メトロイド フュージョン（ゲーム）のネタバレ解説・考察まとめ
『メトロイド フュージョン』とは、2002年にゲームボーイアドバンスで発売された2Dアクションゲーム。『メトロイド』シリーズの第4作目である。日本よりも海外で先に発売され、日本では2003年に発売された。物語の主人公サムス・アランを操作し、宇宙空間に浮かぶ巨大な研究施設を舞台に戦いを繰り広げる。危険な寄生生命体「X」が施設内で増殖し、様々なトラブルを発生させる。Xに唯一対抗できる人間であるサムスは、コンピュータの指示の下で施設で起きた事故の調査を行い、最終的にXを根絶させることを目指す。
エンディング
この世界では、優秀な科学者や軍人の頭脳をコンピュータに利用することは、珍しいことではない。スターシップのコンピュータには、かつてのサムスの上官アダム・マルコビッチの頭脳が使われていたのだった。サムスはアダムと奇妙な形で再会し、銀河の危機を回避したことを実感する。連邦には責任を追及されるかもしれないが、話のわかる人間は必ずいると信じて帰還した。
ちなみに、シップはマニュアル操作でしか起動することができない。シップをどう起動したのかと、アダムに問う。その答えは、保護していたダチョラとエテコーンが協力してくれた、とのことだった。
『メトロイド フュージョン』のゲームシステム
基本情報
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基本的なゲームシステムは、前作『スーパーメトロイド』とほとんど同じ。主人公サムスを操作し、能力を習得することで行動範囲を広げていく、2Dアクションゲームである。
体力は99でスタート。0になるとゲームオーバーになり、最後にセーブした場所からやり直し。
セーブは、施設内にあちこち設置されているセーブルームで行う。特に、飼育エリアのそれぞれのセクターの入口には、必ずナビゲーションルーム、セーブルームと、体力と弾薬を回復するリチャージルームが設置されている。スターシップにも、この3つの部屋の機能が備わっている。
今作は擬態していないXを吸収することで、体力や弾薬を回復できる。
また、シリーズ恒例の強化アイテムが出現しない。特殊なXを吸収するか、データをダウンロードすることで、新たな能力が覚醒する。
ミサイルタンク、パワーボムタンクを回収すると、弾薬の最大所持数が増える。エネルギータンクを回収すると、体力最大値が上昇する。これら3つのタンクが合わせて100個あり、タンクの回収率がアイテム回収率として、ゲームクリア時にタイムと一緒に表示される。
コンピュータ「アダム」による指示
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今作ではスターシップに搭載されたコンピュータ「アダム」の指示に従い、行動する。ナビゲーションルームにてアダムの指示を受け、ミッションをこなしていく。ゲームの進行順序を変更する「シーケンスブレイク」がなくなり、探索の自由度が落ちる。しかし、次の行動を指示してくれるためにミッション中に迷うことが少なくなり、初心者に優しい設計となっている。
また今作にはマップルームがない代わりに、初めて入るエリアのマップデータをアダムが送ってくれる。
メッセージと難易度
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今作は、会話のシーンが多い。メッセージは「オトナむき」と「コドモむき」の2種類がある。
「コドモむき」ではテキストが変わり、ひらがな・カタカナが増える。また用語の意味をカッコ内で説明する。これにより、子供にもストーリーがわかりやすいようになっている。
難易度はEASY（やさしい）、NORMAL（ふつう）、HARD（むずかしい）の3段階。EASYだと、NORMALに比べて敵の攻撃パターンが減少する。一方HARDはタンクを入手した時の、弾薬の最大所持数や体力最大値の上昇幅が小さくなる。
クリア後にはメッセージ、難易度、アイテム回収率、クリアタイムに応じてイラストが表示される。イラストは全部で13種類あり、今作のやり込み要素となっている。開放したイラストはゲームクリア後に追加される「ギャラリー」モードで見ることができ、全種類開放するとギャラリーの両端に★が付く。
なお会話などのシナリオイベントシーンを流している時間は、クリアタイムに加算されない。
『メトロイド フュージョン』の登場人物・キャラクター
主要キャラクター
サムス・アラン
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フリーのバウンティハンター（賞金稼ぎ）で、物語の主人公となる女性。かつて惑星ゼーベスのスペースパイレーツを2度壊滅させたり、惑星SR388のメトロイドを殲滅したりと高い実績を持ち、銀河連邦からも依頼が舞い込むほどの凄腕である。鳥人族のDNAが移植されており、身体能力が高い。
惑星SR388での経験を買われ、今作のオープニングでB.S.Lが派遣した調査隊の護衛を依頼される。この時に寄生生命体Xに襲われ、生死の境をさまよう。しかしベビーメトロイドの細胞組織から作られたワクチンによって、一命を取り留める。治療の際、潜在能力のほとんどを失ってしまった。
回復後、B.S.Lの爆発事故の調査に向かう。調査の際、搭載されているコンピュータの指揮の下で行動することを条件に、銀河連邦が新しいスターシップを提供してくれた。
冷静沈着で、感情を表に出すことは少ない。しかし時々、感情的な行動を起こすことがある。今作はサムスが思考するシーンが多く、その内情を読み解くことができる。
Xに対して唯一耐性を持つ人間である。今回の事件でメトロイドまでもが絶滅してしまったため、メトロイドのDNAを持ちXに対抗できる、ただひとりの存在になってしまった。
アダム
