スターフォックス64(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『スターフォックス64』とは、1997年にNINTENDO64で発売された、3Dシューティングゲーム。『スターフォックス』シリーズの第2作目。架空の恒星ライラット系に属する惑星や宙域が舞台で、マシンを操作し敵を倒していく。Dr.アンドルフがライラット系の支配を目論み、フォックス・マクラウドをリーダーとしたチーム「スターフォックス」がその野望を阻止するために戦う。
全世界における売上本数は約400万本以上。世界一売れたシューティングゲームソフトとして、ギネス・ワールドレコーズに登録されている。
『スターフォックス64』の概要
『スターフォックス64』とは1997年に任天堂が発売した、NINTENDO64(以下、「N64」)用3Dシューティングゲーム。『スターフォックス』シリーズの第2作品目。スーパーファミコンで発売中止になった、幻の作品『スターフォックス2』のプロジェクトを受け継いだものになっている。全世界における売上本数は約400万本以上。世界一売れたシューティングゲームソフトとして、ギネス・ワールドレコーズに登録されている。また2011年には今作のリメイク版として、ニンテンドー3DS用ソフト『スターフォックス64 3D』が発売された。
ストーリーは前作『スターフォックス』の続編ではなく、パラレルワールドのような物語が展開される。舞台は架空の惑星たちで構成される、「恒星ライラット系」。そこでは獣人たちが、惑星と種族の違いを越えた宇宙平和を築き上げていた。特に第4惑星コーネリアは、ライラット系惑星集団の首都として政治・経済・文化の中心地となり、また軍事力も備えた宇宙平和の要として重要な役割を持っていた。しかしこのライラット系は、天才科学者Dr.アンドルフによって支配されようとしていた。
コーネリアの防衛軍司令官であるペパー将軍はDr.アンドルフの宣戦布告を受け、アンドルフ軍の撃退をスターフォックスに依頼する。スターフォックスのリーダーはフォックス・マクラウド。亡き父ジェームズ・マクラウドから、スターフォックスを受け継いだ。ジェームズはアンドルフの魔の手によって、亡くなったと伝えられている。フォックスはスターフォックスの仲間と共に、アンドルフ軍を倒しDr.アンドルフの野望を打ち砕くために戦うことになる。
このゲームではライラット系のさまざまな惑星や宇宙空間を舞台に、戦闘機に乗って敵と戦う。空や宇宙空間を飛行できるアーウィン、陸を進み空中の敵を砲台で狙う戦車のランドマスター、水中を進むための潜水艦ブルーマリンの3つの機体があり、ステージによって指定された機体を操作する。広大なフィールドを舞台に、ダイナミックな戦闘を行う。
またプロの声優を起用し、ゲーム開始から終了まですべてフルボイスになっている。これは「3Dでは後ろから襲ってくる敵が確認しにくい」という問題点を、解決するためのものである。「後方から敵!?高度を下げろ!!」などの仲間の声を聞くことで、プレイヤーは後方からの攻撃に気付くことができる。
しかしN64カートリッジの容量をすべて使っても、音声を録音するのは2分ほどが限界であった。そこで今作では音声データを大幅にデータ圧縮し、実に多彩な種類のボイスを録音した。データを圧縮したことで音質は落ち、ノイズが混入しているように聞こえる。しかしこれが無線通信による会話を演出しているように感じられるため、逆にリアリティを持たせることに成功し、臨場感が高まった。また敵味方合わせてさまざまなボイスを収録できたことで、ストーリーの展開に引き込まれやすいことが、このゲームの魅力とも言える。当時の任天堂のゲームとしては、異例の演出であった。
『スターフォックス64』のあらすじ・ストーリー
Dr.アンドルフによる侵略
獣人たちが種族と惑星を超えた平和を築いた、恒星ライラット系。その中心である第4惑星コーネリアに、Dr.アンドルフが宣戦布告をした。
