日本代表アギーレ監督 八百長疑惑の経緯

ワールドカップブラジル大会の後、男子サッカー日本代表チームはハビエル・アギレを新たな監督として迎え入れた。メキシコ代表チームを率いた経験値や実績から期待がかかっていたが、「八百長疑惑」という気がかりもあった。ここではハビエル・アギレにかけられた疑惑の経緯をまとめた。

09年、メキシコ代表監督に就任直後の北中米カリブ海サッカー連盟主催のゴールドカップ(パナマ戦)では、試合中に熱くなったアギーレがタッチライン際でプレーする相手選手に蹴りを入れて退場処分。3試合の出場停止処分を食らっている。この「事件」には陽気なメキシコ国民もさすがに呆れ、「アギーレに代表監督の資質があるのか」と大騒ぎになった。

“前科”はそれだけではない。10年W杯南ア大会では、お気に入りの選手ばかりを起用する不可解な采配で、現場スタッフや選手、メディアから批判が殺到した。結果的に本大会では16強入りを果たしたものの、大会直後には事実上の「解任」ともいえる辞任を余儀なくされた。

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その経緯を知るメキシコ国民の多くは、いまだにアギーレに「嫌悪感」を抱いており、W杯ブラジル大会に向けてアギーレが希望したにもかかわらず、3度目のメキシコ代表監督には一度も名前が挙がらなかった。そんな一面を持つアギーレが、日本代表を率いて大丈夫なのだろうかと不安が募る。

さらに、アギーレの「最大欠点」といわれるのが、両親の出生地からくる「独特の性格」だ。アギーレは1958年、メキシコ市出身だが、両親はスペイン・バスク地方からの移民。この「バスク系」というのが「頑固な性格」をつくり出しているのだという。

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欧州サッカー事情に詳しいライターは言う。

「スペインとフランスの国境にまたがるバスク地方の人々は、今でもスペインからの独立を求める民族運動を頻繁に起こしているほど血気盛んで頑固者ばかり。しかも、純潔主義を貫き、誇り高く、生まれた時から絶対に他民族にひるまない精神を植え付けられる。いい例がスペインのバスク自治州に本拠を置くサッカーチーム『アスレチック・ビルバオ』です。このチームはいまだにバスク系出身者しか入団できない。それぐらい、『個』が強い人ばかりです」

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好き嫌いの激しいアギーレの性格は、両親からそのDNAを引き継いでいるともっぱらなのだ。

「そもそもスペインやメキシコの人間には、アジアのサッカーを『格下』とみているだけでなく、日本、中国、韓国の区別すらつかない人も少なくなくありません。両国で成功した日本人プレーヤーがいないことも一因です。02年日韓大会で来日以降、アギーレは日本の文化に心酔したといわれていますが、いくら日本文化が好きとはいえ、サッカーの指導とは別問題。それこそ、個性の強い本田や川島、柿谷らと衝突することも十分に予想されます。また、日本人は協調性が高いといわれますが、上から目線での指導では、次世代の若手選手をまとめきれるかも疑問です」(前出のライター)

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■ラフプレーが目立つW杯、草食ジャパンには“暴れん坊”アギーレ氏が必要だ!

ワールドカップも決勝トーナメントに突入、強豪国ばかりのサバイバルレースが熱さを増している。それとともに今回のブラジル大会で再び話題に上っているのが、ラフプレーだ。

「グループH組の韓国―ロシア戦で、韓国のキ・ソンヨンが危険なプレーでイエローカードを受けたのですが、中国のメディアが『韓国人の本性が現れた』と批判を書きました。ソンヨンは、ワールドカップ前の親善試合でガーナの選手をタックルで負傷させている“前科”持ちなんです」(サッカー記者)

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また、韓国戦ではサポーターが客席から相手国の選手にレーザーポインターを照射する客席込みのラフプレーがよく見られ、今大会でも話題になっている。他にもウルグアイの選手がコロンビアの選手に、キックボクシングまがいの蹴りを入れるなど、勝ちたいという気迫がそうさせるのか、ラフプレーが続出しているのだ。

「ウルグアイと言えば、イタリア戦ではルイス・スアレスの噛み付き疑惑が持ち上がりました(笑)」

蹴りだ、噛み付きだと、まるでプロレスの話のようだが、国の威信をかけた戦いにどうしても勝ちたいという気持ちがそうさせるのだろうか。

そう言えば、新たな日本代表監督にアギーレ氏が決まったと報じられているが、アギーレ氏は過去、プレー中の相手国選手に蹴りを入れて退席処分になったというエピソードの持ち主。おとなしい日本代表には、それぐらいの猛者がちょうどいい?

