日本代表アギーレ監督 八百長疑惑の経緯

ワールドカップブラジル大会の後、男子サッカー日本代表チームはハビエル・アギレを新たな監督として迎え入れた。メキシコ代表チームを率いた経験値や実績から期待がかかっていたが、「八百長疑惑」という気がかりもあった。ここではハビエル・アギレにかけられた疑惑の経緯をまとめた。

前回カタール大会(2011年)も強行日程だったが、当地の気温は20度前後だった。しかし、オーストラリアは27~28度にまで上昇する。「暑熱対策などの蓄積は日本にある」と昨日の会見で霜田技術委員長は自信を見せた。しかし、連覇を狙うアギーレ・ジャパンに一抹の不安を感じないではいられない。

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■会長とアギーレ同意報道も 八百長疑惑でスペイン各紙

スペインの検察当局が、サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)を同国1部リーグ、サラゴサ監督時代の八百長関与の疑いで告発したニュースを、15日付のスペイン各紙も一斉に報じた。パイス紙は、サラゴサの会長がアギーレ監督と選手にあらかじめ試合が八百長であることを伝え、同意を得たことを示す書類があるとしている。

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問題とされているのは、2011年5月21日の最終節にサラゴサ(現2部)がレバンテを2―1で下し、1部残留を決めた試合。レバンテの選手らに合計96万5千ユーロ(約1億4千万円)を支払ったとされる。

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■アギーレ監督ついに告発…選手の士気に影響、アジア杯前に解任も

ついに疑惑の渦中にあったアギーレ監督に、捜査の手が伸びることになった。くしくも来年1月のアジア杯に臨む23選手を発表し、大会連覇を宣言した日、スペイン検察庁の反汚職課では八百長に関与したとして、11年当時のサラゴサの選手、監督ら41人をバレンシアの裁判所に告発。アギーレ監督の名も告発文書の6番目に記されていた。今後、捜査が本格化する見通しだ。

アギーレ監督は、この日午後、日本代表のメンバー発表会見に臨み「日本は優勝候補で主役である。リストに入った選手とともに戦って我々が持っているアジア杯のタイトルを守りたい」と意気揚々と語っていた。だがおよそ8時間後に事態は急転。今後は裁判所に出頭を求められる可能性が高い。在スペインのアギーレ監督の弁護士によれば告発されても出頭は来年2月の予定でアジア杯の指揮には問題ないとしていた。しかし、告発された事実は重く、影響は計り知れない。

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問題は11年5月21日のレバンテ―サラゴサ戦。アギーレ監督の率いていたサラゴサ(現2部)が2―1で勝ち、1部残留を決めた一戦で八百長疑惑が浮上。告発状によれば、アギーレ監督は試合前日までに当時のイグレシアス会長からボーナス8万5000ユーロ(当時約978万円)を受け取ったとされ、クラブがその金を回収して、総額96万5000ユーロ(同約1億1000万円)をレバンテの選手に支払ったとしている。

日本協会側は「まずは情報を収集したい」と話すにとどめた。今後は捜査、予備審問を経て起訴される可能性もある。アギーレ監督の八百長関与が認められれば、スペインメディアによれば、半年から4年の禁錮刑の可能性があり、FIFAから指導者ライセンスを剥奪されることが濃厚。1~6年の資格停止処分が科されるとの見方もある。

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そもそもチームトップに立つ監督が、八百長疑惑で告発されること自体が前代未聞。裁判となれば3~4年かかる可能性もあるが、日本代表はアジア杯に向けた合宿を29日には開始する。疑惑を抱えたアギーレ監督に選手がついていくのかは疑問で、最悪の場合、アジア杯前にも日本協会側が辞任勧告、解任へと一気に動くことも否定できない。関係者には、近く臨時の技術委員会が招集されると話す者もいる。今後は大仁会長、原専務理事、霜田技術委員長をはじめとする日本協会幹部の任命責任が問われることも必至。18年W杯ロシア大会への切り札として迎え入れた指揮官とともに日本サッカー界が窮地に立たされた。

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■アギーレ監督 選考にサプライズなし…ザック時代と変わらぬ“顔ぶれ”

連覇を目指すアジア・カップ(来年1月9日開幕、オーストラリア)の日本代表メンバー23人が発表された。今年6月のワールドカップ(W杯)ブラジル大会のメンバーで今回も選出されたのは14人で、9人が入れ替わった。

ただ、W杯1次リーグ初戦コートジボワール戦に先発した11人で外れたのは、MF山口蛍(C大阪)、大迫勇也(ケルン)の2人だけで、ザックジャパン時代と比べて大きく“顔ぶれ”が変わった印象は受けない。

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アギーレ監督は「選手を育てながら勝つ」という哲学を掲げていたが、就任後4試合で1勝1分け2敗と結果を残せず、11月のホンジュラス戦、オーストラリア戦を前にベテランMF遠藤保仁、今野泰幸(ともにG大阪)を初招集するなど方向転換した。

MF柴崎岳(鹿島)、FW武藤嘉紀(FC東京)らフレッシュな選手も名を連ね、FW清武弘嗣(ハノーバー)が初招集されたものの、大きなサプライズはなく、“現実路線”のメンバー選考となった。

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■清武を初招集したアギーレ監督「ずっとフォローしていた」

日本代表のハビエル・アギーレ監督は15日、都内で記者会見を行い、来年1月にオーストラリアで開催される日本代表メンバー23人を発表した。MF清武弘嗣(ハノーファー)がブラジルW杯以来の代表復帰を果たし、アギーレジャパン初招集となった。

