日本代表アギーレ監督 八百長疑惑の経緯

ワールドカップブラジル大会の後、男子サッカー日本代表チームはハビエル・アギレを新たな監督として迎え入れた。メキシコ代表チームを率いた経験値や実績から期待がかかっていたが、「八百長疑惑」という気がかりもあった。ここではハビエル・アギレにかけられた疑惑の経緯をまとめた。

「アジア杯開催中は代表チームの戦いを最優先にしたい。従って大会中はこの件を封印したい。アジア杯が終わりましたら協会の考え、対応を説明します。告発が受理されたことは、重く受け止めないといけないと思っています」

これまで「信じるしかない」と言ってきた言葉から一転。成績に関係なく、アジア杯の指揮をもってアギーレ監督は指揮官の座を追われることになった。

実は現在、日本協会でも情報収集に当たっているが、この日までに告発の受理を確認できなかったという。それでも大仁会長は「今までの報道の経緯からほぼ確実であろうと想定しました。受理されないことを願っていましたが、残念です」。告発の受理は正式に嫌疑をかけられたことを意味する。もはや、諦めの表情だった。

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■日本代表緊急ミーティングで一丸 異常事態も“やるしかない”

アギーレ監督に対する告発受理を受け、15日午前に日本代表が緊急ミーティングを開いた。霜田正浩技術委員長(47)が指揮官に承諾を取り、昼食前に監督、スタッフ、選手を集めて状況説明。事態の収拾に努めた。霜田技術委員長は「監督、監督の代理人のところには何も情報が入っていない」とした上で、チームには「迷うことなく、あしたのゲームに集中してほしい」と呼びかけたという。

広報としてチームに同行する日本協会の西沢和剛氏は当初「受理してもミーティングはしないと思う」との見解を示していたが、いざ受理されると、その発言は簡単に撤回された。スタッフや協会関係者の動揺は隠せなかった。

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ただ、非常事態に慌てる協会、スタッフをよそに、選手は覚悟を決めた。前日の練習後に一報を耳にしていた主将の長谷部は「(帰りの)バスの中で話題になってました」と明かし、「大会前から(本田)圭佑、(川島)永嗣、ヤットさん(遠藤)らと受理されても変わらずやっていこうと話していた。もともと受理される可能性が高いと聞いていたので、特に大きな変化はない」と強調。吉田も「僕らができることは正直何もない。唯一できることは勝ってポジティブなニュースを届けること」と言い切った。

言葉どおり、冒頭15分を除き非公開で行われた前日練習では、イレブンは1次リーグ突破の可能性もあるイラク戦に向け結束した。霜田技術委員長も「皆さんにお見せしたかったくらい良い練習をしていた。全く問題ない」と話すほど。「プロ選手として国を背負って来ている。サッカーに集中するのは当たり前」。そう話す長谷部の言葉がチームの思いを代弁していた。

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■アギーレ監督 八百長告発ついに受理…アジア杯後にも解任か?

恐れていた事態が現実になった。日本代表がイラク戦に向けてブリスベン市内で調整する中、地球の反対側で騒動が動いた。アギーレ監督に対するスペイン検察当局の告発を、バレンシア裁判所が受理。マルカ紙は「疑惑に関与した41人全員の告発が受理された。選手、幹部、監督が捜査に応じることになる。スペインサッカー界にとって歴史的な捜査。スペインリーグ、そして日本サッカー協会に大きな影響を及ぼすだろう」と報じた。

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アギーレ監督はサラゴサを率いていた11年5月21日のレバンテ―サラゴサ戦で八百長に関与した疑いがある。昨年12月27日に釈明会見を開き「プロサッカーに関わって39年。汚点は全くない。信じてください」と潔白を主張。「有罪が決まるまでは無罪」と辞任の意向も否定していたが、2月には出頭を求められる見通しとなった。スペインでは起訴確実という見方も強く、アジア杯後に進退の判断が下されそうだ。日本サッカー協会では既に後任人事に動いている。霜田技術委員長らが任命責任を問われ、アギーレ監督招へいに動いた技術委員会が刷新される可能性が高い。

14日の練習が終了した午後7時半(日本時間午後6時半)時点でチームに告発受理の情報は入っておらず、通常通りにトレーニングを消化。アギーレ監督は課題であるクロスからのシュート練習を徹底した。さらに、チームが機能しなければ、試合の中で選手の判断でシステムを変更することを許可。自主性を重んじる指導は、くしくも電撃解任に備えた準備と捉えることもできた。

