【進撃の巨人】マルコ「ぐっ…! 静まれ僕の腕よっ……!!」ジャン「おい大丈夫か?」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回は厨二病を発病したマルコのSSです。マルコの痛々しい言動に最初は困惑していたジャンですが、いつしかその世界観に引きずり込まれていき…。
マルコ「ぐっ…! 静まれ僕の腕よっ……!!」ジャン「おい大丈夫か?」
1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 13:08:15 ID:Y7Bc.cxs
マルコ「僕の右腕が………っ、封印されし者が!!」
ジャン「マルコ……………」
マルコ「ガハァ!!………………くっ!」
マルコ「危なかった………危うく僕の中にいる破壊神が解き放たれるとこだったよ」ハァハァ
ジャン「包帯は取ったらダメか?」
マルコ「当たり前だよ。これで封印してるからね。」
こんな感じの誰か書いてください
13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 00:07:27 ID:4xcscI3c
>>1 の続きから
ジャン「そうか……悪い」
マルコ「ジャン、畏れずに聞いてほしいんだけど。封印を解くというのは――世界の破滅を意味するんだ」
ジャン(備品の包帯で世界の破滅を阻止してんのかよ…)
マルコ「それに視ない方がジャンの為でもあるんだ」
マルコ「この右腕にはその邪悪さ故に常人が直視すると気が触れかねない“破壊神”《カタストロフィ》が封印されているから…」
ジャン「……」
マルコ「制御がきかなくなってきている……さっきもそうだ」
マルコ「このまま侵蝕されれば何れ僕は――呑み込まれてしまうだろう」
ジャン「なぁ…」
マルコ「でもそれが僕に架せられた使命《シックザール》なんだよ」
ジャン「お、おいマルコ……」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 00:08:19 ID:4xcscI3c
マルコ「なんてな」
マルコ「嘘だよ、ジャン」ニコ
ジャン「…えっ。あっ何だよ!」
マルコ「ごめんごめん」ハハハ
ジャン「お前がそんな冗談言うなんてよー驚
マルコ「使命《シックザール》なんかじゃない。これは僕の――業《カルマ》なんだ」フッ
ジャン「」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 19:22:05 ID:4xcscI3c
マルコ「ジャン」
ジャン「」
マルコ「しっかりするんだ、ジャン!」
ジャン「ハッ!今のは夢…?」
マルコ「大丈夫か?ま、気持ちは解るよ」
マルコ「親友が世界の命運を握ってるだなんて信じたくないよな」
マルコ「でも僕は、例えこの躯が朽ち果てようとも――」
マルコ「絶対に世界を救ってみせる……!」
ジャン「夢じゃなかった」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 19:22:40 ID:4xcscI3c
ジャン「とりあえず朝飯食おうぜ…」
マルコ「そうだね。僕が食物を摂取することで“破壊神”《カタストロフィ》の養分にも成ると思うと口惜しいけれど」
マルコ「ヤツを抑え込むためには僕の“白の檻”《ツヴィンガー》としての力を生成し続けなければならないしそれに」ペラペラ
ジャン「……」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 19:23:16 ID:4xcscI3c
―食堂―
ジャン(おい)
ジャン(何でだ)
ライナー「ようマルコにジャン。おはよう」
マルコ「ああ、おはようライナー、ベルトルトも。今日は1日晴れだったよね」ニコ
ベルトルト「どうかな……おはよう」
ジャン(ここのドアを開けるまで延々訳のわかんねぇ事を喋ってたってのに)
ライナー「食いながらちょっといいか?今日の座学なんだが―」
マルコ「うん、そこはね―」
ジャン(入った瞬間いつものマルコに戻りやがった!)
21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 19:23:48 ID:4xcscI3c
ベルトルト「ジャンおはよう。…ジャン?」
ジャン(いや、さっきまでがおかしくて正気に戻ったって事なのか?)
