異世界スーサイド・スクワッド(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『異世界スーサイド・スクワッド』とは、2024年7月より放送開始された、ワーナーブラザーズジャパンによる完全新作アニメ作品。アメリカ大手出版社DCコミックス作品のヴィラン組織「スーサイド・スクワッド」の面々が、異世界へ飛ばされ大暴れする様を描く。制作会社は『SPY×FAMILY』で知られるWIT STUDIO、脚本は『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平と『Vivy Fluorite Eye’s Song』の梅原英司を迎える。同年8月にはウェブトゥーンの配信も開始されている。

CV木村昴
二本足で歩くサメの姿をしたヴィラン。本名はナナウエ。たくましい体格で、オーバーオールを着ている。サメの特徴と人間の特徴を併せ持ち、水陸どちらでも呼吸することができる。かなり強靭な肉体を持ち、その皮膚は銃弾を通さないほか、彼のパンチは強烈である。異世界では、さらに超人的な回復能力を手に入れた。会話も可能だが、話す言葉は片言。知能が幼稚園児並みなので、難しいことはあまり理解できていない。スーサイド・スクワッドの中でもハーレイには比較的なついており、お菓子を分けてあげる様子が描かれた。食欲が旺盛で、肉であれば人間であろうと丸のみにするほか、無機物である聖剣ですら飲み込んでしまう。空腹時は危うく仲間を食べそうになるが、基本的には食べていい人間とダメな人間の区別はついている。クレイフェイスは泥でできていてまずいので、絶対に食べない。仲間判定した人間にはかなり友好的で、仲間を害されれば報復のために襲い掛かる。

DC作品「スーパーボーイ」で初登場し、実写版スーサイド・スクワッドにも登場している。

ジョーカー

CV梅原裕一郎
犯罪都市ゴッサムシティを拠点に活動する犯罪王。常に笑顔を浮かべる不気味なピエロフェイスが特徴的。特異な能力を持っているわけではないが、その頭脳と常軌を逸した発想で様々な大型犯罪を繰り返している。化学兵器の専門知識が豊富で、その犯罪手法は多岐にわたる。自分を追ってきた賞金稼ぎ同士を殺し合わせるなど、サイコパスな側面が強い。収容されていた精神病院で担当医だったハーリーンと出会い、彼女を誘惑して脱走を手伝わせるなど、人の心を操る術にも長けている。後に彼女を化学薬品のタンクに落とし、「ハーレイ・クイン」の名を与えて恋人として共に活動するようになる。ハーレイからは「プリンちゃん」と呼ばれている。
本作ではスーサイド・スクワッドとして活動するハーレイの記憶の中の存在として多く登場し、作戦立案のヒントを与えるなど重要な役割を担う。また、異世界をモチーフにした本作を象徴するセリフも多い。
第10話で、カタナの姿に化けて異世界に狂乱を巻き起こしていた黒幕であることが判明した。しかし彼の目的は不明である。

DC作品では『バッドマン』にてスーパーヴィランとして登場し、数々のメイン作品が制作されている。またオリジン・ストーリーでは、彼の外見はハーレイと同じく化学薬品のタンクに落ちた影響であるとされる。

