ジャスティス・リーグ(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャスティス・リーグ』とは、2017年公開のアメリカ合衆国制作のヒーロー映画である。ワーナー・ブラザーズ、DCコミックスが展開するシェアワールド『DCエクステンデッド・ユニバース』の5作品目にあたる。コミックスの初登場は1960年であり、初めての映画化となる。
前作でスーパーマンが敵と相打ちしていなくなった地球。そこへ地球の環境を激変させ侵略しようとする敵が攻めてくる。スーパーマン亡き今、バットマンがヒーローチームを結成してそれに立ち向かう物語である。
『ジャスティス・リーグ』の概要
『ジャスティス・リーグ』とは、2017年に公開されたアメリカのヒーロー映画である。製作総指揮クリストファー・ノーラン、監督ザック・スナイダーであったが、ザック・スナイダーの娘の不幸ごとにより監督を途中降板、アベンジャーズを監督したジョス・ウェドンが監督業を受け継いだ。
『マン・オブ・スティール』から始まる『DCエクステンデッド・ユニバース』と呼ばれる1つの共通した世界で物語が展開されるシリーズの第5作目である。
『DCエクステンデッド・ユニバース』待望のヒーローが全員集合する豪華な映画になっている。これまで評判がお世辞にもよくなかった本シリーズだったが、本作はファンからも評論からも評判がよく、これまでの暗いイメージを一新した、家族で楽しめるエンターテイメント作品になっている。
『ジャスティス・リーグ』のあらすじ・ ストーリー
『マン・オブ・スティール』にて地球にクリプトン星の生き残りであり、クリプトン星の指導者を殺害、実権を握ろうとし、スーパーマンの実父と戦い敗れた反逆者ゾッド将軍が襲来、地球をクリプトン星と同じ環境にして、クリプトン星の復活を企むが、スーパーマンがその危機を救う。だが『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にて破壊された世界に絶望し、危機感を抱いたバットマンことブルース・ウェインはスーパーマンのことについて調べ、スーパーマンの弱点がクリプトナイトという石にあることを突き止める。そして独自にこの2人の潰し合いを画策するレックスコープの社長でありながら、裏で悪事を行うレックス・ルーサーにより2人は戦うこととなり、スーパーマンは戦いの中、レックス・ルーサーが創造した怪物ドゥームズ・デイと相打ちとなり命を落としてしまう。
レックス・ルーサーの目的は『ジャスティス・リーグ』の時点でも判明していない。
本作『ジャスティス・リーグ』はそれから世界がどのように変化したかが描かれている。人々は希望を失い、犯罪率は上昇していた。そんな中でも1人、親を強盗犯に殺された心の傷から悪への憎しみでバットマンとなって20年間、ゴッサムシティで戦い続けるバットマンは、街に現れる謎の化け物を追いかけていた。そして化け物が残した痕跡とレックス・ルーサーの手帳の記載から、敵が強大な力を持つ『3つのマザーボックス』を探していることに気付く。
同じころパリでは爆弾を爆発させ、異星人の到来を望むテロリスト集団が人質事件を起こし、ワンダーウーマンがこれを解決するのだった。
ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスの生まれ故郷、アマゾン族の島には太古の戦いで地球の環境を激変させる『3つのマザーボックス』の1つを保管していたのだが、そこに突如として現れた巨大な斧を持つ怪物・ステッペン・ウルフと手下のパラデーモンにより、マザー・ボックスは奪われてしまう。ダイアナの母でアマゾン族の女王はダイアナ・プリンスにこの危機を知らせるべく、かがり火をギリシャの神殿にともす。これを見たダイアナ・プリンスは、ブルース・ウェインの元へ向かった。
ダイアナ・プリンスは第一次世界大戦の際、外界から魔法の力で見えないアマゾン族の島へ偶然訪れたスティーブ・トレバーと島を離れ、ワンダーウーマンとして戦争に参加した。スティーブ・トレバーの死をきっかけに100年間、ワンダーウーマンとして姿を現すことがなかったが、スーパーマンとバットマンがドゥームズ・デイと戦った時、助けるために姿を現した。
ブルース・ウェインも危機を察知して北のある漁村へ向かう。そこでアクアマンことアーサー・カーリーと会い地球を狙う敵に対抗すべくチームを作っていると説明、地球を守る仕事を手伝ってほしいと頼むが断られてしまう。