ベルトルト「どうかした?」
ジャン(わかんねぇ…)
ベルトルト「おーい」
ジャン(ん?)チラッ
22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 19:24:18 ID:4xcscI3c
ミカサ「エレン今日の訓練は座学から」
ミカサ「ちゃんと予習は出来ているの?」
エレン「お前はいつもいちいち小言を…ほっとけよ」
ミカサ「ダメ、ほっとかない。この間の試験では下から数えた方が早い順位だった」
ミカサ「私が言わないと予習復習もろくにせず走り込みや体力作りにばかり」クドクド
ミカサ「座学だって大事な訓練。巨人の事を知らなくては巨人を倒すことなどできない。歴史を知るのだってその上で必要な」クドクド
エレン「わかってるよ!うるせぇな!」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 19:25:35 ID:4xcscI3c
ミカサ「わかってない」
エレン「わかってる!」
アルミン「…2人とも止めてよ、食事中だよ」ハァ
ジャン「死に急ぎ野郎が…!ミカサはてめぇを心配してんだろうが!」
ジャン「クソっ羨ましい!」ギリギリギリ
ベルトルト「ねぇ僕の事見えてる?ねぇ」
ジャン「もう我慢ならねぇガツンと言ってやる!」ガタッ
ベルトルト「本当に見えてない?いやそんなまさか…影が薄いのは意図的にそうしてるからで、自分から話しかけているのに…こんな」ブツブツ
24 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 19:27:05 ID:4xcscI3c
マルコ「―こんなところかな。口頭だと分かりにくいと思うけど」
ライナー「いや助かった。…ところでマルコ」
ライナー「その手は一体どうしたんだ?」
ジャン「!」
マルコ「ああこれは」
ジャン「おおおいマルコォ!お前いつまで食ってんだよ!」
ジャン「遅れちまうだろ!さっさと行くぞぉ!」ガタッ
マルコ「えっ?待てよジャン。ごめんライナー僕達先に行くよ」ガタッ
バタバタ バタン!
ライナー「なんだジャンの奴?まだ時間はあるだろうに。なぁ?」
ベルトルト「ラ、ライナァー!ライナーは僕が見えるんだね!」パアア
ライナー「は?」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:12:57 ID:FWEZZ0U.
―座学―
メガネ教官「その体は極めて高温であり人間以外の生物には―」
ジャン(マルコが妙な事言うんじゃねぇかと、つい遮っちまった)
マルコ「…」カキカキ
ジャン(破壊神がどうとか世界がどうとかなんつったら、卒業まで変人の烙印押されちまうぞ…)
ジャン(なあマルコ……もう俺お前がわからなくなったよ)ハァ
マルコ「フフ…」カキカキカキカキ
28 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:14:41 ID:FWEZZ0U.
メガネ教官「肉体を損傷しても直ぐに再生し―」
マルコ「…」カキカキ ケシケシ カキカキカキカキ
ジャン(しかしまあ…)
ジャン(食堂出たらまたおかしくなるかと思ったが…)
ジャン(今んとこ全く普通だな)
ジャン(やけに熱心に何か書いてるが、まあいいこいつは元々真面目だ)
マルコ「…」カキカキカキカキカキカキ
29 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:15:57 ID:FWEZZ0U.
ジャン(朝のは本当に何だったんだ)
メガネ教官「また体から切り離された部位は蒸発し消滅―」
ジャン(あれか、寝ぼけてた、のか?)ウーン
ジャン(それにしちゃ半端ない滑舌の良さだったが……って)
マルコ「!…!…」カキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキ
ジャン(書きすぎだろ!!)
ジャン(前回のおさらいなのに何をそんなに書くことあんだよ!!)
30 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:17:31 ID:FWEZZ0U.
ジャン(一体どんなこと書いて…)チラッ
メガネ教官「次に巨人の弱点とその範囲を―」
メガネ教官「―では、キルシュタイン」
ジャン「はっ、はい!」ビク
メガネ教官「答えてみなさい」
ジャン「ええーっと…ですね…」ダラダラ
ジャン(ヤッベェ!聞いてなかった!)
マルコ「…」ピタ ペラ
31 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:18:36 ID:FWEZZ0U.
マルコ「…ジャン」トントン
マルコ「…迷える子羊を導くのは僕の“使命”《シックザール》だから…」スッ
ジャン(あぁー…やっぱりまだ変なままかよぉ…)
ジャン(……でも助かるぜ、ありがとよ)
メガネ教官「キルシュタイン?早く答えなさい」
ジャン「はい、答えは……」
32 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:19:26 ID:FWEZZ0U.
