マニアックなとなりのトトロの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

『となりのトトロ』とは、1988年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第4作である。この『となりのトトロ』には、実際に起きた事件が物語のベースになっているという噂や、トトロは死神でサツキとメイは実は生きていなかった説など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。

『となりのトトロ』の概要

『となりのトトロ』とは、1988年(昭和63年)4月16日にに公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画である。監督は宮崎駿。
本作は宮崎駿による長編アニメーション映画第4作となっており、昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジーアニメ映画である。キャッチコピーは「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」。『火垂るの墓』と同時上映された。

舞台は昭和30年代前半の初夏。入院中の母親の病院の近くにある田舎へ引っ越してきた草壁(くさかべ)一家のサツキ・メイ姉妹と、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描いている。

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裏設定・都市伝説・トリビアについて

『となりのトトロ』には、数多くの裏設定・都市伝説・トリビアが存在する。中には、「『となりのトトロ』は実際に起きた事件が物語のベースになっている」という噂や、「トトロは死神でサツキとメイは実は生きていなかった」という説など、恐ろしい内容のものも多い。そこでここでは、ネット上で話題となっている都市伝説や、マニアックなトリビア・裏設定などを紹介していく。裏設定・都市伝説・トリビアを知ることで、より作品を楽しむことができるだろう。

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『となりのトトロ』の裏設定・都市伝説・トリビア

実際に起きた「狭山事件」がモデル説

狭山事件(さやまじけん)は、1963年(昭和38年)5月1日に埼玉県狭山市で発生した、高校1年生の少女を被害者とする強盗強姦殺人事件である。
事件当日、被害者少女が午後6時になっても帰宅しないことに不審を抱いた家族のもとへ、身代金を要求する犯人からの脅迫状が届いたことで事件が発覚する。家族は警察に協力を依頼し、犯人は身代金を受け取りに現場へ現れたものの、警官の存在に気づき逃亡する。この時40人もの張り込み員が現場周辺に居たにも関わらず、脅迫状の「友だちが車でいくからその人にわたせ」との文言を真に受けて車通りにしか配置を行っておらず、犯人を取り逃がしてしまった。後日、被害少女は遺体となって発見され、警察の大失敗に世論の非難が集中した。

この事件と『となりのトトロ』には多くの点で類似点があることから、実際に起こった事件をモデルに作成された作品であるという都市伝説がある。

「狭山事件」との共通点と元ネタの根拠

背後には「狭山茶」との文字がある

以下、狭山事件を元ネタとする根拠である。

・作中の登場人物であるサツキとメイは姉妹である。被害者少女には姉がいる(ただし他にも兄弟がいる)。
・作中では妹メイが失踪する。狭山事件では妹が誘拐される。
・作中のサツキの名前の由来は皐月(5月)、メイはMay(5月の英語)。事件の発生は5月1日。
・作中では失踪したメイを探し回るサツキの姿が描かれる。狭山事件では、行方不明となった被害少女の足取りを探す兄がいる。
・遺体発見後、女子高生の姉は錯乱したのか「猫のお化けをみた」「でかい狸にあった」と述べている。(猫のお化け=ネコバス、でかい狸 =トトロ)
・スタジオジブリのブログ「いつものジブリ日誌」で、別件の都市伝説を否定した日付が2007年5月1日。
・作中の固有名詞には、狭山丘陵の地名を元にしたものがある。事件は埼玉県狭山市で発生。
・作中のサツキとメイの年齢を足すと16になり、被害者の年齢と同じになる。
・女子高生の母親は病死で不在。
・当初、日本共産党は狭山事件の被告を支援していた。監督の宮崎駿は左翼的思想で知られており、記憶に残っていたのではないかとされる。

該当する「いつものジブリ日誌」では、”トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、『となりのトトロ』には全くありませんよ。”と記載されており「実在の事件を元にしてない」とは記載されていない。

また以下については事実であるとされている。
・宮崎駿は狭山事件の再審請求の署名をしている。
・被害者の姉は、1964年7月14日に農薬を飲んで自殺している。

ただし、宮崎駿は狭山事件との関連性を否定している。

宮崎がアニメの世界に入ったのが1964年。狭山事件はその一年前の事件であり、宮崎が学生時代に左翼運動をしていた事も考えれば、狭山事件に思い入れがあっても不思議ではない。
考えれば、猫の化け物と大きな狸は、ネコバスとトトロだという解釈もできる。
そして埼玉県狭山市はトトロのモデルでもある所沢市にも隣接しており、宮崎がモデルにしていてもおかしくはない。「(狭山市の)となりの(所沢の死神)トトロ」という意味が込めている可能性もある。
5月の事件だから、サツキ(皐月)とメイ(May)という名前にしたのかも知れない。

