ゼルドリス(七つの大罪)の徹底解説・考察まとめ

ゼルドリスとは漫画『七つの大罪』に登場する人物。魔神族最強の精鋭部隊である十戒の統率者であり、主人公メリオダスの弟である。3000年前の聖戦でメリオダスが裏切った事により恋人のゲルダが封印され、これが理由で尊敬していたメリオダスを憎む様になる。十戒復活後、メリオダス率いる騎士団「七つの大罪」と交戦し、彼等を苦しめた。最終的に魔神王の依代として肉体を乗っ取られるが、七つの大罪の活躍で魔神王の意識に打ち勝ち、魔神王の打倒に貢献した。その後封印から解き放たれたゲルダと再会し、七つの大罪と和解する。

3000年前、人形のゴウセルを作り出した最上位魔神族である。十戒の一員であり「無欲」の戒禁を持つ。彼の前で欲望を抱いた者はその報いを受ける事となる。その強大な性質故に、魔神王から遠ざけられて地獄の監獄に幽閉されていた。幽閉された状態で外界とコンタクトを取るべく、彼は亡き恋人をモデルに人形のゴウセルを作り出している。この人形が十戒の1人として、十戒統率者であるメリオダスの下で行動していた。

3000年前にメリオダスが女神族側に寝返った事でパワーバランスが崩れ、聖戦という魔神族と女神族の全面戦争が勃発してしまう。ゴウセルは聖戦に十戒として参加する一方、聖戦で女神族と魔神族が滅びてしまう事を危惧していた。その結果己の命を代価に、女神族の四大天使の1人マエルを十戒のエスタロッサとして記憶を書き換える。これによりメリオダスの抜けた穴を補う形で、女神族と魔神族のパワーバランスを保った。ゴウセルの行動がきっかけで、女神族は常闇の棺を起動して聖戦が終結する事となる。この記憶魔法はマエルを知る全ての生物に影響があった為、ゼルドリスはマエルの事を兄として認識する様になった。

フラウドリン

十戒の1人で「無欲」の戒禁を担当している。元々はゴウセルの本体の部下であったが、彼が魔神族を裏切った事でその代わりを務めている。その為戒禁は持っておらず、彼の分の戒禁はゼルドリスが保持していた。

3000年前の常闇の棺による封印から逃れており、本編の16年前ダナフォール王国に出現した。その際、エリザベスの前世であるリズを殺し、メリオダスと交戦した。メリオダスは恋人を殺された怒りから魔力を暴走させ、フラウドリン諸共ダナフォール王国を滅ぼしている。だがフラウドリンは密かに生き残っており、後に調査に訪れたドレファスの身体を乗っ取っている。これによりヘンドリクセンも洗脳され、2大聖騎士による聖騎士長ザラトラスの暗殺の黒幕となった。フラウドリンの策略により、キング達七つの大罪は冤罪で国を追われる事となっている。ヘンドリクセンを操り、ゼルドリス達十戒を復活させた。

十戒復活後は正体を現し、ドレファスの身体を完全に支配して行動する。人間の魂を喰らいつつ、同じ十戒のグレイロードと共にリオネス王国を占領した。フラウドリンはドレファスと長年共に行動する事で奇妙な関係が築かれており、彼の息子であるグリアモールに愛着が湧いていた。最終的にリオネス王国にて復活したザラトラスの捨身の浄化魔法でドレファスの身体と引き剥がされる。追い詰められたフラウドリンはドレファスの肉体諸共自爆しようとする。だが幼児化していたグリアモールが傍に居た為、彼を助けようとして隙が生じる。そこを突かれ、メリオダスの手によって打ち滅ぼされた。

メラスキュラ

「信仰」の戒禁を持つ十戒の1人。彼女の前で不信を抱いた者は目を焼かれてしまう。その正体は魔界の瘴気を長年浴びた蛇であった。

魂に関する魔法を駆使し、死者の魂を蘇らせて生者を襲わせた。1度はエスカノールに敗北し、黒焦げになる。その後、ゼルドリスが支配するキャメロットの門番として再び七つの大罪の前に立ちはだかる。メリオダスを暗澹の繭に捕え、図らずも彼を暴走させた。これにより、彼はより冷酷無慈悲な魔神王に近付く事になる。

最終的にマーリンによって体内の瘴気を発散させられて蛇の状態に戻される。そして生け捕りにされ、以降のゼルドリス率いる十戒との戦いの交渉の道具にされた。

続編の『黙示録の四騎士』にも再登場する。

ガラン

「真実」の戒禁を持つ十戒の1人。この戒禁により、ガランの前で嘘をついた者は石化してしまう。

十戒復活後、真っ先にメリオダスと戦い圧勝した。その後も七つの大罪を次々と追い詰めるが、正午のエスカノールと勝負し、彼の圧倒的な力の前に逃げ出してしまう。勝負のルールを破った為、彼は自分の戒禁によって石化してしまった。