清武は13日のブレーメン戦(3-3)で1ゴール1アシストを記録し、全3得点に絡む活躍を見せた。シーズン開幕当初はトップ下でプレーしていたが、最近は主に左サイドを定位置にしている。直接FKで移籍後初ゴールを決めた10月25日のドルトムント戦(1-0)以降、7試合で3ゴール3アシストを記録するなど、新天地で好調ぶりを見せていた。

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「清武は今までの6試合で呼んでいなかった選手。しかし、ずっとチェックして、フォローしていた」。アギーレ監督はそう説明すると、「複数のポジションがこなせる選手であり、非常に難しいリーグでレギュラーとして活躍しているので、代表に値すると思った」と期待を寄せた。

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■日本代表にカペッロ氏“熱視線” 給与未払いで露代表監督退任か

日本代表のアギーレ監督の去就に、ロシア代表監督でイタリア人のファビオ・カペッロ氏(68)が熱い視線を注いでいる。ロシアサッカー協会との関係が急速に悪化し、日本代表監督への横滑りもプランに浮上しているというのだ。

9月以降、ロシア協会からカペッロ監督への給与支払いが止まっている。年俸は850万ユーロ(約12億円)。イタリアから連れてきたコーチ陣にも給料は支払われず、うち2人は先月に辞任した。

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イタリアで弁護士をしているカペッロ監督の長男ピエール氏は「父は(ロシア協会に)激怒している」(ノーボスチ通信)と激白。金払いがいい隣国日本の監督が空くなら、すぐにでも望むところという見方もされている。

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2012年、低迷していたロシア代表監督に就任。今年のW杯ブラジル大会では02年日韓大会以来12年ぶりの本戦出場に導いた。決勝トーナメント進出は果たせなかったが、大会後には同協会と18年ロシア大会までの契約を更新。順風満帆だったが9月以降、風向きが怪しくなった。

11月に給与未払い問題が表面化した後、セルゲイ・ステファーシン協会会長はインタファクス通信に「正直言って払う金がない」と資金難を認める発言。同時期にロシア国内では、18年大会で指揮を執るのは日韓大会に出場した元代表のバレリー・カルピン(現マジョルカ監督)という噂が流れた。また、16年欧州選手権の予選でロシアはG組3位(原則2位までが本戦出場権を獲得)と出遅れ気味。「守備的」「選手交代が不可解」「監督の報酬が高すぎる」と指揮官への批判が出ている。

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■八百長騒動収束せずアギーレ監督にJクラブ反発

日本サッカー協会は10日、都内のJFAハウスで日本代表各カテゴリーの2015年スケジュールを発表した。日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)は来年1月のアジアカップ(オーストラリア)連覇とチーム強化に強い意欲を見せたが、自身の八百長疑惑に関する火種はくすぶり続けている。Jリーグクラブ側は代表指揮官が“説明責任”を果たしていないと不信感を募らせており、波紋は拡大の一途だ。

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会見に出席したアギーレ監督は、8月就任後に指揮した日本代表を総括し「3つの合宿、6つの試合で短い期間だったが、チームは良い進化、良いベースがある」と自画自賛した。来年の戦いに向けては「アジアカップで連覇をするための23人を選ぶ。そこでチームが成長できるか重要視している」とアジア制覇を宣言し「(ロシア)W杯予選も始まるが、日本を世界のトップ15に持っていきたい」と高い“公約”を掲げた。

国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキング53位の日本が15位にジャンプアップするのは至難の業と言えるが、それだけ今後の強化にヤル気満々ということだろう。ただし、現実的にはピッチに専念できる状況にないから困りもの。スペイン1部リーグ・サラゴサ監督時代の八百長疑惑をめぐり、新たな火種が生まれているからだ。

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アギーレジャパンに選手を送り込むJクラブ関係者は「クラブ側に本人の口から(疑惑について)説明をする場があってもいいのではないか。もちろん無実だとは思っているが、やはり何らかの機会がないとこちらは何も分からない。筋を通すことも必要だろう」。

スペイン報道から始まった前代未聞のスキャンダルには日本中が騒然となったが、アギーレ監督は6日に視察先の埼玉スタジアムで「日本のサポーターの方々には、心配しないでと言いたい」と発言しただけ。協会側は4日にアギーレ監督から事情聴取を行った後、弁護士の三好豊法務委員長(46)が会見を開き対応したものの、疑惑の核心には触れなかった。結局のところ「本人の言葉を信じるしかない」(日本サッカー協会・大仁邦弥会長)というのが実情だ。

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こうした状況にファン、サポーターは不信感を拭いきれていない。それはJクラブも一緒。選手を供出する側にとって代表監督の問題は人ごとではない。にもかかわらずクラブに対して、本人による説明の機会が設けられないことに不満が渦巻いてきているのだ。

実際、10日付のスペイン紙「アス」は、検察庁がアギーレ監督を今週末までにバレンシア裁判所に告発する見通しと伝えており、騒動が収束する気配はまるでない。前出のJ関係者によれば「それぞれのクラブでいろんなルートがあるから、実際どうなのかって探っているクラブもあるよ」。不透明な現状に耐えかね独自調査に動きだしたクラブもあるという。

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もちろん告発が受理されて捜査が始まれば裁判に発展する可能性があるだけに、うかつなことは言えない…という事情もあろう。それでも、アギーレ監督が各クラブに“誠意”を見せなければ、日本代表を支えるJクラブとの間に亀裂が生まれかねない。代表監督の座にとどまることができても、選手招集には大きな障害が残りそうだが、果たして…。

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