日本代表アギーレ監督 八百長疑惑の経緯

ワールドカップブラジル大会の後、男子サッカー日本代表チームはハビエル・アギレを新たな監督として迎え入れた。メキシコ代表チームを率いた経験値や実績から期待がかかっていたが、「八百長疑惑」という気がかりもあった。ここではハビエル・アギレにかけられた疑惑の経緯をまとめた。

一貫性のない起用や采配、戦術…。連覇を目指す1月のアジア杯(オーストラリア)へ向けて、現場を評価、サポートする技術委員会がしびれを切らす寸前となった。日本協会関係者によると10月末にJFAハウスで行われた強化部会や4日の強化担当者会議などでA代表の戦い方が話題に上ったという。その際、技術委員会トップの霜田技術委員長が代表選出基準やサッカーの方針を指揮官自らに説明させる機会を設けることを示唆。ホンジュラス、オーストラリア戦が過去の内容と同じならば11月末にも予定されている技術委員会への“出頭”は避けられない状況となった。

代表指揮官が技術委員会で事情説明をするのは極めて異例。背景にはファルカン監督時代(94年5月~同10月)の苦い教訓がある。「こういうふうに(チームを)持っていきたかったんだというのが見えれば良いけどファルカンみたいになったら大変」と同関係者。アギーレ監督同様、ファルカン監督も若手を積極的に抜てきしたが、アジア大会では乏しい内容で8強止まり。その後、協会は解任に踏み切ったが、98年のW杯フランス大会に向けた代表強化は一からやり直しとなった。

出典: www.sponichi.co.jp

アギーレジャパンも描く将来像が見えてこない。今回のホンジュラスとオーストラリア戦に向けてはMF遠藤とDF今野(ともにG大阪)のベテランを招集。就任当初、指揮官は「選手を育てながら勝つのが仕事」と豪語していたが、「サッカーで重要なのは質であり、年齢ではない」と態度を一変。協会内にはアギーレ監督が採用する4―3―3システムが日本に適しているのかという声も上がり始め、メキシコの企業が主催するサッカー殿堂式典(11日)に出席するために代表合宿初日に離脱することも不信感に拍車を掛けている。

アジア杯はノルマこそ定めていないが、「内容はきちんと評価しないといけない」と進退問題に発展する可能性も秘める。日本協会がW杯南アフリカ大会後から追いかけ続け、5年越しのラブコールを実らせた指揮官に早くも逆風が吹いている。

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■アギーレジャパンついにベテラン頼み

日本サッカー協会は、キリンチャレンジカップのホンジュラス戦(14日、豊田)とオーストラリア戦(18日、ヤンマー)に臨む日本代表メンバー23人を発表。アギーレジャパンがベテラン起用に踏み切った。今回は実力者のMF遠藤保仁(34)とMF今野泰幸(31=ともにG大阪)が6月のブラジルW杯、FW豊田陽平(29=鳥栖)が3月以来となる日本代表に復帰。アギーレ体制で初招集となった。

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メキシコ人指揮官は「大事なのは質であり、年齢は関係ない。遠藤も今野も経験豊富な選手。そして今季、素晴らしいシーズンを過ごしている」と話し、アジアカップに向けた貴重な戦力と強調。その一方で「柴崎(岳=22、鹿島)や田口(泰士=23、名古屋)のように代表でのキャリアをスタートさせた選手の力になってくれると思う」と語った。

アギーレ監督は8月の就任後、毎回、初代表選手を招集して積極的に若手を抜てきしてきた。だが、期待の新戦力はミスを連発。結果を出せずにチーム低迷の原因とも言われた。そこで指揮官は初の公式戦となるアジア杯に備えるため、経験豊富なベテラン勢の招集を決断した。あくまで若手の“指導係”という考えのようだが、大きな方針転換となった。

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■アギーレ監督 結局“古井戸”…「哲学」曲げ遠藤&今野初招集

ある意味でサプライズ招集となった。アギーレ監督は「この2試合は何かを試すのではない。勝ちにいく試合」と断言した。日本協会からも「アジア杯をシミュレーションしてほしい」と勝利を要求され、アジア杯に向けた選手選考という狙いから方向転換した。まさに仮想アジア杯。そんな中、指揮官が打って出た策が、遠藤、今野の招集。“古井戸”を掘り起こすことだった。

