心で指揮を執るのは困難となりそうだ。アジア杯連覇に向け、決戦の地に逆風が吹き荒れる。

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南半球の豪州は気温30度を超える真夏の陽光。円陣の中央で、アギーレ監督が語気を強めた。

「俺たちはバカンスにきたんじゃない。プールもあるけれど、戦いはすでに始まっている」

早朝のシドニー空港から事前キャンプ地のセスノックへ。練習前、宿舎のプールで騒いでいた選手数人が監督の逆鱗に触れた。粉雪が舞っていた国内合宿から、高温多湿の環境へと順応が求められる。水の摂取量、クーラーの使用減など厳密な暑熱対策を指示した。

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シドニー国際空港に向かう機内で、豊田が体調不良を訴えた。発熱があったため、現地入り後は即座に隔離。元日には柴崎がインフルエンザで離脱しており、チームに緊張が走った。飛行機で豊田の隣に座った小林は「隣だったので不安ですね。(座席の間の)仕切りを上げてくれたので大丈夫だと思いますが…」と不安顔。チームは全選手にタミフルの服用を厳命するなど対策を講じているが、まん延危機に直面した。

アジア杯連覇への障害はウイルスだけではない。午後6時から現地入り後の初練習を行ったが、気温は31度まで上がった。暑熱対策として、選手体内の水分量チェックを毎日実施することを決める一方で、暑さに慣れるため、今後は気温が上がり始める午前10時半開始の練習を増やし、ホテルでは極力エアコンを止めるように指示した。猛暑は予想されていたが、香川は「暑いので、全て前から守備をするのは難しい」と厳しい表情。前線から積極的にボールを奪う日本の特長を出しづらい状況だ。

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■日本代表 アジア杯連覇へ“三重苦”柴崎に続き豊田も離脱…

さらに八百長に関与した疑いでアギーレ監督がスペイン検察当局に告発されていることも逆風となっている。シドニー国際空港ではオーストラリア国営放送ABCがチームを待ち構え、指揮官に突撃取材を試みた。ABC関係者は「アギーレ監督にインタビューをしようとしたけど、コメントはもらえなかった。八百長問題のことは当然、知っているよ」と説明。周囲から疑いの目を向けられた中での戦いを強いられることは必至で、アウェー感が増す可能性は高い。

アギーレ監督は練習前に円陣を組み「暑くて、ホテルにはプールもあるが、バカンスに来たわけではない。アジア杯を連覇するために来たんだから集中しよう」と指示。初日から冒頭15分を除き、非公開にして戦術練習を行い本気モードに突入したが、連覇への道は平たんではない。インフルエンザ、猛暑、八百長疑惑。三重苦を乗り越えなければ、アジアの頂点は見えてこない。

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■アギーレ監督 厳命!王者のメンタル「タイトルを守りに行くんだ」

日本代表国内合宿打ち上げ (1月2日)
アギーレ監督があらためてアジア杯連覇を厳命した。練習前に「きょうで国内合宿が終わってオーストラリアに行くが、ただ行くだけではなく、タイトルを守りにいくんだ!そういう強い気持ちを持ってオーストラリアへ行こう」とイレブンに気合を入れた。

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