彼はかつて辺境の惑星ベノムに追放されたが、ベノムを改造し巨大な軍を作り上げた。そして自身を追放したコーネリアと銀河社会に復讐するため、ライラット系の惑星や宙域を次々と手中に収めていったのだ。アンドルフの魔の手は、ついにコーネリアにも届こうとしている。
コーネリア防衛軍も必死に戦うが、アンドルフ軍の侵略を止められずにいた。そのため防衛軍の司令官であるペパー将軍は、アンドルフ軍の侵攻の阻止を、やとわれ遊撃隊「スターフォックス」に依頼する。スターフォックスのリーダーは若きパイロットであるフォックス・マクラウド。彼の父ジェームズ・マクラウドも、数年前にアンドルフの罠によって亡くなったと報告されている。アンドルフの野望を打ち砕くため、頼もしいメンバーと共にフォックスは出撃した。
このゲームでは、各ステージで設定された条件を満たすことで、最終ステージであるベノムへの進行ルートが分岐する。そのため、決まった一巡の流れというものは存在しない。したがって以下のステージ紹介で、それぞれのストーリーに触れることにする。また各ステージにおけるルート分岐条件と、やりこみ要素「勲章」を獲得するためのスコア数も記しておく。
コーネリア
ペパー将軍の依頼を受けたスターフォックスは、最初にコーネリアの防衛に向かう。敵を倒しながら、コーネリアの街を破壊する都市占領兵器「グランガ」の元に急行する。グランガを破壊するとステージクリアとなり、次の目的地をメテオに決める。
またコーネリアには、ルート分岐がある。ファルコが生存している状態で、岩のアーチをすべてくぐり抜ける。するとファルコが、ルートを右に変更する。その先で遭遇したのは、惑星間戦闘空母「アタック・キャリア」。撃墜すると、セクターYに行くことが可能になる。
・ルート分岐条件
メテオに行く方法:ステージをクリアする
セクターYに行く方法:ファルコが生存している状態で、海にある岩のアーチを7つすべてくぐり抜ける。すると進行ルートが変更され、ボスがアタック・キャリアになる。倒してステージをクリアする
・勲章スコア
150
メテオ
コーネリアからフィチナに向かうため、この小惑星帯を通過する。無数の隕石群とアンドルフ軍の罠をかわしながら進んでいく。ボスは小惑星破壊艇「メテオ・クラッシャー」。
ステージ後半にはワープゾーンが存在する。ワープゾーンに入るとボス戦がスキップされ、フィチナではなくカタリナに出る。
・ルート分岐条件
フィチナに行く方法:ステージをクリアする
カタリナに行く方法:ステージ後半に出現するリングを7つすべてくぐり、ワープゾーンに入る
・勲章スコア
200
セクターY
この宙域で戦っているコーネリア軍の艦隊を援護するため、出撃する。人型パワードスーツロボット「サルジャー」と敵艦隊の兵器を破壊しながら進む。
ボスは、戦闘ロボット「サルデス」が2機。サルジャーの強化版である。2機とも撃破した後、サルデスのさらなる強化版「サルデスII」が出現する。
サルデスIIを倒したフォックスたちは、カタリナへと向かう。しかし、撃墜数が高ければアクアスに行くことができる。
・ルート分岐条件
カタリナに行く方法:ステージをクリアする
アクアスに行く方法:撃墜スコア100以上でステージクリア
・勲章スコア
150
フィチナ
アンドルフ軍に占領された、コーネリア軍の情報基地を奪還しようと出撃する。
しかし作戦中、基地に時限爆破装置が仕掛けられる。フォックスたちは解除に向かおうとするが、そこにスターウルフのメンバー4人がウルフェンに乗り込み妨害してくる。時間制限があり、スターウルフをすべて撃墜するか、時間切れになることでステージクリアになる。
次の目的地はセクターX。しかし、スターウルフ全機を撃墜できれば作戦完了。ソーラへの道が開ける。
・ルート分岐条件
セクターXに行く方法:ステージをクリアする
ソーラに行く方法:制限時間内にスターウルフ4機をすべて撃墜する
・勲章スコア
50
カタリナ
フォックスの旧友であるビルと再会する。ビルの指揮下にある部隊と共に、前線基地を防衛する。
