ウルトラマンネクサス(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウルトラマンネクサス』とは、円谷プロダクション制作で2004年から2005年にかけて放送された特撮テレビドラマ。新たなウルトラマン像を目指す新プロジェクト「ULTRA N PROJECT」の先駆けであり、シリアスなストーリーや対象年齢の引き上げなど、従来のウルトラマンから大きな変化が話題となった。ストーリーは人を襲うスペースビーストと、ウルトラマンネクサスの戦いを描く。また主人公である孤門一輝の成長と、彼を中心とする人間関係も大きな話題を呼んだ。

一輝の恋人で、現役の美大生。卒業制作の絵を描くために動物園に通っていた際、訪問した家族の方を見ている一輝に興味を覚え、交際に発展した。一輝にとっては、ナイトレイダー入隊前後に支えてくれた恩人でもある。
しかし実際には、半年前に家族もろとも溝呂木によって殺害されている。それ以降は闇の力を与えられた挙句、操り人形にされていた。またダークファウストにも変身させられており、幾度もネクサスと戦わせられていた。溝呂木によって自身の正体を明かされた後は深く絶望し、ダークファウストへと変身。ネクサスと戦うも、一輝の姿を見て攻撃を止める。しかしスペースビーストに襲われた一輝をかばい、命を落とした。

ナイトレイダー

和倉英輔(わくら えいすけ/演:石橋保)

ナイトレイダーの隊長を務める。任務に対し忠実だが、一輝や凪の心境を思いやるなどチームへのやさしさも併せ持つ。当初はネクサスを危険視していたが、一輝を信じることでネクサスとの共闘を選ぶようにもなった。また人命を重んじる考え方も強く、TLTが憐に対し人体実験をしようとした際には、ナイトレイダーの隊員たちとともに反旗を翻すなど、自身の仕事に強く責任感を持つ一面が描かれている。

平木詩織(ひらき しおり/演:五藤圭子)

ナイトレイダーの女性隊員であり、一輝の訓練相手を務めた。射撃能力が高く、チームのムードメーカー役でもある。物語後半では、本性を現した光彦に銃撃されたが、生還している。

石堀光彦(いしぼり みつひこ/演:加藤厚成)/ダークザギ/アンノウンハンド

ナイトレイダーの隊員。状況分析やハッキングに優れ、陰ながらナイトレイダーを支える場面が多い。その正体はスペースビーストを操る闇の巨人・ダークザギ。研究者・山岡一の肉体と、石堀光彦という偽の戸籍を使うことで、ナイトレイダーに潜入していた。また凪の家族を殺害した張本人でもある。
凪に憎しみの力で変身させることで、光の力を奪うため行動していた。光の力を奪った後はダークザギの姿へと変身を遂げた。その後は世界各地にスペースビーストを呼び出し暴れたが、ウルトラマンノアによって倒された。

デュナミスト

姫矢准(ひめや じゅん/演:桐島優介)

ウルトラマンネクサスの変身者。戦場カメラマンとして過ごす中、現地の少女セラと出会う。彼女と絆を深めていたが、自分を追ってきたセラが爆撃に巻き込まれて死亡してしまう。さらにその際撮った写真が高く評価されたことで、心に大きな傷を負うことになる。その後ネクサスの変身者として選ばれたことで、人々やセラを救えなかったことの贖罪をするためネクサスとして戦う道を選ぶ。幾度もダークメフィストに苦しめられるが、精神世界のセラからの励ましと、一輝の手助けを受けたことで立ち直る。その後はダークメフィストと相打ちになり姿を消す。一輝がダークザギと戦っている際には、光の中から激励の言葉を投げかけていた。

千樹憐(せんじゅ れん/演:内山眞人)

ウルトラマンネクサスの変身者。TLT北米本部配下の極秘組織によって行われたプロメテウス・プロジェクトによって誕生したデザイナーベイビー。優秀な遺伝子を持つ反面、16歳から17歳に全身の細胞が死滅するという病を抱えている。当初は多くの人の時間を奪いながら死んでいく自分に価値を見出せず、組織を出奔していた。ネクサスに選ばれた後も上記のような考え方から、自分が傷つくこともいとわない自己犠牲的な戦い方が目立っていた。しかし凪からのアドバイスや瑞生といった大切な人の存在、プロメテウス・プロジェクトの被験者が病に対する特攻薬・ラファエルを開発したことで、考え方を一変させる。その後は大切な人たちを守るため、スペースビーストとの戦いに挑む。そして死力を尽くしてスペースビーストを倒し、生還する。ネクサスへ変身する力は失ったが、ラファエルにより病を完治させることに成功した。

TLTのメンバー

吉良沢優(きらさわ ゆう/演:田中伸彦)

作戦参謀を務める。ビーストやウルトラマンを完治する予知能力を持ち、憐がデュナミストになった際はテレパシーで会話する能力も得た。
元々は憐と同じくプロメテウス・プロジェクトの被験者であり、憐とは深い友情を築いていた。物語当初はスペースビースト退治のためなら、ある程度の犠牲や被害も容認する姿勢を取る場面が多かった。しかし憐がネクサスの変身者に選ばれた際には、憐を利用しようとする上層部に反感を抱くなど、非常に徹することができなくなっていく。またラファエルが開発された際は、憐が戦うことを止めようとするなど、思いやりのある一面を見せた。

松永要一郎(まつなが よういちろう/演:堀内正美)

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