さらに、ジブリがこの都市伝説を否定した公式声明を出したのも5月だった。ジブリ側が意図的にそうしてるようにしか見えない。

狭山市には当時、七国山病院ならぬ、”八国山病院”があったようだ。そこは結核病棟で、生存率が極めて低かったと言われている。
お母さんは風邪などを引いていたワケではなく、結核だったのではないだろうか。
生存率が低かった事を考えれば、お母さんも死んでいたのかもしれない。

テーマ曲の"さんぽ"も関係している。
坂道→トンネル→草っ原→一本橋→凸凹砂利道→蜘蛛の巣…など、だんだんと人気のない所に迷い込んでいるように思われる。
狭山事件の誘拐のときも、妹はおそらく人気のない場所まで連れて行かれたことだろう。

『となりのトトロ』というタイトルの由来にはもう一つあり、「いつも君の隣にいるよ」=「人はいつも死と隣り合わせ」という意味が込めているという話もある。

トトロ死神説

実はトトロは死神であり、死期が近い人、もしくは死んだ人にしか見えないという都市伝説がある。
トトロの語源は"Troll(トロール)"から来ているという話もあるが、トロールは海外の言葉で"死神"を意味する。
死神であるトトロに出会ってしまったため、サツキとメイは物語の中で死んでしまったのかもしれない。

それを裏付けるように、メイには最初からトトロが見えていたが、サツキがトトロを目にするのは映画の途中からである。主題歌である「となりのトトロ」には「子供の時にだけ貴方に訪れる不思議な出会い」という歌詞があるが、近所の子供であるカンタにはトトロやネコバスの姿が見えていない。
これは、サツキとメイに死期が近づいた故に、死神であるトトロを目にすることができたとすると説明がつく。

しかし宮崎駿はスタジオジブリの公式サイトでトトロ死神説を否定している。

「そんな中、かかってくるのはなぜか「トトロは死神なんですか?」という一般の方からの問い合わせばかり。みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、『となりのトトロ』には全くありませんよ。最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。「映画の最後の方でサツキとメイに影がない」のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、噂を信じないで欲しいです。 ...とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います。」

原作小説『隣のととろ』がある説

『となりのトトロ』には原作と言われる小説版が存在するという説がある。しかしその内容は、サツキとメイの「地獄巡り」を描いた恐怖小説だ。
小説版のトトロは、「死期の近い人間の前にのみ現われる化け物」として描かれ、その容姿に関する描写も「胃がひっくり返りそうな程の濃密な獣臭。見上げると、そこに夜色の長い毛に全身を覆われた巨獣が居た」、「ずんぐりむっくりの毛むくじゃらで、大きな胴体に見合わず、針金を連想させる細長い手と足が十数本、ねじくれて出鱈目に生えていた」、「顔に当たる部分には目も鼻も耳も無く、顔の三分の一近くを占めるほどの、側頭部まで裂けた巨大な口から、血と腐りかけの魚のような生臭い臭いが漏れていた」など、映画とは全く異なっている。

また、小説版の物語は、周囲の人々から迫害され、お母さんは死亡。お父さんも酒に溺れてサツキとメイに暴力を振るうなど、荒んだ生活が描かれている。
やがてメイは心が壊れてしまい、「お母さんに会いに行こう」と笑いながら自殺。物語後半は、メイがお母さんに遭うために死後の世界を旅する展開なのだという。
しかしこの話は単なる噂で、都市伝説だ。『となりのトトロ』は映画オリジナルであり、書籍という形での原作はない。

ネコバスに一瞬だけ表示される「墓道」

サツキをメイの所へ連れて行くネコバスにも不可解な点が一つある。
ネコバスの頭には行き先が表示されるが、そこへ「墓道」という行き先が一瞬表示されるのだ。
ネコバスはあの世に繋がっている乗り物。木がネコバスを避けているのは、木が猫バスをよけてる訳ではなく、ネコバスの存在自体が霊的な者だから。
木があたる訳もないし、皆に見えるはずもない。さつきはトトロに死んだメイの元へ連れて行って欲しいと頼み連れて行かれてしまった。

ネコバスの「七国山病院」の「院」の文字が逆さま

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ルパン三世 カリオストロの城(Lupin III: The Castle of Cagliostro)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ルパン三世 カリオストロの城』とは、モンキー・パンチ原作の漫画「ルパン三世」の劇場用アニメーション映画化第2作。1979年12月東宝系公開。 宮崎駿が初めて劇場用作品の監督を手掛け、映画史上に残る不滅のアニメーションとして世界的に親しまれている名作。ゴート札なる偽札を製造し、世界経済の裏側で暗躍していると伝えられるカリオストロ公国で、カリオストロ伯爵の妻にさせられようとしている公女クラリスを救うため、そして国の秘密を暴くため、ルパン三世とその仲間たちの活躍を描く。

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