2人はアギーレジャパン初招集ながら即戦力の期待を担う。遠藤は中盤で、ザッケローニ体制でDFだった今野はアンカー(中盤の底)での起用が濃厚だ。指揮官は「今野はMF。G大阪では遠藤とダブルボランチをしている。(4―3―3の)中盤の3つならどこでもできる」と説明。これまでアンカーを務めた細貝は招集を見送り、森重はMFからDF登録に変わった。今野への期待の大きさがうかがえた。

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しかし、なぜ今、古井戸なのか。指揮官は「サッカーで重要なのは質であり、年齢ではない。コンディションもいい。柴崎、田口ら若い選手の力にもなる」と言った。実はG大阪関係者には9月にも今野、遠藤の招集の可能性を伝えるなど常に念頭にあった。過去4試合は4年後を想定して若手を重用したが結果は出なかった。結局、今も安定したプレーを続けるベテランに頼らざるを得なかった。

1勝1分け2敗という低調な成績も現実路線に拍車をかけた。指揮官は「過去4試合は練習の日数も短く相手のレベルも高い。勝つのが難しい試合だった。今は選手、Jのこともよく知っている状況。レベルの近い相手には勝つという結論に達している」と強気に話したが…。これまで「選手を育てながら勝つのが代表監督の仕事」と豪語しながら、目先の勝利を優先するベテランの招集。自身の哲学とはかけ離れた選手選考となった。

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■遠藤、今野、内田が代表復帰

日本サッカー協会が5日、都内のJFAハウスで11月14日のホンジュラス戦(豊田)、同18日のオーストラリア戦(ヤンマー)に臨む日本代表23人を発表した。

W杯ブラジル大会メンバーの遠藤保仁、今野泰幸(ともにG大阪)、一時は代表引退を示唆する発言をしたW杯ブラジル大会メンバーの内田篤人(シャルケ)がW杯以来となる復帰を果たした。

9月の代表合宿を負傷のため途中で離脱した長谷部誠(E・フランクフルト)も復帰した。

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FW本田圭佑(ACミラン)、MF香川真司(ドルトムント)も選ばれた。

遠藤、今野を招集した理由について、アギーレ監督は「サッカーで重要なのは質であり、年齢ではありません」と明言。クラブでのプレーぶりを指して、「毎週末、自分のクラブだけではなく、ゲームのベストプレーヤーになる2人です。年齢を考えたとしても力強い、フィジカルコンディションの状態がよいと見受けられます。柴崎や田口のように代表のキャリアをスタートさせている選手の力になってくれると思う」と期待した。

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FWではJリーグで3年連続15得点と好調の豊田陽平(鳥栖)を呼ぶ。豊田について質問を受けた監督は、まず、「質問していただきありがとうございます」と返した。最近のプレーぶりに注目していたようで、「違ったものを代表に持ち込んでくれると期待して呼びました。パワフルな選手です。空中戦でも強い。岡崎とはまた違った特徴を持っています。ですので、違った攻撃ができますので、代表の攻撃はまた豊富になる。Jリーグで15得点決めています。呼ぶべき選手だなと思います。実際、ゲームで見ても誇りを持って正直にプレーする選手と思う。この2試合で力になってくれると思います」と褒めちぎった。

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■代表合宿4日間不在のアギーレに弱腰すぎる協会

大きな期待の中で8月に就任したアギーレ監督は、親善試合4試合で1勝1分け2敗。14日のブラジル戦では無抵抗で4失点惨敗を喫し、ファンを失望させた。

それでも、指揮官はあくまで来年1月のアジアカップ(オーストラリア)に向けたメンバー選考を続けると主張。「あと2試合を見たうえで最終的に決めたい」と11月の親善試合2連戦(14日ホンジュラス戦=豊田、18日オーストラリア戦=ヤンマー)を最終テストとする意思を見せていた。だが、アギーレ監督がメキシコ企業が主催するサッカー殿堂の掲額式典(同11日)に出席することが決定。ホンジュラス戦前に最低でも4日間は合宿を空けることとなり、在京Jクラブ幹部は怒りを爆発させた。

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「監督がいない中で合宿をやって、選手は何をアピールすればいいの? アギーレは試合だけでなく、それ以外の生活面も選考の材料としているんでしょ。次の合宿が初選出という選手はかわいそう。これまで選ばれた選手たちと比較される舞台にすら上がれない。だったら初選出という選手は作らないほうがいい。あまりにも無責任だよ」