ところが海の底に沈んだアトランティスへ戻ったアーサー・カーリーは、そこで保管されていた2つ目のマザーボックスがステッペンウルフに盗まれるところを目撃する。
アトランティスの王としてマザーボックスの奪還を頼まれたアーサー・カーリーは、ブルース・ウェインの元へ向かうのだった。
アーサー・カーリーはアトランティスの女王の息子でありながら、母親に捨てられたことを今でも恨み、地上とアトランティスを行き来していた。陸にも海にも居場所を見いだせずにいた。
ダイアナ・プリンスはバットマンの街ゴッサムシティへ到着すると共に『3つのマザーボックス』がどういった物なのかをブルース・ウェインに説明する。
古代、ステッペンウルフは地球へ軍団を連れて進軍してきた。『3つのマザーボックス』には、地球の環境をステッペンウルフの惑星と同じように、空を赤く染め、大地を黒くしてしまい、ステッペンウルフの母星の禍々しい鉱物が地面から生やし、不毛の大地のような環境に変えてしまう強大なる力が秘められていた。ステッペンウルフは、地球を母星と同じ環境に変化させようとしていた。それを阻止しようとアマゾン族、アトランティス族、人間族、神々が大同盟を組み、大戦争の末、ステッペンウルフから『3つのマザーボックス』を奪い地球を救った。『3つのマザーボックス』は一緒に置いておくと危険だと判断され、1つはアマゾン族が、1つはアトランティス族が、もう1つは人間族が管理保管することとしたのだった。
この説明を聞き、地球の危機が目の前に迫っていることを知ったブルース・ウェインはチーム結成を急ぎ、自らはフラッシュことバリー・アレンのところへ。ダイアナ・プリンスはサイボーグことビクター・ストーンを探しに動き出す。
フラッシュことバリー・アレンはすぐにブルース・ウェインの誘いに乗りチームに加入する。
バリー・アレンは9歳の時に母親を殺害され、父親が母親殺害の容疑者となり、今も服役している。バリー・アレンは犯人は別人だと訴えたものの、子供の訴えは聞き入れてもらえず、今も犯人を捜している。薬品と稲妻を同時にかぶったことで、超高速移動能力を保持している。
サイボーグことビクター・ストーンは、事故死した自分が機械の体を持った化け物になったことに苦悩していた。爆発事故で死にかけた時、マザーボックスを手に入れた父親にその力で体を再生させられたが、半分機械となってしまい、常に変化し続ける自分の体に戸惑い、この姿に変えた父親を恨んでいる。
しかしダイアナ・プリンスはそれを個性だといい、協力してほしいという。
チームが集まる前にステッペンウルフは最後のマザーボックスのありかを探るべく、マザーボックスを所有するスターラボの人々を誘拐、尋問を始めた。
これを救うべく、できたばかりのヒーローチームは出動するのだった。
人質を救出に成功するも、最後のマザーボックスのありかを知られてしまったことから、ブルース・ウェインは最後の手段に出る。
墜落して未だ大都市メトロポリスにあるクリプトン人の宇宙船へ侵入、最後のマザーボックスの力を使いスーパーマンをもう一度この世に呼び戻そうとする。
スーパーマンはよみがえった。だが記憶を失い暴れ、それを止めようとする5人のヒーローも蹴散らされる。
そこへブルース・ウェインが呼んだスーパーマンことクラークの婚約者・ロイス・レインが現れたことにより、スーパーマンは記憶を取り戻し、ロイス・レインを抱き寄せるとそのまま彼女を連れて故郷のカンザス州へ飛び去ってしまう。
同時に最後のマザーボックスがステッペンウルフに奪われ、5人はステッペンウルフの野望を阻止すべく、ロシアの原子炉に居ることを突き止め、戦いに向かう。
カンザス州へ到着したクラーク・ケントとロイス・レインは、そこで愛を確かめ合う。クラーク・ケントの死去で母屋を手放した母マーサ・ケントもロイス・レインの電話に驚き駆け付け、息子との再会を果たす。
クラーク・ケントは愛する家族、愛する地球を守るため、再びスーパーマンとしてロシアへ向かうのだった。
ロシア原子炉へ到着した5人だったが圧倒的なステッペンウルフの力に太刀打ちできない中でも力を出し、サイボーグが融合を始めたマザーボックスを引き離そうとする。それを阻止しようと斧を振り上げたステッペンウルフの前に、スーパーマンが現れ、その圧倒的な力でステッペンウルフの斧を砕くのだった。
これに恐怖したステッペンウルフ。恐怖の臭いが餌である部下のパラデーモンに逆に襲われ、ステッペンウルフは敗北する。
