日本代表アギーレ監督 八百長疑惑の経緯

ワールドカップブラジル大会の後、男子サッカー日本代表チームはハビエル・アギレを新たな監督として迎え入れた。メキシコ代表チームを率いた経験値や実績から期待がかかっていたが、「八百長疑惑」という気がかりもあった。ここではハビエル・アギレにかけられた疑惑の経緯をまとめた。

■アギーレJ 史上初アジア以外から6得点…過去最多は5点

キリンチャレンジカップ2014 日本6―0ホンジュラス (11月14日 豊田ス)

アギーレジャパンが6ゴール。日本の1試合6得点以上は国際Aマッチ通算23試合目だが、アジア以外から6得点は史上初だ

これまでアジア以外では96年のポーランド(○5―0)とウルグアイ(○5―3)、05年のホンジュラス(○5―4)、09年のフィンランド(○5―1)とトーゴ(○5―0)の5得点が最多だった。

≪コートジ戦以来≫FW本田がW杯ブラジル大会コートジボワール戦(6月14日)以来の代表戦ゴール。国際Aマッチ通算24点目とし、中村俊輔(横浜)と並び歴代7位タイとした。

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■アギーレが本田主将路線あっさり撤回した理由

あっけなく“元サヤ”に戻った。アギーレ監督は「キャプテンは長谷部です。経験は豊富だし重要な存在。チームを安定させる選手だ」と絶大な信頼を寄せ、MF遠藤保仁(34=G大阪)と本田を“副将”に指名した。

ザックジャパン時代に続いて重責を任された長谷部は「あとの2人を見ても経験ある選手だし、思いをくみ取ってやっていきたい」と意欲を見せるが、この決定は唐突感が否めない。アギーレ体制下では本田がゲームキャプテンを務めており、来年1月のアジアカップ(オーストラリア)に向けて指揮官も正式に任命する方針だったからだ。

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長谷部の再登板へとカジを切ったのはなぜか。その裏には“反本田勢力”の存在が挙げられている。代表選手の一人は「そのまま(本田)でいくのかどうするのか、もうちょっと話し合わなきゃいけないということでしょうね…」。

代表内には本田と一定の距離を置く選手もおり、代表格といわれるGK川島永嗣(31=スタンダール)に加え、今回DF内田篤人(26=シャルケ)も復帰。そんななかでアギーレ監督が合宿を留守にしたため、選手たちと議論を深める時間が取れなかった。アジア杯を前にひとまず一枚岩にするために、長谷部を選択したのだ。

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また、本田への負担を考慮したとの声もある。疲労からリーグ戦で調子を落としており、13日にもイタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙で「(ミランの)インザーギ監督が本田の代表でのプレー時間を懸念している」と報じられたばかり。精神的重圧がかかる主将就任は現状では得策でないというわけだ。

さらに、アギーレ監督の主体性のなさも浮き彫りになっている。これまで若手のテストも行ってきたが、公式戦のアジア杯を目前にすると結局ザック体制下のベテランをかき集め、主将の人選までザック政権の“パクリ”。どうにも、行き当たりばったりだ。本田も合宿初日(10日)に正式な主将就任に初めて前向きなコメントを残していただけに、はしごを外された…と感じたとしてもおかしくないだろう。

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母国での“私用”を理由に、試合前のチームを離れてしまう指揮官に「主体性」を期待するほうが無理な話なのか…。いずれにせよ、主将をめぐるドタバタがチームにどんな影響をもたらすか不安は尽きない。

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■アギーレ監督 不可解人事…不在響いた?主将2人入れ替わり

親善試合 日本―ホンジュラス (11月14日 豊田スタジアム)

母国メキシコの地元企業主催のサッカー殿堂表彰式に出席したアギーレ監督はこの日の午後6時に中部国際空港着の航空機で再来日。2時間後には豊田スタジアムで公式練習の指揮を執った。合宿初日の10日の集合直後に短いミーティングを行い、離日。3日間の練習は不在だっただけに、空白を埋めようと精力的に指導した。

