エヴァンゲリオンシリーズの機体とパイロットまとめ

『新世紀エヴァンゲリオン』とはGAINAXによるアニメ作品、及びそこからメディア展開された作品である。14歳の少年少女が、巨大な人造人間エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と呼ばれる謎の敵と戦うのが主軸。そこに聖書や心理学の要素を絡めた実験的な作風や人間ドラマが人気を呼び、社会現象にまでなった。2007年には「再構築」として『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが公開された。今尚アニメ界で異彩を放つ作品である。

プラグの深度

出典: renote.net

インテリアと呼ばれるコックピットがよりコアに近い程「深度が高い」とされる。パイロットとのシンクロ率も上がるが、精神汚染などの危険もまたある。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破』では3号機に乗り込んだアスカが強制的にプラグの奥へと押し込まれる描写がある。この時精神汚染が確認されており、「早く戻さないと、パイロットが人でなくなってしまう」とまで言われた。

ダミープラグ(もしくはダミーシステム)

出典: moon.ap.teacup.com

初号機に挿入されるダミープラグ。

疑似的なエントリープラグ。エヴァを無人で動かすことができる。旧作では第13使徒バルディエル戦で、新劇場版では第9使徒(いずれも参号機に寄生)戦で使用された。
寄生された参号機にパイロットが乗っており、その時唯一の戦力だったシンジが攻撃をしなかったため、まだ問題点が残ったダミーシステムに切り替えられる。起動したら同機のエントリープラグ内にパイロットが乗っていても操縦ができず、目標が人を乗せた状態のエヴァであろうと活動停止するまで徹底的に攻撃を加える。問題点としては、ネルフ側の信号を受け付けず、ダミーシステムの解除ができなかったこと。
新劇場版では、初号機側のシンクロを全て強制切断された為に視界が真っ暗になった上、両腕をロックされて身動きが取れない仕様になっており、パイロットには何が起きているか正確に分からない状況になっていた。

A.T.フィールド

出典: blog.livedoor.jp

使徒及びエヴァが展開する、八角形のバリアのようなもの。いかなる物理的接触をも拒む鉄壁。これがある為、使徒戦では通常兵器は役に立たない。エヴァのみがこのA.T.フィールドを中和、侵食することで使徒を殲滅せしめる。防御だけでなく使用方法によっては攻撃も可能。
渚カヲルが言うには、人間誰しもが持つ心の壁とのこと。人を人たらしめるもので、これを失うと人の形すらなくしてL.C.Lへと還元する。厳密には生きるための原動力、リビドーを示す。同じく誰もが持つアンチA.T.フィールドがあるが、こちらは死への衝動、欲望などを示すデストルドー。

エヴァの呪縛

新劇場版『Q』で使われた用語。詳細は不明だが、エヴァのパイロットは肉体的な成長が止まるらしい。その為、『破』から14年経過しているもののシンジ、アスカ、マリいずれも14歳の姿のままだった。『シン・エヴァ』のラストで、かつてのパイロットたちが大人になった姿で登場しており、エヴァの破壊に伴って呪縛からも解放されたらしいことが伺える。

暴走

エヴァの問題点の一つに、暴走がある。パイロットを含め人の制御を離れた状態であり、人知を超えた領域。凄まじい勢いで使徒を攻撃し、時に食らうなど、兵器としては非常に攻撃的。零号機の起動実験時の暴走では苦しむような素振りを見せ、壁を殴り続けていた。内臓電源の活動限界が5分なのはこの暴走状態に対処する意味もあるが、初号機、弐号機など活動限界を迎えた後も暴走状態で活動を続けたことがある。これは電源ではなくコアの覚醒によるもの。