ジャン「エターナルウナジキルシュタイン(巨人は死ぬ)です!!」
37 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 19:57:06 ID:V5beNbwc
シーン…
ジャン「」
メガネ教官「……キルシュタイン。君は確か憲兵団志望だったね」
ジャン「」
メガネ教官「憲兵団は成績上位10名のみが所属する権利を与えられる」
メガネ教官「それを承知の上で今の発言をしたというのなら」
ジャン「」
メガネ教官「きちんと考慮して成績に反映させてもらうとしよう」
ジャン「」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 19:58:12 ID:V5beNbwc
メガネ教官「…では代わりに、アルレルト答えてくれ―」
アルミン「はい!巨人の弱点は―」
…ウナジwキルシュタインw
プークスクスw…
オモシロイトオモッタノカ?w
ジャン「」
マルコ「フッ」親指グッ
――――――
――――
39 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 19:59:44 ID:V5beNbwc
―立体機動訓練―
ジャン「クソッマルコの奴ふざけた真似しやがって!」ビューン
ジャン「問い詰めてもまるで話になりゃしねぇしよぉ!」ザシュッ
ジャン「『君の怒りは最もだよ。しかしそれを背負うのもまた僕の“業”《カルマ》……』じゃねー!!」ビュビューン
ジャン「導く云々はどこいったんだよ!」ザシュザシュッ
コニー「おおっ…張り切ってんなウナキル。追いつけねー」
サシャ「なんかもうヤケクソって感じですね」
チクショーガァー!!
40 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:00:16 ID:V5beNbwc
マルコ「ジャン!」ビューン
ジャン「! てめぇマルコさっきはよくも…」
ジャン「って何で後ろ向きに飛んでんだ!あとなんだそのポーズ!」
マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけど…」
ジャン「もう怒ってんだよ!」
マルコ「先刻教えた僕の必殺技『エターナルウナジキルシュタイン(巨人は死ぬ)』は――」
ジャン「その言葉を俺の前で言うな!あとなんだそのポーズは!」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:01:24 ID:V5beNbwc
マルコ「――あれはジャンに使いこなせる代物じゃないんだ…」
マルコ「…ジャンは強い人ではないから…!」
ジャン「喧嘩売ってんのか!使う気なんかねぇよ!」
マルコ「それにあれは“破壊神”《カタストロフィ》の力を使う」ギリッ
マルコ「常人の肉体ではとても耐えられないんだ」
マルコ「“光の眷属”《リュミエール》であるこの僕でさえ完全な制御下に置くことははできない――」クッ
ジャン「わかった!もうわかったから前見ろ!」
ジャン「あと!何だよ!そのポーズ!」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:03:18 ID:V5beNbwc
―夕食後―
ジャン「今日1日マルコに振り回されまくって、心身共に疲れ果てた…」グッタリ
ジャン「座学以降みんな俺の事を『ウナキル』と呼んでくる…」
ジャン「もう限界だ…」ゲッソリ
エレン、ソデガスープニツイテイル
ヤメロミカサジブンデマクレルッテ!