指揮官は来年1月のアジア杯メンバーについて「80~90%は決まっている。残り10%は複数のポジションをできる選手を探す」と明言。今回初めて手元に置いた遠藤はインサイドハーフとアンカー、今野は守備的位置ならどこでもこなせる万能性を持つだけに、積極起用してチームへの貢献度を見極める方針だ。

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貴重なテストの場となる一方で、負けたら批判が集中することは必至。政府や協会ならともかく、企業主催の表彰式に出席したことに対する疑問の声は多い。アギーレジャパン初招集の内田が「監督がいないから求められていることが分からない」と話すなど選手も戸惑いを見せる。日本協会内部からは技術委員会で事情説明を求める声も出ており「アジア杯に向けた選考」と悠長には構えていられない状況だ。

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■Jリーグ関係者が激怒したアギーレの「親善試合みたい」発言

14日にホンジュラス戦を控えている日本代表。合宿3日目の練習から、ホンジュラス戦の先発が見えてきた。現地で取材中のサッカージャーナリスト・森雅史氏が言う。

「GKは川島。DFは右から内田、森重、吉田、酒井高。これまで通りにアンカーが置かれ、アギーレ日本初招集のMF今野が入る。その今野の前にFW香川とベテランMF遠藤が並び、左ワイドにFW武藤が、右ワイドにMF本田が配され、1トップはFW岡崎です」

ともあれ、本番前の大事な時期に指揮官の姿は合宿地にない。母国メキシコでの「サッカー殿堂の掲額式典」出席のために帰国中。来日は試合前日の13日だ。

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アギーレ監督が就任してからの成績は1勝1分け2敗。「ベースは堅い守備」と言いながら4試合で失点8。無名Jリーガーを抜擢したり、ブラジル代表戦にA代表歴1試合の選手4人を先発させたり、支離滅裂な選手選考と采配に業を煮やしたサッカー協会・技術委員会に「召喚されて事情聴取を受ける」と一部メディアで報じられた。

「技術委員会とアギーレとの関係性は良好なので事情聴取はない。それよりもヤバイのはJリーグの監督、関係者がアギーレに強烈な不信感を抱いていることです。実はアギーレ監督、10月にFIFAの取材を受けて『Jリーグには親善試合みたいな試合がある。選手が(すぐに)倒れるので8回から10回、水を飲むために10回から12回プレーが止まる』『これは代表チームのレベルに反映される。メキシコ、スペインは違う。彼らは常に生死をかけてプレーしている』と発言。Jリーグをコケにした。これにJリーグ関係者らが一斉に反発。選手を見る目もないくせに『エラソーに言うな!』とボロクソなのです」(サッカー誌記者)

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■アギーレ監督「とにかく必ず勝て」熱弁後、母国メキシコへ帰国

チームを離脱する前に、アギーレ監督が今回の代表活動に懸ける闘志を注入した。メキシコで行われるサッカー殿堂の表彰式に出席する指揮官は、この日の練習から3日間不在。母国へ出発する前に宿舎でミーティングを行ったが、最後の言葉が全てを物語っていた。「とにかく必ず勝て!」。仮想アジア杯と位置付ける重要な2試合へ、強い思いがあふれ出た。

約20分のミーティングでは熱血漢らしい言葉が続いた。練習欠席の事情説明後は初招集7人に「ようこそ。できるだけ早くチームの一員になってほしい」と呼びかけた。その後は全選手に「日本代表としての誇りを持って、しっかりやってくれ」「私が不在の時も規律を守ってトレーニングに励んでほしい」などと約5分、熱弁を振るった。

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アギーレ監督には逆風が吹き始めている。9月は皆川(広島)らJ1経験の少ない若手を抜てきし、現在の戦力を試す絶好機だった10月のブラジル戦では若手4人を先発起用した。「育てながら勝つ」という方針を掲げながら、今回は遠藤らベテランを招集。スタンスが定まらずに1勝1分け2敗と低調な成績が続き、日本協会内部からは技術委員会で事情説明を求める声も出ている。信頼回復のためには結果を示すしかない。

出発前の取材対応では「2勝を挙げたい。アジア杯に向けてのチームづくりを進めていきたい」と話し、主将こそ決めていないが「先発は私の中では決まっている」と腹を決めた。連覇の懸かるアジア杯へ向け、重要な時期ということは誰もが分かっている。必勝を厳命した闘将の思いを、今度は選手が体現する番だ。