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練習直後に告発受理の一報をスポニチ本紙記者から聞いたGK川島は「受理されたんですか?何も聞いていないので何とも言えません」と驚いた様子。広報担当としてチームに同行している日本協会の西沢和剛氏は「まだ情報は入っていません。でも特別にミーティングなどはやらないと思います。監督が言うことも変わらないと思うので」と語った。合宿初日の昨年12月29日に、アギーレ監督、日本協会の大仁会長が選手に対する釈明を終えているとの判断で、雑音に耳を傾けずに試合に集中させる方針を示した。

本格捜査は2月に始まる見通しだが、説明がなければチームに混乱が拡大することは避けられない。選手の士気に影響が出る可能性もある。15日にはイラク戦に向けたアギーレ監督の公式会見があり、八百長問題に質問が集中することは確実。初戦でパレスチナに快勝して連覇に向けて上々のスタートを切った矢先にピッチ外で大きな問題を抱えることになった。

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■アギーレ監督が活!大勝も「クロスのミスが多すぎる」修正に着手

練習前の円陣で、アギーレ監督がチームに活を入れた。パレスチナ戦でクロスの精度が低かったことに言及。特にニアサイドに立つ相手DFに何度も阻まれたことを問題視し「クロスのミスが多すぎる。ニアに引っ掛けるのは問題外だ」と声を荒げた。

4―0で大勝したが、クロスからの得点は後半4分の香川のボールに合わせた吉田の4点目のみ。それも狙った形ではなかっただけに、不満を爆発させた。

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3日のオーストラリア入り後はクロスからのシュート練習を徹底。ニア、ファー、中央に選手が詰める基本を何度も確認して、フィニッシュの精度を上げることに時間を費やした。トレーニングが試合に反映されなかっただけに、即座に修正に着手。右サイドバックの酒井高は「パレスチナ戦では良いクロスを一本も上げられなかった。難しい試合では一本のクロスで試合が決まる。少しずつ精度を上げていきたい」と猛省した。

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■アギーレ監督 直前まで闘魂注入!異例の会場入り遅れも大勝発進

アジア杯1次リーグD組 日本4―0パレスチナ (1月12日 ニューカッスル)

試合前のこわばった顔がうそのように、アギーレ監督は余裕の表情で勝利の瞬間を迎えた。終了の笛を聞くと、即座に敵将ハサン監督に歩み寄って言葉を交わし、相手コーチ、控え選手一人一人に握手を求めた。FIFAランク115位の格下に力の差を見せつける大勝発進。「最も良かったのは勝ち点3を取れたこと。現代サッカーで4―0で勝つのは難しい。喜ぶべき」と胸を張った。

八百長疑惑でスペイン検察当局から告発されており、早期敗退なら解任の可能性が高い。この日の地元紙のマッチレビューにも「八百長」の文字が躍るなど騒がしさは増している。逆風の中、指揮官は引き締めるため、スタジアム入り直前にミーティングを実施。激しい身ぶり手ぶりを交えて約40分に及んで熱弁を振るい、初戦の重要性を強調した。

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予定をオーバーしたため、会場入りが10分以上遅れる異例の事態。試合前にはグレーな状態のまま采配する指揮官を皮肉るように空には虹がかかった。それでも選手への訴えが効果を発揮したのかボール支配率64・4%、シュート23本と内容でも圧倒。練習を重ねてきたクロスの精度を欠き、後半は退場者が出た相手を崩し切れないなど課題も残ったが、スタートとしては上々だった。

次戦は16日、ブリスベンに移動してイラクと対戦する。指揮官は「前半はスピードを欠き、後半はミドルシュートのミスもあった。練習でしっかり修正しないといけない。この勝利で選手の集中力が低下することは阻止したい」と気を引き締めた。過去15大会の優勝国で黒星発進したチームはなく、まずは連覇への第1関門を突破した。

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■アギーレジャパン、15年初戦白星スタート 香川が4点中3点に絡む

アジア杯 日本4―0パレスチナ (1月12日 ニューカッスル)

アジア杯連覇を目指すサッカー日本代表(FIFAランク54位)は12日、1次リーグ初戦でパレスチナ(同115位)と対戦し、4―0で圧勝。ハビエル・アギーレ監督(56=メキシコ)の八百長疑惑に揺れる中で迎えた新年を白星スタートで飾った。

