メトロイド フュージョン(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『メトロイド フュージョン』とは、2002年にゲームボーイアドバンスで発売された2Dアクションゲーム。『メトロイド』シリーズの第4作目である。日本よりも海外で先に発売され、日本では2003年に発売された。物語の主人公サムス・アランを操作し、宇宙空間に浮かぶ巨大な研究施設を舞台に戦いを繰り広げる。危険な寄生生命体「X」が施設内で増殖し、様々なトラブルを発生させる。Xに唯一対抗できる人間であるサムスは、コンピュータの指示の下で施設で起きた事故の調査を行い、最終的にXを根絶させることを目指す。
セクター3「PYR」
砂漠のエリアと、溶岩地帯のエリアがあるセクター。バリアスーツが戻らないと、高熱エリアの灼熱の空気に触れるだけでダメージを受けてしまうので注意。
セクター3の最奥部にメインボイラーがあり、その冷却装置が機能停止させられる異常事態が発生する。急いで機能を復旧させなければ、B.S.Lが大爆発を起こしてしまう。
火や熱を意味する接頭辞「Pyro」が、名前の由来である。
セクター4「AQA」
水棲生物が飼育されているセクター。大部分が水で満たされており、完全に水没したエリアもある。
初めて来たときは、電線が破壊され水に漏電している場所が多い。サムスはこの水に入るだけで、ダメージを受けていく。水位制御室で機械を操作し水位を下げると、この問題は解決する。
水という意味を持つ「Aqua」から名付けられた。
セクター5「ARC」
超低温エリア。低温環境に弱くなってしまったサムスは、バリアスーツを付けないと入るだけでダメージを受ける。そのため、当初は放置するしかなかったセクターである。
水色のXは、セクター5の低温環境に適応して誕生したものである。またこのセクターで、重力を制御する半機械生物兵器「ナイトメア」が飼育研究されていた。
名前の由来は「Arctic」。北極という意味である。
セクター6「NOC」
暗黒セクターと呼ばれるほどに、視界の悪いエリア。岩場だらけの洞窟になっていて、中は非常に暗い。
低温環境に適応した水色のXが、セクター5から入り込んでいる。バリアスーツを持っていない状態で取り込むと、ダメージを受けてしまう。また、セクター6の最深部が極秘エリアに繋がっている。
夜を意味する接頭辞「Noc」が、名前の由来である。
極秘エリア
秘密裏にメトロイドの研究を行っていたシークレットラボ。ラボ内では多数の幼生メトロイドが飼育され、脱皮して成長した姿のメトロイドも多数確認できる。セクター1とセクター6に通じている。
サムスが侵入してすぐ、SA-Xがメトロイドを排除するために現れる。この際ラボはSA-Xの破壊行動によって大きなダメージを受け、B.S.Lから切り離されて爆発した。
『メトロイド フュージョン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
2回登場する鳥人像の英語名の言葉遊び
鳥人像とは、鳥人族を模して作られた彫像である。しかし鳥人族が持つ高度なバイオテクノロジーが組み込まれたクローン生物でもあり、警備目的で戦うことがある。外敵を察知すると仮死状態が解除され、動き出して敵を排除する。
今作では、Xに寄生された鳥人像がボスとして2回登場する。公式攻略本などのメディアでは一貫して「鳥人像」という名称で呼称されているが、1回目と2回目は別の個体である。英語圏では1回目と2回目の個体それぞれに、別の名称が付けられ区別されている。
1回目の鳥人像の英語名は「Elephant Bird」。これは「像(statue)」が「象(elephant)」と混同されてしまったため、付けられたものと考えられている。鳥人像には、象の要素はない。
2回目に登場する鳥人像には、「Nettori」という英語名が付けられている。この鳥人像に寄生した植物が、根を広げセクター2を覆い尽くし、さらには中央動力炉のメインサイロを機能停止に追い込んだ。名前は植物の「根」と鳥人族の「鳥」を掛け合わせて「ネットリ(Nettori)」という名称が付けられたと推測されている。
ネオリドリーのベースになった個体は『METROID Other M』のもの
前作『スーパーメトロイド』において、リドリーは惑星ゼーベスでサムスとの戦いに敗れ、そしてゼーベスの爆発と共に宇宙から消え去った。そのため今作になぜリドリーがいるのか、疑問に思ったプレイヤーは多かった。この疑問は、後に発売された『METROID Other M』で解消される。
時系列で言うと、『METROID Other M』は『スーパーメトロイド』と『メトロイド フュージョン』の間の物語である。舞台となったボトルシップでリドリーが復活し、サムスが戦うことになる。この戦いでリドリーは傷つき逃亡するも、逃げた先で死亡しミイラの姿で発見される。
このミイラがB.S.Lに送られ、冷凍保管庫にて保存されていたのである。そして死体から遺伝子情報を抜き取り、擬態したXがネオリドリーである。
ちなみにボトルシップではナイトメアも研究されており、ナイトメアや他の生体兵器の残骸もまとめてB.S.Lに送られていた。
シャインスパークを駆使すると見られる隠しイベント
出典: www.youtube.com
出典: www.youtube.com
ナイトメアを倒しレベル4のセキュリティーを解除してから、ディフュージョンミサイルをダウンロードするまでの間に見られる隠しイベントがある。