別のクラブの強化担当者は「次って内田も呼ばれるかもしれないんでしょ。でも最初に監督がいないんじゃ、彼も『やっぱりいいや』ってなるかも」と代表復帰の可能性があるDF内田篤人(26=シャルケ)の心中も察している。

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さらにある日本代表OBは「こんな行動を許す協会も悪い。高い金を払って雇っているのに、代表監督として何が一番大事な行事なのかもハッキリ言えない。試合当日までに戻ってこれればいいという問題じゃない」と管理体制も問題視。当面の目標はアジアカップの連覇とはいえ、準備段階でほころびが見えるだけに、アギーレ監督と日本協会の“逃げ道”は消えかかっている。

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■アギーレ監督 内田招集熱望の裏に長友への失望

日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(47)は、ミャンマーで行われたU―19アジア選手権の視察後にドイツへ渡り、日本代表候補選手と会談したことを明らかにした。

「いろんな選手と会って話をした。コンディションを確認しにいった」。個人名については「選考に関わるので誰と会ったのかは言えないが、2~3人ですね」と伏せたが、その中にはハビエル・アギーレ監督(55)が招集を熱望しているDF内田篤人(26=シャルケ)も含まれていると見られる。

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内田はブラジルW杯後に代表引退の考えを明かし、現在も胸中は揺れている。協会側はそうした状況に加え、8月に右ヒザを痛めた影響も考慮して9、10月の招集を見送った。だが最近になってアギーレ監督が招集を強く熱望。指揮官が“密使”を送ってまで内田にこだわる理由はDF長友佑都(28=インテル)の不振が影響しているという。

「アギーレはDF長友のプレーに失望していて、特にサイドバックの層が薄いと危惧しているようだ」(Jクラブ関係者)

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ここまで若手を中心にテストしてきたが、国際舞台で通用する選手は現れていない。そのうえ長友は、10日のジャマイカ戦(新潟)ではバックパスを相手に奪われ、あわや失点という凡ミスを犯した。左ふくらはぎ肉離れが判明して11月のホンジュラス戦(14日、豊田)、オーストラリア戦(18日、ヤンマー)の2連戦の招集は微妙だが「ケガがなくても招集されないんじゃないか」(日本代表OB)というデキだ。

両サイドをこなせるDF酒井高徳(23=シュツットガルト)も調子の波が大きく、このままでは来年1月のアジアカップ(オーストラリア)で安心してサイドバックを任せられる選手がいない。代表引退を考えている選手に頼るしかないほど台所事情は苦しい。内田の決断がアギーレジャパンの命運を左右しそうだ。

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■アギーレ激怒…長友は日本代表でもインテルでも「補欠」危機

長友佑都(28)といえば、日本代表出場歴76試合を数え、名門インテルでも不動のレギュラーとして活躍。今季セリエA開幕前には副主将に任命され、同学年でミランの背番号10・MF本田圭佑(28)とともに「日本サッカーの出世頭」として君臨してきた。

その長友がインテルでも、そして日本代表でも「立場が危うくなってきている」(サッカー担当記者)。

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今季開幕戦の先発から外れた長友は4節アタランタ戦、欧州ELドニエプル戦など90分間ベンチ暮らし。途中出場や途中交代も多く、昨季までの盤石レギュラーから一気にベンチ要員に格下げになってしまったのだ。「インテルは今オフ、左SBにブラジル人選手ドド(22)を獲得。利き足の左足から繰り出す絶妙クロスを武器にプレマッチで大活躍。ブラジル代表にも呼ばれ、マッツァーリ監督のお気に入り選手となった。右利きの長友は攻め入ってから一度切り返し、右足でクロスを入れるというプレーが相手に研究され、クロスを封じられる場面も増えてきた。今後もベンチを温める日々が続くでしょう」(前出の記者)

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出番を失うと当然パフォーマンスの低下は避けられず、日本代表に招集されて出場した10日のジャマイカ戦では攻守に精彩を欠き、後半34分には味方GKへのバックパスをミス。相手選手の足元に送り、あわや失点という醜態をさらした。

アギーレ監督は、長友の不用意なパスミスに怒り心頭。プレーにキレがなかったこともあり、14日のブラジル戦では1分も使おうとしなかった。

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