アメリカ政府

リック・フラッグ

CV八代拓
陸軍特殊部隊大差でエリート軍人。先遣隊の監視役として異世界に送り込まれたが、王国に捕縛され監獄に入れられた上に、先遣隊のヴィラン達が帝国に吸収されてしまう。監獄でハーレイ達と合流後は共に活動するようになる。生真面目な性格で任務に忠実だが、自由奔放な悪人たちを統率するのに苦労するまとめ役ポジション。部隊の中で唯一の常識人である。頭も悪くなく、監獄にいる間に他の囚人の言葉を聞いて異世界語をわずかに習得することに成功している。しかし生粋の罪人から覚えた言語だったため、スラングまみれの言動になってしまい、王国騎士団長セシルを激怒させてしまった。言葉が通じるようになった後は、同じく部隊をまとめる騎士団長セシルとは通じ合うものを感じている。
通信機の存在を明かさないなど、罪人たちを完璧に信用しているわけではないものの、ハーレイ達に対しては協力的である。ヴィラン的なやり口の作戦にも、仕方なしと協力する寛容さも持ち合わせている。基本的に上官であるアマンダに忠実だが、彼女がクレイフェイスの頭を吹き飛ばした際には激昂する様子が描かれた。その後他のメンバーが殺されないようアマンダを説得し、24時間の猶予を得ることに成功するも、失敗すれば軍人としての地位を失う危機に立たされてしまう。理不尽な命令を下す上官のことを「ババア」と呼び憤慨するなど、全てにおいてイエスマンというわけではなく、彼なりの正義を貫く姿勢が見られる。

DC作品では、スーサイド・スクワッドの指揮を執る軍人としておなじみのキャラクターである。

アマンダ・ウォラー

CVくじら
米国政府機関A.R.G.U.S.の長官を務める女性。非常に冷酷で、国益のためなら手段を選ばない苛烈さを持つ。悪人たちで構成されたスーサイド・スクワッドを結成した張本人である。
任務遂行のためならヴィラン達の命を犠牲にすることもいとわない。実際に、ハーレイ達による任務続行が不可能と判断した際には、秘密保持のためクレイフェイスの頭を爆弾で吹き飛ばしている。また異世界へのゲートを開くために、人間を媒介にした実験を強行している。
エンディングではダンスを披露し話題となった。

アダム

画像左側の男性がアダム

CV坂泰斗
ハーレイ達後発部隊の監視役。リック・フラッグと同じ軍人で、アマンダを「我らが神」と呼ぶ。異世界到着後はハーレイ達と任務を遂行する予定だったが、ヘリの不時着により命を落とす。

ウェイド看守長

画像右側の男性がウェイド看守長

CV前田弘喜
ハーレイ達が収容されていた監獄の看守長。物資の横領をはじめ、ハーレイの監獄内での待遇に融通を利かせるなど数々の汚職行為をしている。罪人を監獄の外に出すのは反対だったが、アマンダに汚職がバレていたため従わざるを得なかった。

王国

フィオネ

CV植田麗奈
本作オリジナルキャラクター。異世界の王国の王女で、民を思う心優しい性格である。長引く戦争で民の生活が脅かされていることを憂えている。国民が十分に食事を摂れていないことを気にし、自分も食事を抜いてセシルに窘められている。子供の頃、女王である母アルドラの言いつけを破り、お忍びで城下町の子供たちと交流していた。しかしフィオネがうっかり王国軍のキャンプの場所を漏らしてしまい、食料を求めて忍び込んだ子供たちが殺されてしまったため自分を責めている。またそれがトラウマとなり、以降母アルドラの言いなりとなってしまっている。
自由にふるまうハーレイのことを気にかけており、戦争を終わらせるために助力を乞う。ハーレイ達が女王によって投獄された際には脱獄を手伝うなど、だんだんと自分の意思で行動するようになっていく。母の死を知った後は我慢することをやめ、顔にハーレイと同じ化粧を施し、王国の指導者として立ち上がった。

アルドラ

本作オリジナルキャラクター。異世界の王国を統べる女王。非常に厳格で冷酷な性格であり、娘のフィオネとは対照的に描かれている。魔法を使うことができ、ハーレイ達も彼女の魔法で異世界語が分かるようになった。長く帝国との戦争の指揮を執っており、過去には幼いフィオネに対し「王族の務めは戦争を終わらせること」と告げているが、帝国軍を壊滅させたハーレイ達を処刑しようとするなど、矛盾した行動が多い。フィオネに対しても厳しく接しており、意見することを許さない。
実はすでにアンデッドキング=リッチによって殺害され、成り代わられてしまっていた。

wajima0128
wajima0128
@wajima0128

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