日本代表アギーレ監督 八百長疑惑の経緯

ワールドカップブラジル大会の後、男子サッカー日本代表チームはハビエル・アギレを新たな監督として迎え入れた。メキシコ代表チームを率いた経験値や実績から期待がかかっていたが、「八百長疑惑」という気がかりもあった。ここではハビエル・アギレにかけられた疑惑の経緯をまとめた。

八百長疑惑で告発された12月15日以降、「推定無罪。私は戦い続ける」と2018年ロシアW杯を見据えた強気な発言を繰り返していたが、心の中では日本協会から解任を通達されることを予想。連覇を目指しながら8強止まりだった1月のアジア杯が、日本代表監督として最後の指揮になると考えていたようだ。

一方で、志半ばで職を解かれたことには無念の様子。

「本来なら直接、選手とサポーターに別れを告げたかった」

母国メキシコを2度W杯16強に導いた手腕と、熱い言動で選手の信頼も厚かった。少しずつ話せるようになっていた日本語で「サヨナラ」を言えなかったことを悔しがった。

「滞在中に私を支えてくれた日本には感謝している」

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お礼の言葉で締めた。

「私は無罪を信じている」

記者に対し、これまで同様に潔白を主張したが、告発が受理されたことで捜査は進んでいる。スペイン紙「アス」(電子版)は3日、バレンシア裁判所が27日午後1時から同氏の事情聴取を行うことになったと報じた。

問題となっているのは11年5月にサラゴサ(現2部)がリーグ最終戦で、レバンテを敵地で下し1部残留を決めた試合。サラゴサを指揮したアギーレ氏や両チームの選手ら41人と1クラブ(サラゴサ)が聴取の対象で25日から5月6日まで行われる。日本代表監督の重責から解放された同氏だが、厳しい司法との戦いが待っている。

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■アギーレの盟友が寝返り? スペインリーグ検察に全面協力

3日、日本代表監督を解任されたハビエル・アギーレ監督(56)は今後、起訴されるかという重大な岐路に立たされるが、スペインリーグでは今後の情勢を左右しかねない重大な動きが…。疑惑の指揮官の“身辺”が危うくなってきている。

今回の問題はアギーレ監督がかつて指揮官を務めたスペイン1部サラゴサでのスキャンダル。“震源地”であるスペインリーグで気になる動きが確認された。スペイン事情に精通するJクラブ関係者がこう明かす

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「スペインのクラブの監督たちの間で最近になって、今回の八百長問題に関してリーグに全面的に協力するという合意が成されたようだ。告発された関係者をクロとする(ハビエル)テバス会長側を事実上“支援”するような形になるし、アギーレ監督はさらに苦しくなるんじゃないか」

今回の一件はスペインプロリーグ機構(LFP)のテバス会長が検察当局に調査依頼したことが皮切り。八百長撲滅に並々ならぬ意欲を見せるテバス会長はアギーレ監督追及の急先鋒だが、同リーグの監督たちから疑惑解明に全面協力するとの約束を取りつけたというのだ。

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アギーレ監督は問題発覚後に旧知の監督数人にコンタクトを取り「自分は間違いなく無実だ」と訴え、協力を要請したとの情報もある。しかしそんな思いもむなしく、かつての盟友たちが味方につくことはなくなった。テバス会長がアギーレ監督の“武器”の一つだった人脈を分断に出た格好。日本の代表監督は解任されたが、今後のサッカー人生にも大きな影が見えてきた。

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■遅きに失した解任劇…W杯予選4カ月前でゼロからの再出発

代表監督が八百長関与の疑いで捜査を受けるという異常事態の中で下された決断。無数のフラッシュを浴びながら日本協会の大仁会長が重い口を開いた。東京都文京区のJFAハウスで午後5時から行われた緊急会見。法務委員長の三好弁護士とともに壇上に座り「2月2日の夜遅くに検察の告発が受理されたという事実が確認されました。W杯予選に影響が出るリスクを排除する必要があるということで、アギーレ監督との契約を解除する結論に至りました」と厳しい表情を浮かべた。

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8月11日の就任会見から在任わずか177日での解任は、Jリーグが発足した93年以降では94年に約8カ月で退いたファルカン監督を抜く最短記録。そのうちスペインでの最初の報道から131日は疑惑にさらされていた。W杯予選中の解任という最悪のシナリオは免れたが、12月に告発された時点で決断する選択肢もあっただけに判断が遅れた感は否めない。告発受理が決め手だったが、受理が遅れていれば、決断先送りのダメージがさらに大きくなった可能性は否定できない。指揮官とともに招へいしたゲリング・コーチ、モラス・フィジカルコーチ、リカルドGKコーチも解任する方針。既に後任候補の人選に着手しているが、W杯予選が4カ月後に迫る中、ゼロからの再出発を余儀なくされる。昨夏のW杯ブラジル大会、1月のアジア杯と国際舞台で低迷続きの日本にとって前代未聞の監督交代劇の打撃は計り知れない。

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2日深夜にアギーレ監督の代理人を務める弁護士との定時連絡で告発受理を確認した。大仁会長はこの日の午前9時から田嶋副会長、原専務理事ら幹部を集めた緊急会議を開催。解任の方針を説明すると、異論は出なかったという。午後2時にアギーレ監督に契約解除を申し入れ、本人も「やむを得ない。分かりました」と了承。スペイン各紙では1月14日に告発受理の報道があったが、三好弁護士は「受理されたのは1月30日。報道は事実ではなかったと認識している」と指摘した。