デリエリ

「純潔」の戒禁を持つ十戒の1人。

姉が1人居り、彼女は同じ十戒のモンスピートと恋人関係であった。デリエリは3000年前の聖戦で騙し討ちの様な形で姉を女神族によって殺されてしまう。その後モンスピートと共に心臓を6つ捧げてインドゥラ化して理性を失った。だがエリザベスの決死の治癒魔法により魔神の姿に戻り、常闇の棺に封印される。尚、この時の戦いで6つの心臓と左腕を失った。以上の様な経緯から十戒の中でも特に女神族を憎んでいる。

基本的にモンスピートと共に行動し、何かと彼に世話を焼いてもらっている。復活後も彼と共に行動し、ブリタニア大陸を巡りつつ人の魂を喰らっていた。その後リオネス王国にてメリオダスと戦った。この時の彼は感情を1つ失い、冷酷無慈悲な状態の為、情け容赦無くモンスピート諸共吹き飛ばされる。

メリオダスに敗北後、モンスピートと共に人間の田舎娘に手当てをされる。デリエリは彼女の事を気に入り、ゼルドリスからの召集命令を無視して、モンスピートと共に束の間の平和な生活を送っていた。だが、メリオダスの命を受けて戒禁を回収しに来たエスタロッサと交戦する。最終的にモンスピートはデリエリを庇う形で死亡し、彼女は1人になった。その後戒禁を取り込み、マエルとしての記憶が戻って暴走したエスタロッサと交戦し、死亡した。尚、この時マエルによって「転生の誘い」という転生魔法を掛けられた為、転生している可能性がある。

グレイロード

「不殺」の戒禁を持つ魔神族。下位魔神から生まれた突然変異種である為、人の形をしていない。魔神族以外の生物に卵を産み付け、下級魔神や上位魔神に作り替える能力を持つ。また戒禁により、彼の前で殺意を抱いた者は急速に年老いてしまう。

フラウドリンと共にリオネス王国を占領したが、マーリンによって生け捕りにされる。

モンスピート

「沈黙」の戒禁を持つ十戒の1人。

同じ十戒のデリエリの姉と恋人関係であった。3000年前の聖戦で恋人を女神族によって殺されてしまう。その後デリエリと共に心臓を6つ捧げてインドゥラ化して理性を失った。インドゥラとは、特に力のある魔神が6つの心臓を捧げる事で成れる姿である。強大な魔力を手に入れられる代償に、理性を失いただ暴れる化け物に成り果ててしまう。モンスピートとデリエリはインドゥラに成ったが、エリザベスの決死の治癒魔法により魔神の姿に戻っていた。

基本的にデリエリと共に行動し、何かと彼女の世話を焼いている。復活後も彼女と共に行動し、ブリタニア大陸を巡りつつ人の魂を喰らっていた。その後ゼルドリス達と共にリオネス王国に侵攻し、メリオダスと戦った。この時のメリオダスは感情を1つ失い、冷酷無慈悲な状態の為、情け容赦無くデリエリ諸共吹き飛ばされる。

メリオダスに敗北後、デリエリと共に人間の田舎娘に手当てをされる。デリエリが彼女の事を気に入り、共同生活を始めた為共に暮らす事となった。ゼルドリスからの召集命令を無視し、束の間の平和な生活を送っていたが、メリオダスの命を受けて戒禁を回収しに来たエスタロッサと交戦する。彼を圧倒したものの、デリエリを庇って死亡した。

恋人の妹であるデリエリに対して何かしらの特別な感情を抱いていた。だが、最期まで彼女にその想いを打ち明ける事は無かった。劇中では彼の戒禁の力は描写されていないが「沈黙」という戒禁の名前から「胸に秘めた大切な想いを話す」事が発動条件だと考えられる。

ドロール

3000年前の聖戦を、女神族側として魔神族と戦った巨人族の王。青い肌に隻眼と4本の腕という他の巨人族とは異なった見た目をしている。その圧倒的な強さから、他の巨人族からは神格化されていた。周囲から特別視され、最強を目指し続けた彼は孤独を抱える事となる。聖戦の終盤にゼルドリスに完敗し、死ぬか十戒になるかの選択を迫られ十戒になる事を選択した。グロキシニアとは十戒になる前からの知り合いである。彼とは境遇が似ている為、十戒になってからも常に一緒に行動していた。

十戒として復活後は七つの大罪と敵対する。メリオダスとは旧知の間柄であり、ドロールの事情を知っていた彼から同情的な感情を抱かれている。

かつての自分と似た境遇であるディアンヌに目を付け、自分が3000年前にした決断の正誤を確かめるべく、彼女に試練を与えた。これによりディアンヌはドロールとして3000年前の聖戦を追体験する事になる。最終的にディアンヌは、ドロールとは違う決断をした事で試練を乗り越えて現代に帰還する。これによりドロールは改心して自らの戒禁をゼルドリスに返し、七つの大罪の味方となった。

メリオダスが魔神王に成り替わろうと決意し、七つの大罪と敵対した事でドロールも彼と敵対する形となる。最期はグロキシニアと共に圧倒的な力を持つメリオダスの配下の「おしゃぶりの魔神」と交戦し、七つの大罪が逃げる時間を稼いで戦死した。

グロキシニア

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