マザーボックスの解体に成功した6人は、平和を取り戻した世界を見つめるのだった。
『ジャスティス・リーグ』の登場人物・キャラクター
バットマン / ブルース・ウェイン (演:ベン・アフレック、吹替:小原雅人)
スーパーマンを死なせてしまった罪悪感を抱きながら、世界の危機をチームの設立で救おうと画策する。
超人的能力はないがバリーから能力を問われ「スーパー金持ちだ」と答える。
その言葉通り、バットマンの特殊な車バットモービル、バットマン専用戦闘機、輸送機などを個人で所有している。
チームの頭脳である。
ワンダーウーマン / ダイアナ・プリンス (演:ガル・ガドット、吹替:甲斐田裕子)
アマゾン族の王女であり神ゼウスとアマゾン族の女王の間に生まれた女性。
第一次世界大戦でアマゾン族の島から初めて外界に出て、邪神アレスと戦う。
この戦いで愛した男性を失う。
バットマンとスーパーマンがドゥームズ・デイと戦う際、100年ぶりにワンダーウーマンとして姿を現す。
超人的な力とスピードを持ち、剣と盾で戦う。
腕輪をぶつけることにより衝撃波を発することができる。
フラッシュ / バリー・アレン(演:エズラ・ミラー、吹替:細谷佳正)
9歳の時、母親を何者かに殺され、父親が母親殺しで逮捕される。
バリーはその時の犯人は父ではないと訴えるも、父親が服役中。
薬品と稲妻を同時にかぶったことにより、超高速で動くことができる。
周囲の人間関係がうまくいかず、友達はいない。
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目次 - Contents
- 『ジャスティス・リーグ』の概要
- 『ジャスティス・リーグ』のあらすじ・ ストーリー
- 『ジャスティス・リーグ』の登場人物・キャラクター
- バットマン / ブルース・ウェイン (演:ベン・アフレック、吹替:小原雅人)
- ワンダーウーマン / ダイアナ・プリンス (演:ガル・ガドット、吹替:甲斐田裕子)
- フラッシュ / バリー・アレン(演:エズラ・ミラー、吹替:細谷佳正)
- アクアマン / アーサー・カリー(演:ジェイソン・モモア、吹替:安元洋貴)
- サイボーグ / ビクター・ストーン (演:レイ・フィッシャー、吹替:諏訪部順一)
- スーパーマン / クラーク・ケント (演:ヘンリー・カヴィル、吹替:星野貴紀)
- ロイス・レイン (演:エイミー・アダムス、吹替:中村千絵)
- マーサ・ケント(演:ダイアン・レイン、吹替:塩田朋子)
- アルフレッド・ペニーワース(演:ジェレミー・アイアンズ、吹替:金尾哲夫)
- ヒッポリタ女王(演:コニー・ニールセン、吹替:榊原良子)
- ジャームズ・ゴードン(演:J・K・シモンズ、吹替:立川三貴)
- サイラス・ストーン(演:ジョー・モートン、吹替:楠見尚己)
- ヘンリー・アレン(演:ビリー・クラダップ、吹替:各務立基)
- メラ(演:ハンバー・ハード、吹替:田中理恵)
- レックス・ルーサーJr(演:ジェシー・アイゼンバーグ、吹替:神谷浩史)
- デスストローク / スレイド・ウィルソン(演:ジョー・マンガニエロ、吹替:遠藤大智)
- ステッペンウルフ(演:キアラン・ハインズ、吹替:壤晴彦)
- パラデーモン
- 『ジャスティス・リーグ』の用語
- マザーボックス
- セミッシラ
- アトランティス
- スターラボ
- 『ジャスティス・リーグ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「僕は正義を信じる」
- 「王女さまの命令でね」
- 「スーパー大金持ちだ」
- 地下道救出戦
- 『ジャスティス・リーグ』の主題歌・挿入歌
- Gary Clark Jr.「Come Together」 (ビートルズ「カム・トゥゲザー」カバー)
- Gang of Youths「Heroes」 (デヴィッド・ボウイ「ヒーローズ」カバー)
- ザ・ホワイト・ストライプス「The Hardest Button to Button」
- ザ・ホワイト・ストライプス「Icky Thump」
- 『ジャスティス・リーグ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スーパーマン、バットマンは不在だった
- オールドファンには涙の音楽
- 本当にあるのかザック・スナイダー版
- 7人目の不在
- 7人ばかりではない。まだまだいるジャスティス・リーグメンバー