日本は前半8分、MF遠藤保仁(34=G大阪)のミドル弾で先制。同25分には、FW岡崎慎司(28=マインツ)がMF香川真司(25=ドルトムント)のシュートを頭で方向を変えて追加点を決めると、同43分には香川が得たPKをMF本田圭佑(28=ACミラン)が決めて前半で3点のリードを奪った。

後半4分には、香川の左クロスをDF吉田麻也(26=サウサンプトン)が頭で決めて4点目を加え、突き放した。

日本は16日にイラク(FIFAランク114位)と、20日にはヨルダン(同93位)と対戦する。

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■初戦負ければV率0%…アギーレ監督 背水の覚悟で必勝期す!

初戦が翌日に迫るナーバスな状況で、アギーレ監督が不快感をあらわにした。決戦の舞台ニューカッスル・スタジアムで行われた公式会見。英国メディアから立て続けに八百長に関する質問を浴びた。SNTVが「八百長疑惑がチームに与える影響はあるか?」と切り出すと、BBCは「辞任する気はないのか?」と追い打ち。指揮官はムスッとした表情で「3週間前に(八百長疑惑の釈明)会見を開いたので、この場でお答えすることはない。私は過去のW杯や南米選手権でサッカーの話しかしてない。今大会もそうだ」と返した。

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額に青筋を立てるのも無理はない。アジア杯の過去15大会の優勝国はすべて初戦で勝ち点を獲得。黒星発進すればデータ上の優勝確率は0%で、パレスチナ戦は絶対に落とせない一戦となる。前回11年カタール大会初戦はヨルダンに先制を許し、終了間際に何とか同点に追いつく薄氷のドロー。今合宿中に前大会経験者の長谷部、遠藤らと個別に話したというアギーレ監督は「皆、初戦が難しいと言っていた。立ち上がりから決勝のラスト1分のつもりで戦わないといけない」との心構えを示した。重要な一戦に向けて集中する中、八百長疑惑の対応で水を差され、いら立ちを隠せなかった形だ。

会見直後の公式練習では円陣を組み「1時間しかない短い練習だが、ケガのないように集中しよう」と仕切り直した。冒頭15分を除き非公開で、セットプレーなどを入念にチェック。練習前までに選手に相手の映像を見せる分析ミーティングは行っていない。昨年9月のチーム発足から試合当日に最低限の情報を伝える手法をとっており、公式大会でもルーティンは変えなかった。

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パレスチナはFIFAランク115位の格下だが、油断はない。指揮官は「相手を見下さないで集中したい。我々は今大会に最高のものを期待している。現チャンピオンは日本。タイトルを守りたい。自分たちのゲーム、プレーには自信を持っている」と連覇に照準を定めた。92年大会以降は優勝4度に4強と8強が1度ずつと、日本はアジアで圧倒的な強さを誇る。八百長疑惑でスペイン検察当局に告発されていることもあり、早期敗退なら捜査の行方を待たずに解任される可能性が高い。本人はいくら大会に集中したいと言っても八百長疑惑についての話題がついて回るのは避けられない。前代未聞の状況下での采配。逆風の中、絶対に負けられない戦いのゴングが鳴る。

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■アギーレ監督 熱血指導でチームに活「暑さは言い訳にできないぞ」

日本代表のアギーレ監督が練習前の円陣でチームに活を入れた。

12日のパレスチナ戦のキックオフとほぼ同時刻に練習を行った。気温も事前合宿地のセスノックより涼しいとあって「暑さは言い訳にできないぞ」と声を張り上げた。初戦の相手パレスチナとは同宿で緊張感も高まりつつあり、DF昌子は「ちょっとずつ緊張感が出てきている」と話し、遠藤は「監督はチームの雰囲気をつくるのがうまい」と調整が順調であることを強調した。

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■アギーレ監督、武藤にぶちギーレ!悩める香川にも気合注入

日本代表合宿(8日、豪州・セスノック)日本が2連覇を目指すアジア杯は、9日に開幕する。スペインリーグの八百長に関与した疑いで同国検察庁に告発されたハビエル・アギーレ監督(56)は事前合宿最終日に雷を落とし、戦闘モードに突入。FW本田圭佑(28)=ACミラン=は連覇の予行演習を完了した。チームは合宿地のセスノックから、12日の1次リーグD組初戦・パレスチナ戦が行われるニューカッスルに移動した。

出典: news.livedoor.com

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