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■アギーレ・ジャパン走力強化へ 12年間共闘フィジカルコーチ入閣へ

日本代表の再建に向け、アギーレ氏が腹心と共に来日する見通しとなった。日本代表は1日に臨時技術委員会を開催。原専務理事はブラジル大会では時間の経過とともに、日本代表が「どんどん消耗していった」ことを振り返り、「勝ち切るたくましさを身に付けないといけない。もっと激しさを出さないといけない」との見解を示した。日本が躍進するために必要なのは走力。そこで注目されるのがファン・イリバレン氏の手腕だ。

アギーレ氏はイリバレン氏とはW杯日韓大会後の02年夏に知り合い、監督とフィジカルコーチとして12年近く一緒に仕事をしてきた間柄。オサスナ(02~06年)、Aマドリード(06~09年)、メキシコ代表(09~10年)、サラゴサ(10~11年)、エスパニョール(12~14年)でコンビを組み、お互いのことは何でも分かる仲だ。

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ファン・イリバレン氏はオサスナが本拠を置くスペイン北東部パンプローナ出身。大学時代に体育学の学位を取得した理論派で、筋力や血液検査による疲労度のチェックなど個別のデータを重視した最先端のトレーニングを取り入れることで知られる。アギーレ氏は絶大の信頼を置いており、12年にエスパニョールの監督に就任した際には、イリバレン氏をレビア・ワルシャワ(ポーランド)から引き抜いている。

アギーレ氏のサッカーの生命線は前線からのプレスと攻守の切り替えの速さ。02年W杯日韓大会、10年W杯南アフリカ大会では母国メキシコ代表を率い、積極的な守備からのショートカウンターを武器に16強進出を果たした。理想のスタイルを具現化するためには、90分間を通して走れるスタミナが不可欠。そこはブラジル大会の日本代表の課題に合致する。W杯16強を経験するイリバレン氏が入閣すれば、フィジカル面のベースアップはもちろん、ピーキングなどでも現在の日本協会にはないノウハウも期待できそうだ。

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■エスパニョール時代知る記者が明かすアギーレ氏の“裏の顔”

日本代表の新監督候補がメキシコ出身のハビエル・アギーレ氏(55)に一本化された。メキシコ代表を2度、W杯16強に導いた手腕に日本代表の再建を託すことになるが、一体どんな指導者なのか。2012―14年シーズンを指揮したエスパニョール(スペイン)時代をよく知る地元記者がその素顔を公開。戦術や選手育成とはまた別の部分で、かなり“危険”な一面も持ち合わせているという。

代表監督選任の責任者である日本サッカー協会の原博実専務理事(55)は30日、アルベルト・ザッケローニ監督(61)の後任として浮上しているアギーレ氏について「昔から情報は集めているが、実際の交渉はまったくしていない」と話した。

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今後の流れは、1日の臨時技術委員会でザックジャパンの検証と総括を行い、今後の方向性を確認。そのうえで新監督の選定に入るが、すでに協会側はサッカースタイルも含め、実績や経験などすべての条件を満たすアギーレ氏で一本化している。

このアギーレ氏とは、一体どんな人物なのか。バルセロナを拠点に活動する地元記者は「非常に謙虚な指導者。上から目線で物を言うタイプではないので、メディアの受けもいい。非常にフレンドリーな人で、ユーモアのセンスもあるし、ジョークも言う。経験も豊富でいつも冷静」と高く評価している。

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ブラジルW杯では改めて世界との差があることも痛感させられただけに、今後は選手育成や発掘、さらに「世界で勝てる」戦術の構築も重要になってくる。それについても「選手をうまく起用するタイプ。エスパニョールでは(2部に)降格しそうだったので、守備を固めていたけど、もともと攻撃的なサッカーが好きなので、実績もあるし、優秀な監督だと思う」(地元記者)。W杯で守備が崩壊した日本サッカーの再建役にはうってつけの存在だ。

一方で、気になる話も。前出の地元記者によれば「時にはズバッとコメントする。試合に負けたときは、選手を名指しして『あのプレーが悪かったから負けた』とかはっきりとダメ出しもする。声を荒らげるようなことはないけど、記者会見でも言いたいことを話すので、選手には少しきついかもしれない」。

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アギーレ氏には“暴走”も目立つという。「話はうまいけど、少し口が悪い。選手批判だけではなく、スラングを放り込んでくる。例えば会見でも『くそったれ!』とか、テレビでは流せないような汚い言葉も、ちゅうちょしないでポンポン言うときもある」

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本人は笑いを取るためにユーモアとジョークを交えて話しているそうだが、時には周囲も笑えないくらいの卑猥(ひわい)なスラングもあるという。エスパニョール監督時代には試合中の問題発言で4試合のベンチ入り禁止となった。処分が明けた後の会見でも「これは私の口癖。それで退席になるなら、364試合中、164試合で退席だ」と開き直り。日本では代表監督が試合後、テレビの生放送でコメントすることもある。スペイン語とはいえ“放送禁止用語”を口にすれば大問題となりかねない。

実力は折り紙つき。ただし、口には要注意。日本代表の新たなボス候補は“暴言王候補”ともなるのか。ピッチ内外で目が離せない存在となりそうだ。

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