使徒

出典: blog.goo.ne.jp

旧作に登場した使徒。

劇中に登場する人類の敵。読みは「しと」。キリスト教で使徒と言えば、イエス・キリストの12人の弟子を指すが、劇中では天使の名がつけられ英語表記は「Angel」となる。旧作では18、新劇場版では13いる。形状も能力も異なり、共通点はコアという部位と、分析時固有波形パターン(BLOOD TYPEと表記される)が青になること。
敵とされる使徒はアダムと呼ばれる光の巨人から生まれた存在であり、S2機関と呼ばれる永久機関を持つ。「敵」とされてはいるが、シンジはこの存在が何者なのか、本当に敵なのかといった疑問を抱いていた(人類には興味を持っていないとの考察もある)。
テレビ放送分では正体、目的も分からないままに終了したが、第25話で正体が判明。S2機関とは聖書でいう生命の実に当たる物で、使徒は生命の実を食べた、別の形の人類と言える。ミサト曰く「別の可能性」であり、「人類とは、互いを拒絶し合うしかない、哀しい存在」。尚、人類は18番目の使徒であるとミサトの口から語られた。新劇場版では「生命の実を食べた者たち」「知恵の実を持つ我々(人類)を滅ぼす為に来た」との台詞がある。A.T.フィールドを抜きにしても生命力は驚異的で、一時活動不能に陥っても数日或いは数時間休むだけで負った傷を完全に回復させ、再び活動することができる。また学習能力も高く、人類との戦闘の中で自らの機能を増幅させる個体も見受けられる。撃破するにはコアを潰すしかない。
目的に関しては、基本的にアダムを目指しているようだが、人の心を探ろうとする使徒もおり、個体によって異なるのではないか、との説が存在する。

【知恵の実と生命の実】
聖書に登場する失楽園と呼ばれる物語に登場するのが、禁断の木の実とも呼ばれるこの二種の実である。神は楽園にアダムとイブを住まわせ、そこにある木の実はどれを食べても良いとしたが、知恵の木と生命の木になる実だけは食してはならぬと固く禁じた。
二人はこの言いつけを守っていたが、悪魔の化身である蛇に唆されて、知恵の実を食べてしまう。この行為はキリスト教では原罪と呼ばれており、人類は楽園を追い出されて苦労を強いられて短い期間しか生きられなくなった。
そもそも、何故この二種だけ禁じられたのかと言えば、善悪を知る知恵の実と永久に生きられる生命の実の両方を食べれば、神に等しい力を得られるためである。神は生命の木を守らせるため、ケルビムという天使を置いたともされる。
『エヴァ』作中において知恵の実は科学力に象徴され呪われた力とも表現された。生命の実に関して言えば、当初使徒は生命の木を守るケルビムの役割だったらしい。しかし設定の変更により、別の形の人類に落ち着いた。「人類補完計画」とは、知恵の実を神に返す(A.T.フィールドを失う)ことで、本来の楽園に還ること。新劇場版では、現状不明。

【アダム、リリス、リリン】
アダムは人類最初の男性であり、リリスは旧約聖書に登場するアダムの最初の妻である。リリンはリリスが産んだ娘だが、父親はアダムではなくサタン。アダムとリリスは互いに自分が上位であることを望み、人類最初の夫婦喧嘩の果てリリスが逃走した。仲裁に来た3人の天使に対し、「生まれた子供を全て殺す」と言い出す。
このため、ユダヤ教では男の子が生まれた場合は生後8日目に、女の子が生まれた時は20日目に3人の天使の名を記した護符を貼るようになったとされる。リリンは人類の祖先ともされており、男性を誘惑し、子供を食べる悪魔でもある。
エヴァでは第1使徒にアダム、第2使徒にリリスの名がつけられている。第17使徒まではアダムから生まれているが、第18使徒に当たるリリン=人類だけはリリスが生み出したもの。その為、第17使徒タブリスは人類をリリンと呼ぶ。