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■評価ガタ落ち アギーレを代表監督に選んだ協会幹部の責任

代表監督に就任後、1勝1分け2敗(得点3、失点8)と低空飛行中のアギーレ・ジャパン。14日のホンジュラス戦(豊田市)、18日のオーストラリア戦(大阪市)を控えて「アギーレ監督 選手選考、戦術に疑問 事情聴取も」と複数のスポーツ紙が、7日付1面でデカデカと報じた。

確かにアギーレ、ここまでの4試合で評価をガタ落ちさせた。

初陣ウルグアイ戦でJリーグ4試合出場の鳥栖DF坂井、7試合出場の広島FW皆川をサプライズ招集。ミスを連発して「選手を見る目」のなさを露呈した。

就任会見で「守備を重視」と言いながら具体策はなく、スタッフや選手から「何の指示もない」の声が出る。

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やはり就任会見で「育てながら勝つのが監督の仕事」と豪語。ところが5日の代表メンバー発表で9月、10月の代表戦で呼ばず、完全に“一丁上がり!”と思われた34歳のMF遠藤、31歳のMF今野のベテラン2人を招集して周囲を驚かせ、すると「サッカーで重要なのは質であって年齢ではない」と開き直ってヒンシュクを買う始末だ。

「アギーレ監督が、采配を振ったメキシコやスペインで評価されたのは《選手選考の確かな目》と《言葉を巧みに操りながらヤル気を出させる》ところ。その両方ともサビついていることが、日本代表監督に就いてハッキリしてしまった格好です」(サッカー記者)

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もっとも、アギーレひとりを悪者扱いしている場合ではない。ブラジルW杯惨敗の検証もロクにしないまま、アギーレを代表監督に選んだサッカー協会・強化委員会は、誰よりも批判されてしかるべき。アギーレの基本戦術である「アンカーを置いた4(DF)―3(MF)―3(FW)」に対して、今さら「日本サッカーに適している戦術なのか?」と訝る声がサッカー協会内から聞こえてくるというが、そんな後出しジャンケンみたいなコトを言うのは、自らの不明を喧伝しているようなものである。

アギーレは、就任4試合目のブラジル戦でMF本田ら主軸選手をベンチに置き、代表1試合の若手4人を先発させて試合をブチ壊し、結局0―4と惨敗に終わった。

ブラジル戦直後に「15年1月のアジア杯で優勝を逃した時点で解任される」という噂が流れた。

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■アギーレ監督 単独欧州行脚へ 18日豪州戦後から

日本代表のアギーレ監督が18日のオーストラリア戦後、欧州を視察行脚することが正式に決まった。通訳などスタッフは帯同せず単独で行動。日本人が所属するリーグ、欧州CLを視察し12月6日のJ1最終節前に再来日の予定だ。

同9日には各クラブ監督、幹部が集結するJリーグアウォーズへの参加も検討している。一貫しない采配、選手選考に日本協会内部でも不満が噴出。ホンジュラス、オーストラリア戦の内容次第では事情説明を求める声も上がるなど逆風にさらされる中、来年1月のアジア杯に向けた選手選考を進める。

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■アギーレ監督 事情聴取も…11月2戦の内容次第で協会動く

日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が“証人喚問”される可能性が出てきた。日本サッカー協会関係者によると11月の親善試合ホンジュラス戦(14日、豊田ス)、同オーストラリア戦(18日、ヤンマー)の結果次第では、技術委員会でアギーレ監督に事情説明を求める方針であることが判明。就任以降、低調な内容が続く指揮官に対する疑念が、日本協会内で浮き上がっていることがあらわとなった。

就任後4試合で1勝1分け2敗と低調な内容が続くアギーレ監督に、協会内部から不信感が出始めた。9月の初陣では当時4試合しかJ1経験がないDF坂井(鳥栖)を代表に選出。現在の実力を知る上で絶好の機会だった10月のブラジル戦ではFW本田(ACミラン)をベンチに置き、MF田口(名古屋)やMF森岡(神戸)らA代表キャップ1の若手を4人先発させ、0―4の大敗を喫した。

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