ジパング（かわぐちかいじ）のネタバレ解説・考察まとめ

2025.10.21

『ジパング』とは2000年よりかわぐちかいじが『モーニング』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。西暦200X年の6月、日本海上自衛隊の最新型イージス艦みらいはミッドウェー沖合にて落雷を受ける。それをきっかけに、彼等はイージス艦ごとミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした。オーバーテクノロジーを保有する形となった彼等は、戦前の人々や歴史の流れの中で葛藤し、各々の思想の違いによって対立していく。そして彼等の存在は、歴史を大きく変えて行くのであった。

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桜井一彦（さくらいかずひこ）

二等海曹の男性。極度のゲームマニアで、艦内に携帯ゲーム機を持ち歩いていた。タイムスリップして以降もゲームをしている。だが元の世界に戻れないストレスで、持ってきたゲームをやり尽くしていた。

マリアナ海戦で沈没した「みらい」と共に、マリアナ海峡に沈んで死亡する。だがその数年後、「みらい」介入後の世界で新しく生を受け国防海軍に入隊。「第二のみらい」の乗員となる。

桃井佐知子（ももいさちこ）

CV：井関佳子
衛生科衛生士で一等海尉を務める艦内唯一の女性。主に乗務員達の治療を担当しており、
物語序盤に救助された草加が初めて話した「みらい」の乗務員でもある。大柄で、普段は優しいが怒るとかなり怖い。「みらい」でクーデターが起こり、衝突を避けて自ら下艦した角松を「責務を捨てて逃げた」と批判している。
物語終盤は内地にて菊池と行動し、終戦工作に協力した。戦後、菊池と一緒に乗っていた沖縄県那覇市行きの飛行機が東シナ海上空で行方不明となり、消息を絶つ。その数年後、「みらい」介入後の世界で新しく生を受け国防海軍に入隊。「第二のみらい」の乗員となる。

給養員長

CV：内藤玲
補給科給養員長を務める男性。主な仕事は乗務員達の食事を作る事である。自分の職務に実直であり、タイムスリップで混乱している部下達を一喝して仕事に専念させた。普段から厳しい人物で、乗務員達からも恐れられている。その反面シャイな性格で、大日本帝国海軍の軍装に着替えての写真撮影の際には赤くなっていた。

マリアナ海戦で沈没した「みらい」と共に、マリアナ海峡に沈んで死亡する。だがその数年後、「みらい」介入後の世界で新しく生を受け国防海軍に入隊。「第二のみらい」の乗員となる。

佐竹守（さたけまもる）

CV：松山鷹志
飛行科第341航空隊艦載ヘリ「海鳥」（架空のティルトウィング機）のパイロットで一等海尉を務める男性。館山基地の近くに自宅を構えており、妻の明子、息子の翔太（小学六年）がいた。

小笠原での偵察活動中、二式水戦の迎撃に遭い、部下の森を亡くした。この事から自責の念に駆られる。ニューギニアからの日本軍撤退支援作戦中、アメリカ陸軍航空隊に遭遇し応戦した。だが専守防衛を徹底した結果、A-20の銃撃で機銃を破壊されてしまう。直後に米海軍から放たれたB-25の反跳爆撃から「みらい」を死守すべく、海鳥ごと500ポンド弾に突撃して殉職した。結果的に佐竹は専守防衛を貫いて死亡する形となる。彼の死はその後の「みらい」に多大な影響を与えた。角松と菊池の対立の表面化し、乗員達が専守防衛に徹する「みらい」の現体制への不満を露わにし始める等の兆候が現れ始める。

亡くなってから数年後、「みらい」介入後の世界で新しく生を受け国防海軍に入隊。「第二のみらい」の乗員となる。

森（もり）

CV：冨田真
飛行科第341航空隊艦載ヘリ「海鳥」の射撃士で三等海尉（アニメ版では二等海尉）。1982年9月3日生まれ。乙女座。既婚者で2歳の子供がいる。

小笠原での偵察活動中、二式水戦の迎撃を受け、コックピットで被弾して殉職する。「みらい」乗員の中では最初の殉職者であった。遺体は海葬された。だがその数年後、「みらい」介入後の世界で新しく生を受け国防海軍に入隊。「第二のみらい」の乗員となる。

林原克敏（はやしばらかつとし）

CV：宮野真守
飛行科員で三等海尉を務める男性。

殉職した森に代わり、海鳥の射撃士となる。ニューギニアでのアメリカ陸軍航空隊との戦闘後はヘリコプター「SH-60J」のパイロットに就いた。佐竹を尊敬しており、自分や「みらい」を庇い、捨て身の防戦をとった佐竹を忘れられずにいる。

マリアナでは角松を中心とした突入部隊を「大和」に降下させた。その後、迫り来る米軍機に応戦しながら「みらい」に向かったが、あと僅かというところで、米軍のヘルダイバーによる銃撃によりテールローターを破壊されてしまう。不安定な機体を操りつつ、機関科員の桜井二等海曹を脱出させた。その後「みらい」への着艦を試みるが失敗し、SH-60Jは機首を真下に飛行甲板へと突っ込む。その直後機体は横転しコクピットごと潰されて殉職した。それでも着艦寸前にエンジンカットを行い、エンジンへの燃料流入を防ぐ。これにより火災の発生を防ぎ「みらい」へのダメージを最小限に抑える。

亡くなってから数年後、「みらい」介入後の世界で新しく生を受け国防海軍に入隊。「第二のみらい」の乗員となる。

また、自身は死亡したもののSH-60Jを着艦させた事で、機の電子機器を残す事に成功する。この時の「みらい」は大和との戦闘によりレーダーを失っていた為、SH-60Jのレーダーは新しい電子の目となった。

柿崎（かきさき）

飛行科員で一等海曹を務める男性。

ヘリコプター「SH-60J」のコパイ、センサーマン、ドアガンのガンナーを勤める。マリアナではハンドアローで直接米軍機の迎撃に当たっていた。だが、米軍のヘルダイバーの銃撃でテールローターを破壊され、「みらい」の甲板に頭から突っ込む。機体のコックピット部は大破し、林原と共に殉職した。それでも最期まで「みらい」の乗員達を巻き込まない様にする。だがその数年後、「みらい」介入後の世界で新しく生を受け国防海軍に入隊。「第二のみらい」の乗員となる。

片桐（かたぎり）

CV：川本成
フリージャーナリストの中年男性。海外派遣の取材の為、「みらい」に乗艦していた。そこへタイムスリップに遭遇し、非戦闘員でありながら過去へ飛ばされる。混乱する乗員達の中でも動揺する事なく、取材を続けていた。ピューリッツァー賞を狙っている。「みらい」の乗員達とも関係を築いており、馴染んでいた。最終的にマリアナ海戦で沈没した「みらい」と共に、マリアナ海峡に沈んで死亡する。

大和強行移乗作戦では「原爆を撮りたい」と角松達に同行を求める。断られるものの、自分のカメラを差し出し「せめてこれで原爆を撮って欲しい」と訴えた。そして角松にカメラを託す。結果的に角松がこのカメラで原爆を撮る事は無かった。だが大和沈没後、角松はカーネルの座乗する米駆逐艦「チャールズ・オースバーン」に向けてカメラのフラッシュで発光信号を送るのに利用している。その後、相手が気づいて近付くのを確認してからカメラを海へと捨てた。

海軍（大日本帝国）

津田一馬（つだかずま）

滝栄一郎（たきえいいちろう）

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