MAO（マオ）のネタバレ解説・考察まとめ
『MAO』とは、高橋留美子によって2019年より『週刊少年サンデー』（小学館）にて連載されている、現代に生きる少女と900年を生きる陰陽師達の冒険を描いたタイムスリップファンタジー漫画である。事故で両親を亡くした少女菜花（なのか）は、シャッター街に足を踏み入れた途端怪しげな世界に辿りつく。突如化け物に襲われる菜花。そこで出会ったのは一人の少年を連れた男摩緒だった。偶然出会った二人には意外な共通点が。スリル・陰謀・そして淡い恋心が魅力的なダークファンタジーだ。
陰陽術
摩緒のカバンには様々な道具がしまわれており、攻撃を防げるほどに丈夫
陰陽術とは霊力を用いて様々な技を発動させる術のことである。形代（人形のようなもの）や護符に霊力を籠めて使役したり、五行道（火、木、土、金、水）にのっとってそれぞれの術を発動させることができる。
火の陰陽術
主な使い手は百火で火の首を操る、炎を発生させるなどの術を使用できる。金の陰陽術に強く、水の陰陽術に弱い。また平安時代の陰陽術師ではないが、蓮次は火の陰陽術の秘術とされる苛火虫を操ることができる。
木の陰陽術
主な使い手は華紋で、木の芽を急成長させて自在に操る、茨を発生させるなどの術を扱うことができる。土の陰陽術に強く、金の陰陽術に弱い。華紋は催眠効果のある花を常に持ち歩いており、屋敷の庭で栽培している。
水の陰陽術
主な使い手は真砂、不知火で水属性の式神を召還する、水の竜巻を発生させるなどの術を使うことができる。火の陰陽術に強く、土の陰陽術に弱い。暴走した摩緒に両足を刈り取られた不知火は水の式神から足を借りており、水辺から動くことができない。
土の陰陽術
主な術師は大五、夏野で土人形を使役する、土を捏ねて万能薬を作り出す、土砂崩れで売った家屋からがれきを取り除くなどの術を使うことができる。土の陰陽術に強く、木の陰陽術に弱い。夏野は謎の土人形との約定によって命をつないでおり、百年ごとに現れる使者に土の施術を受けている。
金の陰陽術
主な使い手は白眉で、金属を操って式神を使役する、銀の帯のようなものを操る等の術を使うことができる。木の陰陽術に強く、火の陰陽術に弱い。白眉は御降家の陰陽師の中でも特に力のある優秀な人物だったため念が強く、百火の火の攻撃にも耐えることができる。
関東大震災
一度現代に戻った菜花が警告に現れた直後、巨大地震が町を襲った
大正時代に摩緒や乙弥が滞在していた街を襲った巨大地震である。幼いころの菜花がシャッター街の前を通りかかったその日大正時代では関東大震災が起こり、菜花は強い力に引きずられるように結界の門を通って大正時代に辿りついている。その頃幼い菜花は上空から街を見下ろす巨大な猫の姿と火の首を咥える獣を目撃しており、巨大な猫が現れたという話は五行町の郷土史にも記録されていた。なお幼い菜花が目撃した獣は、実際には変化した摩緒が菜花を護っている場面である。
関東大震災は町全体に大きな被害をもたらし、昼時だったことも重なって火災旋風を巻き起こしている。インチキ教祖として逮捕された鍾呼はこの光景が見えており、連行される直前に人々に警告を発した。
また関東大震災の影響で猫鬼を封じていた巨大な要石が消失しており、跡地には巨大な穴が開いている。
要石（かなめいし）
要石の伝説は現代にも伝えられている
要石（かなめいし）とは猫鬼を封じていたと思われる巨大な石の事である。現代の郷土史においては地震を起こすと考えられていた巨大ナマズを封じた石と言われているが、関東大震災の跡には要石が消失し、巨大な穴が残されている。要石が祀られていた場所には怪しげな教会が建っており、ノミの妖が猫鬼の存在を隠していた。
また要石が消失した巨大な穴には猫鬼の妖気が染みついており、摩緒を狙う不知火の手先である藻久不をおびき出すための罠として利用している。
スムージー
菜花は様々な語彙を用いて、スムージーのまずさを表現している
スムージーとは毎朝家政婦の魚住フナが菜花に提供していた特製のスムージーである。味は非常にまずく、菜花は涙を流しながら様々な語彙を用いてスムージーのまずさを表現している。後にフナが摩緒の放った式神であるという事が判明し、スムージーは菜花の妖力をそぎ落とす効果がある薬草をブレンドしていたことが明かされている。
菜花はフナの正体を知った後「もうスムージーいらないんじゃないかな」と拒否しているが、フナは「菜花お嬢様はまだ猫鬼と戦うすべを知りません。今見つかれば確実に器にされます。こちら（現代）にいる間は毎日飲んでいただきます」とかなりの迫力で迫った。
平安時代の屋敷
御降家（ごこうけ）
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目次 - Contents
- 『MAO』の概要
- 『MAO』のあらすじ・ストーリー
- 謎の世界と陰陽師
- 呪われた者達
- 摩緒の過去
- 猫鬼の復活
- 後継者争い
- 新しい武器と夏野の謎
- 猫鬼とよみがえった男
- 新たな水の術者
- 呪い屋の姉妹
- 『MAO』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 摩緒（まお）
- 黄葉菜花（きばなのか）
- 平安時代の陰陽師
- 百火（ひゃっか）
- 華紋／朽縄（かもん／くちなわ）
- 夏野（なつの）
- 真砂（まさご）
- 白眉（はくび）
- 不知火（しらぬい）
- 大五（だいご）
- 御降家（ごこうけ）の関係者
- 猫鬼（びょうき）
- お師匠様
- 紗那（さな）
- 幽羅子（ゆらこ）
- 灰丸（はいまる）
- 藻久不（もくず）
- 大正時代の人物
- 鐘呼（しょうこ）
- 宝生かがり（ほうしょうかがり）
- 加神双馬（かがみそうま）
- 蓮次（れんじ）
- 御手園芽生（みたぞのメイ）
- 流石（さすが）
- 貂子（てんこ）
- 現代の人物
- 菜花の祖父
- 魚住フナ（うおずみふな）
- 白羽（しらは）
- 式神
- 乙弥（おとや）
- 紅子（べにこ）
- 蛟（みずち）
- 『MAO』の用語
- 蟲毒（こどく）
- 破軍星の太刀（はぐんせいのたち）
- 陰陽術
- 火の陰陽術
- 木の陰陽術
- 水の陰陽術
- 土の陰陽術
- 金の陰陽術
- 関東大震災
- 要石（かなめいし）
- スムージー
- 平安時代の屋敷
- 御降家（ごこうけ）
- 五色堂（ごしきどう）
- 捨童子の家（すてどうじのいえ）
- 大正時代の拠点
- 診療所
- ミルクホール
- 『MAO』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 摩緒に抱き着いて赤くなる菜花
- 華紋「おまえごときが真砂を呼び捨てにするんじゃねえっ！」
- 『MAO』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 『MAO』と『犬夜叉』のコラボ