レベル4のセキュリティーを解除すると、水中エリアに侵入した時に壊したダッシュブロックを破壊することで、セクター4の入口まで戻ることができる。しかし水中エリアの側から単純にスピードブースターを使おうとすると、助走距離が足りない。
そこでレベル4のセキュリティールームから4段上にある横長の部屋で助走をつけ、エネルギーを溜める。そこからダッシュブロックに行く途中にある小さな坂をいくつも使って、エネルギーを保持する。最後にダッシュブロックを、シャインスパークで壊す。ここから入口に戻りナビゲーションルームで通信すると、隠しイベントが見られる。
シャインスパークを保持する道のりが長く、難易度が高い。イベントではサムスのテクニックに、アダムと謎の男が賞賛する。謎の男は「例の計画を教えてやるとするか?」と意味深なセリフを残している。
同時期に発売された『メトロイドプライム』との連動機能
2003年に、ゲームキューブ(以下、「GC」)用ソフト『メトロイドプライム』が発売されている。日本では同じく2003年に発売された『メトロイド フュージョン』とは、連動機能が備わっている。
連動できる条件は、『メトロイド フュージョン』と『メトロイドプライム』の少なくとも片方に、ゲームのクリアデータが入っていること。この状態でGBA(ゲームボーイアドバンス)ケーブルを使用し両ソフトを接続すると、『メトロイドプライム』にて特典が入手できる。
『メトロイド フュージョン』のクリアデータがあると、GCでファミコン版メトロイドが遊べる。ボタン配置が一部変更されているが、基本的な仕様は原作と比べてほとんど変わっていない。
『メトロイドプライム』のクリアデータを持っていると、『メトロイドプライム』でフュージョンスーツのサムスを操作できる。見た目は変わるが、性能は変わらない。またスーツが強化されるごとに、『メトロイド フュージョン』で登場するバリアスーツなどのスーツに対応したカラーに変化する。
なお『Wiiであそぶセレクション』版でWiiに移植された『メトロイドプライム』では、この連動要素は削除されている。初代『メトロイド』は遊べなくなっているが、フュージョンスーツはゲームをクリアした後、ゲーム内で入手したクレジットを使うことで選択可能になる。
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目次 - Contents
- 『メトロイド フュージョン』の概要
- 『メトロイド フュージョン』のあらすじ・ストーリー
- はじまり 命の危機と謎の爆発事故
- 特別保管庫の調査
- ミサイルデータのダウンロード
- セクター1の空調妨害
- SA-Xの恐怖
- 暴れ回るイシュタル
- スーパーミサイルデータのダウンロード
- データルームを破壊するX
- アイスミサイルデータのダウンロード
- セクター3の緊急事態
- ゼーベス以来の再会
- パワーボムデータのダウンロード
- スターシップへの一時帰還
- 電力の確保
- プラズマビーム覚醒
- 重力を操作する生物兵器ナイトメア
- レベル4のセキュリティーを勝手に解除
- ボクスと2度目の遭遇
- 極秘エリアとメトロイド
- セクター1の深部
- 銀河連邦の愚策
- 最終ミッション そして脱出
- エンディング
- 『メトロイド フュージョン』のゲームシステム
- 基本情報
- コンピュータ「アダム」による指示
- メッセージと難易度
- 『メトロイド フュージョン』の登場人物・キャラクター
- 主要キャラクター
- サムス・アラン
- アダム
- SA-X(えすえーえっくす)
- ボスとしてのSA-X
- ボスキャラクター
- コアX
- マルカラ
- 鳥人像(1回目:セクター1)
- ザザビー
- イシュタル
- ボクス
- バリアコアX
- オペレーター
- ゲドゥ
- 鳥人像(2回目:セクター2)
- ナイトメア
- ネオリドリー
- オメガメトロイド
- その他の登場人物
- ダチョラ、エテコーン
- 銀河連邦政府
- アダム・マルコビッチ
- ベビーメトロイド
- 『メトロイド フュージョン』のアイテム
- ビーム系
- ノーマルビーム
- チャージビーム
- ワイドビーム
- プラズマビーム
- ウェイブビーム
- アイスビーム
- ミサイル系
- ミサイル
- スーパーミサイル
- アイスミサイル
- ディフュージョンミサイル
- ボム系
- ボム
- パワーボム
- スーツ系
- フュージョンスーツ
- バリアスーツ
- グラビティスーツ
- 特殊能力
- モーフボール
- ハイジャンプ
- スピードブースター
- スペースジャンプ
- スクリューアタック
- 体力強化アイテム
- エネルギータンク
- 『メトロイド フュージョン』の用語
- メトロイド
- 寄生生命体X
- スターシップ
- 惑星SR388(えすあーるさんはちはち)
- B.S.L
- メインデッキ
- セクター1「SRX」
- セクター2「TRO」
- セクター3「PYR」
- セクター4「AQA」
- セクター5「ARC」
- セクター6「NOC」
- 極秘エリア
- 『メトロイド フュージョン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 2回登場する鳥人像の英語名の言葉遊び
- ネオリドリーのベースになった個体は『METROID Other M』のもの
- シャインスパークを駆使すると見られる隠しイベント
- 同時期に発売された『メトロイドプライム』との連動機能