解任に踏み切る最後の機会だった。スペイン司法で八百長が扱われるのは初めてで、起訴か不起訴かの確定までに要する期間は予測できない。決断を先送りすれば、6月にスタートする18年W杯アジア予選に問題を引きずることは必至。大仁会長は「指導者としての手腕は高く評価していた。(解約の)条件面は合意している。守秘義務があるので内容を申し上げることはできないが、違約金はない」と説明した。

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■アギーレ解任に激震…長友「とても残念」川島「内容は良かった」

アギーレジャパンの主力だった欧州組の選手は、指揮官の交代を残念がった。インテル・ミラノのDF長友は3日、クラブ広報を通じてコメントを発表。「解任についてはとても残念に思う」とした上で「アジア杯では最善を尽くそうとみんなで試みた。僕を代表に呼んでくれたこと、重要な選手と感じさせてくれたこと、僕らのためにやってくれたこと全てに感謝したい」とお礼の言葉を贈った。

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3日の練習後にスポニチ本紙の取材に応じたスタンダール・リエージュのGK川島も「今回こういった形になってしまったのは非常に残念」と語った。アギーレ監督の手腕については「アジア杯の中でもチームとしてまとまっていたし、内容を含めて良い部分も出せた。自分たちがさらに強くなっていくために、いろいろなアイデアをくれる人だと思っていた。自分たちが新たなステップに行くということを考えると、短い期間でこうなってしまったのは残念」と振り返った。

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次はアギーレ監督に代わる新監督の下での再出発となる。これについて川島は「また新しい監督が来ることになれば、またゼロからのスタートだと思う。監督の考えや、サッカーに対するアイデアなどが変わってくると思う」と捉えた。その上で「自分たちがこういうところで目標を失ってはいけない。こういう状況の中でも、やはりもう一回、日本のサッカーのためにも自分たちが結果を手にしていかないといけない。前を向いてやっていきたい」と新体制での巻き返しを誓った。

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■大仁会長 アギーレ監督選出に後悔なし「責任処分は理事会で」

【大仁会長と一問一答】

――後任監督人事について。

「できたら3月の試合には間に合わせたいと思いますが、間に合わせるためにこの辺で良いだろうという人材を選ぶことはない。技術委員会が全力を挙げて新しい監督、体制をつくるためにやっていくことになる」

――もっと早く決断できたのではないか?

「我々はアギーレ監督の手腕を高く評価しております。これまでの日本代表のチームづくりにも高い評価を与えております。できたら、この体制で続けていきたいということで、告発が受理されなければ何の問題もなく今後もこの体制でいけると考えておりました。その点を見極める必要があったということでこのタイミングになった」

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――告発が受理されたら解任という決断についてはいつ頃から?

「アギーレ監督がオーストラリアから帰って報告に来た時に、一応、もし受理されたら厳しい状況になるということは理解してほしいと伝えていました」

――責任者の処分は?

「2月の理事会に諮りたいと思います。アギーレ監督を選んだことは間違いではなかった。あの時点でこういう情報はなかったですし。彼の高い能力からすれば、監督を選任したことは間違いではなかったと思ってます。ただ、こういう結果になったということで、選手、ファン、サポーター、スポンサー、関係者の皆さまに大変、心配をかけたということで、責任は感じています」

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■フェリペかピクシーの大物招へいも アギーレ後任人事

スポーツキャスターで日本サッカー協会の特任理事を務める中西哲生氏(45)は3日、日本テレビ系「ten.」のニュースコーナーにコメンテーターとして出演し、同日に日本代表監督を解任されたハビエル・アギーレ監督の後任人事について、私見を示した。

中西氏は後任監督の人選について「早急に結果を出さないといけない」とし、3月27日に予定されている親善試合のチュニジア戦(大分)、同31日のウズベキスタン戦(東京・味スタ)で新監督が指揮を執ることは急務と話した。

出典: headlines.yahoo.co.jp

中西氏はまず、日本人の後任監督候補として、現J1G大阪監督の長谷川健太氏、現J1名古屋監督の西野朗氏、さらに現J1広島監督の森保一監督の名を挙げた。

中西氏が後任監督候補に挙げた3氏はそれぞれが単独チームの指揮を執っており、早急な代表監督への就任が困難を擁することは確か。中西氏は「そうなると外国人(の監督)も候補に」と、「(前ブラジル代表監督の)フェリペ(・スコラリ)氏、(元名古屋監督のピクシーこと)ストイコビッチ氏も」と、大物監督招へい案も挙げた。

後任監督の人選について日本サッカー協会の大仁邦弥会長は、「3月の試合に間に合わせたいと思うが、それに合わせて(人選を)この辺にということはしない」と話している。

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■どうなるアギーレ後任 大仁会長「3月の試合に間に合わせたいが…」

後任監督について「3月の試合(27日、国際親善試合・チュニジア戦)に間に合わせたいが、それに合わせてこの辺に、ということはしない。技術委員会が全力を挙げて新しい体制をつくるために取り組んでいくことになる」と話した。

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■日本協会 アギーレ監督を解任「日本で仕事ができたことは幸せでした」

日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)が3日、東京都文京区のJFAハウスで緊急記者会見を開き日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)との契約を解除することを発表した。大仁会長は「大変残念な結果となった。我々は日本代表のことを考えなければならない」と話した。

アギーレ監督は協会を通じ「日本で仕事ができたことは幸せでした」とコメントした。

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