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銀河連邦が提供したスターシップに搭載されているコンピュータ。今回の事件では、サムスはこのコンピュータの指令の下で行動することになる。
無機質な口調で話す。分析力・判断力に優れ、的確な指示を行い、たびたびXの行動に対する見解を述べる。また初めて探索するエリアに入る時、マップデータを提供しサムスを支援してくれる。
元々、このコンピュータには名前がない。コンピュータの口調や思考がかつてサムスの上官だったアダム・マルコビッチに似ていたことから、サムスは勝手に「アダム」と呼ぶようになった。物語の終盤で、サムスがうっかりアダムと呼んでしまうシーンがある。
実は本当に、アダム・マルコビッチの頭脳がこのコンピュータの思考回路に利用されている。生前から優れた頭脳を有していたアダムに銀河連邦が着目し、その思考パターンをモデルにコンピュータを作り出したのだ。アダム本人はすでに亡くなってしまったが、サムスはアダムと奇妙な再会を果たすことになる。
SA-X（えすえーえっくす）
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SA-Xの第2形態。ナードの遺伝子情報を加えて利用し、巨大化する
ベストコンディションのサムスに擬態した、最強のX。「Samus Aran-X」、略して「SA-X」とアダムが名付けて呼ぶ。高い戦闘力を持ち、アダムは特に警戒する。
サムスを治療する時にパワードスーツを部分的に切り離し、その残骸がカプセルに詰められてB.S.Lの特別保管庫に保管された。カプセルの中でSA-Xは生まれ、パワーボムでカプセルを破壊し外に出た。これが、最初の爆発事故である。
バリアスーツで身を守り、パワーボムやスーパーミサイルで障害物を破壊する。スクリューアタックも搭載している。特にビームは壁を貫通し、凍結効果を持つ広範囲のビーム。サムスがバリアスーツを持っていない時は、凍結効果が極めて危険で致命傷は避けられない。
サムスを周到に付け狙い、ミッション中に何度も遭遇する。対抗手段を持たないうちは、遭遇したら逃げるしかない。
なおXの持つ分裂と増殖の能力によって、B.S.Lには最低でも10体のSA-Xがいるとアダムは推測している。また銀河連邦はSA-Xの可能性に惹かれ、SA-Xの捕獲という無謀な作戦を実行する。
ちなみにメトロイドが天敵なのは通常のXと変わらず、メトロイドを見つけた時はサムス以上に優先して狙っていた。
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目次 - Contents
- 『メトロイド フュージョン』の概要
- 『メトロイド フュージョン』のあらすじ・ストーリー
- はじまり 命の危機と謎の爆発事故
- 特別保管庫の調査
- ミサイルデータのダウンロード
- セクター1の空調妨害
- SA-Xの恐怖
- 暴れ回るイシュタル
- スーパーミサイルデータのダウンロード
- データルームを破壊するX
- アイスミサイルデータのダウンロード
- セクター3の緊急事態
- ゼーベス以来の再会
- パワーボムデータのダウンロード
- スターシップへの一時帰還
- 電力の確保
- プラズマビーム覚醒
- 重力を操作する生物兵器ナイトメア
- レベル4のセキュリティーを勝手に解除
- ボクスと2度目の遭遇
- 極秘エリアとメトロイド
- セクター1の深部
- 銀河連邦の愚策
- 最終ミッション そして脱出
- エンディング
- 『メトロイド フュージョン』のゲームシステム
- 基本情報
- コンピュータ「アダム」による指示
- メッセージと難易度
- 『メトロイド フュージョン』の登場人物・キャラクター
- 主要キャラクター
- サムス・アラン
- アダム
- SA-X（えすえーえっくす）
- ボスとしてのSA-X
- ボスキャラクター
- コアX
- マルカラ
- 鳥人像（1回目：セクター1）
- ザザビー
- イシュタル
- ボクス
- バリアコアX
- オペレーター
- ゲドゥ
- 鳥人像（2回目：セクター2）
- ナイトメア
- ネオリドリー
- オメガメトロイド
- その他の登場人物
- ダチョラ、エテコーン
- 銀河連邦政府
- アダム・マルコビッチ
- ベビーメトロイド
- 『メトロイド フュージョン』のアイテム
- ビーム系
- ノーマルビーム
- チャージビーム
- ワイドビーム
- プラズマビーム
- ウェイブビーム
- アイスビーム
- ミサイル系
- ミサイル
- スーパーミサイル
- アイスミサイル
- ディフュージョンミサイル
- ボム系
- ボム
- パワーボム
- スーツ系
- フュージョンスーツ
- バリアスーツ
- グラビティスーツ
- 特殊能力
- モーフボール
- ハイジャンプ
- スピードブースター
- スペースジャンプ
- スクリューアタック
- 体力強化アイテム
- エネルギータンク
- 『メトロイド フュージョン』の用語
- メトロイド
- 寄生生命体X
- スターシップ
- 惑星SR388（えすあーるさんはちはち）
- B.S.L
- メインデッキ
- セクター1「SRX」
- セクター2「TRO」
- セクター3「PYR」
- セクター4「AQA」
- セクター5「ARC」
- セクター6「NOC」
- 極秘エリア
- 『メトロイド フュージョン』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 2回登場する鳥人像の英語名の言葉遊び
- ネオリドリーのベースになった個体は『METROID Other M』のもの
- シャインスパークを駆使すると見られる隠しイベント
- 同時期に発売された『メトロイドプライム』との連動機能