セカンドインパクト

出典: www.asakatsu21.com

2000年9月13日に、南極で起きた災害。ネルフ職員でシンジの上司、葛城ミサトはセカンドインパクトを見た唯一の生き残り。セカンドと呼ばれるのは、月ができたとされるジャイアントインパクト(ファーストインパクト)に次ぐ災害といった意味がある。公式には隕石衝突ということになっているが、実際には第一使徒アダムを卵にまで還元する過程で起きたもの。この出来事を機に世界中で争いが起き、東京に新型爆弾が投下。人口は半数にまで減ってしまう。2001年一時的に休戦条約が成された。
地軸がずれたことで日本は四季を失い、一年中夏の様相となり、2015年時点で、南極大陸は消滅している。
新劇場版ではセカンドインパクト(何年に起きたかなどは明言されていない)の影響で海洋生物はほぼ絶滅しており、特別な許可と何重もの浄化措置を取ってようやく地下の水族館のような場所でのみ、見られる世界観だった。なお、海は赤くなっている。
アダム(新劇場版ではリリス)と使徒が接触をするとサードインパクトが起きるとされており、使徒を殲滅する。場合によってはネルフごと爆破することになっている。

ロンギヌスの槍

出典: gigazine.net

ネルフの最下層、ターミナルドグマに磔された第二使徒、リリスの胸に刺さっていた槍。螺旋状の柄に、二またの穂先を持つ。第15使徒アラエル戦で、零号機により使用された。使用の際は変形し、A.T.フィールドをねじるように突き破って対象にダメージを与える。
第25話では弐号機のA.T.フィールドを貫き、左目部分に突き刺さった。コピーの槍が量産されており、いずれもオリジナルと同じ機能(変形及びA.T.フィールドの破壊)を持つ。尚、アラエル戦で一度衛星軌道上まで行ってしまったが、第26話で初号機の暴走、及びデストルドーにより召喚された。
新劇場版ではカシウスの槍というもう一種の槍が登場。両方を使えば世界を取り戻せるとのこと。覚醒した初号機を止め、サードインパクトが起きるのを阻止したが、『Q』に登場したものは偽物だった。

【伝承におけるロンギヌスの槍】
イエス・キリストが磔刑に処された際、死亡確認のためにその体を槍で突いた兵士がカシウス。カシウスは白内障を患っていたが、キリストの血が目に入り視力を取り戻したとの逸話がある。この奇跡が元でカシウスはキリスト教徒となり、聖別されて聖ロンギヌスと呼ばれるようになった(つまり、カシウスとロンギヌスは同一人物)。キリストの血に触れたロンギヌスの槍は、今もどこかにあるとされており、手にした者は世界を制するとも言われている。

汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンまとめ

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惣流・キョウコ・ツェッペリン(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

惣流・キョウコ・ツェッペリン(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

惣流・キョウコ・ツェッペリンとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、メインヒロインの1人である惣流・アスカ・ラングレー/式波・アスカ・ラングレーの母親。 特務機関NERV(ネルフ)の前身の1つであるゲヒルンという組織のドイツ支部に所属する科学者だったが、エヴァンゲリオン弐号機の実験中に事故に遭い、魂の大半を機体に取り込まれてしまう。この結果精神を病み、人形のことを娘のアスカだと思い込み、突発的に自殺する。しかしエヴァンゲリオン弐号機の中から娘のことを見守り、彼女と共に戦い続けた。

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北上ミドリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

北上ミドリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

北上ミドリ(きたかみ ミドリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、反NERV(ネルフ)組織WILLE(ヴィレ)のメンバーの1人。 WILLEが保有する空中戦艦AAAヴンダーの艦橋要員で索敵担当。特徴的なピンク色の髪は、染めているわけではなくエヴァンゲリオン・インフィニティの廃液を浴びて変色したものである。かつて碇シンジが発生させたサードインパクトによって家族やそれ以前の生活を失っており、14年ぶりに目覚めた彼のことを冷ややかな目で眺めていた。

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赤木ナオコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

赤木ナオコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。

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キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。

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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。

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