ジャン「口出しする気力もねぇ…」
ジャン「このままじゃ俺までどうにかなっちまう」
ジャン「誰かに相談しよう…」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:03:51 ID:V5beNbwc
―男子寮裏―
アルミン「珍しいねウナキ…ゴホン。ジャンが僕に話なんて、何かな?」
ジャン「(こいつ…)単刀直入に言う」
ジャン「マルコがおかしくなっちまったんだ」
アルミン「マルコが?君じゃなくて?」キョトン
ジャン「てめぇ…!」
44 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:04:24 ID:V5beNbwc
ジャン「…いや、確かにそう思われても仕方ねぇ」
アルミン「ウナ…ジャン一体何があったの?」
ジャン「もういい好きに呼べ」
ジャン「実はな…」
――――――
――――
45 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:05:31 ID:V5beNbwc
アルミン「それ本当かい?」
ジャン「ああ」
アルミン「ウナキルを疑っている訳じゃないんだけど、ちょっと信じられないな…」ウーン
ジャン「俺だって信じたくねぇよ」
アルミン「つまりウナキルが座学の時間にウナキルって言ったのもウナキルの意志じゃなかって事だよね?」
ジャン「なぁアルミン…。殴られてぇなら素直にそう言え」
アルミン「冗談だよ」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:06:05 ID:V5beNbwc
アルミン「でも僕から見て今日のマルコに特におかしいところは無かったよ」
ジャン「ああ、何故か俺の前でだけ妙な言動を取んだよ…」グッタリ
アルミン「ウナキル…」
ジャン「もう突っ込まねぇぞ」
アルミン「それで、僕にどうしてほしいんだい?」
ジャン「アルミンお前もマルコと仲が良いだろ…?」
ジャン「俺が行っても話にならねぇし、ちょっと本人と話してきてくれないか」
47 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 20:06:45 ID:V5beNbwc
――――――
――――
アルミン「マルコちょっといい?」
マルコ「そろそろ来る頃合だと思っていたよ…」
アルミン「えっ?」
マルコ「アルミン、いや――」
マルコ「――“堕天使”《ルチーフェロ》と呼んだ方がいいかな」フッ
アルミン「えっ」
アルミン「えっ?」
54 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 19:32:30 ID:7NwWkTKs
ジャン(……そもそも俺以外の奴とは普通に喋ってるっつーことは)
ジャン(完全におかしくなったんじゃねぇはずだ)ウンウン
ジャン(きっと何か理由があっての事なんだろ、マルコ?)
ジャン(まさか俺がお利口さんぶるなとか言ったから、意味不明にハジケちまった訳じゃねぇよな?)
ジャン(アルミンなら理由を聞き出せるかもしれないと踏んで頼んだが…)
ジャン「遅ぇな…」ソワソワ
アルミン「…」テクテク
ジャン「おっ」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 19:33:06 ID:7NwWkTKs
ジャン「よ、よぉ。どうだったんだアルミン?」
アルミン「…」フルフル
ジャン「……そうかダメだっ…
アルミン「偽りの名を騙り漆黒と白銀の翼を失った天使は地に堕ち――その新たなる金色の翼で蒼穹を舞うというのか」キリッ
(僕はアルミンじゃない。漆黒の堕天使と白銀の堕天使の間に生まれた金色の堕天使なんだ)
ジャン「…は?」
アルミン「悪しき魂に魅入られた聖なる理により罪深き堕天使は静かに覚醒する」フフッ
(マルコのおかげで記憶を取り戻したのさ)
ジャン「」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 19:34:08 ID:7NwWkTKs
ジャン「そんな……嘘だろアルミン……お前まで」
ジャン「…冗談、キツいぜ……」ハハ…
アルミン「欺瞞に満ちた残酷な世界に一縷の光が差し込む」
(冗談なんかじゃないよ)
ジャン「あ、ぁ…俺の所為……なのか……?」フラッ
ジャン「俺が…マルコに近づけたから…」フラフラ
ジャン「アルミンまで……」フラフラ…
アルミン「下界の民は迷える子羊となり悠久の大地へと今、還るのだろうか?」
(ジャン、どこ行くの?僕先に戻るよ?)
57 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 19:34:45 ID:7NwWkTKs
―男子寮―
ジャン(俺にはもう……何をどうしたらいいのかわからねぇ……)
ジャン「とにかく今は、ただ眠りたい…」
ガチャ
ジャン「……はぁ」トボトボ
エレン「!」
エレン「ジャン!お前こんな時間までどこ行ってたんだよ!」
ジャン「エレンか…消灯時間を過ぎたことは悪かった……」
ジャン「…でもな俺疲れてんだ。寝かせてくれ……」
エレン「え?お、おう」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 19:35:17 ID:7NwWkTKs
エレン「……いや待て!そこじゃねぇんだよ!」
ライナー「…うるさいぞエレン、みんな寝てるんだ声を落とせ」
ライナー「ジャンもだ。さっさと寝ろよお前ら」
ジャン「ああ、そうしたいね」
エレン「…手短に話せばいいんだろ」ヒソヒソ
エレン「ジャン……お前アルミンに何をした?」
62 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:33:50 ID:vBVV1pjA
ジャン「……」
エレン「お前に呼ばれて戻って来てから様子がおかしい」
