雪菜(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

雪菜(ゆきな)とは冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。氷女という妖怪の少女で、流した涙は氷泪石と呼ばれる希少な宝石になる。主要キャラクターの1人・飛影の双子の妹。闇ブローカーにさらわれ、金の亡者・垂金権造に幽閉されていたところ、霊界探偵の浦飯幽助とその友人の桑原和真によって救出された。桑原は雪菜に一目惚れしているが、雪菜本人は恋愛についてよく理解しておらず、恋仲には発展しなかった。

雪村螢子(ゆきむらけいこ)

皿屋敷中学校2年生で幽助と同級生で本作のヒロイン。
幽助の幼馴染で家族ぐるみでの付き合いがあり、腐れ縁である。
口喧嘩が絶えないが幽助とは相思相愛。趣味は料理と掃除。
正義感が強く勝ち気な性格が災いし、幽助の不良ライバルから目をつけられることが多々ある。
ツンデレであるが品があり、幽助を学校に来るように説得するなどの優等生。ビンタの威力は幽助曰く陣以上で、幽助が一発KOになることもある。

幽助が事故死した際は取り乱して大泣きし、幽助が夢枕に立ち復活することを告げた後は幽助の遺体の面倒を温子と共に見ていた。
幽助の家が火事になった際には幽助の遺体を助けようと火事の中に飛び込んだ。霊体の姿で螢子を見ていた幽助は霊界獣に溜めていた自身の「徳」の力を使って助ける。
螢子はこの火事によって長くしていた髪を炎で失い、静流に切って貰い短髪になった。
幽助は螢子を助けるために霊界獣を孵化させるために溜めていた徳という代償を払わなければならず、コエンマ曰く螢子自身も代償を払わなければならずそれが髪だったとされている。

「暗黒武術会編」では雪菜と共に浦飯チームの戦いを観客席で見守っていた。
「仙水編」では、原作では殆ど関わりがなかったが、アニメ版ではプーを追いかけて蟲寄市に来ており、物語に関わっていく。
幽助が魔族になった事を幽助自身から知らされるが、幽助に対する態度を変えず、アニメ版では魔族に覚醒し長髪になり別人のような姿の幽助を見て、1人だけすぐに幽助だと気づいた。
幽助が3年間魔界へ行く事を話されるが、本当に帰ってこられるのかの問いに曖昧な態度を取った幽助に怒り、突き放した態度を取る。
しかし喧嘩の後に幽助に度々「結婚しよう」と言われ、それを信じて幽助の帰りを待っていた。

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桑原静流(くわばらしずる)

和真の3歳年上の姉。喫煙者。
和真より霊感があり喧嘩も強く頭も良いため、和真は頭が上がらない存在である。
一見ドライに見えるが、弟の和真の他にも螢子などの保護者的存在もある面倒見の良い姉御肌。
和真をいつも貶しているが、アニメ版では姉弟の絆も描かれ、和真が戸愚呂に殺されたと思った時には涙した。
幻海とは前から知り合いで、霊能力者としての才能は和真よりも高いが、本人は興味がなくその気がない。
しかし戸愚呂戦ではプーに憑依した幻海に螢子たちを妖気から守る結界を張る様に言われており、アニメ版では神谷が作り出したウィルスを払い落としたりした。
原作では霊体編で初登場。アニメ版では暗黒武術会編で初登場。
アニメ版では妖怪に襲われそうになったところを左京に助けられ、左京に好意を持つ。
戸愚呂チームが負けたあと、左京は会場を破壊し自ら死を選び、静流に愛用していたライターを渡す。
静流はそのライターを大事に持ち歩いており、ここぞという大事な時にそのライターでタバコに火をつける。
喫煙者であるためアニメ版では年齢が20歳に変更された。

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浦飯温子(うらめしあつこ)

