フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

ヒストリア・レイス

異母妹。フリーダは度々ヒストリアに読み書きを教えており、彼女の出自を気にせず優しく接していた。一方、レイス家との繋がりから彼女を守るため、去り際には始祖の能力を使い、彼女の記憶を改竄。ヒストリア自身も、フリーダのことを忘れていたが、地下礼拝堂でエレンと接触し、フリーダと過ごした日々の記憶を取り戻すのだった。

異母妹。ロッド・レイスと使用人の間に生まれた妾の子故に、周囲から疎まれていたが、フリーダは彼女に優しく接し、度々会っては読み書きを教えていた。ヒストリアもフリーダのことを慕っており、大きくなったらフリーダのような女性になりたいと言っていた程。さらに、フリーダはヒストリアに自分の正体を知られないように別れの間際に「始祖の巨人」の能力を行使し、彼女から記憶を消去していたが、フリーダの死後にヒストリアは彼女との記憶を取り戻していく。また、「クリスタ」という偽名を名乗っていた際の彼女の性格はフリーダと一緒に読んでいた絵本の少女をなぞらえたものである。

ロッド・レイス

父親。「始祖の巨人」を自身の娘に引き継がせ、グリシャ襲撃時には家族の中で真っ先に逃げ出すなど、保身に長けている。しかし、フリーダは巨人の継承を受け入れており、更に「不戦の契り」を打ち破ろうと意気込んでいたことが、彼の記憶から判明する。

レイス家の当主であり父親。「始祖の巨人」を娘のフリーダに継承させ、グリシャ・イェーガー襲撃時には真っ先に逃げ出し生き延びるなど、保身に長けており、部下であるケニーからは「自分が巨人になりたくないから弟や娘に使命をなすりつけるようなクズ」と評されている。グリシャに奪われた「始祖の巨人」を取り戻すべく、ヒストリアとエレンを誘拐するが、ヒストリアは父に反旗を翻す。娘の反抗に激昂したロッドは「超大型巨人」以上の大きさを持つ巨人体へ変身するが、エレン達調査兵団の活躍により討伐。最終的にヒストリアにうなじ部分を斬られ死亡する。

ウーリ・レイス

叔父。「始祖の巨人」の先代継承者。始祖を継承するため、巨人化したフリーダに捕食されるという壮絶な最期を遂げるが、継承式の際、安らかな表情でフリーダを見守っていた。

叔父であり、前任の「始祖の巨人」継承者。彼と直接的に関わる描写は少なかったが、巨人継承の際にフリーダが涙を流していたことから、関係は良好だったと思われる。フリーダが巨人能力を継承してからは、叔父同様に中央政府から崇められ、ウーリの親友だったケニーも彼女の瞳を見て、彼女の中にウーリが宿っていることを悟る。また、フリーダは継承前に過去の亡霊に負けないと発言しており、彼女が初代王の思想に抗おうとしていたことが窺える。

グリシャ・イェーガー

「進撃の巨人」保有者。グリシャはフリーダを殺害し「始祖の巨人」を強奪した後、息子であるエレン・イェーガーに始祖の能力を継承させ死亡する。

大陸マーレ出身のユミルの民で「進撃の巨人」の保有者。「始祖の巨人」奪還の使命を果たすべく、壁内に潜んでおり、実はウォール・マリア陥落前より早い段階でレイス家の地下礼拝堂が本拠地だと突き止めていたが、エレンやカルラに危険が及ぶことを恐れ、一時は使命を放棄する。しかし、ウォール・マリア陥落時、壁内に侵入した巨人から家族を守るため、地下礼拝堂に訪れフリーダに壁内に侵入した巨人を殺してほしいと懇願。しかし、初代王の思想に染まったフリーダが彼の願いを受け入れることはなく、グリシャは彼女と交戦し「始祖の巨人」を強奪。なお、グリシャ本人はフリーダ達の殺害を躊躇っていたが、「進撃の巨人」の能力を介し、エレンがグリシャにレイス家を殺害するように仕向けていたことが後に判明する。

フリーダ・レイスの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「この世界は辛くて厳しいことばかりだから、皆から愛される人になって助け合いながら生きていかなきゃいけないんだよ。」

フリーダがヒストリアと一緒に絵本を読んでいた時、彼女に「女の子らしくって何?」と女性らしさについて質問される。フリーダは絵本の少女を指さし、ヒストリアもこの絵本の少女のような思いやりのある優しい子になってほしいと答える。姉として、厳しい世界を生き抜くために、皆から愛され助け合いながら生きて行って欲しいと彼女に願うのだった。しかし、ヒストリアは絵本の少女よりもフリーダのような女性になりたいと答えており、思わぬ発言を受けたフリーダは赤面しながら「そのままでいいよ」と彼女を抱きしめるのだった。
なお、ヒストリアが偽名の「クリスタ」を名乗っていた時、天使と呼ばれるほどの彼女の優しい性格は、フリーダと一緒に読んだ絵本の少女がモチーフになっている。

「私に任せて父さん、先祖の亡霊なんかに私は負けないから。」

レイス家に何代にも渡って引き継がれてきた「始祖の巨人」。レイス家の継承者は、巨人やユミルの民を操れる強大な能力を持っている一方、初代王の思想「不戦の契り」の影響で、その能力が行使できずにいた。「始祖の巨人」の能力があれば、壁内を脅かす巨人も殲滅させることも可能だが、歴代の継承者達はその状況を「罰」として、巨人に脅かされる世界を受け入れていたのだ。
フリーダは叔父であるウーリ・レイスから「始祖の巨人」を継承する前に「過去の亡霊には負けない。」と初代王の「不戦の契り」を打ち破り、壁内を巨人の恐怖から解放することを父と約束する。しかし、継承した後のフリーダの瞳は歴代継承者と同じ瞳に変わっており、彼女もまた初代王の思想に打ち勝つことができなかった。

「我々がただ何も知らずに世界の怒りを受け入れれば、死ぬのは我々エルディア人だけで済むのです。」

ウォール・マリア陥落時、グリシャはレイス家地下礼拝堂に訪れ、フリーダに壁内に侵攻してきた巨人を殺してほしいと懇願する。彼の必死さを見て、迷いを見せるフリーダだが、初代王の思想に取り憑かれた彼女は「ユミルの民が裁かれる日が来たのです。」と彼の願いを聞き入れなかった。記憶を奪われ、理由も分からず巨人に食い殺される現状に納得できないグリシャ。だが、フリーダはエルディア人が死ぬことで、壁外の人類の命を奪うことを防げると、エルディア人が絶滅することを受け入れていたのだ。
エレンは彼らの対話を記憶を通して見ており、「王の独善」に対し強い憤りを見せる。フリーダの説得が叶わなかったグリシャは、未来の記憶をエレンに見せられ、彼女から「始祖の巨人」を強奪するように仕向けられる。そして、「始祖の巨人」はエレンに引き継がれ、後に「不戦の契り」を打ち破る事に成功。壁内に潜む数千の「超大型巨人」を呼び起こし、初代王が恐れていた「地ならし」による壁外人類の大虐殺が行われるのだった。

フリーダ・レイスの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

初代王の思想による人格の変化

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『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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