ジャン「……」
エレン「アルミンの言ってることが全くわからねぇんだ」
ジャン「……」
エレン「なぁジャンお前がやったのか?」
ジャン「……」
エレン「何とか言えよ……!」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:34:31 ID:vBVV1pjA
ジャン「俺……の」
ジャン「俺の、所為だ……」
エレン「てめぇ!!」ガッ
ジャン「殴りたきゃ殴れ。…お前の気が済むまでよ…」
エレン「…!」グッ
エレン「っ…」ググッ
ジャン「……」
エレン「……チッ!」パッ
64 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:35:04 ID:vBVV1pjA
ジャン「ゲホッ…」
エレン「もう一度聞く」
エレン「アルミンに何があったんだ?」
ジャン「……わかった。全部話す」
ジャン「本題に入る前に……まずマルコの話からさせてくれ」
――――――
――――
65 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:36:00 ID:vBVV1pjA
――――
――――――
チュン チュン
エレン「何だよ…何だよそれ……!」ワナワナ
ジャン「知ってるだろ、俺は嘘はつかねぇ」
エレン「それじゃあマルコがっマルコがアルミンを!!」
ジャン「落ち着けエレン!」ガシッ
ジャン「お前がそんなんでどうする!」
エレン「クソッ」
エレン「俺はどうすれば…!」
コニー「ふあぁ…あいつら早朝から何やってんだ?」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:36:32 ID:vBVV1pjA
ジャン「……ひとつ思い出したことがある」
エレン「何だ!?」
ジャン「叫ぶなうるせぇ」
ジャン「昨日はそれどころじゃなくて忘れてたが……数日前にマルコは図書室で本を借りていた」
エレン「本?」
ジャン「やたらと分厚い本でよ、黒い表紙だったな」
ジャン「マルコがその本を読み終わって返しに行ったのがおとといの夜」
ジャン「で、奇行に走ったのは昨日の朝からだ」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:37:10 ID:vBVV1pjA
エレン「それが原因なのか?」
ジャン「わからねぇ、が…本はおそらく手がかりになるだろう」
ジャン「当たってみる価値はあると思うぜ」
エレン「…了解」スクッ
ジャン「…善は急げってな」スクッ
ガチャ バタンッ!
マルコ「…」
68 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:37:49 ID:vBVV1pjA
―図書室―
ジャン「違う……違う…」ヒョイ ヒョイ
ジャン「…これも違う」ヒョイ
エレン「辞書とか歴史書とか黒い表紙の本が多いんだよな」ヒョイ
ジャン「切りがねぇ」
エレン「…」
ジャン「…」
ジャン「エレン」
エレン「なんだよ」
ジャン「本が見つかったとして…」
69 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:38:23 ID:vBVV1pjA
ジャン「それが呪いの本とかでよ…読んだらあんな風になっちまうって事は…」
ジャン「……あり得ると思うか?」
エレン「ジャン、お前……ビビってんのか?」
ジャン「は?…ビビってねぇよ」
エレン「…だったら!」ガッ
ジャン「っ!?」
エレン「んな腐抜けた事言ってんじゃねぇよっ…!」グスッ
ジャン「…!」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:39:01 ID:vBVV1pjA
ジャン「お前……泣いて…?」
エレン「俺達がやらなかったら誰も2人を助けられない……!」ポロポロ
エレン「違うか、ジャン!」ポロポロ
ジャン「いや…違わねぇ」
ジャン「……正直に言うとな、俺は……ビビってたんだ」
ジャン「自分もああなっちまうんじゃないかって……」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:39:38 ID:vBVV1pjA
ジャン「親友が、マルコが苦しんでるってのに情けねぇよ……」ポロポロ
エレン「…ジャン」
エレン「お前は――お前は情けなくなんかない!こんな必死に頑張ってんじゃねぇか!」
ジャン「エレン…」グスッ
エレン「絶対に見つけような…!」
ジャン「…ああ!朝食はサシャにくれてやる!」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:40:19 ID:vBVV1pjA
――――――
――――
サシャ「ハッ!」ピピーン
クリスタ「どうしたのサシャ?」
サシャ「天啓です!天啓がひらめきました!」
クリスタ「えっ?えっ?」オロオロ
ユミル「ほっとけ」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:40:59 ID:vBVV1pjA
――――――
――――
ジャン「そっちの棚からかかるぞ!」
エレン「まかせろ!」
ジャン(エレン……お前の事、かんに障る死に急ぎだと思ってたけどよ…)
エレン「ジャン!ここには無かったぞ!」
ジャン「了解だ!あと少しっ……!」
ジャン(どうやらそりゃ間違いだったみてぇだ)
74 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:42:57 ID:vBVV1pjA
ジャン(どん底に居た俺に、お前は手を差し伸べてくれた……)
ジャン(ありがとよ、エレン。……俺はもう立ち止まらない)グッ
ジャン(――だからマルコ)
ジャン(お前が世界を救うなら)
ジャン(俺はお前を救ってみせる……!)