途中で浮遊する超巨大要塞「グレート・ディッシュ」が登場し、4つのハッチからアンドルフ軍機を発進させる。敵味方がさらに入り乱れ、混乱状態となる。
最後にグレート・ディッシュはコアを露出し、レーザーで基地を破壊しようとする。制限時間内にコアを破壊できなければ、基地を守れず作戦終了。セクターXへ向かう。基地を守り切れば作戦完了、ソーラに行くことができる。
基地を守り抜いた場合、ビルが送り出してくれる。また味方機に一回も攻撃せずに作戦を完了すると、この時のビルとの会話が変わる。
・ルート分岐条件
セクターXに行く方法:ステージをクリアする
ソーラに行く方法:制限時間内にグレート・ディッシュを撃破する
・勲章スコア
150
アクアス
海中にアンドルフ軍が投入したバイオウェポンを破壊するため、ブルーマリンに乗り込み出撃する。
ブルーマリンの照明をもってしても海中は暗く、ミサイルを撃って視界を確保しながら進む。
最後には、2枚貝のバイオウェポン「バクーン」が登場する。アクアスの水質汚染を引き起こし、生物たちを凶暴化させている。倒すとステージクリア、次はゾネスへと向かう。
・ルート分岐条件
ルート分岐はない。アクアスをクリアすると、次はゾネスになる
・勲章スコア
150
セクターX
アンドルフ軍の基地があり、兵器を作り出していたとされている。調査に向かうが基地は破壊され、廃墟と化していた。
その原因はここで開発されていた秘密兵器「HVC-09」が暴走し、破壊していたこと。残された自動兵器を破壊しながら、フォックスたちは兵器の元へ向かう。
なおスリッピーが戦線離脱していた場合、途中で復活する。しかしボス戦に時間をかけすぎると、スリッピーがタイタニアに飛ばされてしまう。飛ばされる前にボスを倒せれば、マクベスに行くことができる。
また、セクターXにはワープゾーンがある。ゲートを開通してすべてくぐり抜けると、セクターZにワープできる。カタリナを通っているとビルが登場し、ワープゲートを開くのを手伝ってくれる。
最後にグレート・ディッシュはコアを露出し、レーザーで基地を破壊しようとする。制限時間内にコアを破壊できなければ、基地を守れず作戦終了。セクターXへ向かう。基地を守り切れば作戦完了、ソーラに行くことができる。
基地を守り抜いた場合、ビルが送り出してくれる。また味方機に一回も攻撃せずに作戦を完了すると、この時のビルとの会話が変わる。
・ルート分岐条件
セクターXに行く方法:ステージをクリアする
ソーラに行く方法:制限時間内にグレート・ディッシュを撃破する
・勲章スコア
150
ソーラ
この灼熱の惑星に、アンドルフ軍のバイオウェポンが投入されている。表面があまりの高温であるため、アーウィンは飛んでいるだけでダメージを受けていく。
カタリナを通っている場合は、途中でビルが登場する。援護してくれた後、エールを残して去っていく。
最後にはバイオウェポン「サンガー」が襲い掛かる。撃破すると、次はマクベスへ向かう。
・ルート分岐条件
ルート分岐はない。ソーラをクリアすると、次はマクベスになる
・勲章スコア
100
ゾネス
元はリゾート地のこのゾネスにも、敵の基地がある。フォックスたちがその調査に向かった。
道中には、無数のサーチライトが設置されている。敵に見つからないようにすべて壊してクリアすると、セクターZに行く条件を満たす。サーチライトの光が黄色から赤に変わると、敵に見つかった証拠。
また、何度か潜望鏡でこちらを確認する敵が現れる。これがゾネスのボスである違法改造戦艦「サルマリン号」。頑丈な装甲を持つ。倒すとマクベスに向かう。
ゾネスではキャットが登場し、気まぐれに加勢してくれる。
・ルート分岐条件
マクベスに行く方法:ステージをクリアする
セクターZに行く方法:サーチライトをすべて壊してステージをクリアする
・勲章スコア
250
