「ゴジラの顔」の変遷一覧！初代からシン・ゴジラまで徹底紹介！

『怪獣島の決戦ゴジラの息子』（1967年）

「怪獣島の決戦ゴジラの息子」(1967)に登場。ミニラの登場により顔はさらに温和になり、ミニラとの対比でスーツも長身になった。クモンガとの戦闘では、毒針で目を負傷した描写もみられた。作中で登場する場面は島の中だけで街は破壊せず、親らしい動きも見せるゴジラ。かつての恐怖はなくなり、親しみやすい存在になる。

『怪獣総進撃』（1968年）、『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』（1969年）、『ゴジラ対ヘドラ』（1971年）、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』（1972年）

「怪獣総進撃」(1968)、「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」(1969)、「ゴジラ対ヘドラ」(1971）、「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(1972)に登場。ヘドラに腕や眼を溶かされ、ガイガンに血まみれにされるなど、子供たちのヒーローになったゴジラを悪役怪獣が残虐に痛めつける描写が増えた。一方で怪獣総進撃では、キングギドラを集団リンチのごとく痛めつけた。また、空を飛ぶという、とんでもない芸当も披露。パンチやキックなど人間的な技が目立ち始める。

『ゴジラ対メガロ」』（1973年）、『ゴジラ対メカゴジラ』（1974年）、『メカゴジラの逆襲』（1975年）

「ゴジラ対メガロ」(1973)、「ゴジラ対メカゴジラ」(1974)、「メカゴジラの逆襲」(1975)に登場。正義の味方となったゴジラは子供受けを狙い、大きな瞳に大きな頭の人間的で幼い顔つきに。そのためマニアには不評の造形。ミニラが成長した姿という説あり。

『ゴジラ」（1984年）

「ゴジラ」(1984)に登場。2作目「ゴジラの逆襲」以降の話はなかったことになり、30年ぶりに出現したという設定に。身長80m、体重5万tと大型化したが、それ以上に東京の超高層ビルが巨大化しため、ゴジラが大都会に埋もれていた。子供向けの作品から一転、大人向けのリアリティを追求した硬派な物語になり、ゴジラの顔つきや咆哮も鋭く重厚になった。足の指は4本に戻り、耳も復活。エネルギー源として原発を襲う描写がある。

『ゴジラvsビオランテ』（1989年）、『ゴジラvsキングギドラ』（1991年）

「ゴジラvsビオランテ」(1989)、「ゴジラvsキングギドラ」(1991)に登場。前作と同一個体ではあるが、顔が小さくなり、身体は重厚さを増した。背びれは3列、歯も2列になり、瞳は黒目部分だけに。vsキングギドラの作中で、タイムマシンで過去のゴジラザウルスを移送したため、vsビオランテで戦いを終えて日本海にいたゴジラは消滅。しかし、ゴジラザウルスは移送先のベーリング海にあった核廃棄物や原子力潜水艦の襲撃により、さらに巨大な身長100m、体重6万tに生まれ変わった。放射熱線の体内放射という新技を披露。ビオランテやキングギドラに大ダメージを与えた。

『ゴジラvsモスラ』（1992年）、『ゴジラvsメカゴジラ』（1993年）、『ゴジラvsスペースゴジラ』（1994年）、『ゴジラvsデストロイア』（1995年）

「ゴジラvsモスラ」(1992)、「ゴジラvsメカゴジラ」(1993)、「ゴジラvsスペースゴジラ」(1994)、「ゴジラvsデストロイア」(1995)に登場。瞳の白目部分が復活。vsメカゴジラでは、ファイヤーラドンのエネルギーを吸収したことにより、破壊力を増した赤い放射熱線を吐いた。最終作vsデストロイアでは、核分裂により身体が赤く発光して登場。最期は東京でメルトダウンを起こした。同作ラストシーンでは、瀕死だったゴジラジュニアがメルトダウンのエネルギーを吸収して復活した。