ジパング(かわぐちかいじ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジパング』とは2000年よりかわぐちかいじが『モーニング』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。西暦200X年の6月、日本海上自衛隊の最新型イージス艦みらいはミッドウェー沖合にて落雷を受ける。それをきっかけに、彼等はイージス艦ごとミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした。オーバーテクノロジーを保有する形となった彼等は、戦前の人々や歴史の流れの中で葛藤し、各々の思想の違いによって対立していく。そして彼等の存在は、歴史を大きく変えて行くのであった。

目次 - Contents

CV:野島健児
通信参謀で大尉を務める29歳の若者男性。

草加の元部下であり、彼を尊敬している。「みらい」と遭遇した山本五十六の密命を受け、特務機関を指揮した。シンガポールにて調査を行っていた所、死亡扱いされていた草加と遭遇する。ここから手掛かりを頼りに「みらい」を発見し、搭乗員達と接触する事に成功した。彼の接触が日本海軍上層部と「みらい」のパイプを作る事となる。

海軍とは異質な存在である草加を警戒しているものの、彼からは一目置かれていた。そして草加から駐独武官の経験を買われ、ヒトラー暗殺指令を受ける。ドイツに潜入し、ヒトラーを後1歩の所まで迫るものの暗殺に失敗した。その後、重傷を負いながら逃亡し、草加に救助される。だが既に致命傷を負っていた為、彼の背中で絶命した。その際に今の草加が、かつて自分の知っていた草加である事を実感し安心していた。その後遺体は草加と吉村の手により、ザルツブルクが見渡せるモミの大木の下に埋葬される。「みらい」にも彼の死は伝えられ、艦内に遺影と献花台が設置された。

草加は彼の所持していた懐中時計を形見として持ち歩く様になる。

滝栄一郎(たき えいいちろう)

CV:石塚運昇
軍令部参謀、連合艦隊参謀、大本営海軍部参謀部第一部第一課参謀を順に歴任した、草加と同期の男性。少佐として登場したが、ニューギニア撤退戦直前、中佐に昇進している。

父親も海軍将校のエリートであり、生粋の海軍軍人である。草加とは海軍兵学校、海軍大学校でライバルとして競い合った。卒業時には草加を越えて首席で卒業している。この為海軍中心の考えをしており、上級将校階級に対しても遠慮なく意見具申する、強固な意志を持つ。

当初は未来を知る「みらい」を海軍が受け入れる事を「海軍が予言に縛られてしまう」と認識。「みらい」を危険視し、米機動部隊を利用して撃沈を図る。これにより「みらい」は米駆逐艦ワスプと強制的に戦闘となった。

またラバウルで山本五十六を射殺した米兵を射殺した。山本からは「殺さずに捕らえて取り調べる様に」と遺言を残されていた為、彼の意向を無視した事になる。未来を変えるべく独自に行動していた草加とは、対立していたものの、後に彼の計画に賛同し行動を共にした。菊池と接触し彼に「みらい」の反乱を唆す。マリアナ戦時では計画を実現すべく終戦工作に奔走し、講和内閣成立を目指した。計画の為に自らの命を犠牲にしようとする草加からは、自分の理想を受け継ぐ後継者として認識されている。

戦後は政界入りし、政調会長となって自由党総裁選を目前に控えている。その際、角松から電話で励まされていた。

河本(かわもと)

CV:永野善一
特務機関員で兵曹長を務める男性。
東南アジアにて草加と角松を追って「みらい」に遭遇する。その際に尾栗と親しくなり、以降は「みらい」をサポートする様になった。妻と2人の娘が広島市内におり、原爆の脅威に晒されている。その後は上層部に「みらいと関わりすぎた人物」として飼い殺しの様な監視下で働く事となった。

如月克己(きさらぎ かつみ)

上海陸戦隊連絡将校で特務中尉を務める男性。米内の腹心でもあり、彼の特命を受けて満州で角松と行動する。そして共に溥儀暗殺事件を止めるべく奔走した。だが力及ばず、溥儀は暗殺されてしまう。また血液型が角松と同じA型であった為、負傷した彼に輸血をして命を救った。

その後も草加を追跡する。南京で梅津と草加の原爆の破壊に出たり、パラオでは日本軍捕虜となった角松達「みらい」乗員と共に「みらい」奪還の手助けをするなどのサポートを行った。そして内地に帰還し、菊池と共に情報収集を行う。

常に冷静沈着で任務遂行の為であれば、人を殺す事も厭わない。一方で自分の認めた相手を命懸けでサポートする等、情に厚い面を持つ。

戦後は軍を除隊し、民間の貿易商社に就職する。渡米した時に角松と再会し、彼に終戦のいきさつや、菊池達のその後を語った。

島本(しまもと)

CV:小山剛志
潜水艦「伊-21」艦長で大佐を務める男性。

海軍上層部の意向により「みらい」の護衛任務に就く。だが滝の意向により「みらい」がアメリカ海軍と戦わせる様、傍観した。その後「みらい」から移乗してきた角松と柳の2人を、滝の指示により閉じ込める。その後も滝と共に「みらい」を尾行した。だが、必死に戦闘を回避しようとする角松に心を打たれ、彼の心情を理解する。

「みらい」によるワスプ撃沈後、再度浮上し角松達を無事に帰した。

迫水(さこみず)

キスカ守備隊長で大尉を務める男性。

キスカで米軍の猛攻に晒され、ミッドウェー敗北による戦略価値喪失を理由に撤退を決断した。「みらい」が米艦隊と交戦している隙に、多くの陸海軍将兵達を率いて潜水母艦「平安丸」での脱出を試みる。

渡井(わたらい)

キスカ守備隊所属のパイロットで中尉を務める男性。濃霧により撤退準備が難行した際、危険を省みず二式水戦による敵情把握の為の出撃を試みた。

花子という飼い犬がおり、愛犬家としての一面を持つ。キスカ隊着任前は、重巡洋艦利根に索敵機のパイロットとして、ミッドウェー海戦に参加した。この時の敗北は「索敵が必要な時に、索敵機が飛ばなかった事にある」と考える。そして「自分は索敵機不足を認識しながら上官への具申義務を怠った」と悔やんでいた。この時の後悔により、秋山は上記の出撃を決意する。

秋山(あきやま)

航空機搭乗員で大尉を務める男性。

かつてミッドウェーにて空母「赤城」の撃沈から生還した経験を持つ。YZ作戦に参加し天山にてコロンボの英軍基地を空爆した。その最中、対空砲火と英爆撃機モスキートの追撃に遭うものの「みらい」の助力で飛鷹型空母「隼鷹」へ帰還を果たす。

その後、ベンガル湾奇襲作戦に参加する。この作戦では第一次攻撃隊が全滅し、イギリス空軍が迫っていた。秋山は第二次攻撃隊の一員として、空母龍驤から英印軍航空隊を迎撃した。だがスピットファイアとの空中戦に破れ、戦死する。

堀田(ほった)

Hua18257
Hua18257
@Hua18257

目次 - Contents