吉田寅之助(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ
吉田寅之助(よしだ とらのすけ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場するキャラクターである。渋谷駅前で街頭演説をしている政治家の男。『ペルソナ5』のサブ要素・コープの「太陽」枠を担当している。過去に何度も不祥事を起こしており、7回連続で選挙に落選している。だが本人は過去の事を悔やんでおり、それ故に真剣に国の未来と向き合おうとしている。P5主人公とは街頭演説中に知り合う。自分の演説を訊いてくれたP5主人公を見込んで、演説の手伝いを頼むようになる。
「提示された可能性をリスクと見るか、チャンスと捉えるか…君にもきっと選択の時は来るだろう。その時大事なのは、自分を見失わない事だよ。」
寅之助の街頭演説の手伝いをP5主人公が行った日の夜、時折寅之助からP5主人公へ電話がかかってくる事がある。この台詞は、その電話イベントの中で、寅之助からP5主人公が言われたものである。
「提示された可能性をリスクと見るか、チャンスと捉えるか…君にもきっと選択の時は来るだろう。その時大事なのは、自分を見失わない事だよ。」そう告げる寅之助の姿は、P5主人公に話術スキルを授ける教師然とした姿そのものであるが、同時にその言葉の端々から、寅之助自身の現状と重なるものも感じるのは確かだ。コープのシナリオを通して、松下議員や弁造を中心に、様々な人間の思案が渦巻く政界の事情に巻き込まれていく事になる寅之助。その中で彼は、雪辱を果たす為にかつての友に利用される道を選ぶか、やはり利用されているだけと気づいていながら有力候補であり、恩師の孫である弁造側につくか、それとも選挙に当選する可能性は低くくとも自分の信念を貫き通すかと、いくつもの選択を突きつけられる事となる。だがその度に寅之助は己の信念を思い出し、信念に沿った道を選ぶ。そこには少なからず、P5主人公という存在も関与しており、寅之助は幾度もP5主人公の言葉に助けられる。そのような経験を経てきている彼だからこそ、自分の大事な教え子であるP5主人公にも「選択の時」が来たら、「自分」を見失わないでほしいと願っているのだと推測できる。
寅之助自身の経験と、彼がP5主人公との絆をいかに大事に思っているかを感じられる名台詞である。
吉田寅之助の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
名前の元ネタは歴史上の人物「吉田松陰」説
寅之助の名前の由来について、ファンの間ではある説があがっている。それが、実在した歴史上の人物・吉田松陰の名前が元ネタであるという説だ。
明治維新の精神的指導者、理論者であったとされる幕末の武士であり、「松下村塾」という塾を開き、多くの志士を輩出したとされている人物だ。国の考えに背く思想を持っていた事から、生きている最中に5度も獄中に入れられたというが、それでも最期まで自分の考えを曲げる事はなかったといわれている。7度も選挙に落ち、周囲に野次られながらも自分の信念を曲げずに貫き通そうとする寅之助と何かかぶるものがある。
そして、そんな松陰の幼名がなにを隠そう「寅之助」なのである。吉田松陰の名字も、『ペルソナ5』の寅之助と同じ「吉田」でもある為、以上の事からファンの間では「吉田寅之助の名前の元ネタは吉田松陰」という考えが誕生したようだ。
全コープ担当者の中で唯一手がかりなしでP5主人公の正体を見破ったキレ者
『ペルソナ5』のサブイベント要素であるコープ。寅之助が「太陽」のコープを担当するように、作中には彼以外にも様々なコープを担当する人々が登場する。その誰もがP5主人公と関わりあっていく中で、少しずつP5主人公の言動を通して、彼の正体に薄々と気づくようになる。だが寅之助の場合は、コープの主なイベントが「街頭演説の手伝い」の為、珍しくP5主人公が怪盗らしい言動やヘマを取らずに済むようになっている。それなのに物語の最後の最後に、結局は寅之助にその正体を知られてしまう。
先も言ったように、他のコープの人々はP5主人公のなんらかの言動によって薄々と彼の正体に勘付き始める。しかし寅之助はそのような手がかりらしきものは一切ない状態で、P5主人公の正体を見破ったのである。これは全コープを通して見ても寅之助だけの事となっている。
寅之助の頭のキレ具合がよくわかるエピソードなだけに、彼の政治家としての頭の出来、実力を改めて実感させられる。
「魅力」が上昇する吉田寅之助のコープ
『ペルソナ5』では主人公に5種類の人間パラメータなるものが存在している。このパラメータは特定の行動を取ることで上昇し、一定値に達するごとにランクが上昇するという仕組みになっている。ランクは5段階。このランクはアルバイトの応募条件になっていたり、コープ活動を進めるのに必要となっていたりする場合もあるため、計画的に上昇させていくことが大切である。
吉田寅之助のコープでは人間パラメータの「魅力」が大きく上昇する。これは、寅之助の話術が魅力的である何よりの証拠であり、P5主人公が寅之助の話術をしっかりと学んでいることの証でもある。
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目次 - Contents
- 吉田寅之助の概要
- 吉田寅之助のプロフィール・人物像
- 吉田寅之助のコープアビリティ
- 交渉術
- 支援金集め
- 印象操作術
- 人心掌握術
- カリスマ演説術
- 吉田寅之助の来歴・活躍
- 政治家としての失脚
- 街頭演説中にP5主人公と知り合う
- 「ダメ寅」との向き合い
- 発生する新たな問題と吉田の決意
- 吉田寅之助の関連人物・キャラクター
- P5主人公/ジョーカー
- 松下議員(まつしたぎいん)
- 蔵元弁造(くらもと べんぞう)
- 吉田寅之助の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ちなみに、私のモットーは…分かってもらうまで、あきらめない…!」
- 「馬鹿にしたければ馬鹿にすればいい。間違ったことには『NO』をつきつけます!」
- 「提示された可能性をリスクと見るか、チャンスと捉えるか…君にもきっと選択の時は来るだろう。その時大事なのは、自分を見失わない事だよ。」
- 吉田寅之助の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 名前の元ネタは歴史上の人物「吉田松陰」説
- 全コープ担当者の中で唯一手がかりなしでP5主人公の正体を見破ったキレ者
- 「魅力」が上昇する吉田寅之助のコープ