エレン「ジャン!」
エレン「そっちはどうだ!」
ジャン「ダメだここにも…」
ジャン「!!」
エレン「どうした!?」
ジャン「こ、これは……」スッ
――――――
――――
75 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/16(月) 23:43:45 ID:vBVV1pjA
ジャン「マルコ――そういうことだったのか」
79 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/17(火) 07:50:14 ID:4WO964TM
――――――
――――
―食堂裏―
アルミン「…」
ザッザッ…
アルミン「…」
アルミン「…」クルッ
マルコ「やぁ、早いじゃないか――“堕天使”《ルチーフェロ》」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/17(火) 07:51:08 ID:4WO964TM
アルミン「混沌より現れし光の使者よ、時間地平の彼方にその手は触れた」
(君もね、まだ時間前だよ)
マルコ「心配性はお互い様と言うことか」フッ
マルコ「だが…“堕天使”《ルチーフェロ》――この世界の終焉は近い」
アルミン「えっ?」
(えっ?)
マルコ「落ち着いて聞いてくれ“黒の書”が“真実を狩る者”《イェーガー》の手によって発見されようとしている……」
アルミン「預言書に記された暗澹たる時代が――この世界にもたらされるというのか!」
(そんなっ早すぎる!)
マルコ「ああ……」
81 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/17(火) 07:51:47 ID:4WO964TM
マルコ「…」
アルミン「…」
マルコ「…」
アルミン「…」
マルコ「…ぶはっw」
アルミン「…ぷっw」
82 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/17(火) 07:52:21 ID:4WO964TM
マルコ「あはははは!君一瞬素に戻ったろ!」ケラケラ
アルミン「マルコは自然すぎるよ!止めれなくなっても知らないよ?」クスクス
マルコ「ぐぁっ……静まれっ――僕の右腕よ!」
アルミン「ははは!やめてよ!」
マルコ「ふふ、まあそろそろ潮時かな」
マルコ「このドッキリも」
83 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/17(火) 07:52:56 ID:4WO964TM
アルミン「思ったより早かったな。…僕はもう少し楽しみたかったけど」
マルコ「僕が借りた本の事、ジャンは覚えてたみたいで」
アルミン「朝からエレンと探しに行ってたね。多分もう見つけた頃じゃないかな?」
マルコ「あの本『厨二病でも駆逐したい!~新約の巨人~』が見つかったら流石に気づくよね」
アルミン「設定から何から引用しまくってるからね」
84 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/17(火) 07:53:29 ID:4WO964TM
アルミン「でも驚いたな。マルコがこんな事するなんて」
マルコ「僕だってたまにはふざけたりするさ」フフッ
マルコ「いつもジャンにお堅い奴だ、なんて言われるから、ちょっとからかってやろうと思ったんだ」
マルコ「正直座学の時はやり過ぎたと思ったけど」
アルミン「あれね」
マルコ「まさか本当に言うとはね」
Related Articles関連記事
進撃の巨人(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃の巨人』とは、諫山創による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』で連載されていた。ジャンルはダークファンタジーであり、人類存亡をかけて巨人との戦いに挑む人々の物語が描かれている。巨大な壁に守られた人類達の元に、圧倒的な力を持った「巨人」が出現。主人公のエレン・イェーガーは目の前で母を捕食され、巨人の殲滅を誓う。日本国内だけでなく、海外からの人気も高く、テレビアニメや実写映画化をはじめ、様々なメディアミックス展開がされている。
Read Article
進撃の巨人の九つの巨人まとめ
『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界を舞台に、巨人を駆逐することに執念を燃やす主人公エレン・イェーガーの戦いを描く。作中ではエレン以外に巨人化の能力を持つ人物が登場し、それらは「九つの巨人」と呼ばれている。「九つの巨人」はそれぞれ「始祖の巨人」や「鎧の巨人」などの固有名称を持ち、普通の巨人とは一線を画す特殊技能を持っている。
Read Article
進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『進撃の巨人』は、諫山創原作の漫画である。少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で2009年から連載された。突如現れた巨人により人類は滅亡の危機にさらされるが、巨大な壁を建設することで100年間平和を保ってきた。しかしある日超大型巨人が壁を蹴破り、人類は再び巨人の襲来に遭う。巨人に母を捕食された主人公・エレンは、巨人のせん滅を誓って調査兵団に入団する。大迫力の戦闘シーンの合間には、エレンや幼なじみのミカサらをめぐる恋愛要素も描かれている。
Read Article
進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ
『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界で、生き残った人類は3重の壁を築き、その内側でかろうじて命脈を繋いでいた。しかしそんなある日、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が壊され、巨人の大群が壁内に侵入。人類は活動領域の後退を余儀なくされた。巨人に母親を殺されたエレンは、全ての巨人を駆逐することを心に誓う。
Read Article
進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画、およびそれを原作としたアニメである。2009年から少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で連載された。正体不明の巨人の脅威に怯える人類は、強固な壁を作り100年間の平和を実現していた。しかしある日超大型巨人が壁を破壊し、人類は再び巨人に襲撃される。巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーは巨人を駆逐するために調査兵団に入団。巨人との対戦の中で、巨人の正体やエレンたちの出生の秘密など、たくさんの伏線が明かされてゆく。
Read Article
北欧神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!
