ジパング(かわぐちかいじ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジパング』とは2000年よりかわぐちかいじが『モーニング』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。西暦200X年の6月、日本海上自衛隊の最新型イージス艦みらいはミッドウェー沖合にて落雷を受ける。それをきっかけに、彼等はイージス艦ごとミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした。オーバーテクノロジーを保有する形となった彼等は、戦前の人々や歴史の流れの中で葛藤し、各々の思想の違いによって対立していく。そして彼等の存在は、歴史を大きく変えて行くのであった。

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矢吹(やぶき)

如月の元上官の少佐で、海軍の軍医をしていた男性。現在は満州に住み、医者として活動している。

角松、如月、溥儀を日本軍から匿った。だが裏で草加と通じており、最終的に彼を自宅に招き入れる。これにより溥儀は暗殺され、角松は肩に重傷を負った。その後草加の意向で角松を治療し、彼の命を救う。

中国

毛沢東(もう たくとう/マオ ツォートン)

中国共産党兼八路軍指導者を務める男性。後に中華人民共和国を建国する。かつては中国で支配権を握る中国国民党と内戦を繰り広げていたが、日本軍侵攻により一時休戦して手を組む決断をした。その後は中国国民党と共に日本軍との死闘を繰り広げる。だが草加による溥儀暗殺で、日本軍は戒厳令下の治安維持の為、中国戦線から満州国へ撤退。戦況が変化した。この事態に国共合作(中国国民党と共産党の同盟関係)の崩壊を予期し、敵である関東軍の有力者石原と会談する。そして彼の考えに賛同し、極秘支援の為の密約を交わした。

イギリス領インド帝国

スバス・チャンドラ・ボース

武力によりインド独立革命を目指す、インド人男性。大柄で豪快な性格をしている。自由インド仮政府首班とインド国民軍総司令官を兼任していた。

遣独潜水艦作戦に参加し、フランス大西洋岸にあるブレストからUボート潜水艦「U-180」と伊号潜水艦「伊-29」を乗り継いでスマトラ島に赴く。草加と出会い、日本海軍のインド洋侵攻の事実を知る。これを契機にインド独立を画策した。後に大東亞会議に出席し、日本と中国との連携を図ろうとする。

ナヤン・プラカシュ・シン

インド人の男性で、イギリス軍傘下のインド軍少佐。イギリス領インド空軍航空隊長を務めている。カルカッタ出身で、名門プリンス・オブ・ウェールズ・ミリタリー・アカデミー出た生粋のエリート。非常に優秀なパイロットである事を買われ、イギリス人上司のラングレーから極秘情報の「みらい」の存在と日本軍によるポートモレスビー空襲を知らされる。これによりECMによる電波妨害発生を「みらい」の来襲だと判断し、一早く自らの部隊を率いて出撃した。そして奇襲に来た日本軍航空隊を迎え撃ち、大健闘をする。だが活躍し過ぎた為、「みらい」に捕捉されESSMで、愛機スピットファイアを撃墜される。その後は捕虜となり、ラングーンに収容される。

かつては武闘派インド独立革命家ボースの親友であった。

ラングレー

イギリス人の大佐の男性。イギリス領インド空軍航空隊司令を務めている。シンが、イギリス人でありながら最も尊敬している人物である。当人はシンの実力をまとめているものの、あくまでもインド人を差別する態度を取っていた。

シンに、極秘情報である「みらい」の存在とニューギニア空爆の一件を伝える。そして電波妨害の発生と同時に日本軍の奇襲攻撃を予測し、事前に出撃を命じる。これによりシンの率いるインド航空隊は、日本軍ラバウル航空隊の奇襲を回避して反撃する事が出来た。

死闘の最中、シンに日本軍の位置を光信号で伝えた後、日本軍機の体当たりに巻き込まれ、戦死する。

ドイツ第三帝国

カール・フォン・シュタイナー

ドイツ国防軍防諜部所属の男性。大佐で表面上はナチスを支持しているが、裏の顔は反ナチ派将校である。上官は防諜部部長ヴィルヘルム・フランツ・カナリス海軍大将で、プロシア貴族出身というエリート。既婚者で、三男一女の父親でもある。モデルは「ヴァルキューレ作戦」で有名なクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐。

ヒトラーの「国が焦土となっても戦い続けなければならない」という姿勢を危険視している。そしてヒトラー暗殺を目論み、A-26で訪独使節団としてやってきた津田と手を組む。そして空母「グラーフ・ツェッペリン」でヒトラー暗殺を謀った。だが失敗して重傷を負い、津田に委ねた後、ヒトラー親衛隊を油断させるべく「津田がヒトラー暗殺者を排除した」というシナリオを演出する。自ら故意に殺される形で死亡した。

塚越賢爾(つかごし けんじ)

父親が日本人、母親がイギリス人のハーフ男性。長距離双発試作機A-26の機関士を務めつつ、朝日新聞記者として活動する。

田中英人(津田)の不審な行動をいち早く見抜く。その上で彼を見守り、信頼関係を築き上げた。帰国時には濃縮ウランを手にした津田(草加)を乗せ、満州へ飛び立つ。彼の操縦により、原爆の製作が本格的に始動した。

Hua18257
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@Hua18257

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