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『マリオカート8 デラックス』は、Nintendo Switch専用ソフトとして2017年に発売された、『マリオシリーズ』発の大人気アクションレースゲームであり、Wii U専用ソフト『マリオカート8』のリメイク版、強化版という位置づけである。ベーシックなレースシステムに、アイテムによるアクション性・ランダム性が加わったとてもユニークなゲームシステムとなっている。また、豊富なキャラクターやコースも用意されている。
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目次 - Contents
- 『スターフォックス64』の概要
- 『スターフォックス64』のあらすじ・ストーリー
- Dr.アンドルフによる侵略
- コーネリア
- メテオ
- セクターY
- フィチナ
- カタリナ
- アクアス
- セクターX
- ソーラ
- ゾネス
- タイタニア
- マクベス
- セクターZ
- ボルス
- エリア6
- ベノム
- ベノム1
- ベノム2
- 『スターフォックス64』のゲームシステム
- 基本情報
- ステージの進行と分岐
- 一緒に戦ってくれる仲間
- やりこみ要素「勲章」
- 『スターフォックス64』の登場人物・キャラクター
- 「スターフォックス」チーム
- フォックス・マクラウド
- ペッピー・ヘア
- スリッピー・トード
- ファルコ・ランバルディ
- ナウス(型番:NUS系064)
- 「スター・ウルフ」チーム
- ウルフ・オドネル
- レオン・ポワルスキー
- ピグマ・デンガー
- アンドリュー・オイッコニー
- スポット参戦キャラクター
- ビル・グレイ
- キャット・モンロー
- ボスキャラクター
- 都市占領兵器 グランガ
- 惑星間戦闘空母 アタック・キャリア
- 小惑星破壊艇 メテオ・クラッシャー
- 戦闘ロボット サルデス、サルデスII
- 超高性能全領域戦闘機 ウルフェン
- 超巨大要塞 グレート・ディッシュ
- バイオウェポン バクーン
- HVC-09
- バイオウェポン サンガー
- 違法改造戦艦 サルマリン号
- 古代化石獣 ゴラス
- 最新鋭凧型実験兵器 ベンジャミン
- 惑星間巡行ミサイル マン・ドリル
- エネルギー融合炉 ボルス・コア
- 最終宇宙兵器 デス・ボール
- 謎の巨大ゴーレム バムバム
- 超高性能全領域戦闘機 ウルフェンII
- 天才科学者 アンドルフ
- その他の登場人物
- ペパー将軍
- ヤル・デ・ポン
- カイマン
- ジェームズ・マクラウド
- 『スターフォックス64』のアイテム
- サプライリング
- シールドリング
- ミドルサプライ
- チェックポイント
- レーザーエナジー
- ウイングリペア
- リザーブボム
- 1UP
- コンテナ
- 『スターフォックス64』の用語
- G-ディフューザーシステム
- バイオウェポン
- マシン:スターフォックス所有
- アーウィン
- ランドマスター
- ブルーマリン
- グレートフォックス
- マシン:スポット参戦キャラクター用
- コーネリア・ファイター
- キャット・ウィング
- マシン:スターウルフ所有
- ウルフェン
- ウルフェンII
- 恒星ライラット系の惑星や宙域など
- 宇宙平和の要 惑星コーネリア
- 小惑星帯 メテオ
- セクターY宙域
- コーネリア軍情報基地 惑星フィチナ
- コーネリア軍前線基地 惑星カタリナ
- 水の惑星 アクアス
- セクターX宙域
- 惑星ソーラ
- 汚染海域 惑星ゾネス
- 禁断の惑星 タイタニア
- ベノム軍補給基地 惑星マクベス
- セクターZ宙域
- 防衛衛星 ボルス
- 最終防衛線 エリア6
- 悪の根源 惑星ベノム
- 『スターフォックス64』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「決してあきらめるな 自分の感覚を信じろ」は開発途中で実際に出た言葉
- 没になってしまったベノムへの第3のルート
- エンディングで表示される請求書の金額は(「撃墜数」×64)sp$