幽助の母。29歳。
非常に美人であるが、酒癖が悪く破天荒な性格。
離婚しているが、元夫とはたまに会っている様子。
幽助の葬式では、状況が分からないという表情で呆然と座り込んでいたが、教師・竹中が幽助に語りかけ涙する姿や幽助の助けた子供と母親が来たのを見て、堰を切ったように泣き出した。
裏社会と繋がりがあり、幽助も温子が金バッチ(ヤクザ)から金を巻き上げているのを目撃している。
また住んでいたアパートが火事になった後も金バッジから金を巻き上げてマンション住まいになった。
幽助の復学の時も、黒塗りの車に乗った人たちを連れて校長に頼みに行った。アニメではこれらのシーンはカットされている。
「暗黒武術会編」では螢子や雪菜たちと共に浦飯チームを応援。アニメ版では温子は登場せず、温子の台詞を周りのキャラが喋っている。
仙水編ではプーと共に家に居たが、幽助の死と共にプーも死んでしまい、プーの様子を見て呆然としている所に螢子が現れ、2人でプーの覚醒を見る。
原作では要所要所で登場しているが、アニメ版では暗黒武術会以降の登場はない。
エピローグでは元夫と会っており、復縁を迫られるが断っている。

その他

幻海(げんかい)

毒舌で不遜、偽善行為が嫌いな70歳前後の女性。
武術・霊光波動拳の師範であり、幽助の師匠。
70歳前後の年齢であるが、霊波動で霊力を高め細胞を活性化することで一時的に肉体を全盛期まで若返らせることができる。
その頃の姿は人間も妖怪も見惚れる美少女で、作中でも死々若丸と戸愚呂兄がその容姿に惚れたと言っている。
武道の他にも読唇術を心得、ゲームが得意。
師範だけに覇気や威厳は強く、面倒見が良く思いやりのある性格。
幽助を罵倒し幽助からも罵倒される事があるが、師弟の絆は深い。
暗黒武術会に覆面をして浦飯チームの一員として参加し、その際は霊波動により若返った姿で登場。
幽助にも正体を明かしていなかったが、準決勝前に幽助に正体を明かし霊光波動拳の継承者の証である霊光玉を幽助に伝授。
それにより霊力を大量に消耗し、準決勝で死々若丸との戦いでは老いた姿で登場し、幻海に死刑と野次を飛ばす者や不正ではないかと戸惑う者で会場はざわめくが、戸愚呂が幻海は霊波動で若返る事が出来ると説明。
死々若丸と美しい魔闘家鈴木と連戦するが両方に勝利。武術会では飛影と同じく無敗。
その後、決勝前に幽助に霊光波動拳の奥義を伝授し、試合外で戸愚呂と戦いに挑む。
しかし80%の戸愚呂に成す統べなく敗北し、幽助に看取られて死亡。
実は、幻海は50年前の暗黒武術会に戸愚呂弟と共にゲスト出場しており、戸愚呂とは恋人未満の仲であった。
自分ではもう自分を止められない戸愚呂を止めるために幽助が戸愚呂に勝利する事を望んでいた。
幻海の遺体は戸愚呂がコエンマに「浦飯チームが優勝したときの願いは幻海の復活だろう」と言ったため冷凍保存され、予測通り浦飯チームの願いとして幻海は復活。
仙水編では幽助たちの相談役として活躍。
魔界統一トーナメントでは蔵馬の依頼で、酎・鈴駒・陣・凍矢・死々若丸・鈴木を指導し、彼らをS級まで引き上げた。
その後、霊界で起きた審判の門事件直後に死亡し、幽助たちの手で葬式が行われ、「自宅周辺の広大な山林を人間と妖怪が共存できるような場所にしてほしい」という遺言を残す。
アニメでは最終回の時点で存命で、原作と同じ遺言を桑原たちに伝えた。

人間界にやって来た雪菜に、自分の寺に身を寄せるよう告げていた。

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桑原の父

物語終盤に登場し、雪菜のホームステイを許可した。
サングラスをかけ、髪型はオールバックという外見。雪菜が妖怪であることを知った上で、桑原に彼女を守るように語っていた。ちなみに息子のことは「カズ」と呼んでいる。

雪菜の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ごめんなさい...私の...ために」

垂金に連れられ、幽助・桑原と戸愚呂兄弟の戦いを見せられていた雪菜は、自分を助けるためにボロボロになっていく幽助たちの姿を見て、心を痛めていた。
激闘の末、戦いに勝った彼らのもとに駆け寄り、幽助の言葉に押されて桑原のケガを治療していた際に、「ごめんなさい...私の...ために」という言葉をこぼした。

自分の身よりも、他者を気遣う雪菜の優しさが凝縮された一言である。

「大丈夫...!私...人間のこと好きです」

0726haru
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