北欧神話(ほくおうしんわ)とは、キリスト教が広まる以前にノルド人(ノース人)が信仰していた神話体系。ノルド人がスカンジナビア半島を勢力圏としていたため、スカンジナビア神話とも呼ばれている。口伝によって伝えられていたが、13世紀頃、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンによって『エッダ』という書物にまとめられた。 「滅亡の運命」が定められた神々の隆盛と終焉を描いており、全体的に暗い印象のエピソードが多い。物語全体の完成度が高く、漫画などの現代の創作物においてもたびたび題材として用いられる。
Read Article
進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『進撃の巨人』とは、巨人たちに立ち向かう人類の戦いと世界の謎を描いた、諫山創による漫画作品。人類を守る壁を破壊し侵入した巨人によって両親を喪った少年エレン・イェーガー。巨人を滅ぼすためエレンは調査兵団に参加し、巨人との戦いに身を投じる。作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目も高まって、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。巨人という死に直結する敵が常に存在する世界での物語は、数々の名言を生み出した。
Read Article
進撃の巨人の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ
『進撃の巨人』とは諫山創によるダークファンタジー漫画及びそれを原作としたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品。この記事では、『進撃の巨人』のアニメに使用された歴代のオープニング・エンディング主題歌・挿入歌と、実写映画、アニメ映画などの主題歌を紹介する。
Read Article
ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ユミル・フリッツは『進撃の巨人』の登場人物で、「始祖ユミル」とも呼ばれている。エルディア人こと「ユミルの民」の始祖となった女性で、光るムカデのような生物と接触したことで彼女は「始祖の巨人」の能力を得たとされている。マリア・ローゼ・シーナという名前の3人の娘達がおり、パラディ島の3重の壁は彼女達の名前から名付けられた。ユミルの死後、巨人化能力は3人の娘達に引き継がれ、さらに子々孫々に脈々と継承されることとなった。
Read Article
ジーク・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。
Read Article
リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。
Read Article
エレン・クルーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。9つの巨人の1つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。
Read Article
アニ・レオンハート(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。
Read Article
フロック・フォルスター(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。
Read Article
エレン・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
Read Article
グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
Read Article
ピーク・フィンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
Read Article
ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
Read Article
キース・シャーディス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
Read Article
ロッド・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
Read Article
ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
Read Article
ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
Read Article
ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
Read Article
エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
Read Article
ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
Read Article
ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
Read Article
ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
Read Article
ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
Read Article
ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
Read Article
ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
Read Article
アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
Read Article
進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
Read Article
ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
Read Article
クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
Read Article
フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
Read Article
イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
Read Article