ジパング(かわぐちかいじ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジパング』とは2000年よりかわぐちかいじが『モーニング』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。西暦200X年の6月、日本海上自衛隊の最新型イージス艦みらいはミッドウェー沖合にて落雷を受ける。それをきっかけに、彼等はイージス艦ごとミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした。オーバーテクノロジーを保有する形となった彼等は、戦前の人々や歴史の流れの中で葛藤し、各々の思想の違いによって対立していく。そして彼等の存在は、歴史を大きく変えて行くのであった。

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CV:広瀬正志
空母「ワスプ」に所属するVB-6航空隊隊 隊長で中佐の既婚男性。ヨーロッパ戦線で活躍し、ほぼ無傷に近い戦績を持つ腕前を持つ。あだ名はならず者(コーク・スクリュー)で、性格が粗野な一面がある。

クリスとはポーカー仲間で親友である。オーストラリアでクリスに会い、「みらい」の存在を知った。サイパン沖で爆撃機SBDドーントレス部隊を率いて「みらい」と戦い、決死の突撃で中破させる大戦果を上げる。だが仲間の僚機を多数撃墜され、母艦である空母「ワスプ」がトマホークミサイルで撃沈された事で多くの部下を失った。

その後「みらい」との因縁によりセクションSに配属される。そこで爆撃機50機と戦闘機50機の大編隊による「みらい」への攻撃作戦に参加するも、返り討ちに遭う。この戦いで乗機である爆撃機B-17を撃破された。爆炎の最中、仲間を脱出させた後、自動操縦が使えない事を知る。彼は落下傘降下中の仲間を巻き込まないようにすべく、自らの手で機体の操縦を続け、仲間を守り切った。最期は機体と共に爆散する。

絵描きの才能が有り、「みらい」スケッチを描く。この絵が後にセクションSの手によって、最重要資料としてルーズベルト大統領の手に渡った。

ウィリアム・テイラー

ノースカロライナ級戦艦「ノースカロライナ」副長で中佐を務める男性。

ノースカロライナより空母ワスプ撃沈を目撃し、ハワイでハットンから「みらい」の情報を得る。アリューシャンで「みらい」に遭遇して戦うも、「みらい」のピンポイント射撃で指揮していた多くの艦艇が戦闘不能となり、自身の乗るノースカロライナも大破した。

その後セクションSに参加し、「みらい」との戦いで唯一生き残る。その後日本軍の捕虜となり、収容地で角松と接触した。その際に角松達が未来から来た事を知らされ、その存在を拒絶している。

グレイ

CV:小杉十郎太
空母「ワスプ」艦長で大佐を務める男性。

傍受した「CX(みらい)横須賀入港」の暗号文を受け、「みらい」の調査、攻撃のためにノイズ少将の指揮下で出撃した。その後ワスプは「みらい」のトマホークにより沈没し、重巡「サンフランシスコ」に移乗する。その際、救助されたハットンの記憶を元に「みらい」のラフスケッチを描いた。彼により、アメリカ軍は「みらい」の姿を朧げながら記録する事に成功している。

ノイズ

CV:石原凡
アメリカ合衆国海軍将校で少将を務める男性。「CX(みらい)横須賀入港」の暗号文を傍受し、みらいの調査と攻撃の為に「ワスプ」以下計12隻の艦隊を率いて出撃した。「みらい」のトマホークにより「ワスプ」が撃沈され、ニューオーリンズ級重巡「サンフランシスコ」に移乗する。

「みらい」を敵視しており、「ワスプ」攻撃後も激しい闘争心を燃やした。

アーネスト・J・キング

登場時は合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長で大将の男性。

マッカーサーのフィリピン侵攻案に反対し、彼と対立する。対案としてマリアナ侵攻案をルーズベルトに具申し、認定された。この作戦は爆撃機B-29「スーパー・フォートレス」で日本への戦略爆撃を可能にすべく、飛行基地としてマリアナ諸島を確保する事であった。

フランツ・グールド

従軍記者で、一時的に大尉扱いされている男性。タラワ環礁、ベチオ島における日本軍の輸送船の写真を見て撤退だと見抜く。その理由を探るべく、スプルーアンスの下で海兵隊偵察小隊と共に戦線に参加した。そこで角松、菊池、「みらい」に遭遇し、カメラに収める。だがそれはアメリカ軍の重要機密でもあった為、フィルムをクラークに回収された。彼の写真により、アメリカ軍は「みらい」の詳細な姿を知る事となる。

その後も独自に「みらい」の姿を追い、マリアナ戦ではカーネル、クラークとコンタクトをとりながらも「みらい」の存在を嗅ぎ付ける。

終戦直前、B-29に載せられて米国に護送される際、機内で捕虜となった角松と出会う。戦後は軍を除隊し、アメリカ財界、ワシントン、軍に影響を及ぼす角松こと、日系人実業家のデニー・マツオカに関する伝記を執筆した。

戦後マサチューセッツ州ナンタケット島で隠棲していた角松(デニー)を訪ねて旧交を温めている。

ハリー・カーネル

海軍作戦部将校で少佐の男性。恐ろしく頭の切れる人物である。日本軍がミッドウェー敗北後、兵力を減らさずに戦線をマリアナまで縮小させて迎撃に出た事を見抜く。更に日本軍の行動を大きく変えた事に着目し、暗躍している草加の存在に気付く。一方で他の参謀達はアメリカの勝利を楽観視している為、カーネルは孤立する事が多かった。

「みらい」の最後の戦いでもあるマリアナ戦では、左目を失明しながらもグールド、クラークとコンタクトを取り、独自の情報網を築く。そして「みらい」と草加の存在を炙り出した。その後ルーズベルト大統領からの特命を受け、原爆の存在を暴くべく「みらい」及び大和の拿捕に奔走する。最終的に「みらい」と大和は沈没するものの、原爆の存在を確認し「みらい」の搭乗員である角松の確保に成功した。

終戦から26年後、外交問題評議会の理事を務める。

掲載誌では角松と草加に次ぐ「第三の男」として評される。アメリカ側の主要人物でもある。

ウィリアム・F・ハルゼー

登場時は太平洋艦隊第3艦隊提督で大将を務める男性。かつての失態により指揮を外されていたが、スプルーアンスの失態により任務復帰の機会を得る。

ガダルカナルに駐留する日本軍の暗号解読中、トラックから発信された「CX(みらい)横須賀入港」の暗号文を掴み、関心を抱いた。

レイモンド・A・スプルーアンス

Hua18257
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@Hua18257

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